2008年10月アーカイブ

2008年10月31日

カメラな休日

10月最後の木曜日の休日。
休日恒例の朝のチャーとの散歩をのんびりとした後、遅めの朝ごはんのブランチして、
今日は日用雑貨色々購入のためアル君で東灘周辺のあちこちのお店へ。
チャーが一緒なのでハミがお買い物して、私とチャーは愛車でお留守番。
お洒落なお店にはいかない。甲南ホームセンター~山田電気~ダイエー~そんな感じ。

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お留守番している時にフェンダーミラーに映してカシャッ~。
一眼はファインダー見ながらの撮影が良い。
予期せぬヌケた写真が撮れて大満足。

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愛車アルファロメオ145クワドリフォリオは今日も元気な走り。
安い作りをデザインでカーバーして特別を表現してると私は思っている
この車のエクステリアデザインが好きだ。特に後ろ姿は秀逸。

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ちょっと出かける時でも、これだけの品を携帯するボンジョルノ。
枯れた紳士には死ぬまでなれそうにありません。

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家に戻り今日は私が掃除機をかけます。
ガンダム風デザインのダイソンはやはり良い。
掃除することが楽しくなる掃除機であります。


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ハミは夕食の支度中。
写真撮られるのが嫌いなハミ。
一瞬の隙にパチリ。

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このカタログの表紙のようなヌケの良い写真がいつでも撮れるようになったら楽しいだろな。
技術と知識とセンスがあればどんなカメラでも素敵な写真がとれるのだろうけれど、
良いカメラとレンズがあれば近道。EOS50Dのカタログ見ながら欲しいなぁ~と。
でもいりません買えませ~んと自分に言い聞かせるボンジョルノ。

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夕食は根野菜いっぱいの特製カレー。
親しくしているM家族の息子さんが作って持って来てくれた特別なカレー。
ニコニコしながら「いただきまぁ~す」。

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チャーはおやつの前では従順です。
カメラを向けると烈火のごとく吠え続けるカメラ恐怖症のチャーだのに、
おやつを前にした時だけは違います。

そんな感じで休日の木曜日はフワァ~とのんびりモードで過ぎてゆきました。
明日からまた頑張るぞぉ~!。

2008年10月30日

銀座に親しい仲間のお店がオープン

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万年筆愛好家には、フルハルターで扱っている革小物「ワイルドスワンズ」で御馴染みの
ケイズファクトリーさんが銀座にお店を出しまぁ~す!。
11月1日の土曜日にオープンです。
場所は松屋デパート裏のメルキュールホテルのあるビルの1階です。
なんと万年筆フリークが足しげく通う聖地のような地域に出店するということではないですか。
お店の名前は「C.O.U.」。

ワイルドスワンズの革小物を含め、
ケイズファクトリーのオリジナルブランドの革製品をメインで扱う訳ですが、
オーストリア・ウィーンの日本初お目見えのオーダー靴のバリントも扱うそうです。
そして何よりル・ボナーの細と太の両ダレスも置きまぁ~す!。
フラボナのバッグたちも順次置いていく予定です。
これで関東近辺の人たちにもル・ボナーの鞄たちを、
一部ですが実際に見てもらうことが出来るようになります。

ケイズファクトリーの鴻野さんとは7年ほど前に知り合い、
その後疎遠になった時期もありましたが、
独立系の革小物作りを続けながら、
着実に組織としてブランドを構築していこうとする姿勢に、
尊敬を感じ希望も持って見てきました。

今回こういう形で関わりを持つことが出来て、
これから色々な事で協力し合いながら、
素敵な未来作れると良いなと思っています。

「C.O.U.」の内装は鴻野さんが昔から親しくしている
国際的に有名な造形作家の方が手がけたそうです。
メインのオブジェ風の什器がオープン時には間に合わないそうで、
私はそのオブジェ什器がお店に鎮座してから訪問しようと思ってます。

2008年10月29日

ミセスを新色でも作りました。

数か月前にドイツのペリンガー社のシュランケンカーフが入荷しましたが、
新色が2色。ブルーはタンクトートで登場し大人気。残り1本となりました。

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コーンはミセスでのデビューです。
少しシックなイエローのコーン。素敵なカラーです。
イエロー系のシュランケンカーフは今までなかったので新鮮です。

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ご要望の多かったトープとバイオレットのミセスも作りました。
ル・ボナーではこの2色は人気のある色です。
シュランケンカーフは革で見る時よりも、
バッグになるとより魅力的になる革です。


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チョコ(ダークブラウン)でも作りました。
シュランケンカーフの色は写真にすると、その本来の色を伝えにくい革です。
特にパープルとダークブラウンの違いが写真で伝えにくいのです。
それで今回は外光の元で撮ってみました。
色の差は伝えられたと思いますが、革の質感はウ~ン伝えきれなぁ~い。

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前回作った茶(ゴールド)・ブラック・水色(ジーンブルー)も残り少しですがあり、
現在お店には7色のミセスが揃っていてカラフルで華やかです。

このミセスはハミがデザインし、6年ほど前にデビューしたのですが、
初期はそんなに人気がありませんでした。
でも使い続けたご婦人たちの好評に応えて作り続け、
現在ではル・ボナーにはなくてはならない定番のレディースバッグになりました。

少し大きめのサイズのミセス。
ショルダーバッグの分類にしていますが、
肩がけの大きめのハンドバッグというのが正しいでしょう。
価格は税込み60,900円。

追伸

ここのところの円高ユーロ安の状況、ヨーロッパ皮革が値下がりすれば、
当然大部分ヨーロッパ皮革を使って作っているル・ボナーの製品の価格も下げます。
「値下げしないの?」と革屋の常務に聴いてみました。
そしたら、高い時に換金したユーロがまだいっぱいあるし、
高いユーロの時に買った革の在庫もいっぱいあるから、
当分は値下げなんてとんでもないと。値下げするとしても半年後との事。
この時世、どうなることやら・・・

2008年10月27日

六アイはハロウィーンパティー

10月25日(土)26日(日)と年に一度の
万年筆くらぶの「フェンテ交流会」が銀座の北欧の匠にてあった。
私は行きたいのは山々なれど、先々週「アファンの森で語る会」で黒姫山まで行ったし、
大人しく神戸の片隅で仕事、仕事。
ただ大げさな発言を連発する著名な某万年筆画伯からのメールでは、
ル・ボナー一族?が会場で暴れていたと・・・・そんな事ある訳ないよなぁ~。

