2008年1月アーカイブ

2008年1月30日

新しいブリーフケースのサンプル作りだぁ~

今年の前半は革小物も大事だけれど、メンズのブリーフケースの新作を順次登場させないといけません。
その手始めにブッテーロ天ファスナーブリーフのリニューアル版のサンプルを作っていました。
型紙だけでは微妙なバランスが分かりません。実際に作るとはっきり変更点を認識できます。

今までのブッテーロ天ファスナーブリーフの場合の私の思う問題点は、全体に痩せて見える事と、仕切りのない一室の外縫いのブリーフケースの場合、底部分のコバに重みの負担が直接的にかかり変形の原因になるという事でした。これを解消したかった。

前作のメリットは残しつつ、オーソドックスではあるけれど問題点は解消しつつ、自分が欲しいと思えるブッテーロ天ファスナブリーフにしなければ。

底にコバがないケリーバッグなどの前面、底面、後面一体型で作る事にしました。この方法は変形の問題を解消するには最適なのですが、普通に作るとダサくなります。それをエルメスのケーリーバッグのように中央部分下部が豊かにせり出せると、痩せて見えるという問題点も解消します。しかし最適なバランスが難しい。


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あとぐるりコバ部分を磨いて、ショルダー作ったら完成です。
なかなかいい感じに出来上がりました。修正箇所もはっきりし、型紙修正して本番へGO~です。

今回は芯材は底だけで、あとはブッテーロを割らずに元厚のままで作ってみました。
使い込んで革が痩せても、十分いい味だしてくれるはずです。

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取っ手につながるベルトも本体に縫い込むのでなく、学手風ブリーフのように本体をぐるりと巻くようにしました。これで鞄本体と中に入る荷物を底の部分で支え、その上このベルトが本体をガードし、クッションの役目もし、パソコン入れても安心です。

使い勝手が良くて、使い込んでも型崩れしない鞄を考えて新型ブッテーロ天ファスナーブリーフを考えたらこの形になった。奇をてらうことなくオーソドックスに。でも隠し味は必要。
店頭に並んだ時に、またじっくり紹介します。今回の写真はちょっとだけ部分アップ。

2008年1月28日

フルハルター・森山マジック

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今日万年筆好きのお客様が、パイロット823・プランジャーコースニブを、
フルハルターの森山さんのところで中字に研いでもらった品を持って来られた。

左が私の極太に研いでもらった823で、右が中字にコースニブから研ぎ上げた823です。
普通ペンポイント近辺だけ細く研ぎ上げても中字、細字に変えられるはずですが、美しいペン先でないといけないという森山さんのこだわりは、美しい曲線を描く。

極太の場合、ペン先の巾は変えることは出来ないので、イリジュウムだけをまろやかに研ぐわけで、パイロットから出荷された時のペン先の形です。それに比べ細く研いだ823はペンポイントへ続く曲線部分をいかようにも研ぐことが可能です。美しいのです。森山さんの美意識がその部分に表現されている。まさに森山マジック。

私はカバンにしろ、時計にしろ、何にしろ、それを作り上げた人たちを感じられるモノが好きです。
その思いが自分勝手な幻想だとしても。
フルハルターの森山さんを介して入手した万年筆は、そのペン先部分のみで多くの事を伝えていただける(虫眼鏡が必要だけれど)。

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同じパイロット823・プランジャーコースニブが森山さんが手を加えることによって、まるで違うペン先に変身してしまうのです。その上どちらも書き味抜群。
これはまずい。823を森山さんのところでもう1本、極細で研いでもらわないといけない気配であります。ペン先にコースニブの刻印がはいっているのに美しい曲線を描いた極細なんて、考えただけでワクワクしてしまう。

私の持っている森山マジックの洗礼を受けた万年筆は、パイロット823プランジャーコースニブとKENSAKIです。どちらも太字で、普段使うには用途が限られてしまう。
823は極太で、万年筆の伝道師?の私が多くの万年筆初心者の人たちに魅力を伝える時に効果抜群。書いてみた人は、全員その別世界の書き味に「おぉ~すごい」と感嘆の声を発する。あとは宛名書きか気分転換の落書きの時使うぐらい。
KENSAKIは太字。森山さんが隠し味を効かせて研いだペン先は、書けば書くほど味が出てくるであろう深~い思惑を持ったわびさびの境地。これも書道と同じ、ペン道の道具。

両方実用ではほとんど使わない。森山さんに研いでもらった普段使いの細字の万年筆が欲しいなぁ~。

2008年1月27日

Wii フィットで毎日頑張ってます

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今我が家での夕食後はWii フィット!。
任天堂は本当にすごいと思う。ファミコン否定論者でず~といた私とハミまでも顧客に取り込んだ。
体力と健康に不安を持っている老年にさしかかろうとする私たちですが、
体力と健康に良いことを楽しくやれますよと囁く声が聞こえてきます。

早朝の自転車は2週間坊主で終わったハミですが、Wii フィットは続いています。
毎朝筋肉痛を感じながら目覚めているハミです。

私は最初の測定で、バランス年齢66歳と判定され、愕然として、
「とうさんもやったら」という声に対してブログ書かないといけないからと言い訳して逃げております。
でもやってみようかなぁ~。

