2008年9月アーカイブ

2008年9月29日

kazubonの結婚式 後編

8927%E7%B5%90%E5%A9%9A%E5%BC%8F%EF%BC%91.jpg

人の人生は結婚前と後とに分かれると思っている私です。
男はいつまで経っても基本は子供のままで、大人にはなれないで人生を終わる場合が多い。
社会と接し少し上手に生きる手立ては習得するけれど、夢を見続ける生き物であります。
それを楽しんで影でコントロールしていただける女性とめぐり会えたら幸せです。

私は結婚して31年、子供だった頃と代わらない未完成で幼稚なまま50歳を過ぎた。
夢ばかり語り暴走を繰り返しながらも、何とか31年間ハミは私を見捨てずに、
私と一緒に今日まで生きた。
赤の他人だった二人が一緒に暮らすということは、それまで生きた世界が違うだけに、
恋人時代には見なくてすんだ色々な精神的なズレも、生活の中で経験することになるだろう。
でもそれを繰り返しながらも熟成することで、本当の愛が育ってゆくのだと思う。
結婚式は二人の恋を愛に育ててゆく始まりの日。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%97%E7%B5%90%E5%A9%9A%E5%BC%8F%EF%BC%92.jpg

隣に座る大和出版印刷の若社長が式場で働く女性の写真を撮ってと言う。
彼の好みのタイプの女性なんだって。どこかで見た雰囲気の女性。
あっ~分かった。彼の17年連れ添った奥方に似ているのだ。
いつも我儘で自由奔放に働き遊ぶ若社長が帰る場所は、奥方の待つ我が家。

ル・ボナーには仲の良いご夫婦が多く来店する。
愛を育てながらも生活に追われた数十年の日々も、
子供たちが独り立ちし、夫婦二人の日々が再び訪れ、
新たな恋愛関係を楽しんでおられるご夫婦は素敵に美しい。

若い二人の旅立ちを、親しい人たちが祝福する日。
素敵な思い出を心に残し、明日を二人で歩んでいってください。

それにしても、キリスト教の結婚式はやはり絵になる。
バイオリンとチェロの生演奏に讃美歌。
式も披露宴も素敵でした。主役のお二人が何より素敵でした。

2008年9月28日

kazubonの結婚式 前編

昨日は親しくしている大和出版印刷の、ル・ボナーも担当しているKさんの結婚式に招待された。
私は夫婦二人で細々とカバン作っている自営業のため、
会社に勤めている人とは違って、親族以外の結婚式に招待されることは少ない。
私は喜んで出席させていただいた。そのためお祝い用スーツまで誂えて。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%97%E7%B5%90%E5%A9%9A%E5%BC%8F%EF%BC%93.jpg

晴れて爽やかな日、その上空気は秋の気配で、絶好の結婚式日和。
会場は関西の湘南海岸?の中心須磨山の手にある「神戸迎賓館須磨離宮」という、
古い洋館を使った結婚式場。緑の中にその洋館が迎えてくれた。
戦前は本当のセレブが集った社交の場であったことが、あちらこちらから感じられる。
室内もまさに私の好きな和洋折衷なレトロロマン。

8927%E8%BF%8E%E8%B3%93%E9%A4%A8.jpg

私が東京出張の時、常宿にしている学士会館とも共通するクラシックな風情がいっぱい。
レストランとしても営業しているので、是非一度神戸の古き良き時代に
タイムスリップしてみてください。その時あなたは戦前の神戸セレブの気分。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%97%E7%B5%90%E5%A9%9A%E5%BC%8F%EF%BC%94.jpg

会場に到着。式までまだ時間がある。
大和出版印刷の若社長がコーヒー飲んで「ヤァ、ヤァ~久し振り」。
私が最初に万年筆菌を感染させた人物である。
私はもう1本差しのペンケースを首からぶらさげるのは卒業したけれど、
結婚式にまでTAKUYA君にオーダーしたペンケースをぶら下げている若社長。
その中にはアウロラのレッド。
私も結婚式にまで持ってきた10本入りのペンケースから
アウロラのレッド「マダム・モニカ」登場。
結婚式場で2本のアウロラ・レッドと9本の万年筆。やれやれ。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%97%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%83%8E.jpg

今回私は頑張ったぁ~。この結婚式出席のためスーツを誂えた。
しかし普段スーツを着慣れない私には無理があった。
パジャマを着てるように楽なのだけれど、どうも違和感ばりばり。
その上ボウラーハットははたして似合っていると言えるのだろうか。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%97%E6%AD%A6%E9%83%A8.jpg

それに比べ場慣れした大和出版印刷の若社長には恐れ入ります。負けました。
紅白のストライプのネクタイ。紅白のサスペンダー。ハンカチーフも紅白。
その上ぶら下げている、TAKUYA君が作ったペンケースも紅白。
そこに収まるアウロラ・レッドも紅白(銀)。主賓でありながらこの遊び心。
関西商人(あきんど)の粋に脱帽です。

寄り道してしまった。本題に入らなければ。
そんな風にオジサンたちは勝手に楽しんでおりましたが、
Kさんとマリさんの結婚式は順調に進行していった。

後編に続く~。

2008年9月27日

今日は夕方までボンジョルノは留守にしています。

今日は夕方まで私は留守にしております。
ル・ボナーは通常通り営業しておりますので、
私のいない分 万年筆や時計の話を聞かされずに、
静かにル・ボナーの革製品を見ることが出来ると思います。
そう、今日は大和出版印刷のル・ボナーも担当しているKさんの結婚式なのであります。
それでは行ってまいりまぁ~す。

2008年9月26日

「楔」の椅子を奪取~

ル・ボナーの休日の木曜日にpen and message.を訪れた。
一周年記念特別企画「永田篤史の木の世界」も盛況の内に終わって、
少しのんびり気分の店内。私には目的があった。
「楔」の永田さんが作った2脚の椅子を持ち帰るのが目的。

永田&連れ合いのKOKUBUのステーキとバランザックの飲み代を
ただおめおめと奢るほどボンジョルノは甘くなぁ~い。
永田さんが接客用に使っている自作の椅子の座り心地がいいのだ。
これを奪い取ることに決定。

8926%E6%A4%85%E5%AD%90%EF%BC%91.jpg

永田さんは味わいある貴重木でペンを作っているけれど、
家具職人としても一生懸命頑張っているのだ。
見た感じはフワァ~とした軽い感じの若者風なのだけど、
真摯に木と向き合い、自分を表現しようとひたむきにモノ作りしている好青年なのだ。
このシンプルな椅子は、そんな永田さんの感性を十二分に感じさせる。

「永田篤史の木の世界」期間中P&Mに常駐している永田さんに電話した。
あの接客用の椅子をル・ボナーに置いておくと嬉しいだけどなんて言いながら、
KOKUBUのステーキ美味しかったよねなんて脅迫じみた事も時々言っている私。
あれは試作品だからと拒否する永田さんを口説き落して、ル・ボナーの什器と相成りました。
いやいや家具工房「楔」の販促活動のために。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%96%E6%A4%85%E5%AD%90%EF%BC%92.jpg

吉宗さんとスタッフKさんには、餃子の「王将」元町店で買った餃子3人前600円を手渡し、
「楔」のオリジナルデザインの椅子はル・ボナーへ。

3本脚なのに安定していて、座り心地がよい微妙な曲線の座面。
ご希望の方は「楔」にご連絡ください。
貴重木のパトリオット2本ほどのお値段で作ってもらえるよぉ~。
今注文しても今年中の納品は無理みたいだけれど。