ル・ボナーのある神戸の人工島・六甲アイランドではこの土日
「ハロウィーンパーティー」なる行事をやっていた。
現代のエトランゼが多く住むこの街には違和感のない行事です。
この街に住む子供たちがハロウィーンの仮装をして、今風に言うとコスプレして
「Trick or Treat」と言いながらお店をまわりお菓子を貰って歩くのだけれど、
この行事、結構気に入っている。


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アマチュアのジャズバンドも何組も呼び、飲食の出店もいっぱい出て、
同時開催のフリーマーケットも盛況だ。
いつもは人影まばらなル・ボナー店舗前もいっぱいの人。この街にこんなに人がいたとは。
その人たちがお客様になる訳ではないけれど、活気があるのは良いことだ。

お店にはテナント会を通してコスプレした可愛い化け物たちに献上するための
飴ちゃん(関西圏ではそう言う)が配られるのだけれど、
ル・ボナーでは店独自で飴ちゃんをしこたま厳選して仕入れることにした。

カバン屋の飴ちゃんは美味しいという情報は子供から子供へと迅速に伝わり、
ル・ボナーの飴ちゃんにはいっぱいの子供たち。
少し特別なだけで、こんなに人が集まる。
全然商売とは関係ない子供たちいっぱい現象を見て、
商売のコツのようなものを考えさせられたボンジョルノであった。

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ベルト制作中の私の仕事机。なぜか万年筆と時計がいっぱい。

私は月末恒例のベルト作りに取り掛かっている。
今回はやけにフランスのデュ・プイ社のチェルケスでの注文が多い。
この型押しのカーフ革は、4~5年前に初めて仕入れた時に比べて、
悲しいかな相当なめしが甘くなってしまった。
徐々に同じ型押しのカーフ革ではあるけれど、
ドイツのペリンガー社のモノに変えていこうと思っています。

これから年末にかけて私たちにとって一番忙しい時期を迎えます。
残業もあるだろし、肉体的にハードになる次期。
でもそれも楽しみたい。少し疲れてハイテンションになった時の充実感。
昔のように毎日がその連続というのはもう勘弁だけれど、
時々ならその緊張感に身をゆだねる日々はあった方が良い。
緩みがちの老いた鞄職人に喝を入れる意味でも。

遠路はるばる何人かのお客様が神戸の片隅にあるこのカバン屋にきてくださる。
ありがたいことです。
そのたびに迷犬・チャーは甲高い声で吠える。コスプレ子供たちにも吠え続ける。
ヤツはお客様来店中に吠えると、
甘やかしご主人が黙らすためにおやつをくれると分かっているのだ。
ヤツの悪知恵にはかなわない。
私たちの言う事をよく理解している賢い犬・チャーであります。
しかし従順ではない猫族に似た賢さを持った犬なのであります。

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日中お客様の来店が多い時は、吠える事に忙しくてお昼寝できなくて、
そんな日は、夜になってから熟睡モード。みっともない寝姿。

2008年10月24日

神戸元町界隈を浮遊するボンジョルノの休日

休日の木曜日、用が無い時は神戸元町界隈に出没している。
昨日は用事もあって正々堂々一人アル君で出かけることになりました。
pen and message.さん横の有料駐車場にアル君とめて、まずは水谷時計修理工房へ。

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修理をお願いしていた1914年製造のエルジンの懐中時計を受け取りに。
路地裏にひっそりたたずむ水谷修理工房は、
まるでピノキオのゼベット爺さんの工房のようで、
すごく私には居心地の良い場所です。
水谷さんの作業机は素敵で、窓越しにその仕事風景を見ているのが好きな私です。

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水谷時計修理工房を後にして、いつものようにpen and message.でコーヒーを1杯。
目線の先には恐怖の委託販売品の並ぶ危険地帯。
私の大好きな時代のビスコンティーがあるし、デルタのイエローのアルファロメオも、
アウロラの80周年はまだ売れてない。モンブランもペリカンも良い時代のモノがぁ~。
ジッと見ていると、書いてみます?と吉宗さん。書いたら最後いけません。
コーヒーを早々飲み干して退散することにいたしました。

素敵な万年筆たちの誘惑に、危うく今日の用事を忘れて帰ってしまうところだった。
元町の大丸神戸店(みせ)に行って用事を済まさなければ。

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大丸神戸店は神戸らしいモノ文化の発信基地。
神戸を代表する神戸らしいデパートです。
三宮界隈に物販の中心が移った現在の神戸ですが、
大丸神戸店を中心とした元町界隈は、今も最も神戸らしい個性を持ったお店が多い。

アンティーク好きの私には、大丸神戸店やその関連の旧居留地のブランドショップは、
冷やかし半分、流行の傾向をチェックするために訪れるぐらいで、
あまり縁のない場所ですが、今日は買い物での訪問です。

親しい同業者がお店を開業するので、開業祝いを購入送るために。
開業祝いはお花が定番ですが、それでは面白くない。
最初花輪贈って笑いを誘おうと思ったけれど、それは迷惑千万と悟り、
シャンパンはお洒落じゃないかと思った訳であります。

シャンパンと言えばドンぺりと考えるボンジョルノ。
それでは芸がないとお酒に詳しい顧客の意見。

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そしてその顧客の受け売りで決めたのがクリュッグ。
これだとボンジョルノは渋いシャンパンを知っている。
さすがお洒落な神戸人~!と思ってくれるはず。
全然わからないけれど、それに乗ったぁ~。
マグナムボトルの大盤振る舞い。

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お買いもの終って、大丸近くトアロード沿いにある洋食屋さんの「ラミ」で昼食。
このお店ル・ボナー関係者の間で話題のお店。
本格的で美味しい洋食がお手頃価格で食べられる。
夜のコースだって3000円を切り、ランチは1000円以下。
私のお勧めランチはビーフシチューオムレツ。
オムレツのてっぺんに切り口いれると半熟がプア~と広がる本格オムレツ。
今日は雨が少し降っていたので、入口のスヌーピーは傘をさしていた~。

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最後に元町高架下商店街へ。
元町駅から神戸駅近くまで続くこのモトコーが私は大好きだ。
三宮高架下商店街とは全然違っていて、危なっかしい真贋混沌とした魅力的な商店街。
アンティークもガラクタもまぜこちゃワンダーランド。
生きていることが実感出来るタイムカプセル。