2008年1月26日

サライ商事に行ってきました

東京出張の時、サライ商事に寄りました。
ヨーロッパの高級輸入皮革と言えば浅草今戸のサライさん。私もこの革屋さんとは長ぁ~いお付き合いになります。私の担当は常務さんなのですが、この人態度と体格はでかいお人ではありますが、革への愛情は商売抜きで強く持っている。電話でいつも無理難題を言いながら、長い付き合いになりました。

私は革を診る時、まず丸く巻いている革の端を指先で触って感触を確かめる。この作業で9割方私好みの革なのかは決定する。それから広げて盤面の良し悪しで選別します。
山のように積まれた雑多な革の中から、良い革を見つけ出す選別力において、私は相当自信があります(30年も革でカバン作っていたら当たり前か)。


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今回、私の指先に適った革がこれ。良い時代のイタリア・フラスキーニ社のカーフの型押しのスプリング・ボックスという革。型押ししているのにねっとりしっとりイタリアンクロームカーフです。
ヨーロッパの大手ブランドの言いなりになって顔料バリバリの革を作るようになった現在のフラスキーニ社の革には全然魅力は感じないけれど、10年ほど前までのフラスキの作る革は本当に良かった。
この革はそんな時代のフラスキの革です。サライさんの倉庫の奥に眠っていたこの革、使い道は後で考えるとして、ヨーロッパ上質革コレクターの私は手に入れないわけにはいかない。

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あとフラスキのウエストンという革も。フラスキのボックスカーフ調の革。ボックスカーフですからねっとりはしていないけれど、他のタンナーのボックスカーフと違ってしっとりしてる。色も薄いワイン色は独特。

サライさんには本当に面白い革が隠れている。ヨーロッパのタンナーが一同に集まるリニアペッレで革を物色するより、サライ商事の棚の隅々まで見て回る方が良い革が見つけやすいのではと思う。
ヨーロッパでも9割以上面白くない革ばかり、1割弱の良い革はサライさんの棚に揃っているのではと思う。
定番の製品では使っていなくて使う予定がなくても、良い革だと思うと買ってしまう私であります。

2008年1月25日

東京出張の常宿 学士会館

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今回の東京出張は日帰りでも行けたけれど、やはり学士会館に泊まらないで帰る訳にはいかない。
この昭和3年築のレトロな建物は、外観は何度かお色直しをしているようだけれど、内部は戦前の風情を大事に守っている。学士会館は結婚式や旧帝大卒の人たちの集まりの場としては知られているけれど、一般の人が泊まれる場所としては、あまり知られていない穴場です。

私的には、1泊2~3万円する高級ホテルに泊まるより、この宿の方が良い気分。それもシングル朝食付きで9,200円です。ビジネスホテル並みの値段です。旧帝大の7大学を卒業した人なら7,000円で泊まれちゃいます。箱根や軽井沢のクラシックホテルの風情を東京のど真ん中の神保町で安いお値段で楽しめる学士会館は素敵です。

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ステンドグラスがあちらこちらに

この建物の内部は、泊まるたびに新鮮な発見が見つけられる。泊まるたびに益々愛着がわきます。
次回泊まる時はバーに行ってみよう。ただ11時で終わりなのは早過ぎるなぁ~。床屋さんにも寄ってみないといけません。エレベーターを使わず階段で4階の部屋まで登るだけで楽しい。

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今回はシングルがとれなくて、ツインをシングルユースで泊まることになった。3000円アップなのだから、いつものイギリスのパブリックスクールの寄宿舎風(それはそれで大変気に入っている)ではなくて、雰囲気のある部屋を期待して鍵を開けると、やはり寄宿舎風。ベット一つ分広くなっただけ。
ただ角部屋で窓が二面にあるので、解放的で目覚めが気持ち良い。

年輪を感じる机を前にすると、勉強したくなる?雰囲気。
おもむろにあの上製本仕様のノートと万年筆を出してス~ラスラ。でも何で出張先までいっぱいの万年筆を持ち歩く必要がぁ~。万年筆菌に侵された人間の悲しい性(サガ)であります。


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今回は初めてメインダイニングでの朝食です。いつもの喫茶風の場所での朝食もいいけれど、このシックな内装は圧巻であります。また知らなかった学士会館の魅力を感じました。

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いつもは洋食でホテル並みのプレーンオムレツを頼みます(だって作るのが精養軒ですから)が、今回は和食を頼みました。鮭が脂が乗っていて厚みがあって美味しい!。

タイムマシーンで別の時代に来たような錯覚をしてしまう空間。
学士会館がいつまでもこのレトロな風情で存在していて欲しい。そう願う私です。

2008年1月24日

2008年初めての東京出張

ホームページに載せている革小物の多くは長らく欠品状態が続いています。
従業員が居た頃はル・ボナーの工房内でみんなで力合わせてワァ~と頑張って作っていたのだけれど、二人のル・ボナーになってからは名人小物職人に量産をお願いしていた。しかしその小物職人さんも、その技術力をかわれ大手小物メーカーの中国工場の技術指導のために行っちゃって頼めなくなってしまいました。