2008年9月25日

オーソドックスの中の特別 146テレスコープ

私は元来天邪鬼な性格ゆえなのか、
大多数が支持すると反発するところがある。
小学生の頃皆がジャイアンツの野球帽を被っていた時、
私は南海ホークスの野球帽をかぶっていた。アンチ巨人は今も続く。
大鵬より柏戸が好きだったし、力道山より吉村道明やブラッシーが好きだった。
ハミも同じよといっているから、私たち二人は天邪鬼夫婦。
雪降る但馬の冬黒いキルティングのジャンパーが流行っていた時、
チェック柄の起毛したウール風合成繊維のジャンパーを着てた。
その後大人になっても、その時代の主流には抵抗を感じ、
王道にも少し距離をおいて見続ける生き方をしてきた。

モノに関しても同じで、ベンツ、ローレックス、ルイ・ビトンは深く見ることもなく、
私の拒絶してしまう御三家としてある。
多くの人に絶大な支持を得るモノ作りをしてきた事には敬意を表しますが、
私はもっと違う多種多様な隙間に生きるモノに魅力を感じる、
グローバルスタンダードなんてイヤダァ~と思っている天邪鬼であります。

万年筆の王道はモンブランでしょう。
私が万年筆を好きになってから、いつもモンブランの存在は感じずにはいられなかった。
でもアンチを標榜する私はアンチモンブランとして万年筆趣味に突入した。
お客様の持っている現行のモンブランで書かしていただくけれど、
硬くてカリカリした書き味は、ペン先が駄目になる心配は感じさせない、
質実剛健で堅牢さは強く感じるけれど、面白くないと思っていた。
その上現在のモンブランの特別感を無理やり強制するような販売方法には、
強い反発を感じ、私の万年筆趣味において、
貰ったスティールペン先のノブレスとシャープペンの最高傑作ピックス以外に、
モンブランと関わる事はないのかなと思っていた。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%90%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%EF%BC%95.JPG


お客様が古いモンブランを持って来られた。
左から60年代の149、50年代の146テレスコープ、80年代の221、70年代の24。
試し書きさせてもらうと、現行品にはない柔らか書き味。
そしてどのペン先も柔らかいのに強く書いても切り割りが開かないのには驚かされる。
その完成されたペン先を作る技術は素晴らしいとあらためて感心してしまう。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%90%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%EF%BC%92.JPG

その中でも、50年代の146テレスコープの書き味には驚いたぁ~!。
柔らかいペン先だとしても、多くの場合ペン先中央あたりがしなる感じなのだけど、
この146テレスコープはペン先のトップ部分がしなる感じの柔らかさ。
この感覚の書き味はやはり別のお客様が持って来られた、
オノトのマグナ(前期型)以来味わったことのない書き味。それに厚みを加えた感じ。
その上切り割りは強く書いても開かない。まさに私の求め願ったペン先~!。


8920%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%EF%BC%91.JPG

私は念願のアウロラ85周年レッド「マダム・モニカ」を入手したばかり。
アンティークは別腹とは宣言してはいるけれど、
しばらくは「マダム・モニカ」との蜜月を楽しむつもりではいるけれど、
胴の意匠は究極のオーソドックス万年筆でありながら、
今まで味わったことのなかった私好みの書き味に遭遇してしまった。これはまずい。

すぐにネットで探してみると、この146テレスコープは相当人気があるようで高ぁ~い。
その上、吸入機構が金属製の50年前の万年筆なので、
実用に耐えられる品も少ないようです。だからまた長期計画で探そうと思っております。
すぐには買わないし買えないけれど、次のターゲットが見つかってしまった。
私にとってマダム・モニカがクラウディア・カルディナーレだとしたら、
146テレスコープはイングリット・バーグマン~。何言ってるのか馬鹿オヤジ。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%90%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%EF%BC%94.JPG

お客様のお持ちの146テレスコープの胴軸は現行の146とは素材が違う。
そのためなのか50年の歳月が半透明に部分的になっていて、
中の金属の吸引機構が透けて少し見える。それがまたいい雰囲気と私には思える。

146テレスコープは50年以上前に生産された万年筆。
ネットオークションで購入するには危険過ぎる。
実際に見て確認しても、詳しい知識を持たぬ私はハズレを購入する可能性もある。
オノトの二本がそうだったぁ~。だから信頼出来るルートで購入しなければと思っている。
最終的には「ユーロボックス」の藤井さんにお願いすることになるのかな。
でもしばらくは知識の蓄積。ゆっくりあせらず楽しみまぁ~す。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%90%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%EF%BC%93.JPG

万年筆は色々な方向から楽しむことの出来る筆記具だと思う。
その方向性を決めないと収拾がつかなくなってしまう。
その趣向を一方向に決めるには、私はまだまだ初心者です。
しばらくは万年筆趣味の魔界を浮遊していようと思っております。

2008年9月23日

ル・ボナーの静かな一日

秋を少し感じ始めた神戸の9月下旬。
昨年の今頃は、とぼけたオヤジたちとイタリアの空の下で、
忘れられない愉快な時間を過ごしてた。本当に面白すぎる日々だったなぁ~。

今年はイタリアには行けそうにありませんが、
来年は仕事兼ねて?行けるように画策したいものだと思いつつ、
日々静かにカバン作りするボンジョルノであります。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%92%E9%81%95%E3%81%84.jpg

つい最近名刺入れを買われたお客様が、
時間をみては撫で撫でして磨いていたらこんな風に艶が出てきたと
ニコニコしながら持って来られた。左がその名刺入れ。新品との差は歴然。

ル・ボナーの革小物のメインで使っているイタリア・ワルピエ社のブッテーロという革は、
最初は爪傷とかは目立つ革で、使う人によって差が出やすい革ではありますが、
復元力が特別で、年月をかけて使えば使うほどその良さを実感できる革ですが、
もうこんなに良い感じに変わり始めています。
素敵に革を育てていただけるのを見ると、作り手にとっても最上の喜び。
ありがとうございますと心の中でお礼。

ブッテーロという革は基本スペックがしっかりした革なので、
革用オイルなどを使わずに、時々水拭きしながら撫で撫でしてあげると、
徐々に良い感じに経年変化してゆく革です。
汗に含まれる塩分は良くないので、時々水拭きして緩和してあげながら、
人の油分は椿油の成分に似ているそうで、ブッテーロには良いようで、
撫で撫でしてあげると、革小物だと手入れはそれで十分。


8922%E4%BD%9C%E3%82%8A%E3%81%8B%E3%81%91.jpg

ハミはブッテーロの革でオーダーのブリーフケース制作中。
ブッテーロの革を使ったル・ボナーのカバンは、
ダレス、太ダレス、天ファスナーと色々ありますが、これらのカバンの大きさになると、
革小物のように満遍なく撫で撫でしてあげるのは大変なので、
時々水拭きしながら、オーナーの愛情と時間によって、
素敵な経年変化(熟成)を待つことになります。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%92%E8%A3%81%E6%96%AD.jpg

ラウンドタイプの財布2個分の内装に使う革のパーツです。
こんなに使います。セカンドバッグが作れる量の革が必要です。
これに加えて、表に使う革も当然これから裁断するのです。

私は現在色々なタイプのラウンドファスナータイプの財布とポーチをまとめて裁断しています。
これはオーダー品なので店頭には並びませんが、出来上がったらブログでは紹介します。