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実は水谷時計修理工房でこんな時計を発見。
クオーツの極薄時計のケースに手巻きのムーブメントを加工して、
水谷さんが趣味で組み込んでみたそうです。
そのムーブメントが、セイコー製では驚くほど仕上げの奇麗な機械。
だからスケルトン加工して、美しい機械がいつでも見られる~!。
改造した時計は邪道と言う人も多くいるけれど、
してみたくなる気持ちよく分かる。で私は入手してしまったぁ~。

続きを読む: 神戸元町界隈を浮遊するボンジョルノの休日

2008年10月23日

万年筆から少し遠ざかっているはずのボンジョルノだのに

私の万年筆好きは、2年少し前古山万年筆画伯の
「今買っておかないと後悔しますぞ」の言葉から始まった。その後増えていった。
そしてブログその他を通じて万年筆菌をばら撒いて、
何人かの新規万年筆菌感染者を作ってしまった罪深さ。
今頃になって「万年筆に深入りするのは危険ですぞ」と古山万年筆画伯。
2年前にその言葉言って欲しかったぁ~。

念願のアウロラの85周年レッド「マダム・モニカ」を入手し、
これで少しの間は落ち着いた日々を送れると思っているボンジョルノであった。
しかしル・ボナーには万年筆菌に侵された人たちが訪れて来る。
万年筆好きは鞄好きが多い。この因果関係はどうしてだろう。

「楔」の永田さんは、軸に魅力的な貴重木を使って筆記具も作る木工職人。
彼は万年筆も作っている。ただ木で作る軸は渋い味わい。
自分の創造する世界とは別世界に憧れを感じてしまうのか、
現在イタリアの万年筆に夢中。それもデルタ。悪魔の誘惑。

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ドルチェビータはまだしも、コサックにイスラエルといってしまったぁ~。
デルタというまだ誕生して日の浅いイタリアの、それも悪名高きナポリの万年筆メーカーは、
どんな高価な限定万年筆だって同じペン先が付いていて仁義無き戦い~?。
それが分かっていてもはまってしまう悪魔のデザイン力。
色と造形で悪魔の誘惑を連発する。深入りしたらもう普通の人には戻れない。

この万年筆たちを見たお客様は「わぁ~ヴェルサーチのようだわ」と、
また他のお客様は超高級ホテルのトイレのようだって。どこのホテルのトイレのことか。
どちらにしても、今までなかった独特の世界を万年筆を通して表現し続けるデルタ。
そのデルタの極太軸コサックが3本入る革のペンケースを作って欲しいと永田さん。
この人もいつの間にかイタリア万華鏡万年筆菌重症患者になっている。

その夜I先生が奥様と来店。
私の愛しのアウロラ・レッド「マダム・モニカ」を
8万円で落札していただいたネットオークションスペシャリスト。
私が50年代のモンブラン146テレスコープの書き味最高~!とブログに書いたら、
どれどれどんな書き味なのかと早速入手して、見せびらかしに来られた。
それもなんと36,200円での落札という。恐れ入ります。
インク漏れする気配もなく素晴らしい状態のテレスコープ。
私は益々146テレスコープを入手したいと強く思った。
イヤイヤまだいらないけれど。

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万年筆愛好家の多くがモンブランの万年筆を持っている。
私はへそ曲がりなのか、現行品の149も146も好きにはなれなかった。
お客様の持っているモンブランで書いてみても、私は魅力を感じなかった。
20年近く万年筆趣味を続けてこられたI先生も同じ思いを持たれていて、
いっぱいの万年筆を持っておられるのにモンブランはちょっとだけ。

そんなモンブラン否定論者の私たちにとって146テレスコープの書き味は、
モンブランの過去の偉大な技術の追求の歴史に脱帽した瞬間であった。
やはりトップブランドになるには意味があるのだなとその時思った。

柔らかな書き味だけれど、その柔らかさの質が違う。
ペン先イリジュウム直下でしなる独特の深みを持った柔らかさ。
それに加え万年筆の中の万年筆として確立された軸のデザインは同じでも、
セルロイド素材の50年代は独特の魅力を持っている。
万年筆菌に感染して2年少し、モンブランの魅力を初めて私なりに知った。
万年筆の魅力など全然知らなくてもいいことなのだけれど、
奥が深くて全然飽きそうにありません。あぁ~困った事であります。


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某万年筆画伯が悪魔と呼ぶ某万年筆くらぶ会長が
モンブランを種類は限定して同じモデルを多本数持つ愚行に走る思いが少しだけ解る。
万年筆趣味に没入する人は、
36色の色鉛筆を買ってもらえなかった子供時代を過ごした反動だと誰かさんが言っていた。
なるほどそうかもしれない。
それぞれの趣向で万年筆趣味を楽しんでおられる人たちがいる。
私もまた、新しい方向で万年筆趣味続けていきます。
でも今までよりはスローペースで行こうなんて思っておりますが、
なぜ私の周りにはこんなに万年筆菌感染者が多いのか。
誘惑と戦い続けるボンジョルノであります。

2008年10月21日

色々な革で長財布が出来上がりました

紳士用の長財布が久々に登場です。
大阪のTさんに組上げをお願いしていたのですが、
今回は小物の定番革のブッテーロを使った長財布はワインだけです。
あとは色々な革を使って作ってみました。

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左から
エレファント(税込67,200円)クリスペルカーフ(税込42,000円)ムスタング(税込33,600円)
ブレンダボックス(税込33,600円)イタリアンバッファロー黒・チョコ(税込33,600円)

エレファント(黒)は開いた内側もエレファントを今回は使いました。
クリスペルカーフ(黒)はドイツ・ペリンガー社の傑作ボックスカーフ。
現在は作れないイタリア・フラスキーニ社のデッドストックイタリアンカーフのムスタング(ワイン)とブレンダボックス(グリーン)。独特のねっとりクロームなめしの革。
タイ産の水牛原皮をイタリアでタンニンなめしで仕上げたバッファロー。

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左から
クラシックカーフ、クラシックカーフ(アイロン加工)、ブッテーロ、シュランケンカーフ、国産ソフトタンニン革、イタリアンタンニンカーフ。どれも税込29,400円。

イギリス・ピアス社が作っていたクラシックカーフという革は、
お店を始めた16年前には革小物のメインで使っていたベビーバッファロー。
ピアス社が解散して流通しなくなった革ですが、まだ在庫で持っていました。
茶のクラシックカーフ、素敵な経年変化をする革です。

大好きなブッテーロ革で作ったのは、今回はこのワイン色だけです。
レディースの定番革シュランケカーフの黒でも作ってみました。

復活した栃木皮革がオールピット槽に漬けて作ったソフトタンニンなめしの革は、
すごくサンプルの仕上がりが良かったので定番で使おうと注文したら、
量産したらサンプルレベルでは作れなかったと。そりゃないよ。
その素敵な仕上がりのサンプルの1枚で財布に仕上げてみました。