小物の場合、本体の縁をヘリ返す処理のモノを作る職人は多くいるのだけれど、コバ磨きで処理する革小物を丁寧に作れる職人は大変少ない。
ル・ボナーではコバ磨きの小物にこだわる。へり返す小物の場合、薄く漉いた革をヘリ返すので縁が擦り切れると修理不能で、誤魔化しながら使うか買い換えることになる。それに比べコバ磨き処理の小物は縁が剝げても磨き直せば元の状態に戻る。ただコバ磨きの革小物の場合カジュアル(ラフ)な製品が多い。丁寧なコバ処理の革小物でないとイヤです。

時々カバン作りの合間をぬって革小物を自身でも作りますが、全然間に合いません。
私たちの希望に沿った革小物を作る職人さんを探し求めました。

何人かの職人さんに試作をお願いし満足できなくて、やっとこの人なら直接ポイントを話し合えばル・ボナーの小物を作っていただけると思った職人さんに出会えました。
今回の出張はその職人さんに会う大事な出張です。

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中国の工場に行っちゃった職人さんに作っていただいた折財布。丁寧な仕事です。

作った財布の部分見本と型紙と修正箇所を記した資料を持っていざ東京へ。

私と同年代のIさんは爽やかな職人さんでした。多くの事を話し理解していただいたと思う。
珍しく柔軟な思考の職人さんで、私の話もこだわりなく聞いていただける。
今回はうまくいきそうな予感。

私の強みは自分で作れるということ。独立系鞄職人には珍しく量産も経験しているので、独立系のこだわりと量産のバランスを考慮出来る部分が大きい。独立系職人のこだわりだけでは数をこなす職人さんは作る意欲をなくす。逆に絵型でデザインだけを提示する大手の企画だと、既存の作り方を越えることが出来ないし、消費消耗するモノ作りを良しと考える部分が製品に出てしまう。

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もう5年以上使っている名刺入れ。コバはまだ全然痛んでいません。

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財布の内側とはこの部分のことです。

メンズの折財布、小銭入れの付いた折財布、長財布、名刺入れ、小銭入れ他にも色々作らないといけない革小物がいっぱい。次回出来上がる試作できっとGO~出来るはず。
普通の財布は見えない内側にはビニールや生地を使っていますが、ル・ボナーは革を使います。今回は丈夫なデュ・プイのカーフを使う予定です。表はこれからはブッテーロでいきます。
待ちに待ったメンズの小物、今回は大丈夫だと信じています。そんな印象を持った東京出張でした。

2008年1月22日

しなやかな革の質感伝えたくてフェルディー

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お店の棚から姿を消していたフェルディーの登場です。
今回は4色のシュランケンカーフで作りました。

このバッグは革のしなやかさを伝えたくて、芯材は極力使わないで作っています。
自然なドレープが出ているバッグだと思いませんか?

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ハミは最初もっと大きなフェルディーを作りました。
自然なドレープはもっと豊かにでていたのですが、女性が持つには大きすぎるハンドバッグでした。
少しサイズを小さくして作ったら、それが好評でもう7年近く作り続けている定番品になりました。

フェルディーという名は最初期このタイプはシュランケンカーフではなく、スエーデンのボルゲ社のフェルディナンドカーフという、柔らかでシットリしたシュリンク革を生かすデザインとして考え、その革の質感を伝えるデザインとしてピッタシだったのでフェルディーと命名しました。

今は残念ながらそのフェルディナンドカーフは入手できません。でもカラフルなシュランケンカーフにしてから年齢に関係なく多くの女性に支持されるバッグに成長したので良かったのかもしれません。
フェルディナンドカーフは深みのある色の革だったので、購入層の年齢が高めだった。

もう入手出来ない革ですが、ル・ボナーには少し残っています。
残っているフェルディナンドカーフのチョコ色で、注文品のボストンバッグのレジェを作ります。
それで最後、大きなバッグが取れる量のフェルディナンドカーフはなくなります。

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今回、ジーンブルー、ゴールド、ライトグレー、オレンジと明るめの革ばかりで作りました。
春を意識した色たちです。

短めのショルダーにして小脇に抱えた時はドレープが豊かな表情を作り出す。
シックな洋服にも似合います。
ショルダーを長くしてタスキがけで使うと、フォルムがすっきりカジュアルな服装に似合います。
二通りの表情を見せるバッグです。

ドイツ・ペリンガー社のシュランケンカーフで作ったフェルディー。67,200円です。
良い表情しています。


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2008年1月21日

やっと完成しました太ダレス

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太ダレスがやっとこさ完成しました。
お待ちいただいていたお客様の皆様。本当にお待たせしてごめんなさい。
いつもは年末の恒例行事の太ダレス作りが年を越してやっと完成。これで正真正銘2008年がこれから始まる感じであります。

前回からすべての厚みを変更して、今年は前回以上に厚みを増やしました
使い込んで革がやせてきても、新品の時より良い感じになるであろうことが想像できます。
そのため曲げたり縫ったりする時、体力使うし指はわなわなしながら縫ってます。
50を過ぎた私にはきつい。でもこれが完成する時、一番充実した気持ちになる。
カバン作りしていて良かったぁ~。


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今回お店に並ぶのは、ブッテーロの黒とワイン、それとB5サイズの可愛い太ダレスがブッテーロの黒で、B5サイズの細ダレスがブッテーロのワインでそれぞれ1本ずつ。
黒の太ダレスは2本お店用に作ったけれど、昨日東京から来られたお客様が購入されたので、それぞれ1本ずつということになりました。いつまで飾っておけるかなぁ~。

