2009年3月アーカイブ

2009年3月31日

モノ好き狂想曲~

この3年あまり変だったじゃなくて変だ(現在進行形)。
それまで仕事一筋?のボンジョルノでありましたが、なぜかモノたちが集まってきた。
集まり始めると恐ろしいもので雪達磨式に増え続けた。
販促活動の一環としてなどという言い訳はとっくの昔に通じなくなった。

昔の紳士の三種の神器は時計・ライター・万年筆だったような。
その3つのモノなど全然つい最近まで興味がなかった。
サラリーマンが洋服やカバンや靴に強い関心を持つ方が真っ当だ。
だって身なりが仕事に影響するなんていう言い訳の方が説得力がある。
それに比べ時計・ライター・万年筆をいっぱい持つのは説得力がなぁ~い。

ライターは一時はまりそうになったけれど、
お気に入りのライター頂いたので現在持っている3個で十分。
やはりこれぞと思う品に早く巡り会うことが、泥沼に足を踏み入れない特効薬のようであります。

時計も現在は沈静化しなければいけない状況下にあるのだけれど、
土曜日に久しぶりに大阪のアンティーク時計屋さんが私の好きそうな時計を持ってきた。

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右からユリスナルダン~シーマスター~コンステレーション。

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60年代の18金無垢ケースのユリスナルダンの自動巻きは素敵だぁ~。

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60年代初期のオメガ・シーマスターの自動巻きも良い表情していて機械もしっかりした工業製品としての頑強さを感じる。
3万円は買いだと思うけれど入手する大義(屁理屈)が思いつかない。

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おおぉ~!オメガのコンステレーションだぁ~!。
それも50年代の数年しか作っていなかったハーフローターではありませんかぁ~。
私の大好きなハーフローターの上にいつか欲しいと願っているコンステレーション。
がしかしダイヤルリダンしていてケースもシーマスターのケース。躊躇するよなぁ~。
でもムーブメントだけでも8万出しても欲しいと思う希少なコンステのハーフローター。

表の顔よりムーブメントが好きなボンジョルノ。
時計をネットオークションで購入したのは一度だけ。
それ以外は実際に裏蓋開けてムーブメントを確認して購入。
細かい程度を理解出来る訳ではないけれど、
その決まりを守る事で少し抑制できているかな。万年筆も同様。

それにしてもなぜ魅力的な時計を見る機会がお店にいても向こうからやって来るのか。
誘惑をなんとか拒絶するボンジョルノでありました。偉い。
ハミが後からにらみつけている顔を感じて踏み止まっているだけなのか、
それとも私が大人だからなのだろうか。

翌日の日曜日はつきみそう先生夫妻来店。
P&Mやル・ボナー界隈でつきみそう先生夫妻を知らぬ人はもぐりです。
なぜまあこんなに万年筆その他おかしな品々を収集しつづけられるのか唖然仰天。
その氏を漫才のボケとツッコミよろしく笑いに変える奥様は太っ腹。

その万年筆先生に頼んでいた少し気になっていた万年筆を持参して頂いた。

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30年代の堂々とした大きさのパーカーのディオフォールド。
有名なビッグレッドのサイズのビッググリーン。素敵過ぎます。
ペン先はこのところボンジョルノが集中的に注目している伸びやかなハイレグ仕様。
70年以上の歳月経って変色していないジェイドグリーンのセルロイド軸はまさに奇跡。
いいなぁ~。

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その日はいつもより控えめな数でこんな万年筆を持って来られていた。
シェーファーのジェイドグリーン軸のものは復刻タイプ。スワンに520NNも。

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(画伯が来神した時見せびらかした2本の万年筆。その後私はダビンチは手に入れた)

このシェーファーの戦前のタイプを古山画伯が持っていたのを思い出した。
インク漏れしていたし、ジェイドグリーンは年月を伝える変色をしていたけれど素敵だった。

それにしても万年筆はいけません。
多くの興味のない人たちにはまるで理解していただけないこの思い。
ニコニコしながら他人の品を愛でて楽しめればなんて大人なボンジョルノでありましょうか。
それが出来ずに3年ほど。まだ増え続けそうな気配ありありで、収拾しそうにありません。
重度患者にならないように菌の多い場所には出来るだけ近づかないようにしているけれど、
これまたあちらからやって来る。
東京で開催されるペントレには仕事で仕方なく行くのであります。
商売第一浪速の商人。誰も信じてくれないけれど。

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つきみそう先生その時タルガのスリムタイプとシルバー軸も持参していた。
スリムタイプの金ペンは珍しい。
タルガなら私だってと右4本はボンジョルノ所有。
どうでもいいけれどタルガが6本並びましたぁ~!。
私はこれ以外にシェーファーはアンティークを3本持っている。
それ以上につきみそう先生はシェーファーをいっぱい持っている。
数十年前までのシェーファーは革新の技術とデザイン力で孤軍奮闘輝いていた。
書き味云々ではない万年筆の魅力をシェーファーは伝える。

だからどうした。確かにどうでもいいことだ。しかし収集には屁理屈が必要だ。
という風にボンジョルノはネットオークションは見るけれど買わないようにしているし、
外を出歩く事も少ないのに誘惑と戦い続ける日々。
大人には当分なれそうにない。ペントレ頑張ろう~!何を?。

2009年3月29日

コラボな手帳カバー登場~!

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pen and message.の吉宗さんの提案で作っていた手帳カバーが出来上がりました。
絞りのペンケース同様イタリア・ワルピエ社のブッテーロの5色での登場です。
今回は顧客の要望にお応えして黒は赤ステッチも少し作りました。
茶はル・ボナーらしく他の製品と同じように、イタリア風グリーンステッチで。
それ以外は同色ステッチで仕上げています。
税込5,250円でpen and message.さんとル・ボナーで販売します。

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ノートは75×107程度まで収まります。
コクヨキャンパスの72×102のノートは、切り取り線付きで万年筆の書き味なめらかで
100円以下で購入可能で良いと思います。

pen and message.とル・ボナーの刻印が内側に。
ル・ボナー初めての刻印入り革小物となりました。


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金色縁取りの豪華風ノートは伊東屋オリジナルのノートですが、
現在このサイズ(75×107)で販売しているかどうかは定かではありません。
筆記具のクリップ差すことで閉じます。
その部分がコンパクトに収まり、この手帳カバーのアクセントになってます。

普段使う品たちも革のカバーで包み込むことで、
使うのが楽しくなったり、少し豊かな心持ちを感じたりして。
その手帳カバーにショートタイプの万年筆を差したらもう完璧~!
万年筆じゃなくてどんな筆記具でも良いのだけれど。


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表シュランケンカーフ内側NTRのヌメ(LV社モノグラムの付属で使っている革)でも作りましたが、今回少量限定で作ったのでル・ボナーのみでの販売となります。
吉宗さんごめんなさい。予想した以上に素敵に出来上がってしまいました。
こちらは税込6,300円となります。