イタリアンタンニンカーフは、大好きだったピアス社のクラシックカーフに似た仕上げ。
その上カーフなのでバッファロー革に比べて表面がきめ細やか。


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左から
ドイツ製のサフィアンゴート革のグレー・茶・赤。価格は税込33,600円。
独特の表皮の表情を持った山羊革。
この革を作っていたドイツのタンナーも廃業してしまい、
サライ商事の残りの在庫を全部入手しました。特別な革です。
魅力的な革が、ヨーロッパでもどんどん減っています。


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内側の仕様は全部共通です。
カードは8枚。一時回避用の小銭入れ付き。
ホックとかファスナーを使った小銭入れを作ると厚みがでてしまうので、
この方法で小銭入れ部分にしました。他の用途で使っても全然かまいません。
使いやすい長財布に仕上がったと思います。

今回オール革でありながら、革の0,3ミリ割を多様して薄く仕上げようと試みました。
でもカード段の付いている方が、予測していたより厚くなってしまいました。
十分薄く仕上がったとは思うのですが、もう少し薄く仕上げたかった。

そんなこともあり、それと定番革での制作でなかった事もあり、
今回は店頭で実際に見て触って頂いての販売のみとさせてもらいます。
是非お店に見に来てくださぁ~い。

2008年10月20日

野菜がいっぱい

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ランドセルおやじも一目置く方から贈り物
料理法付きで、どっさり、秋野菜のてんこ盛り
肉嫌いの私には生命の源です。うれしいなぁ~!

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冬瓜、丸まる1個
本日いただく以外は、さっと湯がいて冷凍庫へ
二年前、突然味覚を失い(検査結果異常なし)、その後序々に戻ったものの自信は無く
我が家の味覚達人、娘に味見。
からだに優しいスープの出来上がり!

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さといも
家族だけなので面取り無し
ホクホク秋がいっぱい詰まってます

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はやとうり
白くて皮が剥き易く果物みたい。お初にお目にかかります!
豚肉と炒め、シャキシャキ歯ごたえさっぱり味
おいしかったぁ!


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料亭用の明太子。18歳からの気心知れた友人から。
「ちょっと、大丈夫?ちゃんと生活出来てんの?」と
いつも心配してくれるあたたかぁ~い友達
炊き立てご飯に最高です!

秋いっぱいの食卓で、全て完食いたしました。大変美味しゅうございました。
ごちそうさま!!

2008年10月19日

広角レンズで遊ぶ土曜日

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親しくしている大和出版印刷の社用の広角レンズを
普段あまり使わないからと借りることになった。
室内を人の目並みの広がりで撮るのに適しているレンズなんだそうだ。
早速どんな風に写るか知りたくて使ってみた。


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お店の前から風景を撮ると広がりを実感。
両側の超高層ビルディングが曲がってる。
それにしてもいつものように人が少ない街です。


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店内を撮ってみると、いつものレンズの倍ほどの広さをカバーしているように思う。
これは使える。レンズによって色々な表現知って、益々カメラが面白い。

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photo by F氏

ハミはキューブを制作中。
内貼りに使う革を手もみしているところ。

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photo by F氏

私はランドセル風万年筆いっぱい収まるショルダーバッグ制作中。
変てこなバランスのバッグで、作り始めたら結構夢中になって作っているボンジョルノ。
傍らでチャーが熟睡モード。

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その夜「楔」の永田さんが来神したので、いつもの連中と、
大和出版印刷の二人も加わって7人でなぜか餃子の「王将」へ。
先月贅沢し過ぎた反動なのか、P&Mの吉宗さんの想い出のお店だという元町の「王将」。
たらふく色々食べて皆大満足。レジで精算してみたら5800円。
一人800円は驚いた。安さに感動~!。

2008年10月17日

卓袱堂の卓ちゃんとGO~

今年の「アファンの森で語る会」には、
湘南・茅ヶ崎の陶芸家の卓袱堂の卓ちゃんと一緒に参加した。
茅ヶ崎からバイクでやって来て、高速代が半額ほどになるからと、
その夜10時過ぎにアル君で黒姫山へと出発した。

私の運転はもどかしいと、大津からは卓ちゃんが神戸に戻るまでず~っと運転した。
黒姫での宿からアファンの森までの、女性陣を載せて移動する時だけ私が。

年に一度のマイ・アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型の長距離走行。
110~130キロで巡航するアル君はスムーズそのもの。
途中駒ヶ根で2~3時間仮眠をとったけれど、寒くて起きてしまった。
それでも乗る者に適度の緊張感を与えるアルファロメオ145のドライブフィールは、
不思議なほど眠気を感じることなく距離を刻んでゆく。
助手席にず~との私も眠気を感じない。これはどういうことだ?。
ただ5速3500回転の室内には、エキゾストノートが常時侵入し、
短時間だと気持ちよい排気音も、長距離だと少し気になる。
でも最高~!。数字だともっと速い車はいっぱいあるだろうけれど、
スポーツする体感を味わえるアルファの走りは、本当に面白い。

早朝には黒姫に着いてしまった。
集合時間の午後1時にはまだまだ時間があるので、
地元の人から良い温泉の情報を聴取して、妙高山麓の燕温泉の無料露天風呂に決定。


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標高1100メートルにあるこの露天風呂は、このあたりでは一番標高の高い場所にある温泉。
無料の露天風呂だけれど、真ん中に岩を積み上げて男女別に一応なっているので、
安心して女性も入れます。良いお湯だったなぁ~。至福の時間、生き返るぅ~。

卓ちゃんとは知り合って25年になる10歳年下の友です。
私が27歳の時始めて多摩の聖跡桜ヶ丘でお店を持った時、
高校3年生だった卓ちゃんと知り合った。

それ以来親しく付き合い、折々に一緒に楽しい時間を過ごしている。
お金だけでは得られない人生の豊かさに対して、共通の認識を持っている友人です。
安易に得られる楽より、面倒を受け入れて得られる楽しさを良しと思う生き方。


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卓ちゃんが最近作った香炉。蓋には私の好きなクワドリフォリオがくり貫いてある。

卓ちゃんは25年陶芸を続けている。
その年月が、彼の作る陶磁器に深みを加えているように思う。
美しいモノは人それぞれで違っているけれど、仕事の浅い深いは共通した認識のはず。
それは鍛錬の先にある崇高な職人の喜び。