ル・ボナーのダレスは縦と横のバランスが一般的な比率だとアンバランス。四角に限りなく近いバランス。それを良しと思ってやっている確信犯。このバランスでもおかしく見えない工夫を駆使して、これからもル・ボナーのメンズバッグの縦横の比率はこれでゆきます。

太ダレス・B4サイズ  157,500円
      B5サイズ  147,000円
細ダレス・B5サイズ  126,000円 です。

細ダレスのB4サイズもオリジナル錠前が完成して次回作る時から、トップの枠は手縫いして137,000円での販売になります。現行品はブッテーロの黒が1本だけになっているので作りたいのですが、オリジナル錠前が出来るまでは我慢、我慢。


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今回作った太ダレスのオーダー品の中で、1本変わったタイプの太ダレスがあります。
まるで表革を薄く割った時にでる床革のような革のダレス。
床革ではありません。れっきとしたバタラッシー社のバケッタ製法の革です。ミネルバリスシオの表面を擦った革で、一般的にはヌバック革なのでしょうが、どう見ても床革のような風合い。
使い込むとミネルバと同じように、素晴らしいエージングが期待できるらしい。
小物ではポーターなどのブランドで使われていて好評らしいけれど、カバンで使ったというはこれが初めてかもしれません。どんな風な経年変化をするか興味津々。他人事のようですが、私もわからない。
勇気ある注文主に乾杯。いい感じにエージングするなら、これからも使います。

2008年1月18日

TIME・SCENE VOL10が届いたぁ~!

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私の時計道楽の先生、ライターのN氏から、現在一番力を入れて文章を書いているタイムシーンという雑誌を送っていただいた。編集長T氏も、人生を我儘に楽しんでいるカメラマンのT氏も神戸に来られた時来店していただいた。そんな人たちが作る魅力的な時計雑誌です。

ステレオ式に情報を沢山集めて何を伝えたいのか分からない雑誌が多く氾濫する中、マニアックになり過ぎることなく、時計が好きな人たちが書き写した文章と写真が、時計というモノが作る広がりのある世界の物語りを伝えてくれる。魅力的な人たちが手作りで労を惜しまず織りなす素敵な時計のメルヘン。

今回のVOL10は特にオメガがメイン。オメガマニアでもあるN氏の真骨頂。
次回はセイコーに力を入れた内容になるようです。特にこの両ブランドにおけるN氏の深い見識は、他のライターの追随を許さない量と質です。コレクトした時計の数も半端な量ではない。
仕事のための資料としてという言い訳は、家族にはもう通じないはずです。

ライターのN氏は専門の時計以外にも、多岐に渡ってモノをいっぱいコレクトすることが好きな人です。
私はN氏と知り合ったことでその影響を強く受け、モノ好きの泥沼に片足を突っ込みました。
まだまだ小学生レベルのモノ好きだと思っていますが、深みはすぐ目の前に。

そんなN氏が先週来神されました。
ル・ボナーの新年会も兼ねて、近所に引っ越してきた独立系鞄職人のバゲラの高田さんと、
pen and messagenoの吉宗さんと4人で絶品・鳥鍋を食べに「富」に行くことにしました。

その前に、N氏と私は水谷時計修理工房を訪問。
N氏はガラスケースの中にあるクオーツが生まれる前に、それぞれブランドが試行錯誤し消えていった電気仕掛けの時計たちを見ながら、その時代の話を水谷さんと話してた。
シチズンが作ったオンサ式時計もデッドストック品であったりする。資料として入手すればとN氏に言うと、「何本か、持ってます」と。N氏の守備範囲は広ぉ~い。

私の自慢の一品を二人に見てもらった。

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ロービート・ロードマーベルには、一昨年の暮れにヤフオクでゲットしたデッドストックのハイビート・ロードマベルに付いていて使わずにいた、純正のチョコ色のクロコのベルトを付けて使うことにしました。
自分で作ったベルトより、ステッチなしのアンティークな味わいのあるこのベルトが似合うと思った。

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私が去年暮に入手した彫り文字のロービート・ロードマーベルの裏蓋を水谷さんに開けていただき、中のムーブメントを始めてまじまじと見た。きれいだぁ~。
N氏にこのムーブメントの特別丁寧に作られた部分とか、歴史的背景を教えていただきながら。
二人に良い買い物をしましたねと褒めていただき、私は満足。良い気分。

憧れのグランドセイコーのファーストモデルがアンティーク市場で高値で売買されている現状、N氏との約束の8万円以下での購入は無理。同じ味わい楽しむならこの彫り文字のロービート・ロードマーベルで充分満足。私の宝物がまた一つ増えた。

その後4人の男で、絶品「鳥鍋」を食しに。
ライターのN氏は去年一緒に食べたKOKUBU の「肉のケーキ」と自身が称した神戸牛ステーキ美味しかったなぁ~と何度も言っていたけれど、鳥鍋も十分満足していただけたと思います。


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この4人の男は酒が全然ダメ。私はここのところモルトの香りを楽しむことが出来る大人?になりましたが、車を運転して来たので飲めない。
だけど三宮界隈に来た訳ですから、バーに行かない訳にはいかない。気兼ねしないでノンアルコールのカクテルを頼める「パパ・ヘミングウェイ」に。モノ道楽の話、筆記具の話、モノ作りについて、他色々話して夜は更けてゆく。ノンアルコールで。