お互いの仕事する音をBGMに、静かな時間がル・ボナーの店内に流れています。
お昼寝している迷犬・チャーに、仕事で集中して疲れた目を休めるために向けると、
寝息なのかいびきなのかわからぬ音たてながら熟睡モード。

8921%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC.jpg
photo by F氏

臆病なくせに空威張りするどうしょうもない犬に、誰がしたかは知らぬけれど、
そのためにハミと二人でイタリア行くことも出来ないし、
日々の行動もチャーに拘束される松本家。
飼わなければよかったと思うことも時々あるけれど、
こんな寝顔を見てしまうと、ル・ボナーの日々はチャーなしには考えられない。

昨日のお昼の散歩の時、甲斐犬風の怖そうな顔の犬と遭遇した。
威嚇するその犬から避難するため、迂回路に回ろうとした矢先襲ってきたぁ~。
飼い主しっかりリードを持っていろよ!。
チャーは果敢にも売られたケンカに対応しようとしたのだけれど、
甲斐犬風の飼い主が「ごめんなさ~い」と、
急ぎ来てリードつかんでひっぱっていったので、事なきを得たのですが、
勇敢に戦おうとしたチャーはえらいと褒めってやったのですが、その後の態度がいけない。
またあの甲斐犬風が来ないだろうかと、
恐怖の目で後ろを気にしながら尻尾を下げて恐怖でぶるぶるの態。

次の日の散歩から、彼はその襲われた場所のある道を通るのを避けるようになった。
彼の心の傷が癒えるのは、いつの日になることやら。
デリーケートな心の迷犬・チャーは今日も行く~。

そんな些細な出来事を楽しみながら、
静かに仕事する私たち二人と一匹のル・ボナーの日々であります。

2008年9月22日

神戸の夜 久々にKOKUBUの神戸牛

8920PM.jpg
pen and message.店内にて、「楔」のペンを物色中のボンジョルノ

20日(土曜日)の夜、お店を1時間早く閉め元町のpen and message.に向かった。
「永田篤史の木の世界」の初日です。多くのお客様たちが来られたようです。
私は革フェチ、永田さんは木フェチ。
お互い好きなモノを形に出来るモノ作りを仕事に出来て幸せであります。
そんな幸せな気持ちを形にして伝えれたら、それが何よりです。

8920%E6%A5%94.jpg
貴重木は1本1本違った表情を見せて面白い。

私は永田さんと前回会った時の「本物の神戸牛が食べたぁ~い」という要望に応えるべく、
P&M関係者の皆様と共に、親しい某時計ライターいわく「肉のケーキ」と言わしめた
KOKUBUのステーキを食するために訪れた。神戸牛は高いのだぁ~。

KOKUBUのステーキは特別うまいと多くの人が言う。
神戸一だという人も多い。人は不思議と霜降り肉を前にすると笑顔になる。
昨夜から2時間しか寝ていないテンション低めの永田さんも元気回復。

8920%E8%82%89.jpg
KOKUBUの特上神戸牛のロース。

このお店は80歳オーバーながら現役バリバリで毎日元気に働くおかあさんが看板娘。
このおかあさんの笑顔は、特別な神戸牛のおいしさをより倍増させる。
美味しく焼く工夫などを息子であるマスターに尋ねると、
裏で霜降り肉を切り分けていたおかあさんが、
「良い肉だったら誰が焼いてもおいしいの」だって。マスターかたなし。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%90KOKUBU.jpg
KOKUBUの看板娘~

肉を食べ終えた後の和風のガーリックライスが最高~!。
これを作るのはおかあさんの役目。
KOKUBUは特別な神戸ステーキを食べさせていただけるお店です。

大満足で食べ終え、私と共通アルフィスタのマスターとおかあさんに送られて、
次は当然バー「バランザック」。
バランザックの扉を開けるとル・ボナーの常連客F夫妻が飲んでいる。
今やバーの達人F氏が17年前初めて偶然扉を開けたバーが、
この「バランザック」だったそうだ。その後訪れる事はなかったけれど、
17年ぶりに訪れたのに、太田さんは覚えていた。嬉しいよね。
太田さんは私と同じ年だのに、ボンジョルノとは対極の
17年前と変わらないダンディーな太田さんだとF氏。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%90%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B6%E3%83%83%E3%82%AF.jpg
私の今夜のバランザックはアンニュイ~

今日はF氏に薦められタリスカの20年モノのカスクを飲んだ。
20年熟成されたとは思えない、しっかり芯を感じる奥深さ。
いつも以上に酔いが回る。他の皆の会話を朦朧と聞いている。
喋り出したら機関銃のような私だけれど、
今夜はアンニュイを楽しむボンジョルノでありました。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%92%EF%BC%90%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%BC.jpg
今夜の酒の肴はアウロラ80周年レッド「マダム・モニカ」

千鳥足でタクシー乗り場に向かうボンジョルノ。
多種多様な人たちと、神戸の地で知り合えた幸せを、
心から感謝するボンジョルノの神戸の夜でした。

「永田篤史の木の世界」は、pen and message.1周年の明日23日がフィナーレ。
まだ行っていない興味のある人は行ってみてくださぁ~い。
同じ種類の木でも、本当に表情が違います。
自分だけの1本を探しに出かけてみてはいかがでしょうか?。

2008年9月20日

pen and message.一周年記念特別企画

8920nagata.jpg

吉宗さんのpen and message.は9月23日で1年を迎えます。
昔、神戸の老舗文房具屋さんのペンシルビルの5階に、万年筆を愛でながら
静かに居心地良い時間を過ごす事の出来た空間がありました。
そんな場所が再び出来る事を願い、
オープン前から吉宗さんのお店を野次馬的に応援してきました。

オープンしてからもう1年経ちます。
吉宗さんとスッタフKさん並びにお節介な顧客?が作り出す素敵なお店は、
日々魅力を増しています。これから益々素敵なお店へと進化していくでしょう。
私もお節介な関係者として、勝手に関わっていこうと思っております。

それで、1周年記念特別企画「永田篤史の木の世界」が今日から
pen and message.で4日間開催されます。
永田さんは相方(彼はそう呼ぶ)と常駐しているので、
特別なオーダーも頼めますので是非この機会に。
「楔」の作品に興味を持っている人もいない人?もpen and message.へ~!。

西宮のHさんもオーダーしたらしい。
私の持っているスネークウッドのパナッシュ万年筆と同じ品を。
ル・ボナーに来店した時、見て書いたときは、
そんなに興味を持っておられるようには思わなかったのに。実は~だったのですね。
人は私のように欲しいと思っても露骨に感情表現しないものなのですね。

夜はまたまた恒例のお食事会&バーであります。
今回は初めて相方にお会いする。
二人は肉のケーキKOKUBUの神戸牛を所望であるそうな。
いつの間にか私はお二人の人生の門出を祝って
御馳走しないといけなということになっているらしい。

まあめでたいことは良い事だぁ~。
素敵な人たちと出会いながら、楽しく生きていきたいなぁ~。

2008年9月18日

アウロラのレッドがボンジョルノの処に 後篇

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%97%E3%82%82%E3%81%AB%E3%81%8B.jpg

I先生は凄~い。感謝、感謝であります。
私の恋焦がれて1年数ヶ月、アウロラ85周年レッドを、
eBayで私の希望価格にて落札に成功したぁ~!。
10万以下ではまず入手不可能と言われたレッドを、
驚異の粘り腰で入手成功。