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今回彼は茅ヶ崎からバイクで神戸に着いたその夜、そのまま黒姫山まで。
帰りもず~と運転して神戸まで。
一泊は我が家でしたけれど、次の日雨の中バイクで茅ヶ崎まで帰っていった。
帰り着くまでず~っと雨の中の走行だったようです。
そのハードさを楽しんでいるタフなナイスガイである。

2008年10月16日

万年筆くらぶ会長中谷でべそ氏の素顔

「アファンの森で語る会」で万年筆くらぶ”フェンテ”の中谷でべそ会長と再会した。
去年の「美女とランドセルを背負ったオヤジたちのイタリア珍道中」以来1年少しぶり。
柔らかで優しいロマンチストのでべそ会長は素敵です。

私は1年半ほど前に、
イタリア旅行に一緒に行った3人のオジサンと大井の頑固職人Mさんの4人から
特殊なショルダーバッグの制作を依頼されているのですが、まだ作っておりません。
この4人は万年筆と同じぐらいカバンが大好きなオヤジたちなのだ。
4人のこだわりおやじに「オォ~これは凄い~!」と感動させるようなカバンを作ろうと
思えば思うほど作れない症候群の迷路に入り込み、そのまま時間が経ってしまいました。
そのため私は今回のこの会に参加するのが怖かった。

案の定、古山万年筆画伯は少し冷たい。しかたない、私が蒔いた種が原因。
そんな不義理な私ですが、でべそ会長は優しい。
神戸に戻ったら、その優しさに報わなければ。


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でべそ会長は「万年筆はあまり持っていない」とよく言う。
モンブランのヘミングウェイのプレミア価格の高騰の要因の一因、
でべそ会長の4本のヘミングウェイのお話は有名だし、万年筆についての知識は深く広い。
でもイタリア旅行の時も万年筆ではなく、
ピックスをTAKUYA君のグリマルディーペンケースに入れて持って来ていたし、
万年筆は普段あまり持ち歩かないそうだ。
私は嬉しがっていつでもいっぱいの万年筆を持ち歩くに比べて大人です。
本当にそんなに持っていないかもと思ったが、そんな事はなかった。

モンブランのテレスコープに強い興味を持っている事を話すと、
でべそ会長もモンブランのテレスコープが大好きだそうで、話は盛り上がった。
会長も持っておられるか?と尋ねると、
テレスコープの149も146も多本数持っているし、
それ以前のモンブランもそれぞれ多本数~!。
気に入ると多本数同じ種類の万年筆を所有するそうな。
つまり多種類は持っていないけれど、いっぱい持っているのだ。やはり。
そんなに同じ種類の万年筆をいっぱい持っていても大変だろうから、
146と149のテレスコープを私が適正価格?でお譲り頂いて
面倒みますからとアプローチし続けた。しかしその気はないようであります。
テレスコープは水を入れて保存するそうです。

でべそ会長のようにさりげなくマニアックというのがカッコ良い。
私にはそれが出来ない。いつまでもボンジョルノであります。
ボンジョルノ松本の名付け親がやっとわかりました。
誰だろうとず~っと考えていたのですが、古山万年筆画伯です。
彼はあだ名をつける天才であります。
起きた事件を大げさに可笑しく演出する天才でもあります。
そのネタにされやすいでべそ会長やボンジョルノであります。


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今回でべそ会長がTAKUYA君の作ったグリマルディー・ペンケースに入っていた筆記具も、
万年筆ではなくてダンヒルの3色ボールペン&シャープペンシル。これ良いでしょうだって。
もう騙されない。万年筆も本当はいっぱい持っている事がわかった。
モンブランの傑作シャープペンシル・ピックスだけではない事も。

でべそ氏は彼の流儀で、モノを愛し遊んでいる。そのさりげなさが素敵です。
私は遅くはなりましたが、ヘンテコなショルダーバッグに取り掛かっております。
不思議なサイズのショルダーバッグです。マチがアンバランスに幅がある。
作りながら分かってきました。ランドセルのバランスなのだということを。
多くの人は幼児期の思い出を、記憶の片隅に残したまま大人になり年老いてゆく。
ランドセルの存在は、大人の遊び心や趣向に影響を与えているようです。
そう考えると作るのが面白くなってきた。
お待ちいただいている四人のお歴々の皆様、
このバカをお許し頂いて、もう少し待っていてくださぁ~い。

2008年10月15日

今年も「アファンの森で語る会」へ

今年も「アファンの森で語る会」に参加するため黒姫山まで。
C・W・ニコルさんと賛同する仲間たちが育て維持しておられる
アファンの森を散策しお話する会で、2年連続の参加となりました。

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森は多くの事を語りかけてくれます。
ただその語りかける言葉を、都会に住む私たちは多くを聞き取る事ができない。
森の守り人・松木さんのような人の通訳を介して自然に接する時、
そんな都会人にも、森の語りかける多くの事を知ることが出来る。

森と一緒に暮らすには五感で感じる事が大事。
キノコだって食べられるか毒かなんていうのは図鑑で調べてなんて悠長なことしなくても、
口に含んで噛み砕いてみれば判る。毒キノコだったらぺっと吐けばよい。
落ち葉がすぐに腐って土にならないのは、タンニンの作用だそうだ。
革のなめしにタンニンを使うようになったのもうなずける。
山椒の小さな実を潰すと、あの香りがプアーっと広がるだけで感動する。
感受性が鋭敏になるのを感じる森の中。

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縄文人は森と共存共栄しながら生きた。豊かな森は人が作りだす。
イタリアを旅した時街は素敵だったけれど、奥深い森のある風景を見ることはなかった。
人の手をかけることで豊かな自然は維持する。
日本の自然は世界に誇れる豊かさを持っている。
この国に住む多くの人は気付かないけれど、
生粋の日本人より日本の自然と文化を愛おしく思うニコルさんです。

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老若男女雑多な人たちが集い語る。この空気感が素敵だ。
日常と違うこの一夜のリフレッシュが、かけがいのない時間に思う。
そして痛感する。若い人たちが素敵だということを。
夢中になって生きていける道を模索している若者たちと出会い語り合う時、
日本の未来への希望を感じることが出来て、
おじさんたちも頑張らなければとあらためて思う。


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今回ニコルさんは武道について話された。
勝ち負けを決めるスポーツではない武道。
日本人が忘れかけている日本人の心の豊かさ。

来年もまたこの地に来よう。
オールナイト マイ・アルファを走らせて黒姫山に。

2008年10月13日

久々の色や新色でプティ、タンクが登場

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うれしーっ!のライトグリーン。私の最も大好きな色で,芽吹く命の、不安げながら、
力強さを感じる色に思えてしまうのです。
2,3年振りに作りました。
この色の商品が並ぶと、店内に力がみなぎってきます。
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ライトレッド。この色も久しぶりの入荷。キュートな赤です。

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皆様に絶大なる人気の、バイオレット。
お子様の入学、卒業式などに、また和服にも似合う、とお客様方からの嬉しい声。
普通のお買い物バッグから格上したようで、またまた嬉しい!

