メイン | 2007年03月 »

2007年02月 アーカイブ

2007年02月02日

フラソリティー バイ ル・ボナーが始まります

%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%83%8A%E3%80%80%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88.jpg

手間隙を惜しまず鞄を作っているベテラン職人がいます。
鞄を作りたいと考えている若者が増えてきています。
そんな人たちと関わって、新しい方向性の鞄を生み出したいと考えている手作りかばん屋のオヤジがいました。
そんな連中が集まって、フラソリティー バイ ル・ボナープロジェクトは始まりました。

デザイン、型紙、初期サンプルと販売はル・ボナーの私が責任を持ち、最終サンプルの製作、本生産の手配と仕上げ、裁断、割り漉きはフラソリティーのスタッフが行い、フラソリティーとル・ボナーが信頼する一人の職人さんの手仕事で作りあげます。

一人の職人さんが作るので、量はそんなに多く作れませんが、真心が感じられる仕事です。
そんな丁寧な仕事をしていただける職人さんを、これからも探し出し、フラソリティー バイ ル・ボナーの鞄たちを少しずつ増やしていきたいと思っています。

まず始まりは4型。今作っている最中です。
ホームページを早々アップして、出来るのを急がせているみたいな感じとなってしまっていますが、あせらず丁寧な仕事を望んでいます。
皆で、良い革鞄を作ってゆきたいと思っています。
ご意見や希望を、ブログのコメントやメールでください。
これからのフラソリティーバイ ル・ボナーの鞄に反映させてゆきたいと思っています。

このブログでは、鞄作りに絞った内容のブログにしていこうと考えています。
ル・ボナーの一日同様宜しくお願いします。

2007年02月06日

鞄職人

kannna.JPG

私たちのような独立系の鞄職人は特別で、多くの鞄職人さんは鞄業界の生産を担う鞄メーカーの縫製と組み上げの部分を、まとめた数で担当してます。
何人かの人で、分業して作る量産もあれば、一人ですべてまかなっている量産もあります。
フラソリティー バイ ル・ボナーのミネルバボックスシリーズは一人の職人さんにお願いして作ってもらっています。

現在の日本での鞄生産の環境は惨々たる状況になりつつあります。多くの鞄メーカーが海外に生産拠点を置き、海外で半生産品を作り日本国内で組み上げてメイドインジャパンで売っている品も沢山あります。国内では鞄職人の高齢化が進み、鞄作りに興味を持つ若者は増えているのですが、量産の職人さんになろうと考えている人は少ない。

私は丁寧な仕事をする量産の鞄職人さんを尊敬しています。
私も神戸にお店を出店する前の一時期、メーカーさんが請け負った量産の鞄作りをしていた時期がありました。合理的な生産システムを経験したことのない私には数を上げることが出来ず、大変な思いをしましたが、大変良い勉強になりました。
一人の職人さんが数をまとめて作る場合は、一日中同じ工程を繰り返す場合が多く、忍耐力が必要になります。それでも集中して丁寧な仕事をする職人さんは貴重です。

今回のフラソリティー バイ ル・ボナーのミネルバボックスシリーズのカバンを組み上げている職人さんは、丁寧で清潔感のあるカバンに仕上げていただける私たちが信頼する職人さんです。ただそのため数が上がりません。全部揃うのは3月後半になりそうです。もう少ししたら、ポーチ兼ミニショルダーが出来上がってきます。その後ボストンバッグを。

ホームページで販売できるようになるのは、3月前半あたりからになりそうです。ル・ボナーのお店での販売は出来上がったカバンから展示し販売しています。

2007年02月11日

ミネルバボックス

%E3%81%BF%E3%81%AD%E3%82%8B%E3%81%B0%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%80%80%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97.jpg

フラソリティー バイ ル・ボナーの今回のカバンたちで使ったミネルバボックスという革は、イタリアのバタラッシー社という家族経営の小さなタンナーが作っている、バケッタ製法というイタリア古来のなめし技法で作ったタンニンなめしの革です。