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「ワイルドスワンズ」のA5サイズノートカバーもやっとル・ボナーに登場です。
直営店の銀座の「C.O.U.」での販売が好評で、ル・ボナー用は生産が追いつかないようで、
初回納入分はミネルバリスシオのオリーバとサドルプルアップの黒とチョコの3個でありました。
プルアップの黒は到着と同時に居合わせたお客様が即座に購入されたのでもうありません。
勢揃いするのはいつになるかぁ~。予約されているブッテーロのグリーンとリスシオの黒は4月中旬に出来上がって来るはずなのでしばらくお待ちください。

2009年3月27日

フューチャーマチックはまだだった

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今年になって初めて水谷時計修理工房に行った。この路地裏のお店が私は好きだ。
静かに時が流れるその空間に掛け時計のチックタックが心地良い。
時計のムーブメントの部品たちを見ていると、その繊細な仕事に敬服する私であります。

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腕時計の心臓部のテンプとひげゼンマイ。
数ミリの大きさの部品もしっかり工業部品の精度がある。
そのひげゼンマイを固定する部分はペン先のイリジュウムポイントほどの大きさしかないのに
ルーペで見るとしっかりエッジがある工業部品だ。
その仕事の集合体であるムーブメントは人が作りだしたミクロの総合芸術。

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山奥のお宝寺の住職から格安で入手した50年代の自動巻き最初期のハーフローターを搭載したルクルトのフューチャーマチックが私の手元から離れて1年になる。
私はハーフローターが好きだ。全回転ローターのスムーズさとは違い、
振り子のようなカチカチという音と振動を伝えながら巻きあがる感じが妙に心地良い。
特にこのフューチャーマチックのオリジナルなダイヤルデザインとケースの丸みが私の琴線に触れた。
その可愛いフューチャーマチックが動かなくなった。ローター直下の特殊な歯車が摩耗してしまったようであります。
特殊な部品は作って修理するのは無理だと水谷さんに宣告され、恐る恐る時計ライターN氏経由でスイス本国送りの修理をお願いしてしまったぁ~。

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この時計は変だ。
手巻きなしの自動巻きオンリーは他にもあるけれど、時刻合わせは裏のここでする。
これはいけません。夏場にしたら汗がしみ込んでしまうではありませんか。
でも素敵だ。次世代まで残したいルクルトが50年代に描いた近未来。

送り出したのが去年の3月だったので、もう戻って来ると思っていた。
まだ連絡がないので見積書を確認してみたら5月16日と記してあった。
そうかぁースイスに送られて見積書が作られたのは5月16日だったのだ。
つまり5月から7月あたりに届くということか。まだだったぁ~。

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この修理見積書の通り修理したら冗談ではありません。
修復サービスとダイヤル交換のみ選択したのですが、間違いなく相当に魅力的なアンティーク時計が入手できる驚きの修理代。でもこの時計は特別な思入れ感じているのでやってしまった。

5月から7月にかけてフューチャーマチックの修理とアルファの車検と恐怖の連続パンチ。
私はKOされずに立っていられるだろうか。
悪女の魅力が少しわかるようになった今日この頃のボンジョルノ。

2009年3月26日

神戸で16年

1992年3月28日にこの神戸の地で工房兼店舗を始めた。
もう16年経った。私のカバン職人歴の半分をこの地で過ごしていることになる。

27歳の時初めて東京多摩の聖跡桜ケ丘にお店を出して、
私が根拠のない無謀な夢を描いた事で3年ほどで閉めることとなった。
その後車工場の期間従業員をしながら、それ以外の時間はカバン作りとか、
世界に通じるバッグブランドを作ろうとした計画に企画として参加しながらそれ以外の時間も自宅でカバン作ったり、24時間フル稼働体制でカバン作りしていた。
月200個バッグを組み上げる量産仕事もしたけれど、量産する職人への敬意をその後持つ良い経験ではあったけれど、私には長期に渡って続ける事は無理だと実感した。

そんな七転八倒の日々の中で、いつかもう一度お店が持ちたいというのが私たちの夢だった。
でもお金ないからその夢実現までに7年の月日を貧乏を友に過ごした。

東京の片隅で一生過ごすであろうと思っていた私たちだったが、
兵庫の実家に戻った時見た新聞にこだわりのお店募集の記事が載っていた。
「有名建築家がデザインした建物でこだわりのお店募集中」。
神戸の沖に生まれた神戸第二の人工島・六甲アイランドのショッピング街。
ここが商圏として魅力的な場所かどうかはその時分からなかった。
ただ安藤建築のセメントの無垢の表情に魅了された。
私はここにお店出すことに決定。ハミも了承した。
でもお金は全然なかった。唯一救いは借金の残金がなかった事。

無担保無保証人の融資をめいっぱい借りて、デベロッパーに払わなければいけない保証金その他待ってもらえるお金は出来る限り待ってもらって出店にこぎつけた。

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(15年ほど前の狭い工房時代の私たち)

16年前オープンした時は、現在のお店部分だけの8坪ほどだった。
そこをお店と工房に仕切って小さいけれど、7年間夢見たお店を持つことが出来た。
でもその後払わないといけないお金はいっぱいあって前途多難。

お店を出す前の7年の七転八倒の金欠時代は無駄ではなかった。
その間知り合った多くの人たちから多くの事を吸収し、
聖跡桜ケ丘時代までの手作りチックなカバンたちから脱皮し、
自分たちの創造するカタチを妥協なしに作る技術を持つカバン職人に成長していた。

その後阪神淡路大震災その他困難色々乗り越えて、
色々な野望も持ったりして、失敗を繰り返しながら16年。
「ル・ボナー」は今が一番良い感じ。


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店舗と工房を仕切る米軍払下げのチェイスト(20数年前八王子で13000円で購入)より向こう側がオープンした頃のル・ボナー(当時の屋号はアウム)。
その真ん中あたりから吊られたダウンライトより後ろ部分の約4坪が工房だった。
セメント打ちっぱなしの曲線を描く壁がこの場所に決めた決定的理由。
オープン時の内装もこの壁を生かす事を第一に考えて思案した。
お金かけずに上等にと考えだした飾り棚が、工事中に使う杉の足場材を使った棚。
壁と棚のバランスが絶妙だと思っている。

10年ほど前、隣の宝飾店が閉めた時壁を取り払い現在の広さのル・ボナーになった。

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二人が作業するには十分な広さの工房だけれど、作業に集中するといつもゴチャゴチャ状態のル・ボナーの工房。でも私たち二人にとってどこより居心地良い場所。
二人のル・ボナーになった時、神戸の繁華街の三宮の北野坂のお店を残しこのお店を閉めることも少し考えた。間違いなく商売的にはそうした方が良いだろう。
でも私たちの本業は作る人。この居心地良い工房でこれからもカバン作り続けていくことにした。