2008年1月17日

マイアルファはフェラーリ顔

今日はハミと一緒に甲南ホームセンターに。
ホームセンターに行くと、ハミは長~ぁい。簡単には戻って来ず、私とチャーはアルファの室内でお留守番。
この車は大変気に入っております。

先代の1968年式ビーちゃんは無事湘南ナンバーも取得でき、毎日50キロあまりの距離をこなしつづけているようであります。湘南の海岸線を走る、湘南ナンバーのパールホワイトのビートル。あまりにピッタシのシュチュエーションではありまんか。新しいオーナーの卓ちゃんも大変気に入って楽しんでくれているようで、よかったぁ~。

ビーちゃんは、世の中のノーマルな価値基準による車選びに背を向けた、屈折した私の車選択にピッタシでした。運転していて、追い越し車線をベンツやセルシオが私のビーちゃんを追い抜いていく時、比較不能な私勝手な優越感を感じることができた。そんなに急いで何所へ行く~。

しかし多くの問題を古い車であるビーちゃんは持っていた。それも楽しめたから10年乗れたのだけど、快適にドライブ出来て、私の屈折車趣味の選択基準を満たす車に、50歳を越えた私は乗りたいと思った。その結果選んだ車が1998年式アルファロメオ145クワドリフォリオ。


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この車になってから、トロトロ走っている車が前にいると、シフトダウンして一気に抜き去りたくなる衝動に駆られる。私の運転の質が一気に若返ったようで怖い、けれど楽しい。
エクステリアデザインも、ファミリーカー然とした特別ではないというのが最初の印象だったけれど、アルファ145を真似たエクステリアデザインの車が現在多くある現実は、デザイントレンドとしてアルファ145の存在の偉大さを感じる?。そう思ってみるとなんて魅力的な車だと再確認する。

あれ~ぇ黒い無骨なバンパー下部分だけを見ると、フェラーリのテスタロッサ風ではありませんか。
部分的にスーパーカー。見れば見るほど飽きないエクステリアデザイン。

ABSの警告ランプはつきっ放しで効いていないようだけれど、前に乗っていたビーちゃんのドラムブレーキよりは全然大丈夫。
運転席側のパワーウインドウはキーキー言いながらドアガラスに擦れた痕がついて、直さないといけないだろうなぁ~とは思っているけれど、今のところ支障はない。
その他初めてのイタリア車に戸惑うこと多々あるけれど、こんなにドライブすることを楽しめるとは思っていなかった。大変満足しています。

購入して6か月、チャーの毛が室内にいっぱいくっつくので、車内は何度か掃除機とガムテープで掃除したけれど、外観は洗ったことはまだない。厚みのない赤の塗装が拭くとはげそうに思えて洗えない。
ホコリが外気と車表面を防御するのではと勝手に思っています。
イタリアでも、大部分の車は日本と違って汚いままだった。私もそれにならってイタリアン?。

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まだ戻って来ないハミを待つチャー。
変な姿勢で立っているので、ひっくり返るのではと心配になる。
そこで、リアシートを倒して荷室状態にして、ホームセンターで買った特価3200円の犬用ベットを今日から設置しました。これで安心(安定)。私のアルファロメオ145クワドリフォリオ前期型は2シーター1ペット車。

2008年1月16日

昨日、今日、明日も手縫いは続く。

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太ダレスのトップの枠の手縫いの日々。
集中して手縫いだけに専念したとしても、一周2時間強かかってしまう行程です。
お店をしながら、色々な雑用が加わる現状ではその倍ほどの時間がかかっています。
昨日も、今日も、明日もこの作業を続けている私であります。

ミシンで縫えない訳ではありません。
菱目打ちで手縫いの菱を切り、そこを手回しでミシンで縫えば、手縫い風のステッチになるかれど、
手縫いほど糸は絞れていないので、負担のかかるこの部分から変形を生むと考え、私は手縫いしている。

もう少しで完成です。思いのほか時間がかかりました。
でもあせらず、カバン作りしていきます。

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太ダレスが完成したら、東京出張に向けてしておかないといけない事がいっぱい。
今度の東京出張は、革小物の充実に向けて、新しく作ってもらう職人さんのところで一緒にサンプルとにらめっこしながら意思疎通を図る大事な出張。
ル・ボナーのバッグたちの多くは、私たちの思いを理解してくれる信頼する職人さんに作っていただいています。私たちはデザインし、型紙を起こし、サンプルを作れば、理解して作っていただける職人さんたちがいます。そんな職人さんたちがいてくれるから、ル・ボナーには多くのオリジナルのカバンたちを並べることができます。
しかし、私たちはこの工房で、量産だと作れないカバンたちを作り続けます。
それが私たちの存在意義であり、アイデンティティー。
ハミはキューブ・ボストンを作っています。雑用は色々あるけれど、カバン作ることに専念できる時のハミは楽しそうです。

50歳を過ぎた私たち二人ですが、夢や希望をカバン作りに託して、伝え残したい事がいっぱいあります。私たち二人だけでは伝えきれません。
協力してくれる仲間や職人の人たちと一緒にル・ボナーを豊かなものにしてゆきたいと考えています。

