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見なくなったなぁ~フィレンツェなバッグ

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毎月末恒例のベルト作りも終わり、オーダーのバック製作に復帰いたします。
ベルト作りは必ず月末しなければならないお仕事なのですが、今回は少し多かった。
今まで型押しのカーフはフランスのデュ・プイ社のチェルケスカーフを使っておりましたが、
今回からドイツのペリンガー社のノブレッサカーフに変更しました。

某有名ブランドのH社が使っているボーグレネクーシュベルという革を是非使ってみたいと、
サンプルロットで多色6年ほど前にオーダーしたのが始まりで、
当初は本当に感動的に良くなめされた革でした。
その後革屋さんが定番で仕入れるようになり人気沸騰した訳ですが、
ここ数年満足できるチェルケスカーフではなくなった。
革屋さんも同意見で、子牛柄の型押しのカーフはノブレッサカーフに変更することになりました。
私の大好きなペリンガーの定番革がまた一種類増えました。

高くても良いと思わない革はあります。
手頃な値段でも魅力的な革が昔はありました。

革好きで、加藤製作所カンパニーのセルロイド軸収集家で、何より天文マニアなHさんが、
会社の泊り掛けの研修が六甲山中であった帰りに寄って下さった。
お持ちのバッグ良いではないですか。

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新婚旅行でフィレンツェに行った時購入されたバッグだそうです。
フィレンツェの70~80年代に多くあったタイプの作りと革です。
ラフな仕上げだけれどフィレンツェのカバン職人が楽しそうに作ったであろう事が想像出来、
頑張り過ぎていないカバン作りが、好感を感じます。
そして何よりこの合成タンニンでなめしたイタリア人が好むねっとりした革が良い。
決して高級ではない成牛の合タン革だけれど、よくなめされていて魅力ある革に仕上げてある。現在フィレンツェを訪れても、デザインはよく似たタイプのバッグはあるけれど、この質感の革を使っている品は見れない。もしこの質感の革が手にいるなら私はル・ボナーの定番の革として使いたい。

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多くの団塊の世代が魅力を感じ懐かしく思う革がこんな革ではないでしょうか?。
現在では本当に作らなくなった革です。グッチも昔はこんなタイプを洗練させて作っていた。
あの頃のグッチのカバンが大好きです。

現在の多くの革は消費社会のサイクルに合わせて、短命で無表情な革が多く出回っています。
ブランドの多くが買い替えを促すような素材を望む傾向がそれに拍車をかけています。
70~80年代まではまだ使い込んで楽しめる量産品の革のバッグがあちらこちらで作られていた。

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5~6年前に作っていたブリーフケースが修理で戻ってきています。
この頃はまだ玉ブチの芯にプラスティックを入れていたため革が擦り切れ芯が飛び出てきたので、その交換修理です。今回からは芯なしでの玉ブチになるのでもう安心。
しかしこのブリーフケースも良い感じで馴染んでいます。
革はバングラキップと呼ばれるインド方面の水牛の革。決して高価な革ではないけれど良い革です。素朴ななめしだけれど時間をかけているから良い馴染みをしている。まだまだあと何倍もの年月をご主人と共に生きてゆきます。

素敵な革が少なくなった。
使う人が愛情持って使えば、長く共にいられる革たちを使って鞄を作ってゆきたい。
何度かオリジナルで革を作ったこともある。しかしオリジナルで作ると割高な革になってしまう。
オリジナルであることが大事な事ではなくて、良い革を適正価格で使えた方が良いと思っている。


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新型パパスショルダーのチョコ(タバコ)色を使い始めてまだ半月あまりですが、
良い感じに馴染みつつあります。半年後が楽しみです。
このパパスショルダーは一昔前のフィレンツェの職人たちがお気に入りの革を使って素敵に楽しそうに作った鞄たちへの私なりのオマージュ。

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コメント (2)

エアコンマン H:

いやー、お恥ずかしい。
でも、革の先生にほめていただくとうれしい限りです。
最近、使うことがめっきり減った旅行鞄君ですが、私の鞄(革)を選ぶ時の基準みたいなやつで、たまに使うとやっぱりいいんです。重いけど。もう、17年選手なので、壊れた時用に、こいつの後継者探してるんですが、なかなか見つかりません。
ルボナーのは、なかなか手が出ないしなー。

Re:エアコンマン H さん

使用頻度が少なければあのカバン一本で十分後継者の事は考えなくてもいけます。仲良く末長く使ってあげてください。小旅行用はあのカバンで十分ですから、奥様にバックをル・ボナーでいかがですか?。きっと喜ばれると思いますよ。ハイ。

                          ル・ボナー松本

ノブ:

私のパパスショルダーも良い感じです。傷や雨染みを内包するこの革の懐の深さに感心します。ところで、内側のピッグのお手入れはどうすればよいでしょう。今は中から引き出して、陰干しするだけです。

Re:ノブ さん

ミネルバボックスという革はイタリア人好みの手抜きなしの革ですが、イタリア本国ではあまり使われておりません。高価なためです。それで生まれたのが良い按配の価格と質感のフィレンツェな革たちでした。
パパスの内貼りに使っているピッグシルキーは基本的にはお手入れはブラッシングぐらいかなと思います。そのまま気にせず使うのが正解かと思います。

                         ル・ボナー松本

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2009年01月28日 21:37に投稿されたエントリーのページです。

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