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ブルージーン。この色は素晴らしく不思議で、晴天のもとでは爽やかなブルー、
太陽が陰った日にはシックな大人の色に見えるのです。
色出し、色の調合に感動してしまいます。

20数年前、卸しをしていた頃に街のカバン屋さんにおいて頂いたのが、
プティトートの始まりです。
当時は、国内のタンニンなめし革を四方から揉んで製作していましたが、
シュランケンカーフで作っている現在に至るまで、
長くご支持を頂いていてとても嬉しく思っています。
小ぶりに見えますが、たくさん入ります。

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新色のブルー。初めての入荷です。
派手さは無いけれど、優しい落ち着きのある青です。
シュランケンカーフの魅力は、盤面で見るより仕立てることにより、質感、色共に
引き立ってくれることだと思います。
このブルーを見てその思いがまた深まりました。

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最近入荷がなかったオレンジも少し入荷したので
タンクトートとしてカタチにしました。

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トープです。単色でのタンクトートは初めてです。
日の短くなってきたこの頃ですが、新色と久しぶりに入荷の色と、
店内は明るく賑わいでいます。

さてさて、紐財布が残り少なくなりました。
内緒!の新色を加えて多色での制作をしたいと思います。
年内にお見せできると良いのですが・・・

2008年10月10日

新型パパス・ショルダーがデビュ~!

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遅くなってごめんなさぁ~い。ようやく新型パパスの登場です。
最後でまたまた手間取って、昨日(お休み返上)~今日と最後の仕上げをやっておりました。

茶はお店に展示することなく予約分で完売となってしまいました。
今年中にはもう一度作りますので、茶をご希望の方は次回生産する時までお待ちください。

色変化(エージング)が強烈な順にご紹介いたします。

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グレー(グリージオ)はグリーンかかったグレー色ですが、
使い込むと茶色かかったグレーに色変化します。
まず同じ革だったとは思えないほどの変わりようです。
輸入元のサライ商事の常務が、一番気に入っている色のミネルバボックスです。


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大人気の茶は、ブログで何度か登場した私のパパスのエージングをします。
今回は完売して店頭には並びませんが、次回生産をお待ちください。

この2色のエージングの様子はこちら


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ミネルバボックスを使って作ったパパスの中で、一番綺麗な経年変化だと思ったのは、
ハンドルネーム・28さんのチョコのパパスでした。
そのままの色を維持しながら、深みと艶が出たそのパパスは、
清潔感を持った素敵なエージングでした。
小市民ケーンさんどちらにします?。

旧パパスから変えた部分を紹介します。

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本体ファスナー部分が4センチ広くなりました。
これで旧パパスでは曲げながらでないと入らなかったA4ファイルが、
スムーズに入れられて収まります。しっかり感を出すために革のバインドも。


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前ポケットのカブセの縁にも革のバインド。
少しカブセのパターンも変えました。

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内貼りはナイロンからピッグシルキーになりました。
今回は深いグリーンのピッグシルキーの革を使いました。
良い肌触りであります。

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明るめのベージュ系の色でも少しだけ作りました。
次回生産からもピッグシルキーの色を色々変えて作ろうと思っています。

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革貼りのショルダーにしたのでコキの取り付け方も変えました。
これで旧パパスではストッパー役のループをコキの下部分に差し込まないと、
重い物を入れるとショルダーが滑って長くなってしまったことを解消できます。

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カシメもフジ鋲を使いました。普通のカシメに比べて質感があります。
根革も厚みを持たせて強度と質感アップです。

私が使いたいカジュアルなショルダーバッグをという発想から生まれた。
私がいつも履いているアディダスカントリーの靴底のイメージをバッグにした。
昔田舎のオジサンは少し遠くに外出する時、
上ファスナーの合皮の荷物がいっぱい入るショルダーバッグを持って出かけてた。
子供心にかっこ悪いぞぉと思っていた。しかしその姿が頭から離れない。
オジサンが持っても違和感のないカジュアルなショルダーバッグを作りたかった。
そして生まれたパパスは、進化して再登場です。

2008年10月 9日

単純でない曲線は面白い

遅れていた9月分のオーダーベルトも出来上がり、今月分のオーダー時計ベルト作り。
フランク・ミュラーの時計用に、ペリンガー社のクリスペルカーフで作りました。

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左の時計ベルトはフランク・ミュラー純正ベルト。
時計ベルトのトップブランド・カミーユ・フォルネで作っているのではないかと思います。
完成された良い時計ベルトです。革はデュ・プイ社のフジカーフあたりかと思われます。
時計ベルトはあくまで時計の脇役。その意味で最善の仕上がりだと思います。

右の時計ベルトが、今回私が作った時計ベルト。


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正直脇役のはずなのにかなり主張しています。
表と裏を斜め漉き合わせにして、一部に革の芯をサンドイッチしてます。
その革の芯は豆カンナで削いで、私好みの形状に整形してます。
山が純正ベルトに比べて3倍ほど高さがあるので、
ミシンでは縫えなくて手縫いでの縫製です。
手縫いの場合麻糸を使うのが一般的ですが、
磨耗に強いナイロン系のビニモのグレー色を使って縫いました。
ベルトのコバは磨耗しやすいので、染料での古典的なコバ処理をしております。

何せ脇役ですから、この立体感が似合うかどうかは
時計に装着して腕に巻いてみないと分かりません。
でもこんな風に作ってみたかったのです。
合わなければ大人しい時計ベルトに作り直すことになりますが。


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クリスペルカーフという最高級のボックスカーフが時計ベルトに適しているのは、
1年以上前に作ったF氏の時計ベルトの現在の状態を見て実証済みです。

時計ベルトを作るのは面白い。
シンプルで小さな時計ベルトの中に、作り手の個性を表現する面白さ。
合理的に作れば簡単だし、それで十分機能ははたすけれど、
微細な部分も手をかけて表情を作り出した時、応えてくれる。
まだ時計ベルトを作り始めて間がないけれど、
ル・ボナーらしい時計ベルトの試行錯誤現在進行形。