桜が咲き始め、新芽が淡い緑を広げる季節に、17年目のル・ボナーが始まる。

2009年3月25日

素敵なフラソリティー

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東京下町の3代続く老舗バッグメーカー(株)猪瀬さんの工房の特にこの階段が好きだ。
初代の時に建てたこの工房は古きよき時代のバッグメーカーのノスタルジーを色濃く残している。その建物の中でも裁断作業と職人の人たちに組上げてもらう部品たちの手配全般を行う1階から、サンプルと量産の一部の組上げをする2階へと続くこの階段は、大きな什器を移動するのに十分な幅を持った階段。東京への出張の時は必ず用がなくても寄ってしまう。(株)猪瀬さんの木造校舎のような工房にはカバンの天使が住み着いているように思う私です。

多くの合理的な日本のカバンメーカーは海外に工場を作り、国内だけのカバン産業は縮小し続ける。特に技術はあっても数をこなせない融通のきかない昔ながらの量産鞄職人はこの時代にカバン作りしていくのが益々厳しくなっている。そんな職人さんを多く抱えるということは現在の合理的な生産システムからは相反しているけれど、猪瀬さんのところにはいっぱい。まるでカバン職人の駆け込み寺。

でも私は思っています。
そんな猪瀬さんのようなカバンメーカーが日本にカバン文化を残してゆくと。
猪瀬さんのスタッフは抱える職人さんたちと違い若い。
その若い感性が腕は良くても頑固で数をこなせない量産カバン職人の人たちを生かす方法を探って自社ブランド「フラソリティー」は生まれた。


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(コーカサス 贅沢な革使いで素敵に大きい。 税込み60,900円)

「フラソリティー」のバックは良質な国産ソフトキップを中心に使い、伸び縮みし易く縫製に工夫がいるソフトキップを立体的に高い縫製技術で仕上げた素敵なカバンたちだ。

いつの間にか生産現場が置き去りにされて、良いモノでなくて売れるモノを問屋はデザインだけを提供してカバンの多くは生まれるようになった。
作り手にはワクワクしながら作れる環境が何よりで、それさえあれば量産の組上げも楽しく作れる。そこから文化も生まれると思うし、豊かさ伝えるカバンも生まれる。
「フラソリティー」のカバンたちには、そんなモノ作りから生まれる豊かさを感じる。


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(キャタピラー 名前がイマイチ。でも女性にも人気 L 49,350円 S 37,800円)

若いスタッフと老練な職人が協力して生まれた「フラソリティー」のバッグたちを、ル・ボナーでも扱っています。ル・ボナーは自社製品以外に「フラソリティー」「TAKUYA」「カンダ ミサコ」「ワイルド・スワンズ」を置いていますが、その先駆けが「フラソリティー」でした。
共感出来る人たちの作る革製品を並べて販売することで、多くの刺激を受けながら私たち二人の作るル・ボナーも成長してゆきたいと思っています。

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(ビートル 使い込んで質感増すフォルム 50,400円)

そして多くのモノ作りする人たちとシンクロしながら豊かな革文化が作れたら良いなと思う。
(株)猪瀬さんではフラボナの品や何点かのル・ボナー製品を作って頂いている。
これからもっと色々な企ての中で協力し合って、楽しい未来を作りたいと思っています。

2009年3月23日

WBC準決勝・日米決戦

今日はワールド・ベースボール・クラシックの準決勝が朝からやっていた。
9時にはチャーと出社するボンジョルノですが見たーい。私は特別野球が好きな訳ではない。
プロ野球のチームは小学生の頃から阪神のキャップを被っていた阪神ファンではあったけれど、それはアンチ巨人だからそうなっただけ。
サライ商事の常務のように埼玉県民だのに熱狂的な阪神ファンと言う訳では阪神地区に住んではいるけれどない。

しかしWBCは結構マジで応援している。
特に今日の日米決戦には是非勝って欲しいと願うボンジョルノなのだ。
F1同様主催者が有利なような仕組みの中で行われるこの世界大会に、前回日本が優勝した時は本当に嬉しかった。その主催国アメリカを撃破するのは感動であります。

がしかし仕事場にはパソコンで事後情報を得るしかないのかぁ~。
そうだ前使っていた携帯電話は確かテレビが見れるはず。
電源つないでテレビを起動されると見れましたぁー!。
映りが鮮明でないテレビ(ワンセグではありません)が。


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それにしても画像は小さくて映りも悪い。でも無いより良い。音声の興奮したアナウンサーの声に一喜一憂しながら仕事なのだけれど、仕事になりません。
結果日本の圧勝でバンザァ~イ!。

ワールドカップ・サッカーでイタリアが優勝した時自分の国が優勝したように嬉しかった。
明日は本当に自分の国・日本が優勝すれば嬉しさ最高~!。
なぜこんなにマジになるのだろう?。スポーツって良いなぁー!。

それにしてもアメリカまで行って応援している人たちはこのご時世仕事は大丈夫なのかと、
いらぬ心配が頭をよぎった。まだまだ日本は平和だなぁー。

2009年3月20日

ハリスツイードのジャケット

ハミが着なくなった洋服を処分すべく押入れをゴソゴソやっていた。
このジャケットまだ着れる~?と出してきたのは、
ポロbyラルフ・ローレンのハリスツイードのジャケット。
メタボまっしぐらの私ではあるけれどまだなんとか着れたぁ~。

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このジャケットはもう25年以上経った品だ。
生地は全然痛んでなくて、厚みのあるハリスツイードのふくよかな質感は25年以上経った現在でも失われていない。

このジャケットは20数年前に11歳年下の友人がアルバイトしたお金で買った当時も古着の品です。十代の彼には古着でないと買えない憧れのジャケットだった。
サイズが合わなくなり譲り受けたのだけれど、そのまましまい込んでいた。
私はスーツ&ジャケット類で自身の懐を痛めて購入したのは去年作った結婚式用スーツのみ。
それ以外は友人たちが着ていたお下がりばかりであります。
着る~?と言われればありがたく頂戴します。

このジャケットの元持ち主も含め、私が25年ほど前東京多摩の聖跡桜ケ丘に始めて持ったお店で知り合った連中は今でもかけがえのない特別大事な友人たちだ。
その後の私たちの不遇の時代も交友は続き、仕事を無給で手伝ってくれたり、
お金使わず体力使ってよく一緒に遊んだ。

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(20年ほど前一緒に遊んだ仲間たちと私たち家族)

世の中バブル全盛期、逆に私たちは不遇の極貧時代。
でも一番記憶の中に鮮明に残る思い出いっぱい作った日々でもあった。

桜咲きそうな陽気の木曜日、このジャケット着て散歩したら暑かった。
袖の取れたボタンを付けて秋深くなる半年後にはこのハリスツイードのジャケットを着よう。
このジャケットの元持ち主のE君は今でもラクビーやっている中年アイビー。
赤坂のオフィスにコンブレで通勤している。

ハリスツイードのこの柄は、私の20代後半から30代前半の日々が蘇る想い出の文様。

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2009年3月18日

complotto-10 が完成~!