2008年1月14日

加藤セイサクショカンパニーの鉛筆エクステンダー

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加藤セイサクショカンパニーの青竹縦縞の柄の万年筆。ビスコンティーの創業時のポンテベッキオという万年筆は模様は違うけれど、まるで同じデザイン。ビスコンティー創業時の加藤さんの存在なくして、現在のビスコンティーはないのではないか。

私が最初に手に入れた万年筆は大阪の加藤セイサクショカンパニーの万年筆でした。
人生の最盛期を中東やヨーロッパにおいて万年筆メーカーとして過ごし、60歳を過ぎてから大阪に戻りご夫婦で轆轤で胴を削った手作り万年筆を作っている加藤さんの生き様は素敵で、そんな職人が作った万年筆を欲しいと思った。

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そんな加藤セイサクショカンパニーから新作が出たぁ~!。
80歳中にして、まだまだやる気満々。このエネルギーは本当に素敵です。
得意のセルロイドの万年筆然としたこの品、開けてビックリ。
箱には中東時代の加藤さんの会社のブランド名「スペース マン」と記してある。

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実は鉛筆エクステンダーなるものなのです。
短くなった鉛筆をホールドする品。モダンデザインのペンシルエクステンダーは色々と市販されていますが、これほどレトロなたたずまいを持ったモノは今までなかったのではないでしょうか。

私は当然購入しました。4410円で色は3色。吉宗さんのpen and messageで売ってます。
新品の普通の鉛筆の丁度半分の長さから収まります。私は鉛筆を半分に切って使ってます。

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2008年1月13日

年越しの太ダレス

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太ダレス用の取っ手

年越しの太ダレスも、トップのフレームを手縫いすれば完成です。
気持ちはあせる、でも色々仕事が他にもあって思うように進みません。
お待たせしているお客様たちの顔を思い浮かべながら、頑張らなくちゃぁ~。

今年のル・ボナーの最重要課題は、革小物の充実とオーソドックスなメンズバッグの新作をお店に並べることです。
フラソリティー バイ ル・ボナーで革小物の充実を図ろうとして、何度か試作を繰り返しているのですが、あともう少し。職人さんに会って、細かな部分の詰めをする必要があります。今年最初の東京出張はそのことに集中です。
オーソドックスなメンズバッグは錠前が出来次第、4~5点サンプルを製作する予定で、型紙は出来ています。オリジナルの錠前が出来上がるのを待ちわびております。

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4年ほど前に作った総手縫いの大きなアタッシェ(横680×縦480×幅280)。
注文で作ったのですが、大き過ぎて強度に不安があったので非売品としてル・ボナーのお店の顔として鎮座しているカバンです。これを作るのに1か月近くかかりました。
こんな仕事をまたやれる日を望みながら、目の前の仕事を頑張っている日々であります。


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2008年1月 8日

師走のときめきの再チャレンジ

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12月14日にブログに書いた時計屋は違っていた。
顧客のM氏に詳しい地図と電話番号を教えていただき、再チャレンジです。
暮の忙しい時期ではあったけれど、ハミに午前中には戻ってくるからと許していただき、行ってきましたぁ~!。高速道路は暮の渋滞、心は焦る。車はノロノロ。

私は元々中古品に抵抗を持っていない人間です。革製品の中古品には抵抗はあるけれど、車は今まで新車に乗ったことはない(乗れなかった)し、新品の家具よりアンティーク家具の方が好きな人間です。
私が時計に興味を持って2年ほどです。高価なので興味を持って選びに選んで一つ選んで勇気を持って購入すればそれで良いと思っていた。私を時計趣味にはめた張本人、顧客のF氏が、時計の中古品は手放した前オーナーの不幸も一緒に背負うことになるのですぞと怖い事をいうので、しばらくはアンティーク時計のことは目を向けなかった。それが、元々中古品に抵抗のない本来の私が、中古時計を中心にい~っぱいコレクトしている時計ライターのN氏と知り合い、現在の時計にはない魅力を見せつけられ、それが安く手に入ることを知ってしまってからは、アンティーク時計しか見えなくなってしまった。水谷時計修理工房を知ってからはメンテの不安も消え、アンティーク時計まっしぐらぁ~。

今回の田舎町の変な時計屋の情報は、確認しないではいられなぁ~い!。

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やって来ました。ショウウィンドウや入口付近には電池式の金5000円也といった時計たちがディスプレイされている。近所の人たちの何人かが電池交換に訪れる、田舎町らしい時計屋さん。電池式の掛け時計も壁をかざっている。のだけれど、なんか変。電池式時計と一緒に100年ほど前のボンボン振り子時計が混ざって掛けてあるではないか。そしてお店の奥に入ると、い~っぱいの古い腕時計と懐中時計。


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ご主人はこの時計たちは私のコレクションで売り物ではなぁ~いという。
と言いながらも自慢のコレクションが奥から出てくる。それを見せびらかしながら自慢話し。

目当ての時計も出てきたぁ~!。私は譲っていただくことを強くお願いした。
ご主人は「私が納得する値段をつけたら売ってあげる」なんて、ややこしいことをいう。私は値段を言った。

その後、ご主人は自分は67歳で40年前にここにお店を出す前は、神戸元町の時計屋で修理をしていたことや、色々な時計の購入までの経緯や、根付の話(ご主人は象牙の根付のコレクターでもある)を延々2時間聞かされたぁ~。ハミとの約束の時間までにはお店に戻れないのは決定的。