2008年10月 8日

ジッツオの三脚

私が毎日のように写真を撮るようになったのはブログを書き始めてから。
ブログに興味を持っていただくには、写真を必ず添付すと良いよと言われて。

それから私は毎日のように撮った。
でも元来、興味をあまり持っていなかった私であった。
そのため、第1回イタリア旅行の時の写真は手ぶれがひどくて、
多くに親しい人から、写真見ていると船酔いしそうなんて言われる始末。
時計ライターのN氏の自慢の時計を載せた時などは、
差し替えて欲しいとN氏からメールで写真を送られて来た時もあった。
一時私は写真を撮ることに完全に自信をなくした。

その後接写得意のデジタルコンパクトカメラを、カメラ好きF氏に薦められ、
そのコンパクトカメラ(カプリオR5)を使い始めて少し自信回復して、
万年筆や時計などのアップ写真ばかり撮っていた。
カメラが本当に面白いと思ったのはつい最近、
大和出版印刷の社用に使っていた3世代ほど前のデジタル1眼レフを、
半強制的に無償永久レンタルに成功してから。
色が違うのだ。これは面白い。私は結構夢中になった。
そして1回のブログの記事において写真を多く載せるようになったボンジョルノであったぁ~。

この面白さをより楽しむには色々なモノがあるとなお楽しい。
またまたフリーマーケットにて、三脚をゲット。
いくらだと思います?。なんと500円で買ったぁ~


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500円で入手した三脚。

少しプラスティッキーではありますが、カメラ小僧初心者にはこれで十分ではないでしょうか。
私の撮影グッズの充実は静かに進行しております。
入手して10日、その間この三脚を500円で入手した事をお客様たちに自慢しておりました。
あとはレリーズがあれば完璧だぁ~。レリーズは1000円以下の値段から売っている。
実際に見比べて購入することにしよっと。

昨日加藤セイサクジョ・カンパニーのセルロイド軸の筆記具コレクターの
ハンドルネーム・エアコンマンさんが来たぁ~。立派な三脚持って。
この人、本当は天体観測趣味が本命だったのだ。もう使わないからこの三脚進呈すると。
天体観測用にはもっと立派な三脚をお持ちのようであります。

連続して三脚をゲット!。二つもいらないでしょうと言われればその通り。
でもエアコンマンさんが持って来た三脚は見るからに高級な質感。


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その三脚はフランス製のジッツオの三脚。業界では有名なブランドの三脚らしい。
見たからに質感があってこれだけで十分モノとして絵になる。
理科の実験室にあった顕微鏡を思い起こす質感。
その上一脚で使えたり、三脚の真ん中下部分にもカメラを取り付けることができたり、
機能満載で、その上安定感抜群でびくともしない。これは凄い。

ただ重~い。本格的な分重いのか。これは普段持ち歩くにはしんどい。
それに比べ500円三脚は軽~い。
コンパクトデジタル用に500円三脚。一眼レフにジッツオ使お~っと。


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それにしてもこの二つの三脚を並べると本当に大きな違いを感じる。
ネットで新品時の価格を調べてみると、10倍以上の価格差。質感の違いはそれ以上。
道具の意味をしみじみ感じるボンジョルノでありました。

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親しいお客様は、私の事をわらしべ長者などと笑いながら言った。
まったくありがたいことに、その部分なきにしもあらず。
特に撮影機材の充実はその最たる状態であります。これ全部でかけたお金は500円。
ありがたいことであります。皆様に感謝、感謝~。
その恩恵と優しさに報いるためにも、良い写真撮らなければ。

先日、現在カメラにも夢中なライターN氏が重~いのに私に見せびらかすために、
ハッセルブラットの6×6の美しいカメラを持って来られた。
スェーデン鋼の美しいボディーはまさに芸術品。
それに加えてカールツァイスのレンズは素敵です。
フィルムは相当面白そうですが、数打ちゃ当たる方式の私には
お金がかからなくて手軽なデジタルは、楽でやめられません。
ただ手軽というには、どんどん機材が重くなってゆくなぁ~。

2008年10月 6日

ブッテーロで作ったブリーフケース・グラス

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ハミがオーダーで作っていたグラスが完成しました。
注文主の希望で、イタリア・ワルピエ社のブッテーロ革のネイビー色で作りました。

今までグラスは、デュ・プイ社のチェルケスやペリンガーのシュランケンカーフで作っていて、
タンニンなめしの革で作ったのは2度目です。前回は私が作ったので、ハミは初めてです。
堂々としたグラスに仕上がったと思います。

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このデザインは元々はエルメスのデペッシュです。前面の錠前部分が特徴的です。
フィレンツェのチェレニーニやJ・M・ウェストンやダンヒルなどでも
同じタイプのブリーフケースを作っていますが、ル・ボナーなりの解釈で作っています。

内貼りは赤。開けた時のネイビーと赤のコントラストが素敵です。
ブッテーロは愛情を持って使い込むと、素敵な経年変化をしてくれる革です。
このグラスが何年かしてお手入れで里帰りして、
どんな風に馴染んでいるかを見るのが楽しみです。


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昨日5~6年前にブッテーロの黒色で作ったブリーフケースが里帰りしました。
今回はショルダーを止める部分が切れそうなので、その交換です。
前回お手入れで里帰りした時は、
出張の時しか使わなかったためなのか、お手入れの方法を伝えなかったためなのか、
少しパサパサした表皮の感じになっていた。
それが今回は素晴らしくシットリした最高のコンディションでの里帰りです。
聞くと、今は毎日のように使い、水拭きして使うようになったそうです。
水拭きして、乾いてから乾拭きして摩擦してあげるのが、
ブッテーロには最善のメンテナンス。

ブッテーロというタンニンなめしの革が私たち二人は大好きです。
使うと傷がつき易い革で最初気になりますが、復元力のある革だから大丈夫。
相当酷い傷をつけない限り復元ないしは緩和します。
そしてご主人の愛情に比例して、ゆっくり変化してゆきます。

2008年10月 4日

ボンジョルノの青春

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19歳の時毎日のように通った須磨海岸は33年経っても変わらない

私の10代は悶々とした日々であった。
生きる方向が見えず、受験勉強に集中しなければならない時期も、本ばかり読んでいた。
高校3年の時は授業中も読んでいて、1日小説なら2冊ほど読み切る日々。
当然大学受験には失敗し、予備校生に。
神戸の予備校には行かず、須磨の海岸で本を読む日々。
そんな私の将来は真っ暗で、デカダンス。
それでいて、存在価値を求める自分がいた。

