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2006年1月11日

シャーク革での特注鞄

シャーク特注.jpg
今、シャーク革とフラスキーニのカーフのコンビでブリーフケースを作り始めてます。
年に一度注文の鞄が出来上がると来て、次の注文をしてゆくお客さんで、年に一個ずつそのお客さんに毎年作っています。ほんとは12月完成予定だったのですが、遅れています。
シャークという革はお腹の部分はブヨブヨで使えなくて、側面だけを革にするので、こんなふうに巾が狭く、その上乱暴者の野生児なので傷だらけのため、裁断する時に苦労します。ブリーフケースのサイズになるとつないで作るか、今回のようにコンビで作る事になります。
貴重品革の中では、象の次に私は好きな革です。丈夫さも象の次に丈夫ではないかと思っています。使い込んだ時の独特のなじみ方も象に似ています。
多くの人がサメの革というと、わさびおろしの革や中央に乳白色の粒がある革だと思っておられると思いますが、あれはエイ(スティングレイ)の革です。
革について、誤解して理解されていることが結構あります。何点か記しておきます。
バッファロー革と呼ばれているのは、本物はワシントン条約で捕獲禁止になっていて、東南アジアやインドの水牛の革です。普通の牛より一回り小さな牛です。
コードバンという革は、馬のお尻の部分の表皮より下にコードバン層という繊維の緻密な部分があり、馬一頭から大きいもので60cm×45cmほどの楕円の部分が2枚とれます。コードバンのベルトはつながないととれません。つながない場合一番負担のかかる部分がコードバン層を持たない馬革になり、表皮の弱い馬革は牛革より傷みが早いです。また本来弱い表皮の部分をコードバン層まで削り落として磨き直すのがコードバン革なのですが、表皮の馬革を残したまま仕上げたコードバン革というのも多く見られます。
チンジャーレとペッカリーはどちらも野豚の革で、差はありません。
カーフも日本と欧米では違っていて、日本では牛革の生後3ヶ月までをカーフ、生後6ヶ月までをキップと言います。欧米では6ヶ月までをカーフ、3ヶ月まではベビーカーフと言います。ル・ボナーでは欧米と同じに統一しています。
それ以外にもいっぱいあるのですが、今日はこのぐらいで。

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