ところで、この時計屋の情報提供者の顧客M氏は私が訪れた数日後、会社の後輩のオバQ似のYさんと訪れて、二人も入手したそうです。


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オバQ似のYさんは、このシチズンの手巻きと、私が次に手に入れようと思っていたエニカの2本あわせて2万円で手に入れたそうであります。買い物上手ではありませんか。
その2本の時計をそんな値段で手に入れたなんて奥様は信じないだろうから、TAKUYA君のグリマルディーペンケースが自宅に届いた時と同様、修羅場にまたなるのだろうなぁ~。
それにしてもこの手巻きのシチズンは新品のようです。ルクルトのビッグマスターのような雰囲気。

オバQ似のYさんは少し前まで、ロレックス最高のノーマル?な人でありました。そんなY氏を顧客のM氏は、終わりが見えない時計趣味の迷路に引きずり込んでしまった。
そんな顧客のM氏と私は、今頃になってロレックスっていいよねなんて言っている。
若い時にロレックスが買えなかった私たちが、今になってロレックス買ったら屈折した屁理屈時計趣味の根本が崩れてしまう(どうでもいいことなんだけれど)ので、オバQ似のYさんも戻れません。

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顧客のMさんは雲上の時計も持っていて、中古には興味がないと思っていたのになぜ?。
それもこんなにマニア受けする時計を入手するなんて。こんな時計があったなんて見損じてたぁ~。相当風防が傷ついていて、すぐに水谷時計修理工房に持ち込みメンテと風防の交換をしたそうです。
5000円で。このヤレ具合がアンティーク時計好きにはたまらなぁ~い。

2時間のご主人の講話を聞いた後で、譲っていただけるでしょうか?と尋ねると、
あくまで新品の時計を売っているお店なので、他に話さないでねと言われた上、譲っていただいた。

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セイコー・ロードマーベルの最初期のロービート版。それもオリジナルでこのコンディションは奇跡です。
そしてなんと、一部のマニアはコレクターアイテムといって羨望する、彫り文字のロービート・ロードマーベルです。
ご主人は同じロービート・ロードマーベルをもう1本持っていて、そちらはダイヤルを写真製版して作りなおしケースも新品なみに綺麗にみがきあげてあって、リダンにお金をかけたようで、そちらは手放せないと言う。いやいやこちらのオリジナルが私は欲しい。ご主人と意見が違っていてよかったぁ~。

私の時計趣味はまだまだ続く。

2008年1月 7日

TAKUYA君の作り出す不易

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常連のF夫妻が居る時に、TAKUYA君の作った手絞り手縫いのハミの金魚柄の万年筆用の真っ赤なグリマルディーペンケースを見ながら話した。
このペンケースの欠点、修正した方が良い部分を、チェックしてみてと言われ、まじまじと見てみた。

大事な筆記具を1本入れるケースとして、無駄な部分はすべてそぎ落とし、必要な部分はすべてバランス良く納まってデザインされている。機能美すら感じさせる。文句がなぁ~い。
強いてあげるとすれば、値段が高ぁ~いということか。

しかしその高ぁ~い価格も、個々の大事な筆記具にピタッとフィットさせるため木型を削り、一点ずつ絞り上げ、細かな手縫いで仕上げる手間と特別な技術を考えると、この価格は納得する。

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革2枚重ねて絞ると、薄くても固く仕上がり大事な筆記具を安心ガードする。
手絞りだから出来る背面との縫い合わせ部分に向かって内側に絞り込まれた独特の美しさ。
この状態は手縫いでないと縫えない。この手絞り、手縫いが大きな胴の万年筆でもスマートに納まる理由。

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クリップ部分に負担をかけないようにと、その部分は薄くて傷つきにくいリザード革をサンドイッチ。
その実用性がグリマルディーのチャーミングなワンポイントにもなっている。
カブセ付きグリマルディーはクリップ部分はサイドにあり、スマートに仕上げるための配慮。

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カブセ部分は先端部分を硬く作っていて差し込みやすくしている。
その上絞りの曲線に沿うカーブを描いている。
機能をより美しく表現している。

TAKUYA君と知り合ってもう少しで1年。進化し続けるビスポーク革小物職人です。
去年1年、色々ありすぎて、親しくなってからまだ1年たらずなんて驚きです。
TAKUYA君がプロとしてデビューしてから2年弱。多くの人たちと交流を持ち、そのアドバイスを自身の中で昇華し、TAKUYA君の作品は自身の不易(アイデンティーティー)を表現している。
私はそんなTAKUYA君から多くの刺激を受ける。

彼の作るペンケースの指向性はビスポークの靴作りと共通していると思う。単一のモノでありながら微妙に違うモノをベストの状態で納めるために工夫するという部分において。微妙なフォルムやライン、細部の仕上げなどが良し悪しを大きく左右するモノ作り。

それに比べカバンはそれらと相対する革製品です。
まず入れるモノが人それぞれ違い、同じ人でもいつも同じものを入れる訳ではないし、単一の方向に特化しにくい革製品です。入れるモノから創造して作りあげるのではなくて、こんな表現をしたいとデザイン、創造してから、柔軟に機能を付け加える。カバンは外から内へ作り上げていくことが多い。