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「楔」の永田さん主導で内装をル・ボナーで仕上げた太軸の万年筆が10本入る銘木くり抜きペンケースが仕上がりましたぁ~!。

今回ファーストロット(私の使っている品)で感じた問題点を改良して登場です。
ヒンジを大きくし、磁石も強力なものにしました。
開く側を間違える方が多かったので開く側に標しで象嵌しました。


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黒檀と花梨のコブ。
黒檀はすごく上等なのだけど大変重ぉ~い。
これだけ内装は濃いグレーのピックシルキー革で仕上げました。
花梨のコブは前回紹介した時にフレンチトーストだと思ったという人多く、
確かに間違えそうだけれど良いのだぁ~。

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ウォールナットで作ったcomplotto-10も素敵です。
それにしてもくり抜いて木くずになった部分で筆記具の軸が10本は作れる事を思うと、
このペンケースは本当に贅沢な仕様であります。

永田さんがこのcomplotto-10の紹介文を書いたので記しておきます。

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complotto-10 (コンプロット・ディエーチ)
コンプロットはイタリア語で、秘密計画・陰謀と言う意味です。
この箱は、『10本の秘密計画』と言う意味でこの名をつけました。

中に入れる10本の万年筆達、それは自分だけの秘密のもの、そんな悪餓鬼っぽい感じで名前をつけました。


この箱は、木のパーツを組み立てる指物ではなく、一つの塊から刳り抜き形を作る刳物という技法で作りました。それにより、木目を途切れる事無く木の存在感と重厚感を出すことができました。
仕上げは、オイルフィニッシュ。オイルを何回も塗り重ねて、木の質感をより生かした仕上げとなっています。
そして、使うほどに艶が出てきて、色も濃くなり、木の味わいが一層出てきます。


この商品のデザインは意匠登録出願済です。(意願2007-035030)
開けるときに、指を挟まないデザインが特徴です。

素材は、渦巻き模様の花梨のこぶ杢。(¥79000 税込み)
波模様のウォールナット(胡桃の木)のちじみ杢。(¥74000 税込み)
縞模様が綺麗な黒檀。(¥79000 税込み)

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このcomplotto-10は4月11,12日に開催される「ペントレーディングin東京」でデビューです。
つまり永田さんと私はペントレに出店しまぁ~す!。
これはあくまで仕事であります。働き者のボンジョルノは偉いなぁ~・・・・・・?。
私一人での出店を最初考えていたのですが、そうするとブラブラ遊び回れないことに気付き、
永田さんを相棒に出店することにいたしました。
私は販促活動の一環として万年筆に興味を持っているフリをしているだけなのだとル・ボナーに来店される万年筆フリークの方々には言っているのですが誰も信用してくれない。

今回はスペースの関係上本気で売る気満々の永田さんの作った品がメインで、
ル・ボナー製品は隅で細々。その上大和出版印刷のオリジナルペーパー「リスシオ」やP&Mのお客様が出版した本の紹介もしなくてはいけないので、ル・ボナーは影が薄い。
しかしル・ボナーに来店出来ないお客様たちとも会えるこの機会を利用したいと思います。
実際に見たいル・ボナー製品ありましたら出来るだけ持って行くようにしますので、
コメントないしはメール(info@kabanya.net)でお知らせくださぁ~い。

どんな万年筆が並ぶのか楽しみだぁ~。
恒例のダッシュ(奪取)の練習をしないと。

2009年3月16日

ネコリュックも春色で

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ル・ボナーのバッグたちはトータルなイメージを持っていない。
ハミと私が作りたい形を好きなように色々作り、
雑多に統一感なくお店にはバッグたちが並んでいる。

そんな中でもネコリュックは特別異彩を放つ。
25年ほど前にハミがデザインし、この地にお店をオープンした当初までは販売していたけれど、10年ほど作っていなかった。
でも10年前に購入されたお客様で、再び作って欲しいとの要望が多々あり復活した次第です。
今回は初めてカラフルな色のシュラケンカーフでも作ってみました。

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トープ色で作ったこのネコリュックが今回作った中で一番大人しい。
前回このトープより明るいライトグレーで作ったけれど、今回はトープ(もぐら)色だぁ~。


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お客様の要望で作ったライムグリーンとジーンブルーのネコリュック。
出来上がるまでどんな風になるか不安だったカラフルな色のネコリュック。
とても素敵ではありませんかぁ~!。

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パープルもブルーも良い感じです。
これからネコリュックもフルール同様カラフルメインでいきますよぉ~。


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ネコリュックはル・ボナーのバッグの中で唯一裏張りなしのカジュアルな仕上げ。
ベルトもブッテーロの元厚の1枚革使って作っていたけれど、今回からシュランケンカーフの2枚貼りに変更。柔らかな感触になり変更して大成功~。

可愛さ最優先で作る素朴な作りのリュックだけれど、
多くのハートにメルヘン持った女性に支持されて25年。
細部の変更繰り返しながら、魅力は失われずに進化しています。

2009年3月15日

TANBANANBAの素敵なロッキングチェア

神戸の北に位置する丹波の地で自分らしい形を求めて、
木と向き合いながら黙々と家具を作り続ける職人がいる。
その家具職人の難波さんから、新作の椅子が出来たので見て欲しいと電話があった。

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ル・ボナーの店内に持ち込まれたそのロッキングチェアーは素敵だった。
単純ではない曲線を多用した各部品を、有機的に組み上げたそのフォルムは、
美しくしなやかで難波さんの家具作りの新境地を見たように思った。

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作り手のエゴから解放され、曲線のそれぞれの部位は座る人を優しく包み込む。
それが座ると分かる。
木の硬さを感じることなくいつまでも座っていたくなる。
そのまま眠ってしまいそう。
素敵な曲線。

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難波さんは生き方の不器用な家具職人だ。
器用に生きる事できないから、七転八倒しながら自分らしいカタチを探し求めている。
そんな家具職人・難波さんを見ていると若かった頃の私を思い起こす。
天職と思った道を悩み苦しみながら進んで行く先には明るい未来が待っている。
このロッキングチェア本当に素敵です。

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私は同業だけでなくモノ作りする多くの人たちと知り合い、
多くの刺激と共感を頂きながら、モノ作りを生業と出来た人生に感謝します。
お金では得られない生きる価値を濃密に味わうことが出来る。
その上自己を表現するカタチを生みだす幸せも。

