« M住職の銀無垢の懐中時計 | ホーム | 経年変化(エージング) »

2007年5月31日

水谷時計修理工房

時計ネタが連続してしまう。ごめんなさい。でも伝えたい、今日体験した至福の時を。

今日は一週間に一度の休日。午後からは仕事をしていましたが、午前中時計好きのM住職に紹介していただいた水谷時計修理工房に行って来ました。M住職には私の愛車のビーちゃんの主治医、古川さんも紹介していただいて、その後の豊かなワーゲンライフを送ることができたこともあり、私の時計ライフがより豊かになる期待を感じながらワクワクドキドキしながらビーちゃんに乗っていきました。

その時計工房は元町駅の山側、生田新道沿いの狭~い路地の奥の突き当たりを曲がった所にありました。小さなその時計修理工房を見た時、私は懐かしさを感じました。初めて訪れた場所なのに、昔訪れた事があるようなノスタルジア。

水谷さん一人のその工房は狭いけれど柔らかな空気が流れ、時計の天使が住んでいる気配を私は感じます。壁には修理を待つ古いボンボン掛け時計が時を刻む音色を奏で、部品を取るためのムーブメントがいっぱい箱の中に入っていて、時計の天使が隠れるには十分。


ムーブ、ルクルト.jpg

今回私は3個の時計を持ち込みました。
ハミの時計になってしまったルクルトのフューチャーマチックは非防水のケースの緩みとハーフローターという特殊な機構の具合が気になったので、調整兼ねて持ち込みました。初めて見る50年ほど前に作られたルクルトのハーフローターのムーブです。初めて見る特殊なムーブです。丁寧な仕事を感じます。

マーベル、ムーブ.jpg

ロードマーベルは絶好調なのですが、何せ50年経ったハイビート、メンテをお願いしました。水谷さんも私のロードマーベルの新品然とした外観に驚いておられました。ムーブメントも大変美しい。日本の時計職人の丁寧な仕事を感じさせてくれます。

昔の時計はそれどれのブランドが独自の工夫をしたムーブメントを作っていて修理していても面白いと時計修理40年の水谷さんはおっしゃる。現在の時計はそれに比べケースなどの見える部分は違っていても、中身は同じで修理していてもワクワクしない。

もう一つ、息子のフレデリック・コンスタント。これはそのどれも中身は同じというETAのムーブ。買った当初から腕につけるといつの間にか止まってしまっているという問題時計。
リューズを巻いて置いておくと機嫌よく動いている変な自動巻き時計です。

そんな3個の時計をお願いしました。正規のメーカーでのメンテの方が安心という人は多いと思います。でも市井の時計修理職人に大事な時計を託すと、プラスアルファーの楽しい時間を過ごさせていただけると思う私です。

100年ムーブ.jpg

色々な時計のムーブメントを見せていただきました。その中で100年ほど前に作られたウォルサムの懐中時計のムーブメントが一番気に入りました。大事にされた時計は100年の時を越えて動き続けています。
私の時計趣味は古い時計へと向かっています。主治医がいれば安心です。
新しい高価な時計より、時を経ても色あせずに味わい深めるアンティーク時計は大変面白い。
水谷時計修理工房での一時間ほどの時間はあっという間でした。いつまでもこの場所で時計のお話をしていたいという思いを感じながら、仕事が待っている私の工房に戻って行きました。大好きな神戸の、大好きな場所が増えました。神戸は大人のワンダーランド。

コメント(3)

私もセイコーをはじめ古いデッドストックの時計をもってますから,同感ですね。「古い時計を買うこと」は「時代を買う」という感覚ですね。セイコーの機械は特によくできていると思います。シチズンはちょっとだけ斬新で,リコーはデザインとケースが魅力的です。現在の高価な時計(貴金属)のよさの一つは,身に付けているとショップでの対応がものすごくいいことです。ステイタスということでしょうか。

orenge さん
私はモノをスティタスという観点から選んだことはありません。
主観に従って、モノで遊びたいと思っています。楽しい心持ちになれるモノをチョイスしています。

私の場合は,自分を幸せにしてくれるかどうかがモノ選びの基準です。

コメントする

月別 アーカイブ

このブログ記事について

このページは、Le Bonheurが2007年5月31日 22:32に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「M住職の銀無垢の懐中時計」です。

次のブログ記事は「経年変化(エージング)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。