そして特化していないで多くの用途を含みこむので、細部の完成度より、バランスの方が大事だったりする。車を作るのによく似ているように思う。
でも、グリマルディーのデザイン、フォルムのように、内側から緻密に練り上げたカバン作りが出来たとしたら、画期的だし凄い事だと思う。

素敵なもの作りと関わりながら刺激を感じ、私達も進化してゆきたい。
ル・ボナーの不易(アイデンティーティー)って何なんだろう?。

2008年1月 4日

明けましておめでとうございます

今日からル・ボナーの2008年が始まりました!。
親しいお客様や、初めてのお客様が来られ、楽しい2008年の初日でありました。
正月3日間を振り返ります。

1月1日

元旦の日は思いっきりのんびりしたぁ~。
午後3時頃までテレビを見てた。大好きなラグビーを中継していた。全国高校ラグビーだ。
茗渓学園対佐賀工の試合を熱くなりながら見ていた。
茨城の茗渓学園は、ここのところその卒業生や関係者と知り合ったこともあり、応援したのだけれど引き分け抽選の結果花園を後にした。でも良い試合だった。高校生のラグビーは純粋で爽やかで見ていて気持ち良い。

その後の~んびりハミとチャーの散歩。
ゆるみきっている自分が心地良い。

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夜、神戸セレクション選定、上製本ノートの使い初めをした。
気持ち良い万年筆書き味。私は日記帳として使うことにした。4日目まだ続いている。

1月2日

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加古川の実家に行き、87歳になる母親と一緒に親父の墓参り。
ここは見晴らしが良い。遠くに明石大橋と淡路島を望む場所にあります。

その後渋滞の中、帰りを急いだぁ~。
我々家族はクリスマス時期からどうしても食べたいものがあった。
六甲アイランド内にお店があった頃は何度か食べたのだけれど、阪神大震災の直後店を閉めて以来私たち家族は食べていなかった。
そのことに気付いてからは、その食べ物のことが頭から離れなくなってしまった。
それを食べるぞぉ~と決めていた。

ど~んと奮発?して「ケンタッキー フライドチキン」。本当に10数年食べていなっかったのであります。
10ピースのバケツがいいなぁ~と思っていましたが、多すぎるだろうとハミは6ピースとコールスロートとパンもどき、しめて家族3人と1匹 1780円。やはり次は10ピースにしよう~っと。


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1月3日

今日は小学校の時の衣川先生宅で同窓会であります。
私は子供の時、但馬地方の朝来で10年ほど住んでいた。その後転校を繰り返した私にとって思い出多い地です。心の故郷です。小学校5,6年と担任だった衣川先生は特別思いが深い恩師です。

幼友達の弁護士のO君が言いだしっぺで今回の会は催されました。
アルファで冬の但馬は自殺行為だから、O君が愛車でわざわざ迎えにきてくれるという。優しい友です。
その数日後、神戸に寄ると2時間はロスするので、電車で途中の駅まで出てきてくれたら助かると電話。それでも優しい友です。当日の前夜、天候は大丈夫そうだから愛車のアルファで行けるよとO君から電話。私は友から見捨てられたぁ~。一言アイスバーンには気を付けてだって。

先生宅には10時集合とO君。女性陣3人と庭師のダイスケの大ちゃんと私は言われた通り10時には来ていた。言いだしっぺのO君は一人遅れてきたぁ~。団体行動の苦手な自営業者のO君です。

同窓のみんなや先生に会うと40年前に戻ってしまう。居心地の良いこの感覚が幸せ。
取り留めのない話に時間を忘れる。女性陣は夕方家族の待つ家に戻り、先生と男2人は温泉で一泊。私は明日からお店なので、道が凍る前に帰りたぁ~いと思った。

が、大ちゃんがモアイのような巨石があるから見に行ってから帰ったらと言う。日は沈みかけていたが行くことにした。
目的地までの途中、私は後悔したぁ~。山深くワイディングロードを上って行く。途中雪も降り始める。アルファには過酷な状況。そして辿りついた場所が「青倉神社」。

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雪も降り始めている。急な階段は暗くて滑りやすくて怖い。早く帰りたぁ~い。


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神社の裏にある巨石は確かにモアイ似であります。だからどうした、早くかえりたぁ~い。
この神社は目にいい天然水が湧き出ていて有名だそうで、その湧水をいただく。
同級生2人は神社の二階でロウソク灯して太鼓叩いている。私は外から道が凍るから早く帰ろうと叫んでいる。こんな情景が40年前にもあったような。

やっと2人は下りてきて帰路の真っ暗な下りのワインディングロードを急ぐ。
3人は今夜も宿で大騒ぎ。私はみぞれ交じりの夜道を急ぎ帰る。アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型は気持ち良い走行フィールをドライバーに提供するけれど、対向車のライトが眩しくて緊張を強いる夜の播但道。ABSの警告ランプがここのところ付きっぱなし。ABSが効かなくてもブレーキが利かないわけではないからという言葉を信じて、そのまま走っている。今日は200キロ走った。

ところで、弁護士のO君は私とのイタリア旅行に懲りることなく、去年の年末奥様とイタリア旅行に行った。タクシーでは料金を大幅にぼられ、スペイン階段ではミサンガ詐欺に遭いながらも、イタリア人は優しい人ばかりと言っているノーテンキ。やはりスイッチをOFFにしてのイタリア旅行だったようであります。

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