難波さんの作ったこのロッキングチェア見て座ってみたい人は
4月になったら芦屋のギャラリーに行ってみてください。

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2009年3月14日

春が近づき新色のフルール登場

もうすぐ春です。春は心ウキウキ素敵な季節。
そんな時カラフルな色調のバッグが映えます。

今回初めてターコイズブルーのシュランケンカーフでバッグを作ってみました。
相当派手なこのターコイズブルーをバッグにするならフルールでしょう。
思っていたより付属に使ったライトグレーが利いて良い収まり具合です。

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左から
ライトレッドのフルールも付属のライトグレーが明るい赤をより強調して良い感じ。
出ましたぁ~!新色のターコイズブルー。お馴染みのジーンブルー(水色)は明るい色だけどシックでもあったけれど、このターコイズブルーは蛍光塗料を加えているのかと思ってしまほど発色が目に眩しい。でもフルールになったら不思議な調和を感じる。
ル・ボナーで大人気の紫色。写真ではその素敵な色を伝えられていないけれど、皆さんもうご存知なのでまあいいか。


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左から
大人しい黒色でも作ってみたのですが、これもライトグレーの付属がメリハリを効かせている。
フルールでは人気のある本体ゴールド(茶)付属ライムグリーンのコンビネーション。今回もご要望に答えて作りました。
フルールでエッグ色を使うのは初めてだったような。イエローを付属で合わせてみました。

フルールは使い始めて益々好きのなるバッグ。
見た目よりいっぱい入って、整理し易い内側のポケットの配置が好評。
そして何より肩からかけた時のフィット感が絶妙。

フルールが店頭に並び、ル・ボナーの店内は季節より先に春が訪れたようです。
お花畑のようなル・ボナーの店内になり、心もウキウキ~。

2009年3月13日

ケイズファクトリーのノートカバー

ケイズファクトリーの鴻野社長がル・ボナーに来店したぁ~。
ワイルドスワンズのブランド名で自社工房で魅力的な革小物を中心に作り続けてる。
去年の暮に銀座に「C.O.U.」をオープンして、ル・ボナー製品も一部展示販売して頂いている。
これから色々な事で協力し合い素敵な企ていっぱい一緒にやっていきたい仲間です。

ワイルドスワンズの革小物は素晴らしい仕上げの製品ばかりですが、
バイカーズ系と言われる厚みのある革小物で、購入される年齢層が若くカジュアルな革小物。
スーツで持つには抵抗のある厚みを持った革小物が多かった。
銀座にお店を出して実際にお客さまのご希望を聞くと薄く仕上げた革小物の要望が多くあり、
それに対応した薄く仕上げた革小物のシリーズを展開することになりました。


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そんな薄仕上げの革小物の試作品を見せていただきました。
このベルギー・マシュア社のサドルプールアップのチョコ色の革を使って作ったA5サイズノートカバー良いではありませんかぁ~!。
芯材を挿入せずに吟味した革の裏表ベタ貼りの腰で仕上げた質感が絶妙で、
ノートを包み込むように豊かさ伝える。
蓋部分やその他つなぎ部分などに使われるワイルドスワンズらしい曲線ラインがその豊かさを増幅している。隅々まで気を配った素晴らしい仕上がりのノートカバーだぁ~!。


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私は自分で作る事も出来る立場の人間だけど欲し~い!と思った。
その私の心中を察したのか、鴻野さんはその試作品を進呈するという。
役得と言おうかなんと言おうか私は遠慮するしぐさはしたけれど頂いた。

このノートカバー本当に素敵なのでル・ボナーでも販売することに決定しました。
サドルプルアップ他ブッテーロやミネルバリスシオ使って作ったA5サイズノートカバーは
税込み23,100円での販売となります。
私同様ブロガーの道をひた走るC.O.Uの店長のブログでも紹介されています。
ワイルドスワンズの革小物の当店販売アイテムを徐々に増やしていこうと思っています。
価格アップなしで年2回のワイルドスワンズ製品のビスポーク受注会を、
東の「C.O.U.」と西の「ル・ボナー」で同時開催すると面白いのではと話したりしています。

フィフティーな関係で同等のリスクを負いながらその結果得られた喜びは共有できるような仲間たちと仕事を一緒にしてゆきたい。現在のケイズファクトリーはそんな同業の仲間です。
面白い相乗効果がフラソリティーの猪瀬さんも加わって生まれる予感を感じています。
じっくり時間をかけてこの関係を豊かなものにしてゆきたいと思っています。

2009年3月12日

終わりなき執着心~  万年筆編

現行のビスコンティやペリカンを持っているのに、
私の口車に乗ってアンティーク万年筆を数本入手してしまったMさんから電話があった。
実際に使わない品は必要ないと言うことが分かったから、ボンジョルノに譲るというのだ。
何と賢明な考え方でありましょうか。私はMさんが困っているから助けてあげようじゃありませんかなんてハミを説得して(誤魔化して)、Mさんのアンティーク万年筆を入手することになってしまったというより願ってもない申し入れ。

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そのアンティーク万年筆はどれも1930年代以前の品。
その3本のアンティーク万年筆をタダで差し上げるという申し入れはまことにありがたいことではありますがそれはいけません。購入価格の半値で頂くことにしました。
多くの人をたぶらかし最後は私の元に収まるこの現実は、私が何と罪深い人間なのかとあらためて感じ入っております。ア~メン。

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このパーカーのデュオフォールドはペンダント型のキャップの形状から考えると1920年代か。
ただキャップと胴のセルロイドの経年変化の差が大きいようでなんか変。あとで別々の品をドッキングした気配濃厚だけれど、いつか詳しい人に聞く事にしよう。
それとペン先にカナダ製の刻印。この時代にパーカーはカナダに工場を持っていたのだろうか?
ボタンフィラーの吸入方式はインクがあまり多く収まらないような感じでもどかしい。

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まだニューヨークに本社があった頃の30年代のウォーターマン。
ウォーターマンも初めてだけど、レバーフィーラーも初めて。思った以上にインクを吸入する。
どの万年筆も戦前の万年筆の味わい。薄いペン先の書き味は付けペンの書き味。
その時代を想像しながらペンを走らせる。

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30年代のオノト。プランジャー式は余裕の量のインクを吸い込む。その上半透明なセルロイド軸なのでインクが透けて見ることが出来る優れもの。
書いてみるとこれがなかなか魅力的な書き味。ハミもこれは良~いとお気に入り。
このオノトは当たりだぁ~!これまで入手した2本のオノトはハズレだったので、やっと満足できるオノトを所有出来る事になって感謝感激~。

ということで今年はまだ2本で静かな年初めであったのに急に5本に。
モンブランの50年代しか眼中にないとか、アウロラの昔の伸びやかなペン先も欲しいとか言っていたのに、パーカーとウォーターマンとオノトのアンティーク万年筆を入手するとは~。
意識して距離を置こうとしても向こうからやってくる。
それを甘んじて受けとめるボンジョルノでありました。

