2009年8月アーカイブ

2009年8月30日

「ディプロマ」生産開始

昨日は自宅のパソコンが数日インターネットにアクセス出来なくて、
パニクっていた私でありましたが、F氏に復旧して頂き通常通りの状態に戻りました。
これからもブログ道突き進んでいく所存であります。
皆様にご迷惑かけながら、これからもパソコンと付き合っていくことになるでしょう。

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「ディプロマ」のサンプルが出来上がってきました。
思っていた以上に素晴らしい仕上がりに、私たち二人大満足。
イタリア・リビエラで使用したF氏のご意見尊重して、
マチ巾を1cm伸ばして本生産GO~です。
1cm増やすと中に入れるモノの収まり具合が格段に良くなり、
1cm増やすだけならスマートさはそのまま変わらない。


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色は6色。
このジーンブルー、それとスカイ(淡い水色)、ダークブラウン(チョコレート色)、ライムグリーン(爽やか黄緑)、エッグシェル(生成のようなクリーム色)、黒で作ります。
黒は革小物で好評な赤ステッチで仕上げます。

1つ作るのにかかる革は推定120デシ(1デシは10㎝四方)。
一般的にA4サイズ程度のオール革のショルダーバッグだと70デシ前後で作れる。
それが120デシもかかってしまうのは、シュリンク加工したカーフの取り都合の悪さと、
後ろ本体と本体をすっぽり隠す贅沢なカブセを繋ぎなしで裁断するパターンが大きな要因か。
その上芯で補強出来ない一枚仕上げのために、革の方向性と裏床の整った部分を意識した裁断をしなければいけないので、その取り都合の悪さに拍車がかかる。

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でもそんな贅沢な裁断も相まって、軽くて上等なショルダーバッグになりました。
内側にファスナーポケットとベタのポケット2つ付いてます。
価格は税込み56,700円での販売です。
店頭に登場するのは10月中頃の予定です。

2009年8月29日

自宅のインターネットがつながらなぁ~い。

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29日の早朝の仕事場

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29日開店前のル・ボナー

ブログ「ル・ボナーの一日」による販促活動および自己満足型表現手段は、
現在850話近くまで続き、来年には1000話達成は確実でしょう。

そんな日々の日課となった「ル・ボナーの一日」ではありますが、
大部分自宅のパソコンを使って夜な夜な書き続けているわけでありますが、
現在自宅のパソコンがインターネットにつながりません。

自宅では無線LANを使ってインターネットにアクセスしていたのですが、
それがどうしてもつながらなくて、コードでつないでもダメで、
どうもパソコンの設定がおかしくなったようです。
コンピューター音痴の私ではありますが、パソコンと格闘すること数時間。
やればやるほど迷路にはまっていくようで、ダメであります。

大和出版印刷の誰かか、システムエンジニアのF氏にご足労いただいて、
復旧作業をしていただかないと、ブログを自宅で書けませ~ん。
カバンの進行状況、カメラや万年筆の事など色々書きたい事は山ほどあるのですが、
現在ネットに自宅からアップできない状況。

それにしてもまいったもんだ。
相当初歩的な問題だとは思うのですが、私にはお手上げです。
つくづく私のパソコンライフは皆々様の手助けなしには維持できないのだと感じております。
仕事場に少し早く来てブログ書いております。

インターネットがどこでも繋がる時代。
私のように何も理解していない者でも簡単に利用出来てありがたい話でありますが、
急に使えなくなると、ブログ職人と揶揄される私にはストレス感じます。

2009年8月25日

悪戦苦闘のメンズポーチの試作

現在昨年限定生産したポーチの量産化を模索しております。
縦11cm×横21cm×巾4cmのコンパクトなサイズでありながら、
携帯電話やコンパクトデジタルカメラも収まるギリギリの厚みをもったポーチで、
財布兼用でスマートでカバンの中にも違和感なく収まるポーチ。
お札だと100万円の束が4つぐらい納まる厚み(そういう要望が昔あった)。

マチ部分を表革と内側の間にサンドイッチしてミシンで縫う方法は、
マチ巾がファスナーだけの巾だと問題なく縫えるけれど、
それ以上の巾のマチにするため革部分が加わると、
縫製の難易度が全然違ってくる。パターンの制約も増える。

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去年作った時はマチと本体は手縫いでしか縫製出来なかった。
そのため価格がどうしても高くなってしまった。
どうにかこの部分をミシンで縫う事が出来れば、
価格は去年限定で作った手縫いタイプの半額の4万円前後に納める事が出来る。

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内側は完全に小銭入れ付き長財布の形体が片側に収まり、
もう片方にも収納用のポケットが2つ。その間に巾を持たせているので、
携帯電話、コンデジ、喫煙具、筆記具等
厚みのある普段持ち歩かなければいけない必需品も収める事が出来ます。
当然内装もオール革のコンパクトポーチ。
要望多いだけに是非とも量産化したいと思い続けているカタチです。


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こんな風にコバ出して外縫いで仕上げればなんの苦労もないのだけれど、
これだと見た目より収納力がないし、他のブランドでもよくある。
見た目より収納力があって、ソフトな印象感じるコンパクトポーチでないと。