それも我儘な私の希望をかなえるため、eBayは夜中に入札終了時間になるモノが多いので、
目覚まし時計をあわせて、眠い目をこすりながら何度かのチャレンジの末の成果です。
私はアウロラのレッドが欲しい~!とただ叫び続けただけ。
なんという幸せ者なのだろうか。

I先生の処にパリから届いて、早速書いてみるとペン先の切り割りがよっていて
本来Bだのに、細~い書き味。それで早速名古屋でのワグナーの会に持ち込み、
森さんにヌ~ラヌラ書き味に調整までしてもらって、重ね重ね感謝、感謝。
そうだったのか。私に完璧な状態で渡すために、わざわざ名古屋まで行かれたのか。
万年筆愛好家らしいフットワークの軽さだけではなかったのですね。
I先生と私は書く角度、書き癖が似ているので、バッチリの書き味嬉しいなぁ~。

このレッドの前の持ち主は、パリ在住のイタリア人女性・モニカさん。
パリにペン先を調整する人が居たなら手放すこともなかったかもしれない。
万年筆天国・ニッポンに生まれてよかったぁ~。
私はこれからこのNo1862のレッドをモニカと呼ぶことにいたします。

8917%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%82%AB.jpg

私が初めてアウロラ85周年レッドに出会ったのは去年の初夏でした。
それまで万年筆カタログでは見ていたのですが、そんなに興味を持つことはなかった。
実物を実際に見て、イタリアらしい意匠に惚れてしまったぁ~。
レジンの赤色ならモンテグラッパの定番品で事足りるし、
ビスコンティのヴァン・ゴッホのマーブル文様の方が面白い。
でもレッドの赤は、インディアンジュエリーのような手作り感たっぷりの
スターリングシルバーとのバランスが絶妙で、
私の愛するイタリアの文化が凝縮して出来上がった意匠と思えた(少しオーバーかな)。
そして何より、後にアルフィスタとなるボンジョルノの趣向に、
ピッタシバッチリ。まさにアルファロメオの化身と私は思った。

最初のチャンスは、万年筆ペン先調整世界一の職人・森山さんに初めて会った時。
フルハルターにまだ新品で残っていたのです。
森山さんにペン先研いでいただいたレッドなら鬼に金棒。
でもその日がイタリア旅行の前日だった事がいけなかった。
イタリア行けば、きっと安くレッドが手にいるという思いが頭をよぎり
その上イタリア旅行の出費はいかほどか戦々恐々の時でもあった。

イタリア旅行最初の街はミラノ。アルファ・ロメオとアウロラの故郷。
それに泊まった宿はホテル「アウロラ」。格安でレッドが手に入るような予感。
しかしなぁ~い。大きな文房具屋さんや、あちこち探し回ったけれどなぁ~い。
その後も行く街々で探したけれど、格安品どころかレッド自体置いてないのです。
イタリア人は、高価な万年筆には興味がないのか。
失意の内に私はイタリアを後にしたぁ~(これまたオーバー)。

私はますますアウロラのレッドへの執着心を強めた。
しかし少し冷静になって考えると、15万は高いという気がした。
私の思う適正価格で手に入れてこそ、より特別な万年筆になるという屁理屈を構築した。
アウロラのレッドへの片恋慕は強まるばかり。

親しい人たちに私はレッドの魅力を伝える伝道師となった。
そしてレッド友の会は確実に広がりをみせた。
購入者が増えるたびに喜びと嫉妬の相克は続く。
それでも私はレッド友の会の誰かさんが、
入手はしてみたけれど自分には合わないと、手放すことがあるだろう。
その時私の事を思い浮かべて、中古品なりの価格で譲っていただける可能性に期待した。
長期を覚悟したレッド購入計画は、I先生という救世主が現れた事で1年ほどで終わった。
私もレッド友の会の仲間に加わったぁ~!。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%97%E3%82%8C%E3%81%A3%E3%81%A9%EF%BC%95.JPG

私のアウロラ85周年レッド「モニカ」はシリアルナンバー1862。
小さな数字はアメリカ中心に売られ、大きい方はヨーロッパ中心だそうです。
じゃあ日本で販売されたレッドのシリアルナンバーは?。

私はレッドに魅力を感じたのは、ひたすら意匠であります。
書き味はアウロラらしい中庸の書き味で、
安心感はあるけれど個性のない書き味だと思っていた。だから期待していなかった。
しかしワグナーの森さんに調整していただいたからなのだろうか、
大変気持ち良いBの書き味。インキはパイロットの「紫陽花」を入れて書くことにした。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%97%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%EF%BC%94.JPG

天冠のオニキスは濃淡色々だということだけど、私のモニカは濃い方です。
軸のレジンの色に近い色。天冠のスーパーマン形状がお気に入り。
AURORAの文字がいい感じ。

8917%E4%B8%87%E5%B9%B4%E7%AD%86%EF%BC%93%E6%9C%AC.jpg

私の万年筆趣味はここに終止符を打つのだろうか。
レッドが入手出来ればもう上がりなんて言ったような言わないような。
レッドが入手できないから浮気心で色々な万年筆に手を出してしまうのだ
という言い訳はもう使えない。

写真の3本が今の私の万年筆御三家。アンティーク万年筆は別腹?。
もうなくても十分だけど、面白い万年筆の方から私に近づいて来るのを、
拒むだけの強い意志は持ち合わせていないボンジョルノであります。
2か月の沈黙はこのアウロラ85周年レッドによって破られた。
しかし当分はこの愛しのモニカとの日々を謳歌することで十分な私であります。
数はなくてもいいではないですかと人には言いながら、
私は万年筆菌の虜の道まっしぐらぁ~。それにしてもレッドはやはり最高~!。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%98%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%EF%BC%92.jpg


%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%98%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%EF%BC%91.jpg

2008年9月17日

アウロラのレッドがボンジョルノの処に 前篇

一生モノ図鑑という特集記事のお題目につられて雑誌「BE-PAL」を久しぶりに買った。
私は神戸に来るまでは、アウトドアーズマンでありました。
キャンプ大好きで、家族や友人たちとよく信州あたりを徘徊していた。

アウトドアな一生モノは合理的で質実剛健。
極貧時代の20年少し前に、神田のサカイヤスポーツで特価25,000円の値段につられて、
なけなしのお金で買ったウォーラスの傑作テント「オービット」は、
使う回数が少ないこともあるけれど、まだまだ現役です。
その他ランタンも、ストーブも、寝袋も、リュックもいつでも現役復帰可能です。

そんな事を思いながら、ビーパルに載っている品々を見ていてバックパックに目が止まった。
アウトドアバッグのロールスロイスと誰かさんが言っていたグレゴリーの
多機能で人間工学を配慮したインナーフレームの容量80ℓのリュックが44,100円。
多機能でもデイパックだと10,000円以下で手にいる。
海外の人件費の安い地域で作ったとしても、
ナイロンその他合理的に作ることが出来る素材のみで作ったとしても、
この価格に絞り込むことの出来る工業的生産システムには脱帽です。
合理的に考えると、鞄はこういった生産方法で安く作った品で十分事足りる。

それに比べて革カバンは非合理的です。
用途を満たすだけならもっと安くて十分なカバンは色々あります。
でも私たちの作る非合理的な革カバンを欲しいと思っていただける人たちはいます。