2009年3月11日

終わりなき誘惑~万年筆編

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私は週一度の休みも十分にとること叶わず、一日10時間以上の労働。
自宅に戻ってもル・ボナーの販促活動の一環としてこの「ル・ボナーの一日」を書くため多くの時間を費やす。これは完全に労働基準法から考えると働き過ぎになると思うのだけれど、自営業者の私にはあてはまらない。その上楽しんでやっているのだからと同情する人は誰一人いなぁ~い。

特に今月に入って2年待たせた超複雑怪奇な鞄のまとめ作りをしているため大変であります。その製作経過をブログで公表出来れば、少しは「ボンジョルノはあそんでばっかし~!」などという誤解をされずにすむのですが、秘密裏にとのことなので鞄職人ボンジョルノ松本の真の姿は当分描き出す事はできません。

そんな日々忙しくしている私の心の安らぎは、ここ2年数ヶ月の間に収集した万年筆を仕事の合間に愛でる事。
アウロラの85周年レッド「マダム・モニカ」入手以降落ち着くと思っていた収集癖。
というよりもそんなに万年筆をいっぱい持ってどうするの?という疑念を持ったボンジョルノでありました。実用でなどと公然と言う人は2~3本で十分。だから私はコレクター。よって私はコレクターとしては初心者でもっと頑張らないという論理はどこか変だぁ~。少し冷静に万年筆と向き合うことにした。

がしかし、万年筆を売っていない万年筆屋さんなどと揶揄されるまでになったル・ボナーには多くの誘惑が忍び寄って来る。魅惑的な万年筆を実際に見せられると冷静さを失うボンジョルノでありました。

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インク止め式万年筆の軸作り名人・酒井栄助氏のエボナイト軸ではありませんかぁ~!
本来その軸のペン先には兜木銀次郎氏のペン先が付いているはずだけど、
なっなんとアウロラのあの伸びやかに伸びたハイレグタイプ。
酒井氏の軸はまだ在庫があるけれど銀次郎氏の作ったペン先が底をつき、土田氏が在庫で持っていたペン先つけて、あるショップで販売しているのだそうです。
それもこのペン先はアウロラでも古い刻印だぁ~。私は欲しいと思ったぁ~。
日本の文化遺産とイタリアの美意識の融合~これは多くの万年筆愛好家からは邪道と言われるかもしれないけれど、完璧なボンジョルノのために存在する万年筆だと思った。

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この万年筆を京都のTさんが持って来た時、私の万年筆収集癖に批判的な常連客F夫妻が居たのが悪かった。否定的なF夫妻の意見にハミも同調。
Tさんも実際の購入価格を言ってしまうものだから、万年筆愛好家には納得価格でも興味のない人には理解不能だから否定的発言のオンパレード。
私は購入出来る状況ではなくなってしまったぁ~。
Tさんと二人だけの時に価格を聞いていたら買っていただろう。
言い訳は後からだったらなんとでもなる。残念~!。

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私にモンブラン146テレスコープの甘美な書き味を伝えた、水曜日の夜訪れるブッテーロお手入れ名人の謎の紳士がペリカンのトレドを入手した。
トレドは9本持ってるI先生の品を何度も書かしていただいたので理解していたはずだのに、このトレドの書き味が思いもよらず感動~。沢山あると気もそぞろでじっくり書き味を吟味せずに次から次へと書くため何が何やらわからない状態になるけれど、1本をじっくり書いてみると良いではありませんか。

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特にこのペン先はPFマークのついたペリカンフランスの18金ペン先。
その上ユーロボックスの藤井さんが太鼓判を押す柔らか書き味の特別な個体のトレド。
1000と違って切り割りが開かないでしなる柔らかさは特別。
なぜ魅力的な万年筆を私に見せびらかしに来るのだぁ~。
少し距離を置いて冷静に万年筆と接したいと思い始めたボンジョルノなのに。

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そして真打登場~I先生ご夫妻だぁ~。
週に1本ペースで入手しているのではないかと思うほど毎回新しい万年筆を何本も持って来られるI先生は万年筆菌重度感染者。そのI先生をニコニコしながら見守る奥様は達観した怪物だぁ~。
今回はイギリスの本スワンと金ピカのペリカン520NN。特に520NNは良いのだ。
現在まで続くペリカンの意匠の原型が確立した50年代の400NNは最も美しいペリカンだと私は思っている。その中でも520NNは希少モデル。金メッキが50年経っているのに全然綺麗で驚きだ。
50年代はペリカンも面白そうで困惑してしまうボンジョルノ。


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ライターコレクターのS氏も不穏な気配。
モンブランのPix372をおもむろにバッグから出してきたぁ~。
50年代のPixでオリジナルの赤芯まで。
今年になってメカニカルペンシル5本だそうです。現行品ではヤード・オ・レッドも買った。
Pixについての文献も真剣に読み始めたS氏はライターから鞍替えかぁ~。

そんな混沌の中で冷静な判断が出来なくなったのだろうか。
私も3本のアンティーク万年筆を入手してしまった。

つづく

2009年3月10日

エルプリメロの時計ベルト

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ランドセルのような軍艦のようなオーダー鞄製作の合間をぬって
頼まれていたエレファント革を使った極厚時計ベルトを作りましたぁ~!
時計が大きくて厚みがあるのでベルトが大人しいように見えますが最大厚7mmであります。

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エレファントは大変丈夫な革です。
バックスキン状の表面は摩擦で磨かれ特別な光沢を持った革に変身し、
個性的なエージングを楽しむ事ができます。

明るめの青色の5番の太さの糸で手縫いしています。
小物を縫うには太めの糸にしたのでステッチ幅は1寸10目で伸び伸びといきました。
時計ベルトは趣味と実益両方兼ねて楽しみながら作っています。


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46ミリ幅の大きなエルプリメロでも貧相に見えない時計ベルトが出来てよかったぁ~。
この時計に見覚えのある人、引き取りに来てくださぁ~い。

2009年3月 8日

イタリアデザインとイタ車溺愛主義~?

