迷犬チャーの一日

チャーと一緒に暮らし始めて10年が経った。
この我儘犬は、自身の感情のおもむくまま飼い主に配慮することなく、
10年をル・ボナーの主のような顔をして過ごしている。
マンションを購入する時も、室内では決して大小便が出来ない犬であるチャーのことを考え、
いつでもすぐにトイレに連れて行けるように一階にした。
一日3回の散歩はかかしたことがなく、お店への出勤もいつもチャー同伴です。
自宅に一匹残して留守番させたとしたら、きっと精神的ダメージ絶大で、ショック死すると思う。
だからこの10年、彼は一人ぼっちを経験したことがない。
そんな飼い主の思いなど気にせず、ル・ボナーでは我儘放題。
初めてル・ボナーに訪れるお客様は、
必ずチャーの島内一のよく響く遠吠えの洗礼を受けなくてはならず、
犬嫌いな人は店内に入ることなく、帰られた方も何人かおられる。

しかしいつもお客様でにぎわうお店ではないので、
私たちが作業している時は、このようにリラックスモード。
野性の本能は何処へ行ったやら。
緩んだメタボ体型が目立ちます。
ビーグルは本来小型犬のはずですが、チャーは20キロオーバーです。
チャー恐怖のオタニ動物病院に連れて行くと、必ず「太りすぎ」と言われます。
ハーゲンダッツのアイスクリームはチャーの大好物です。

チャーは前足を器用に使う犬です。
以前から紙袋にお菓子を包んで渡すと、
前足でその袋を押え袋を破る器用さは持ち合わせていた。
親しいお客様が来店すると、キュンキュン言いながら、
お店と仕事場を仕切る仕切り板を押してお店の方に出て行くようになってしまった。
他のお客様が入ってくると危険です。
仕切り板を押して開けれないように、重しを店舗側に置くことでそれを防ごうとしました。
すると最近 彼はなんと前足を使って引き開けるようになったのです。
まるで招き猫の前足のようなしぐさで。そのしぐさを犬が出来るなんて。
そこまでして、なぜお店側に居たがるのかは不可解。
上の写真が、仕切り板を引いて開けた直後のチャー。お腹がつかえて出られなぁ~い。
人間様に従順な頭の良い犬ではないけれど、
自身の本能に対して頭が良い猫族に似た、頭の良さと器用さを日々駆使して、
彼は私たちを困らせながら、楽しませてくれる。
そんな迷犬チャーは、私たちにとってなくてはならない存在として君臨している。













