ある雑誌(姉が買っていたアンアンだったと思う)で、
手創りでモノ作りするグループの特集記事を目にした。
モノ作りの世界でなら、今置かれている自分の状況から生まれた
劣等感から脱出出来るのではないかと思った。

そんな私の考えを、親父は甘すぎると烈火のごときに怒り、勘当を言い渡され私は東京へ。
確かに甘い。でもその甘い考えを貫徹するには、
その後多くの困難を経験しなければいけなかったけれど、
何度もやめようと逃避しそうになる私だったけれど、
私はカバン作りが大好きだから苦しくてもやめないというハミ。
一緒に困難を乗り越える相棒がいたから、33年続ける事が出来た。
ハミと一緒になった時点で、私には鞄職人の道を全うする以外の選択はなかった。

なぜあの時カバン作りを選んだのかと聞かれると、はっきりした理由はなかった。
木工・彫金・靴・洋服・陶芸・帽子その他etc・・・・・・色々な物作りの中でカバンなのは、
きっと私的には、基礎技術の鍛練をそんなにしなくても、
自己表現できるモノ作りがてっとり早く出来ると甘く思っていたからなのだろう。
現実は入口は確かに楽だけれど、その後いまだに先の見えない試行錯誤の繰り返し。
だから33年続けても飽きない魅力を持った仕事でもあるのだろう。

私が33年前に無給でもいいからカバン作りさせて欲しいと言って
鞄職人として第一歩を踏み出した工房は赤坂8丁目にあるマンションの
半地下部分の駐車場を仕切って工房として使っていた。
貧乏だけれど楽しかった。無我夢中で働き、無謀に体力使って遊んだ。
結婚を期に経済的な理由とカバン作りの方向性が違っていた理由で辞めて独立したけれど、
この工房での2年半は今思い返すと、本当に喜怒哀楽全てが激しく躍動した2年半だった。
その後独立して収入は少し良くはなったけれど、無責任な子供のまま楽しめはしない。
子供も生まれ、全ての責任を自身が負わなければならない独立系鞄職人の日々に比べ、
赤坂の工房での2年半は、本当の意味で私の青春だったように思う。

東京出張の時には、その頃よく通った赤坂「みんみん」に行きたくなる。
その時いつも30年以上前に、ボンジョルノの青春時代を過ごした工房跡を訪れる。
今は倉庫として使われてはいるけれど、建物はそのままあり、あの頃の事が甦る。

その工房は、その後渋谷に移って大きくなった「ヘルツ」。
私はヘルツの創業時の4人の中の一人だった。
私はあの頃の思い出を大事に思っています。
二人の仲人でもあるヘルツの近藤さんに会いたくなったなぁ~。

2008年10月 2日

ル・ボナーの近況

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ここ神戸の六甲アイランドにカバンのショップ兼工房を初めて16年になる。
私の鞄職人として生きた半分を、この場所で過ごしたことになる。

内装は16年の月日が部分的に老朽化がきになるけれど、
安藤忠雄デザインで竹中が作った建物は、阪神大震災を経験しても、まだまだ大丈夫。
この場所に決定した一番のお気に入りのセメント打ちっぱなしの曲線の内壁は、
16年経って益々素敵な風格が出てきたと思う。
ここでず~と仕事出来ればと願っている2人です。


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直射日光のあたる前部分には、シュランケンカーフ主体のレディースを並べています。
カラフルでお店が映えるし、紫外線の影響を受けにくい革なので。
使っていて摩擦で光沢は出てきますが、お手入れしながら使うと、カラフルな色は維持します。
奥にはメンズのカバンたち。
タンニンなめしの革がメインなので、使い込んで雰囲気でる革が多い。
紫外線の影響を受けやすく、使う前から変化し始めるといけないので、
太陽光の当たらない場所に展示しています。

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フランスのアンティークのウォールナットのテーブルの上には折財布や名刺入れ。
小銭入れ付きの折財布は、今回小ロットで定番以外の革で作ったタイプから売れました。
定番のブッテーロ革で作った小銭入れ付き折財布もグリーンは完売してしまいました。
もう少ししたら色々な革で作った長財布も登場します。


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大ヒットしたペーパームーンのショルダーバッグ。430gの軽さが最大の魅力。
それに加え複雑なパターンで極力ステッチは見えない。
それが特別な印象を与えるソフトなショルダーバッグ。
購入される年齢層が高めだったこのバッグ、
若い人にも興味を持ってもらえる工夫をして、新ペーパームーン登場します。
ブリーフケースやリュックもペーパームーンシリーズとして新しく考えました。
新ペーパームーン・シリーズは来春の目玉です。

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二人の仕事机は企業の実験室で使っていた什器を払い下げていただき使っています。
それ以外の家具は米軍払下げや古道具屋さんで入手した格安家具。
お洒落じゃなけれど使いやすい。二人の仕事場としては、
30年以上カバン作りしていて、一番広いスペースを使っているのだけれど、
なんか狭いよねなんて贅沢なこと言っている。
整理整頓すれば済む話なのは分かっておりますが。
100年前のアメリカ製掛け時計がボンボンボ~ン。
ル・ボナーの時の流れの中に溶け込んでいます。


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いつもよりは相当奇麗な状態の私の仕事机。万年筆に時計に帽子がいっぱい。
そんなモノに包まれて仕事することで頑張れる?今日この頃のボンジョルノ。

ランドセル背負ったオヤジと言われていたのが、いつからかボンジョルノ松本に。
誰が最初に言ったのか覚えてないけれど、結構気に入っている。
本当は繊細な心を持ったナイーブなオヤジ?なのだけれど、
誰もそうは思ってくれない。31年連れ添ったハミですら。


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今年末に向けて、もっと革小物を充実させるため、裁断、裁断の日々。
そのため年末恒例のベルトを作るのが月初めになってしまいました。
オーダーした皆様もう少しお待ちください。

新型パパスの完成も、来週末になってしまいました。
待っていただいているお客様ごめんなさい。
予想以上に好評で、3色各10個作っているのですが、
予約だけで3分の2は売約済みになってしまいました。
今年中にもう1度作らないといけない嬉しい悲鳴。

多くの職人さんに協力していただきながら、
ル・ボナーはより充実した品揃えを目指します。
二人のアイデンティティーを伝えながら。

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