素晴らしい経年変化(エージング)をする革で、それも過保護なお手入れをしなければ間違いなく良いなじみをします。一般的にタンニンなめしのヌメ革(染色していないタイプの革)は色変化を楽しめると思われていますが、使う人の扱い方によって差がでます。雨のシミや汚れが優先する場合もよく見かけます。
ミネルバボックスの場合は時々濡れタオルでカバン全体を水拭きしてあげれば、艶と色の深みを増す経年変化を楽しむことができます。

バケッタ製法というなめし技法はイタリアの古来のなめし技法で、手間隙がかかる製法のため使われなくなっていた革なめし製法でした。それを大学で古来のイタリア革なめし製法を研究していたバタラッシーの先代が復刻して作り始めました。イタリアではバケッタ製法の革を作るタンナーは数軒ありますが、バタラッシーの作るバケッタ革が最も古来の製法に忠実になめしています。そのためエージングも特別素晴らしい。

バタラッシー社は、ミネルバリスシオ(表面がプレーンで、少し腰がある)、ミネルバボックス(表面に独特の揉み加工をして柔らかく仕上げた)、ナッパシーディー(表面に卵白の成分を塗って艶をだした革)といった革を作っていますが、全部バケッタ製法の革です。
その中でもミネルバボックスは、揉み加工をしたことで油分が革全体に均一に広がっているせいなのか特別良い経年変化をするように思います。

30年前、私はチャリーさんという方が日本に伝えたと言われている、油分を含んだタンニンなめしの革に揉み加工をした茶利革と呼ばれていた革に初めて触れて、そして使ったことがありました。その茶利革の感触は今も忘れません。それ以後その感触を感じれる革との出会いはありませんでした。
革製品を作り続けるきっかけになった茶利革をもう一度使ってみたいと思いつつ年月が経ってゆきました。そんな時出会ったミネルバボックスという革は、30年前に感動した茶利革の質感でした。
ミネルバボックスは私の大好きな革です。

2007年02月19日

ポーチ兼ミニショルダーが出来上がりました。

%EF%BC%B0%EF%BC%86%EF%BC%AD.jpg

量産の組み上げをお願いした職人さんが相当てこずったようですが、ポーチ兼ミニショルダーが出来上がってきました。
ネットでの販売はもうしばらくお待ちいただくことになりますが、店頭には並べて売り始めました。
まだ数日しか経っていませんが、予想以上に好評です。色違いで3つ買っていかれたお客様もおられました。

このカバンの一番の特徴は、2ウェイで使えるという事。
このポーチとミニショルダーが同じカバンだと思っていない方が多くて、説明して実際に変化させて見せると驚かれるお客様が多いのです。
スーツ姿の時はポーチとして、カジュアルなスタイルの時はミニショルダーとして。
ミニショルダーないしはショルダーベルトをはずして薄マチのポーチとして使った場合はB5サイズまで入ります。使い道自由自在。

%E3%81%8F%E3%81%A1%E3%81%B0%E3%81%97%E3%82%AE%E3%83%9C%E3%82%B7.jpg

今回のフラソリティー バイ ル・ボナーのミネルバボックスシリーズの仕様で一番悩んだ部分はショルダー部分の取り外しなどで使うギボシの部分でした。ギボシはシンプルに仕上げる時に使う便利な金具ですが、使い込むとギボシを通す革の穴が緩み交換修理することになります。
その交換修理がないようにする方法はないかと考えた末思いついたのが、一般的な丸いギボシではなくて、くちばしギボシを使って、それを通す穴の形状も極力負担のかかりにくい形状を考え出すことでした。
慣れるまで取り外しに手間取りますが、その分交換修理の負担は減るはずです。

ポーチ(セカンドバッグ)は若い人たちには現在人気のないアイテムです。しかし身の回り品だけを入れて使う時には便利です。2通りの使い方が出来るのですが、若い人たちはミニショルダーとして使い、おじさんたちはポーチとして使うことになるのだろうなぁ~。


About 2007年02月

2007年02月にブログ「Flathority by Le Bonheur Weblog」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

次のアーカイブは2007年03月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35