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2008年6月13日

加藤セイサクショカンパニーのキャップ式ボールペン

私は大阪下町でセルロイド軸の筆記具を轆轤で削りながら作り続けている
加藤セイサクショカンパニーの加藤翁の作る品が大好きです。
決して洗練されたデザインではなく、大家の風格など元々求めていなくて、
それでも80歳半ばにして作り続ける加藤翁の職人魂がたまらなく魅力的で、
その分身であるセルロイドの筆記具は、私にとって特別な価値を感じることの出来る品です。

休みの日、また某万年筆屋さんに行ってしまった。
私はボールペンの書き味が好みでない。
ただ宅急便のあて名書きとか、どうしても使わないといけない時がある。
スッタフのKさんが、この書き味試してくださいと手渡されたのはボールペン。
三菱鉛筆のジェットストリームという表面的には何の変哲もない廉価版ボールペン。
書いてみると、、、、、なんだぁ~このなめらかで軽い書き味は。これは凄い。
びっくり仰天雨あられ。

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ローラーボールより気持ち良い書き味を、油性ボールペンで生み出した
三菱鉛筆株式会社は偉ぁ~い。
ただこのボールペン芯は画期的に素晴らしいけれど、軸がこれでは~

と考えていたら、スタッフKさんが取り出した品が
加藤セイサクショカンパニーのキャップ式のセルロイドのボールペンではないですか。
筆記具を使う時、キャップをひねって開ける儀式が面倒だけれど私は好きである。
だけどボールペンでキャップ式はあまりない。ローラーボールはみんなそうだけれど。
加藤さんが作っているのを知った時、もう作っていなかったので、
泣く泣くノック式の加藤セイサクショカンパニーのボールペンを購入した。
私が所有する事を切望した加藤さんが作ったキャップ式のボールペンが目の前に。

そのキャップ式のボールペンにこの三菱のぬ~らぬら書き味の油性ボール芯が
ぴったし収まったそうで、もう鬼に金棒ではないか。

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そしてスタッフKさんはこの憧れの加藤セイサクショカンパニーのキャップ式ボールペンを
私に譲ってくださると言う。驚き桃の木山椒の木、Kさんは良い人だぁ~。
モノは寂しがり屋、求める者の元に導かれる運命なのかぁ~?。
それも2本も!。

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特に右のタイプは尻軸の部分を交換して、卓上ペンに早変わり。
これは加藤さんが試作で作ったボールペンで、まず見ない品だそうであります。
加藤さんがこだわりなく筆記具作りを楽しんでいる様を感じられる一品。

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万年筆道楽の泥沼の入り口は加藤セイサクショカンパニーの万年筆だった。
その万年筆は友人に譲ったけれど、その後も加藤翁の作るセルロイド軸の筆記具は増えていった。
加藤翁の軸は少し曲がっていたりする。
轆轤の技術は他の有名な轆轤職人の軸ほど完成度は高くないけれど、
それも愛嬌と思える魅力を持ったセルロイド軸であり、
世界を駆け巡った加藤さんの人生を思いながら、
私はこのセルロイド軸の筆記具を愛でている。

コメント(5)

たびたびお邪魔します。実は僕もカトウセイサクショさんのヘビーユーザーです。三菱のゲルインクが対応されると知ったときは会社の人が退職されたり異動する際の選別品としてフル活用させていただいていました。僕も今は手元にマーブル模様のセルロイドの赤色のゲルインクを入れて使っています。少し女の子っぽいですが「赤色専用」と言うことで僕のペンケースのヒロインです(*^_^*)

yossy さん

私は筆記具の軸素材ではセルロイドが大好きなようです。
「みんな好きなように生きられれば、ベリーハッピー」という加藤爺の生き方が素敵で、価格が素敵で、関西人の真骨頂のような万年筆職人の作りだす品は、あと金魚柄が手に入れれば大満足。

なんと、あのボールペンを頂けたんですか。Kさんはほんとにいい人ですね。私も、以前、某万年筆屋さんにお邪魔したときに見せていただきました。
おそらく、吸引式万年筆を改良してボールペン先を合体したもののようですね。
わたしが所有しているキャップ式のものは短いのでゲルインクの芯は切らないとそのままでは使えません。
とっても希少な代物。よかったですね。

エアコンマン さん

加藤セイサクショ筆記具コレクターのエアコンマンさん、羨ましいでしょう。コメントしてくれるだろうなぁ~と思って書いたので、嬉しいです。あとはお持ちの金魚の万年筆が入手したいので、飽きたらいつでも私に言ってください。格安で購入する準備はしていますので。また遊びに来てください。

初めて投稿させて頂きます。
尻軸の部分を交換して、卓上ペンに早変わり物は、私の姉が加藤さんに無理やりお願いし作って貰ったものです。
喜んで貰えてとても嬉しいです。

Re:ボンジョルノより

そうだったんですね。
今も使っています。

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このページは、Le Bonheurが2008年6月13日 22:34に書いたブログ記事です。

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