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雑誌NAVIの付録で付いていたDVDを見た。
少し興味のあるアルファロメオMiToの情報は知りたい。
知っても仕方ない事は分かっているけれど知りたい。300万は高ぁ~い。

そのDVDの最初の部分でイタリアのもの作りについて話していた。
イタリアモノは独創的なデザインや発想で世に衝撃を与えるのだけれど、それが単発的で持続性とかが希薄なので、他の国のしっかりした論理的な裏づけを持ったモノ作りが世の中の主流になってしまう。

オリベッティー社のタイプライター「バレンタイン」は衝撃的であった。
あの色使いとフォルムはバウハウスデザインに始まるデザインすることで量産工業製品を特別なモノに変える手法に色気というものを与えた。エットーレ・ソットサスはイタリアをデザインの国にした偉大な工業デザイナーだ。ただ実際に使ってみるとキーが重くて日々のオフィスワークで使うには指が疲れた。それを修正しないのもイタリア気質なのか。

鞄業界においても画期的なフレキシブルポストミシンをイタリアのミシンメーカーは考え出し、
その事で一時そのミシンでないと縫えない形状のハンドバッグが数年間イタリアから多く登場したことがあった。ただそのミシンは複雑な機構と唯一一社だけが作れたので滅茶苦茶に高価で、その上精度がすこぶる悪くてフレキシブルポストミシンでしか縫う事の出来ない形のハンドバッグは最近見なくなった。
特許権が消滅した頃ドイツか日本のミシンメーカーからもっと丈夫で精度が安定しているフレキシブルポストミシンが登場する時、また独特の形のハンドバッグのブームが訪れるでしょう。イタリアのミシンメーカーに精度を期待するのは酷な話し。

そんなイタリアのもの作りではあるけれど私は大好きだ。
いい加減と自由な発想とセンスの混沌の中から独特の色気を発散させる。
お金持ちより庶民の方が人生楽しめるようなイタリアが生み出すモノは面白い。

車は特にそれを感じる。
コンパクトカーは快感最優先で修理する事も楽しむように作り?、
高級車は作る側が楽しむことが最優先のように思えるのは私だけか。


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帰途にこのアルファロメオSZが止まっていたぁ~。
この20年ほど前にイタリアで700万円ほどの販売価格が日本ではなぜか2000万円ほどで売られていた1000台限定生産のスーパーカー。
部品を寄せ集めて好きなように組み上げてみたらこうなっちゃったみたいな、スーパーカーというにはあまりに未完成な破綻したデザイン。
ただこのSZのような未完成風で市販するなんてイタリア以外では考えられない。
しかしこの暴走族好みの雰囲気を持った角ばったエクステリアは、後に角ばった中にも優美な曲線を描く傑作エクステリアの私の所有するアルファロメオ145へと昇華したぁ~!と私だけは思っている。

間接的に聞いた話ですが、フィアットのバルケッタと私と同じアルファ145を所有している人がいるのですが、このSZも入手したそうです。決して資産家でもない家族もいる普通のサラリーマン。昨年145の車検時に56万円かかって奥様が嘆いていたというのに、安く入手できたからとこのSZも入手するという暴挙。もし飾りでなく日々動かす場合は毎年買ったのと同じぐらいはオーバーだけど修理代がかかることは承知の上で買ったのだろうか。そんな愚行を誘発する魔力をイタ車は持っている。

その後21世紀になりオリジナルな方向性を持ったアルファのエクステリアデザインは日本を含め多くの自動車メーカーのエクステリアデザインに影響を与えた頃には、そのデザインを推し進めることなく温故知新風デザインへと方向転換してしまった。打ち上げ花火のようで、そのこだわりのなさは天才がなせる技。そして今度はMiToの丸みを帯びた多国籍風。
同じなのはアルファのエンブレムと走りの楽しさ。

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近くのスーパーマーケットの前にランチャの旧イプシロンが止まっていた。
10年以上経っているイタ車。それもイプシロンです。乗り続けているだけでオーナーは偉ぁ~い。
それにしても軽サイズの車だのに存在感のあるエクステリアです。
私は高級な車よりこの車を乗り続けているご婦人の方がカッコ良いと思う。
車封建社会の中でイタ車は唯一の下克上。フェラーリよりこの旧イプシロン。

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そして私はアルファロメオ145クワドリフォリオ前期型を乗りつづけられるものなら乗り続けたい。
イタリアバンザァ~イ。混沌の中にモノ作りのヒントを伝え続ける。
7月には恐怖の車検が待ち受けている。

2009年3月 6日

美味しいモノたち集合~!

T氏は美味しくてこだわりの食べ物もよく知っている。これはどうだぁ~!と色々持って来て頂く。
T氏が絶賛する茹で蟹名人の茹でた松葉蟹は今まで食べた蟹の中で最高だったし、
他にも色々驚くほど美味しい一品を届けて頂く。まことにありがたい事であります。
感謝!感謝~!。

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今回は幻の蛇紋岩米~!。
蛇紋岩の間を通り抜けた清水で育てたコシヒカリ。

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これが旨ぁ~い。甘味があってモチモチした蛇紋岩米。
有機農法で作った特別な新潟魚沼産米より美味しいとT氏が言っていたけれど納得。


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その時一緒に神戸ではこの季節どの家庭でも作るといういかなごのくぎ煮も。
T氏の母上が作った特別ないかなご。塊りにならずにパラパラしている。
いかなごのくぎ煮発祥の地と言われている垂水のベテラン主婦である母上は、
親しい魚屋さんが市場で入手したばかりの新鮮ないかなごを持ち帰ってお店に並べる前に寄って頂き、届くと同時にゆで始める特別待遇から生まれる絶品のいかなごのくぎ煮。

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山椒と生姜味の2種類。確かに今まで食べた事のない特別な食感。旨ぁ~い!。

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黒門市場の「北庄」から取り寄せたロシア産の紅鮭。一切れ300円。
前回一切れ600円の北海道産の紅鮭を間違って買ったけれど、
ロシア産の方が脂がのっていて美味しいと私たちは思っている。
もう少ししたら特別な紅鮭「時知らず」のシーズン。この鮭もT氏が教えてくれた。

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大根のキムチはハミがお姉さんのように慕っているMさんの自家製。
自家製の食パンやイチゴ大福もいつもありがとうございます。

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そんな旅館の朝ご飯のような時にはお味噌汁が特別美味しい。
私は薄揚げと玉ねぎの味噌汁が一番。

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辛子明太子もT氏お勧めの品で、たらこの味を十分感じられる絶妙のバランス。
海苔は我が家は東京・九段の増辰さんで。

昨夜は一品一品特別な朝ご飯風の夕食でありました。
美味しかったぁ~!。ごちそうさまぁ~!


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そして今日のお弁当はその蛇紋岩米の海苔段々。冷めても美味しい蛇紋岩米。
ハミお手製の野菜だらけ具の椎茸と蓮根の肉詰め揚げがまた美味しい。

2009年3月 5日

時計の迷宮

横浜の古くからの友人は大阪本社での会議がある時は我が家に泊まってゆく。
いつもオメガのシーマスターのチタンケースのクロノをつけてるけれど、
今日は見慣れぬ時計をつけていた。なかなか質感のある時計であります。

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ダイヤルにはBVONOとある。
一杯必要ないスモールメーターが付いていて複雑風なダイヤルデザインは凝っている。
このボーノというブランドをネットで調べてみると、南イタリアの地図でいうと靴のつま先あたりにある世界遺産の岩窟都市で有名なマテーラにある洋服屋だそうだ。そんな南イタリアの田舎の洋服屋が時計を作れるはずがないではないかぁ~!。