革靴も同じことが言えることを知った。
私は50歳を越えるまで革靴は冠婚葬祭の時、
友人から譲り受けたマドラスモディーロやリーガルを履く程度で、
アディダス・カントリーかナイロン製のウォーキングシューズしか日常履かなかった。
それが何を思ったのか、50歳過ぎて革底の革靴を仕事の時も履く様にこの頃なったのだけれど、
そのことでスニカーしか履かなかった時代には経験しなかったアクシデント?に見舞われた。
足の裏がこるのだ。最初メタボが原因で足裏に負担がかかっていて、
これは糖尿病の前兆ではなかと心配していたのだけれど、
日々革靴を履いている人に聞いてみると、革底の革靴を履くと皆そのこりは経験するという。
いくら高いお金を出してオーダーで靴を作ったとしても、その事は同じだと。
つまり足には1万円以下で買えるアウトドアスニカーの方が優しいのだ。
それでも革靴に強い魅力を感じる人たちがいる。苦痛をも乗り越えて。

革鞄にしても、革靴にしても、それって何なんでしょう?。
合理的に作られた品では満たされない人たちがいる。
そういう人たちがいてくれるから、私たちのような非合理的な独立系職人も存在出来る。
私たちも頑張り続けられる。

字を書くなら100円で3本のボールペンで十分なのに、万年筆が好きなのも、
時を正確に知りたいのならクォーツ時計で十分なのに、機械式時計が好きなのも、
論理的に考えれば無駄な不条理をエンジョイしているのかもしれない。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%96%E4%B8%87%E5%B9%B4%E7%AD%86%EF%BC%93.jpg


昨日I先生ご夫妻が来店された。
I先生は万年筆大好き人間であり、革好きでもおられる。
なぜなんだろう、私の知っている万年筆愛好家の皆様の多くが、
革製品にも造詣が深ぁ~い。この関連性を論理的に説明できる人は誰かいませんか?。
私は知りたい。

I先生は前の日は、ディープな万年筆愛好家が集まるワグナーの集会が名古屋であり、
森さんに3本の万年筆を調整していただくために行かれたという。
(ということは、また3本増えたとということか。怖い、怖い~。)
その神出鬼没のフットワークに唖然とするボンジョルノでありました。
そこで私のブログに時々投稿していただく夢待ち人さんとも会われたそうであります。
夢待ち人さぁ~ん。是非一度ル・ボナーにも来てくださ~い。お待ちしていま~す。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%95%E4%B8%87%E5%B9%B4%E7%AD%86%EF%BC%93.JPG

I先生は今回もいっぱいの万年筆を持ってこられた。
ペリカンのシャルロッテも6本のトレドも、それに最新のM800デモンストレーター他色々。
でも話の中心は2本のパイロット70周年。
ハミはこの70周年を見て「オノトのマグナですか?」と。確かに似ている。
いつの間にかハミも万年筆について相当詳しくなっていることに驚く。
この70周年の書き味面白い。
私の持っているパイロット・ジャスタスに似た柔らか書き味の前期型と、
切り割が開いてインクフローが不安定になるからと、定番の10号ペン先に変更した後期型。
私は欠点があっても前期型の方が好きだなぁ~。
それにしても一昔前のパイロットは面白い万年筆を色々作っていたなと感心する。

8916%E4%B8%87%E5%B9%B4%E7%AD%86%EF%BC%91.jpg

写真中央のウルトラは、技術力の表現とコストとの相克から生まれた稀有な万年筆だと思う。
万年筆がますます面白いなぁ~と思っているボンジョルノであります。

何をとりとめもなくまとまらない文章を、長々と私は書いているのだ。
本題はどうしたんだぁ~!。少し興奮気味であります。ではいきます。

あれぇ~?。
なぜI先生は、私の恋い焦がれているアウロラの85周年レッドを2本もお持ちなのですか?。
もしかして、1本は~なんて感じで後編へ。

2008年9月14日

時計ベルトが完成して財布の裁断が始まった。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%92%E6%99%82%E8%A8%88%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88.jpg

今月の注文分の時計ベルトが出来上がりました。
今回はエレファントの1本以外はミシン縫いでの注文だったので、
非常にスムーズに仕事が進みました。
レッドとライムグリーンはシュランケンカーフを使ってます。
アンテークなレディースのロレックスはクリスペルカーフ。
3本はご婦人のオーダーだったので、カラフルカラーで柔らか仕上げ。

趣味と実益を兼ねて時計ベルトのオーダーを始めたけれど、思いの他毎月注文が入ります。
嬉しい悲鳴をあげながら、楽しく仕事こなしております。


8913%E3%82%B5%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3.jpg
神秘的な表情を見せるサフィアンゴート革

時計ベルトも作り終え、次はメンズの長財布の裁断に突入であります。
まずは裏貼りに使う革を裁断していますが、思いの他いっぱい使います。
巷で市販されている多くの財布だと、生地や合皮を使う部分です。
1個の長財布で25デシほど使います(1デシは10センチ四方)。表に使う革より多く必要です。
でも革小物の裏貼りには革が良いと考えているル・ボナーです。

大阪西成の割り漉き名人・山西さんの高等技術を駆使していただき、
0,3ミリの極薄に割った革の二枚貼り合わせという方法で強度を出しながら
裏貼りが革だとは思えない薄さで仕上げた、
ル・ボナーらしい長財布が、来月の末頃登場します。

今回はル・ボナーが保有しているヨーロッパのデッドストック革を色々使って、
小ロット多品種で革の見本市状態で作りまぁ~す。
サフィアンゴート、フラスキーニのムスタング・ブレンダボックス、クリスペルカーフ他色々。
貴重品革ではエレファントでも作ります。
定番のブッテーロ革でも作りますが、今回はワイン(バーガンディー)だけ。
なめしがしっかりした革たちは、それだけで素敵な表情を見せてくれる。
その事を長財布という形にして、見比べていただこうと思っています。

2008年9月12日

今週は再度山

関西が大~い嫌いな徳島出身の横浜に30年住み着いている友人がいる。
そんな彼が転勤で1年少し関西に住んだけれど、
唯一気に入った場所が六甲アイランドだった。
現在念願かなって横浜に戻り、関東中心に忙しく働いているのだけれど、
月に一度は会議で本社のある大阪に来ないといけない。その度に彼は我が家に泊まってゆく。
ハミにとっても、最も気が許せる友人なのだ。

彼が六甲アイランドに住んでいた頃、一緒によく行った再度山公園に行くことになった。
先週は新西宮ヨットハーバー。今週は六甲山の懐深く山の空気を吸ってリフレッシュ。


8911%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1.jpg

再度山は神戸の夜景が一望できるので有名な展望スポット。
私たちの目的地はそこからず~と先。
アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型のエキゾストノートが心地良く響く。
緑のトンネルに突入すると野性が目覚めたのか、チャーの喜びの遠吠えが響き渡る。

再度山公園はトアロードの行き止まりを少し左に曲がったところから
急なカーブの連続の山道を走り辿り着く、私たちの秘密の楽園。
神戸の中心地からすぐ近くにこんな緑深い気持ちの良い場所があるなんて、
私たち神戸人は、海と山の両方を満喫できる幸せ者であります。


%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%91%E4%BC%B8%E3%81%B3%E3%82%84%E3%81%8B%E6%9D%BE.jpg

