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ハミのバッグたち

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今日は朝早くお店に来て、工房の模様替え。
昨日来られたオーディオ好きのtakaさんの助言に従って音響環境重視の什器の配置に変えました。
模様替えしてみて、前回の方が良かったかなという思いはありありなのですが、間違いなく音は良く響く。少しの間、これでゆきます。すぐ変えるとは思うけれど、レコードのプレーヤーも引っぱり出してまいりました。

若い頃は私はボブ・マーリーのレゲエが好き。ハミはジャニス・ジョプリンのブルース好き。どちらもル・ボナーのお店で聴くには不向きな感じなので、無難に綺麗な音楽かけてます。モーツァルトはよくかけてる。今は静かな優しい音楽が良い。
カット台をお店と工房の間に配置したので、パーティーなんかするのには良い感じ。


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お店の入り口付近のディスプレイは、ハミがデザインしたバッグたちで夏バージョン。
革の鞄だけのル・ボナーですが、シュランケンカーフというカラフルで清潔感のある革の製品が多いから暑苦しくない。

ハミのデザインするバッグはバラバラです。一つのデザインが思いついたら、そのエッセンスを持った色々な用途のバッグをトータルに発想すると楽に商品数を増やせると思うのだけれど、それがハミには出来ない。お気に入りのシュランケンカーフと出合ってから、色々な形のバッグを生み出したけれど、デザインの共通性はまるでない。共通点は革が同じということだけです。

ハミは自分が使いたいなぁ~と思ったバッグしかデザインしない。私も含めて人に強制されて作ると窮屈な感じの魅力のないバッグになってしまう。
彼女は自由人です。昔も今も拘束されずに楽しく鞄を作ると、特別な鞄が生まれる。お客様の要望に応えながら作るオーダーメイドのバッグを作るのには不向きな職人です。

自由人のハミは金銭感覚は全然皆無で、プロの職人としての生産力は30年以上作り続けているけれどますます退化しております。欠点だらけの私と結婚して唯一良かった事は、生産性を考えずにカバンを今でも作っていられることでしょう。そんなハミの悩みは作りたいバッグは頭の中にいっぱいあるけれど、頼まれている仕事がこなせてなくて作れないでいる事。私もハミの新作が見たい。

彼女の作り出すバッグが大好きな私は、彼女に比べて大変不自由なカバン作りをしている。今までの経験と知識の枠の中で、少し好みを部分的に入れてカバンを作っている。
私はハミに比べて生産性のある鞄職人なので、それはそれで良いと思ってはいるけれど、ハミの自由な発想には憧れを感じる。

50歳を越えた私たちです。若い時は沢山の不自由や拘束を受けてカバン作りしてきたのだから、これからは我儘にカバン作りしてゆきます。私とハミは全然正反対のカバン職人です。だから面白い。

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フェルディーは今回生産分から67200円になりました。


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コメント (3)

orenge:

この鞄,「豊か」ですね。ドレープが美しい。ロゴがなくても,はっきりと主張できる鞄は貴重ですね。

ル・ボナー松本:

orengeさん
既製のバッグでドレープを意識したデザインのモノの多くは1ミリ前後の衣料用のソフト革を使ったモノが多いですが、フェルディーの場合1,8ミリ厚の革で衣料用皮革に比べて硬い革ですのでドレープ感を出すのに苦労しました。

orenge:

こういったすばらしい技術の伝承を後世に残していただければと思います。何十年後かに,職人さんがバッグをバラしてたくさんのことを学習するかもしれませんね。

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2007年06月22日 22:47に投稿されたエントリーのページです。

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