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鞄職人になりたいと思っている人へ

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鞄は、靴や洋服に比べて基礎技術の鍛錬をあまりしなくても作れます。簡単に作れるだけにプロでやってゆく上で逆に大変なんです。
私は19歳の時、手作り鞄のグループに加わり鞄作りのスタートをきりました。
その後、21歳で結婚し独立してオリジナルの鞄の卸しを始めました。
手作りの、技術の幅のない鞄は色々な制約を受け、生活は苦しいものでした。
その頃は朝の8時から夜中の2時まで働いていましたが、それでも貧乏でした。
その後多くの物づくりをする人たちと出会い鞄作りの技術の幅を広げることで、
何とか30年続けられたのだとおもいます。
鞄職人の大半は問屋の製造を担うメーカーの組上げを歩合でやっています。
月に一人で200個ぐらい組上げれないと食べていけません。
私も一時やっていましたが量産のシステムを把握していないと、苦しいだけで無理があります。しかし大半の鞄職人はこのシステムに組み込まれています。
私たちのような鞄職人は隙間産業のようなもので、食べていけてるのはほんの小人数だけです。絶滅危惧種みたいなものです。
私も一時事業欲に燃え鞄職人になりたいという若者を何人か雇いいれていた時期がありました。しかし私に経営能力がないことを痛感し、今は夫婦二人でやってます。
鞄作りの教室に通って一生懸命覚えれば、センスの良い人なら月に2,3個の素晴らしい鞄は作れるようになると思います。しかしそれでは食べていけません。
一点一点鞄を作る作業は楽しいものです。しかし芸術作品ではないので、どんなに素晴らしい鞄を作っても数十万円です。それもブランドでない私たちの作るものは手間に比例します。手間に比例してつけた値段でもお客さんが納得しなければ一銭にもなりません。
それでも鞄作りに夢を描ける人は頑張って欲しいと思います。
お店に遊びに来たら、アドバイスは出来ると思います。

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2005年11月15日 22:04に投稿されたエントリーのページです。

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