再度山公園を包む緑はどこまでも深く、爽やかな空気が気持ちいい。
大木に育った赤松林が、神秘的な音色を奏でる。
港町・神戸の歴史を担ったエトランゼが眠る、外国人墓地がある場所でもある。


%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%91%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%93%E3%83%B3.jpg

彼が関西勤務の頃来た時、ボランティアの有志の人たちが作り始めていたログキャビンの、
完成後の雄姿を見るのが一番の目的だった。
六甲山の間伐材を使い、ゆっくりな時間をかけて高齢の人たちが作った夢の城であります。
力合わせてお金では買えない特別なモノを一緒に作り上げるって、素敵です。
ログキャビン内では、ボランティアの婦人がスタッフの皆にふるまうためソバ打ちをしていた。
多くの人が参加して、山の手創りの集会所は笑顔が絶えない。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%91%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%EF%BC%92.jpg

チャーは憂いを持った目で、遠くを見ている訳ではない。
肉嫌いなハミが食べている焼きソバに入っている肉片を狙っているのです。
此処に来ると必ず、売店のおばあさんが作る特別な焼きソバを食べないで帰る訳にはいかない。
この焼きソバがすこぶる美味しいのだ。それとよ~く煮つまり過ぎたおでんを食べる。
気持ちの良い空気が調味料の役目をしてくれるからなのか、本当に美味しい。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%91%E9%AF%89.JPG


中央に位置する池には大きな鯉がゆったり泳いでいる。
黒と白の鯉、真っ白な鯉、そして赤と白の鯉。
彼は黒と白の鯉は珍しい~!なんて叫んでいるけれど、どうなんだか。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%EF%BC%91%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%EF%BC%91.jpg

チャーもよく見ると顔に白髪が増えた。
それなりに年取った風だけど、相変わらず我儘放題。
感情の出方がネコのように、わが道を行く。
臆病なくせに強がり続けるかっこ悪さ。誰かさんに似ている~?。


%EF%BC%99%EF%BC%98%EF%BC%91%EF%BC%91%E6%9D%BE.jpg

あと1か月すると「アファンの森で語る会」だ。
昨年初めて参加して、アファンの森の草木が放つマイナスイオンいっぱいの空気と、
一生懸命生き方模索する多くの若者に会えて、素敵な時間を過ごすことが出来た。
その上万年筆愛好家も多く参加するので、
夜遅くまでマニアックな会話で盛り上がる酒席も楽しい。

今回もマイアル君で往復走行距離1500キロをドライブして参加します。
陶芸家の卓袱堂の卓ちゃんと、彼つまりあだ名が店長の3人で参加する予定です。
私の紆余曲折極貧鞄職人人生を見続けた、知り合って25年になる友人たちです。
今日はアファンの日の予行演習。森は豊かだぁ~。

2008年9月10日

アルフィスタ一年生

%EF%BC%97%E6%9C%88%20%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%EF%BC%92.jpg

145のテールラインは最高ぉ~!と私は思っております。

このアルファロメオ145・クワドリフォリオ前期型が我が家に来て1年になります。
FFアルファの中で最も面白い走りを堪能出来るとの
先輩アルフィスタの意見を信じ、探し続けて見つかった、
10年前の車だのにワンオーナーで走行距離16000キロの奇跡の一台。
10年経っているのにその少ない走行距離の方が怖いとのマイナス思考の意見には耳をかさず、
それでも少し不安だったから、大丈夫そうな消耗部品でもディーラーで全部交換して、
我が家にやって来た。

中速域でのエンジンレスポンスの敏感さは、まさに快感まっしぐら。
高速を大人しく走るのであれば、リッター15キロほどの低燃費を実現するとのことでしたが、
アクセル踏み込み気味で、下道メインで乗る私の場合、夏場だとリッター6~7キロほど。
アルファは3000回転以上をキープしながら走らないと面白くなぁ~い。

コーナーはきしみ音をさせながらネバリ腰で駆け抜けるのがラテン車の真骨頂。
高速道路の直線道でもフットワークしたがる、直進不安定性がまた面白い。
アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型(前期であることが大事なのだ)に惚れこんでいる。
決して高級感は感じられないエクステリアとインテリアではあるけれど、
ファミリーカー然としたこのアルファが、私には特別に感じるのであります。
どんな高級車にも負い目は全然感じない。
嫉妬を感じてしまうのは145前期型より以前のロメオにお乗りのアルフィスタ。

8826%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E7%B4%8B%E7%AB%A0.jpg

ABSの不調のためにチップ交換したら、とんでもなくお金がかかった事を嘆いていたら、
常連のF夫妻は、ボンジョルノの日々の生活において車は不必要、特にアルファはと。
まるで社会の良識の代表者のごとき論理で、快感ラテン車趣味を否定する。

アルファを維持する費用を考えたら、レンタカーを借りた方が全然安上がりで、
その上色々な種類の車が乗れるじゃないですかだって。
確かにその通りとハミまで納得してしまう始末。

この論理は正しいかもしれないけれど、私は納得できなぁ~い。
私は移動する道具として車を所有しているのではなぁ~い。
移動を楽しむために、車を所有しているのだぁ~!。それとこのエンブレム。

%EF%BC%98%EF%BC%98%EF%BC%92%EF%BC%93%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%BF.jpg
アルファマーク入りケイタイと、デルタのアルファロメオ万年筆と、光輝く?アルファのキー。

イタリア溺愛人間ボンジョルノ松本の証。
人生のすべての時間を楽しみたいと願う私にとって、
アルファロメオを知ってしまった今となっては、もう手放すなんて事はあり得ない。

しかしABSごときの修理でこの出費は確かに痛い。
マイナートラブルの出費はボクシングのジャブのように効く。
電子機器に頼らない時代の車だったらマイナーなトラブルなんてないのだけれど。
アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型は中途半端に現代の車なのだ。
大金との引き換えにアルファとの蜜月の日々を、
少し延ばすかどうかの判断に迫られる時がいつかくるのだろうか。

その緊張感も楽しみながら、アルフィスタの道を進む私でありました。
いっその事、もっと古い心底妥協なしにカッコイイと思えるアルファロメオも良いなぁ~なんて
よからぬ妄想に耽る私であります。

%E6%86%A7%E3%82%8C%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1.jpg

このジュリエッタが私の憧れの究極のフォルムのアルファロメオ。
車を普段使うために所有する事を完全に考えずに、こんな選択もありかなと思ったするけれど、
関係者は私以外誰一人納得しないのは明らかだ。
プラモデルかミニチュアカーで我慢しなさいと言われるだろうなぁ~。

多くの常識人の非難を浴びながら、
私のアルフィスタの道は始まったばかり。
許されるなら、少しでも長くアルフィスタでいたぁ~い。

追伸
神戸元町のpen and message.の吉宗さんが
フィアットのプントのカタログを見ていたという情報を得た。
しめしめ、飛んで火に入る夏の虫ではないか。
吉宗さんが新車至上主義なら、是非来年発売されるアルファロメオMiToをお勧めします。
フィアットは万年筆にはならないけれど、アルファは万年筆になぁ~る。
それでいてMiToはフィアットのトリノ工場で作った安心?もおまけでついてくる。
是非吉宗さんもアルフィスタのお仲間に参加してくださぁ~い。

2008年9月 8日

久々レジェ・ボストンが店頭に登場

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%98%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%82%A7%EF%BC%91.jpg