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裏はスケルトンでローターだけはすこぶる丁寧な仕上げ。ムーブ本体は北欧の時計メーカーのスカーゲンが出した初めての機械式に使われていた日本製ムーブメントに似ている。しかし全体的な質感はスカーゲンの機械式より優れている。
でもってよく見るとこのボーノは台湾製であることが判明。購入価格は1万円。
台湾製だろがなんだろうがこの質感で1万円は安い~!。

時計に興味を持ちここ数年で相当数の時計を所有するに至ったボンジョルでありますが、
10年ほど前には20~30万円で購入出来た時計が同じムーブメントで大きくなったケースに収まって着飾ることで100万円オーバーで売っている昨今の時計価格には幻滅を感じ、買える訳でもないから興味なくしアンティーク時計の道へ。
だからこのボーノのような時計には触手が動かないけれど、
現在の時計文化の狂乱のアンチテーゼとして面白い。
修理調整しながら長く使う愛情持てればこのボーノも特別な時計に昇華する。
その素質と理由は使う人それぞれ色々。


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私はこのところ私と同じ年月動き続けているこのオメガのハーフローターをずーっとつけている。
3万円で手に入れたこの時計しかつけていないのは、リューズを巻くとカリカリした感触が伝わりリューズ棒が危なかしく自動巻きオンリーでの使用を余儀なくされている状態のためです。
そうやってずーっとつけていると調子良く動いてくれてより可愛く感じられる。
他の10数本は朝一番のリューズ巻きが日課のボンジョルノ。
つまりそんなに沢山時計を持っていなくても何の支障もない。でも可愛いからいいのだ。
ただ朝一番のリューズ巻きの日課もこの数ぐらいが限界と感じているボンジョルノであります。
今月中にはスイス本国送りで瀕死の重症の修理をお願いしているルクルトのフューチャーマチックが戻ってきます。この時計はやはり私と同年代製のハーフローターの時計なのですが、リューズで巻く機構がなくて自動巻きオンリーの珍しい時計。
その時計が戻ってきたらこのオメガのハーフローターも修理に出そうと思っています。安く入手したとしても修理維持費がかかるアンティーク時計。だから安いからといって沢山所有すると悲惨な泥沼が待ち受けている。でもその苦楽享受しながら時計の迷宮を彷徨い歩くボンジョルノ。

2009年3月 4日

アノネイのカーフで内貼りを決行~!

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こんな贅沢な仕様を決行していいのだろうか。
大人気の紐財布は去年の暮にいっぱい作ったのにもう残りわずか。
作らないといけないのですが、表に使うシュランケンカーフはいっぱいあるので大丈夫。
しかし内貼りに使う革を準備するのが間に合わなかった。
なにせ内側も革オンリーと決めているル・ボナーの革小物の中でも、紐財布が一番大量に使う。

用意できるまで製造を遅らせる事も考えたけれど、今回は価格そのままでフランス・アノネイ社のカーフを使うという大盤振る舞いを決行する暴挙に打って出たぁ~!。
それもライムグリーンとサーモンピンクで綺麗ではないか。カラフルシュランケンの財布のカブセを開けた時再びメルヘンカーラーで2度美味しい。
この価格破壊仕様を喜ぶのはお客様とハミ。商人(あきんど)ボンジョルノはあぁ~。

アノネイ社はフランスにおいてデュ・プイ社に次ぐ名門タンナー。
そのタンナーの革でもこのボックスカーフ系の革が頂点。
一時ダレスバッグその他ブリーフケースの内側にイタリア・フラスキーニ社のブレンダボックスを使うという暴挙をしでかして以来の愚行。
でも特別な紐財布が今回限定で登場します。

2009年3月 3日

1本キーケースはこれで最後

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使う金具が足りなくて、組上げられなかった分を組上げました。
思った以上の人気で結構作ったのですがこれで終わり。
使う用途が限定されるこのコンパクトキーケースは、
もう作りませんのでこの品で見納めであります。税込み1890円。

4月には久しぶりに4連キーホルダーの登場です。
色々な革で作っているので乞うご期待。
6連の方も作らないといけないのですが今回はご勘弁。
私が裁断するのを忘れていたためであります。
6連用の金具はスイスのアミエット社製の結構高級タイプを入手したので、
作りたかったのだけれど・・・・私の不注意でありました。

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(これが新しく入手したアミエット社の金具)

2009年3月 2日

新型パパスショルダーを使い始めて2ヶ月

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好評で発売してから3度目の量産を向かえる新型パパス。
私も使い始めて2ヶ月が経ちました。2ヶ月使ってみた感想を記してみます。

まず旧パパスに比べて4cm本体の開口部が広がった事で得られる自由度は思っていた以上で、普段持ち歩くモノの整理整頓がしやすくなって、お客様たちに使い勝手の説明するため中をお見せする事の多い私のパパスですが、旧パパスの時は急いで取り繕っていましたが、新型になってからはいつでも大丈夫。

あと内装をピッグシルキー革にしたことで重くはなりましたが、ナイロン生地の持つ薄いけれど腰のある固さのようなものが感じられなくなり、包み込むような柔らかさがフィット感を増幅して豊かな心持にしてくれます。この質感が気持ち良いのだ。

それと前ポケットのカブセと本体ファスナー口の縁に革をまいた事で使い込んでゆくと革が痩せてヘラヘラした感じになるのを防いでくれています。革を巻いたことでボリューム感が長い年月保たれそうです。

ショルダーベルトの表に革を使った事で、肩へのあたりもふくよかです。
なので肩こりが相当解消されました。鞄自体重くなっているのに不思議。
重さというよりバランスとフィット感が大事だという事なのでしょう。
価格アップした以上に質感と使い勝手がアップ出来たと思っています。


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今回私は始めてミネルバボックスのチョコを使う事にしました。
茶とグレーのミネルバボックスは驚くほどの色変化を伴いながらエージングしてゆきます。
それに比べてチョコは新品時の色をとどめながら艶が出て深みを増すエージングをします。
2ヶ月使って後ろの展示品と比べると私のパパスは相当艶が出てきたことが分かりますがまだまだこれからです。茶やグレーだと2ヶ月でも同じ色とは思えないほど変化します。

前回何人かのお客様の要望を受けてチョコとグレーは同色のステッチで仕上げましたが、
カジュアルなバッグはステッチが目立つ方が楽しいなぁ~という考えに至った私の独断で、
今回は全3色全てファースト生産時と同じに生成りのステッチでいこうと思います。

私が普段使いたいと思って作った唯一のバッグ。
私用として色々作ろうとした事は鞄職人30猶予年やっている訳ですからあったのですが、
何でもやれるだけに逆にまとまらずにパパスのみ。
注文主の要望で作るのはそれに比べてスムーズに事が運ぶのは、
私が正にプロフェッショナルだからなのでしょう・・・・な~んちゃったりして。

進化した新型パパスを2ヶ月使ってみて良いと感じております。
現在茶は多めに作ったのでまだ在庫はありますが、チョコとグレーは欠品状態。
4月始めには全3色店頭に並びます。

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