中断していたレジェ・ボストン製作を再開して、数日前に完成しました。
今回は店舗用にイタリアのバッファロー(水牛)と、
何年待っていただいたかなぁ~。
頼まれていた北欧のフェルディナンドカーフを使って作りました。


%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%98%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%82%A7%EF%BC%92.jpg

レジェ・ボストンの特徴はこのマチの山折り部分のステッチ。
この工夫で面白い形状を生み出すとともに、見た目よりいっぱいの収納力。
横44cm×縦31cm×幅21cmというサイズ以上の奥深さ。

革のボストンバッは大好きな鞄です。使い手に使い方を委ねる鞄です。
夢も一緒に詰め込んで旅にいけるように思えるのです。
機能優先の鞄が多くなった現代のニーズに、
革のボストンバッグは、少しそぐわないかもしれないけれど、
優しさ伝える鞄のように思う私です。

名前の由来は、アメリカのボストン大学の指定カバンとして、
学生たちが使っていたことからと言われているけれど、この名称は日本でしか通じない。
アメリカへの憧れが、昭和の時代にその名を発想させたのだろう。

私は高校生の頃、英語で「MADISON SQUARE GARDEN SPORTSMAN CLUB BOXING WRESLING FOOTBALL」と表面に書かれたマジソンバッグで学校に通っていた。
母が宮崎の実家に里帰りする時は、ズックのボストンを持って寝台車で帰っていた。
父が泊まりがけで出張する時は、姫路革のボストンバッグ持って出かけていた。
私が家出した19歳の時は、大きなアウトドアのナイロンボストンに荷物を詰めて出て行った。
ボストンバッグは思い出のシーンによく登場する。


%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%98%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%82%A7%EF%BC%94.jpg

お店に並ぶレジェ・ボストンはイタリアのバッファロー(水牛)革のチョコ色で作りました。
この革はバッファロー革には珍しいタンニンなめし。
だから強烈なエージングを楽しめるボストンバッグ。
お値段は税込み147,000円での登場です。
レジェ・ボストンでは初めて内装もグリーンのピッグシルキー革を使って作りました。


%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%98%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%82%A7%EF%BC%93.jpg

私たちの大好きなフェルディナンドカーフで作れる最後の大きなカバンです。
この革が大好きで、使い続けたかった革です。
でもこの革を作っていたタンナーも廃業し、もう二度とこの革とは出会う事はかなわない。
親しいお客様が注文していただいたので、これからも何度か再開できるでしょう。
使い込んでどんな表情を見せてくれるのか、楽しみです。
最後のフェルディナンドカーフはこうしてレジェ・ボストンになりました。

これからもボストンバッグは作り続けます。
夢をいっぱい詰め込める鞄だと思っている私だから。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
追伸

革屋さんの常務にクラシコバッファローについて聴きましたぁ~!
ヨーロッパにいる水牛は革にするとブヨブヨで製品にはならなくて、
大人の水牛で革に出来るのは、世界でタイとエジプトの原皮だそうで、
これはタイ原皮だそうです。

2008年9月 7日

夏の終わりの新西宮ヨットハーバーにて

895%E3%82%A2%E3%83%AB%E5%90%9B.JPG

休日の木曜日の午後の昼下がりに、
ハミとチャーと一緒に、新西宮ヨットハーバーに行った。
エアコンほどほどで走れるようになって、気持ちよい加速が蘇った。
阪神高速湾岸線を気持ちよく疾走すると15分ほどで到着する。

ヨットハーバーの駐車場は、贅沢な乗り物であるヨットを所有する人たちが利用している訳で、
高級な車がいっぱい止まっているけれど、私のアル君が最高~なんて私は思っている。
去年の夏まで乗っていたビーちゃんの時もそう思っていたなぁ~。めでたいオヤジであります。

私はヨットが乗り物の中で一番美しいと思っている。
そんなヨットを眺めていると、リフレッシュ出来るのです。
ビジターバースに見慣れぬ驚くほど長いマストのヨットが係留してた。
なんて美しいヨットなんだろう。しばしハミと私は見入ってしまった。

%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%90%E3%83%BC%EF%BC%91.JPG


家に戻ってからネットで調べてみたら、
1930年代にアメリカズカップで活躍していた「エンデヴァー」というヨットだと分かった。
以下その詳細

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このヨットはイギリス(イングランド)がアメリカズカップに挑戦する為に1934年に建造した130フィートのJクラススループで1934年にチャレンジャーになり4-2で敗れた。その次もイングランドはエンデヴァーⅢでまたも挑戦したが、4-0だ敗れた。そして世界は戦争の時代に入り、第2次世界大戦が始まりヨットレースどころではなくなった。戦後も長らくエンデヴァーはテームズ川に放置され朽ち果てていたが、やがてアメリカの大富豪の女性がオランダの造船所でレストアを始め1989年に新たな姿に蘇った。

全長:39.56m
全幅:6.78m
深さ:4.76m
マスト高:50.36m
船体:6mm厚スチール
エンジン:キャタピラー402hp
巡航:10kt
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%90%E3%83%BC%EF%BC%92.JPG

偶然美しいヨットに遭遇出来て、なって幸運な私たちだろう。
最も優美なフォルムを有するJクラスヨットはアメリカズカップのために10艇作られ、
現存するのは世界で3艇。エンデヴァーはその1艇。
クルー含めてレンタルできるそうだけど、1週間レンタルして一千万だそうです。
見るだけで十分満足です。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%95%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AB%E3%81%A6.JPG

そんな実用の工芸品を眺めながらオープンデッキのカフェでしばしの休憩。
9月始めの昼下がり、直射日光の下を散歩すると、まだまだいっぱいの汗。
でも確実に夏の終わりが近づいているのを感じる。

時間は足早に過ぎて行く。追いかけるとより早く過ぎて行くような。
だからしばしの止まった時間が必要なのだろう。
新西宮ヨットハーバーでそんな時間を過ごす私たち。


%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%95%E4%BD%B3%E4%BB%A3.JPG

このヨットを見ないで帰る訳にはいかない。
まだ佐野末四郎さんも一緒に作っていたであろう時代の
佐野造船所が総チーク材で作った21フィートの小さなヨット。
このヨットハーバーで一番輝いて私には見えるヨット。
多くのFRP製のヨットに比べて、メンテはすこぶる大変だろうけれど、
エンデヴァーとは違った意味で、特別なヨットだと私には思える。

このタイプのヨットをオーダーすると1千数百万ほど。
出せない金額ではないはずがなぁ~いけれど、
もしその金額があったとしても、ちゃんと維持管理する深い愛情なしには持ってはいけない。

このヨットが綺麗な状態で停泊している姿を見ると、所有するご主人に、
「いつまでも素晴らしいコンデションを維持していただいてありがとうございます」と
心の中で言っている私です。
また会いに来るねと言って、休日の昼下がりは過ぎてゆきました。

2008年9月 5日

お待たせしていたラウンド財布がやっとぉ~

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%EF%BC%93.jpg

これまたお待たせしていたラウンド長財布が出来ましたぁ~!。
今回はシュランケンカーフの定番は、レッド・ゴールド(茶)・ライトチョコ・ライトグレー・
パープル・ブラック・コニャック・ジーンブルー・ネイビーと色々。
だけど、それぞれの色の在庫個数はあまりないので、売り切れた時はごめんなさい。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%EF%BC%92.jpg

ブッテーロのチョコとブラックでも少し作ってみました。
価格はすべて税込27,300円での登場です。

今回のラウンド長財布の内側に使った革は、
フランスのデュ・プイ社製のカーフです。これまた締まった良い革であります。
内側の仕様は大人気の紐財布と共通ですが、
紐財布に比べて容量は少し少なくなりますが、その分スマート。

使っているファスナーは、LVやコーチでも使っているYKKのエクセラ。
ピン一つ一つが面取りしていて、触れたときに優しい高級ファスナー。
今回からファスナーの開きに無理がかからないようなパターンに変更して、
使い勝手アップしての登場です。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%EF%BC%91.jpg

これから秋~冬と、革製品が活躍する季節に突入します。
何年ぶりかでル・ボナーは、カバンも小物も充実した品揃えで
この季節を迎えることが出来ました。
多くの人の協力を得ながら、充実した品揃えを維持してゆきたいと思っています。

私たち二人は、遅れてる注文品の制作をメインに作りながら、
新作作り、多くの心同じにする人たちとのプロジェクト等々
やらなければいけない事がいっぱいですが、着実にやってゆこうと考えています。
そして私しか出来ない特別な一点ものの鞄を作って、お店に並べたいな。
スタミナと体力がいる大物を作れるのもあと10年あるかないか。
私がこの時代に鞄職人として生きた証のような鞄を作りたい。
そんな仕事をする時間が必要な年齢になったのではと思う。

そんな事を思いながら、沢山のル・ボナーの分身が並ぶお店を眺めながら、
ニコニコしているボンジョルノでありました。

2008年9月 3日

トレドがいっぱい~そしてシャルロッテ

私はこの夏の間大好きな万年筆を入手していない。
そして万年筆ネタのブログも、出来るだけ控えるように意識していた。
なんだか現世の物欲から解脱した修行僧のようではありませんかぁ~。
そんな事全然ないけれど。

つい最近、ある人が言っていた。ル・ボナーで鞄作っているのはハミと迷犬チャーで、
チャーがよく吠えるのは頑固な職人らしく「仕事の邪魔をするなぁ~!」と言っていて、
ボンジョルノが本当はチャーなのだと。なんと失礼な話ではありませんか。
実際は私がル・ボナーの働き頭で、日々職人らしく鞄の事だけを考えながら?、
日々粉骨砕身努力しているのですが、その想像力には感服いたしました。
そしてその余暇を利用して、万年筆・時計・アルファロメオ・イタリアetcと文化的見地?から
鞄作りの幅を広げるために興味を持っている訳でありますが、誰も信じてくれなぁ~い。

今日は久々に万年筆ネタいっちゃいます。

先週末夜の会合(ただの飲み会)のため
pen and message.さんに、お店を1時間早く閉めて行った時、
万年筆愛好家のI先生がおられた。
この先生、関西近郊の万年筆好きが多く集まるこの万年筆屋さんの顧客の中でも、
筆頭格の万年筆愛好家(実際の本数は知らないけれど、数百本は間違いないはず)。

%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%89%EF%BC%96%E6%9C%AC.jpg

その夜pen and message.にて拝見したI先生のコレクションにはたまげた。
書く時のバランスが最高と言われているけれど高価なペリカンのトレドを
800と1000ベース合わせて6本が勢揃い~。これは壮観であります。


%E7%94%BB%E5%83%8F%20099.jpg

そしてなんと世界限定200本、日本での販売60本のシャルロッテではないですかぁ~!。
万年筆の良心、800のペン先に深みが加わった書き味は、まさに特別な書き味。
おぉ~ビューティフル!。でも見なかった事にしよう。

I先生が奥様同伴でル・ボナーに来店される時は、
国産の万年筆を中心にシックな万年筆を30本ほどおとなしく?品替え持参されますが、
今回 I先生の素顔を垣間見た心境であります。万年筆好き恐るべし~。

私なんぞは可愛いものです。
万年筆をいっぱいコレクトしているように思われがちですが、
持っている品を全部ブログで公開してしまう底の浅さで、
多くの万年筆愛好家の底知れぬコレクションに感嘆の声をあげてしまう。

%EF%BC%98%EF%BC%99%EF%BC%91%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4.jpg

夏前に入手したシェーファーの傑作万年筆「タッカウェイ」の
可愛いケース入りのシャープペンシルとのセットの一品も、前の所有者はI先生。
その前の所有者も分かっている由緒正しい?タッカウェイなのです。

I先生は私が欲しいと願っているアウロラのレッドもお持ちです。
来店されるたびにレッドの書き味は特別好きではないとおっしゃる。
私も書き味は特別とは思っていないけれど、レッドの色と意匠に特別な思い入れ感じてる。
私はI先生の万年筆趣味の方向性において、アウロラのレッドは違和感があるのではと会うたびに言い続けている。そしてI先生は肯く。
私はI先生が万年筆趣味の本道を歩まれる事を願っています。
アウロラのレッドはその本道からは違和感のある万年筆ではないかと思います。
ゆえにあえて所有し続けなくてもいい万年筆なのではなんて。
私のレッド入手計画進行中~?。

2008年9月 2日

私の「楔」コレクションにリグナムバイタがぁ~

先週末「楔」の永田さんが来神したので、いつものメンバーで夜の神戸へ。
永田さんは木と遊ぶ木工職人。
特別な木を使った文房具から大きな家具まで、
守備範囲広くモノ作りをエンジョイしてる。

その永田さんに頼んでいた、
世界で一番重い木リグナムバイタ軸のパトリオットペンが出来上がった。
加工が大変な木を使ったモノばかり頼んで困らせている私でありますが、
このリグナムバイタという素材も相当大変だったようであります。

この木は、木目とかはそんなに特別面白い素材ではないのですが、
使い込むと緑色になるそうです。緑色になる木なんて面白いじゃないですか。

%E6%A5%94%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9A%E3%83%B3.jpg

ボールペンは私の守備範囲ではないので少ししか持っていません?が、
pen and message.の顧客の人たちに絶大な支持を得ている太軸でバランス抜群のペン。
「楔」の木工文具の中でもベストセラーのパトリオットペンを、
面白い木で作ってもらわないままでいられる私ではありません。
フワァ~とした柔らかな印象を与えるフォルムが永田さんらしい。


%E6%A5%94%E5%AE%9A%E8%A6%8F.jpg

リグナムバイタで定規も作ってもらいました。オォ~私のネームもレーザー使って彫ってある。
ボンジョルノ・マツモトと彫って欲しかったなぁ~。そう永田さんに言ったら、
そうしたかったけれど、怒るかなと思ってしなかったそうな。
私の事を永田さんは理解していなぁ~い。


%E6%A5%94%E3%81%9F%E3%81%A1.jpg

「楔」コレクションがこんなに増えちゃいました。
スネークウッド、ブラックウッド、リグナムバイタetcと珍しい木で色々作っていただいた。
次は何を作ってもらおうかなぁ~。


%E6%A5%94%E8%91%89%E6%9B%B8.jpg

でもって、pen and message.さんの一周年を記念して、
工房「楔」の展示即売会を9月20日~23日にします。
その間永田さんとアイカタも常駐してるので、その時に私のようにオーダーするといいですよ。
家具は大き過ぎるし、万年筆屋さんには不似合いなので、
展示はしないけれど、オーダー出来るはずですよ。
面白い木を使った筆記具がいっぱいなので、是非行ってみてください。

月別 アーカイブ

このアーカイブについて

このページには、2008年9月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2008年8月です。

次のアーカイブは2008年10月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。