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そして閃いた。
ル・ボナーにはないけれどポストミシンだと縫えるのではないかと。
そして試しで縫って貰った。ミシン縫いの量産が出来る希望の光。そのサンプルが届いた。
ポストミシンだと縫えることは縫えるけれど、マチ部分が本体より膨らんで、
思い描くフォルムではなくなっている。
もうひと工夫しないと作りたいけれど作れない。
でもこのポーチは絶対量産出来るようにして、定番品にしたいカタチ。

靴と鞄は正反対の革製品。
靴は決まった方程式を持ったルールの中で個性を表現した具象画のような品。
鞄は制約なくて何でも有りで自由だけれど、
作り人自身がルール決めて作る抽象画的な面を持っている。
それが厄介でもあり、楽しい部分でもある。

内側の仕様は自由自在。
太軸の万年筆を10本納められる内装にして欲しいとか、
ライターを12個納められる内装にして欲しいとか、
作る前からマニアな人たちから個性的な内装の要望があるけれど、
まず思い描くフォルムそのままに、量産での生産を可能にする方程式を確立しなければ。
苦しくも楽しい思考錯誤は続く。

2009年8月24日

ボンジョルノの誕生日

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昨夜仲間から頂いた大迫力の花束をお店に飾って、
ボンジョルノ53歳の誕生日を迎えた。
誕生日にこんな立派な花束を頂くのは初めてだ。

53歳のオヤジである。誕生日を祝ってもらおうなんて全然思っていない。
それゆえに予期せぬカタチで祝って頂くと、感激ひとしおです。

そして迎えた日曜日の8月23日。気心知れた昔はお客様だった常連客たちがプレゼントを。

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ライターコレクターのS氏は30年代のヴィンテージライターの、
スティングレー革を巻いたエヴァンスを私に。私は狂気乱舞~!。
それにしてもスティングレー革は強靭だ。70年を経ても全然大丈夫。

イタリア・リビエラから帰って来て一週間、もう普段の生活に戻ったF夫妻からは、
手作りで作った万年筆とインク瓶のシールちりばめたトートバッグに収めて,
コーヒーとお菓子のF夫妻チョイス版神戸セレクションセットを。
なんか子供の頃クリスマスに親からもらった「長靴お菓子セット」を思い出した。
ランドセルおやじのボンジョルノにはこれがピッタシということか。
あのモトコーのレイセン製菓のロールケーキも入っていてすぐに食べたけれど、
やはり昔懐かしいバタークリームのロールケーキの味だった。
さすがの私も1個食べてもう十分満足。

K夫妻の堺の「けし餅」、A夫妻の「ロイヤルホテルのドーナッツ」と甘いモノオンパレード。
皆さん勘違いしている。
確かに毎夜晩酌代わりにハーゲンダッツのアイスクリーム食べているけれど、
ダニエルのケーキを4個食べてしまったのも事実だけれど、私は辛党です・・・・・?。

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だのに夜帰ってみるとシェラトンホテルのケーキをハミが用意していた。
メタボまっしぐらだけではすまされない状況。
でも我が家で好んで甘いものを大量に食べれるのは私とチャー。
蝋燭が全部直線でなく曲線描いているのはどういうことなのか。

そして昨夜に続き夕食はイタリアン。
どうもボンジョルノと言えばイタリアと皆思っているようだ。
でも確かに大好きだ。

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F夫妻がリビエラのチンクエチェッレで入手した
店の自家製ジェノヴェーゼソースでからめたスパゲティー。
S氏のハワイのお土産のチーズ?散らして食べました。
おぉ~!これは今まで食したことのない絶品のジェノベーゼ・パスタだぁ~。旨い!。

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ハミが大急ぎで作ったラタトゥーユ。
干しトマト入れて旨み増して、これも最高。

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なんか義理ではなくて祝福されるって幸せだ。
それが笑いの種になる事を狙ったプレゼントだとしても。
そんな柔らかな優しさ感じた一日を提供してくださった皆々様に御礼申し上げます。
そして私は53歳のランドセルオヤジまっしぐらぁ~。

2009年8月23日

ボンジョルノの誕生日前夜祭

今日は私の53歳の誕生日です。
53年も生きてると誕生日だからといってどうと言うこともありません。
健康に気をつけて少しでも長くカバンを作り続けたいと思うぐらいかなぁ~。

そんなボンジョルノの誕生日の前日、思いもかけない幸せ頂きました。

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お昼頃、先月のハミの57歳の誕生日に金魚柄のペンシル贈ってくださったお二人が、
明日はボンジョルノの誕生日ですよねと、私の誕生日プレゼントも持ってきてくださった。
ボンジョルノに似ていたからと、このハゼのペン置き。
似ているとは思わないけれど、可愛いペン置きありがとうございます。

夜は毎月恒例の「分度器ドットコム」「pen and message.」「工房・楔」「ル・ボナー」合同食事会の日です。店を少し早く閉めて元町のpen and message.さんへ。

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今日はイタリア料理だそうです。
きっとカジュアルなイタリアンのお店だと思っていたら高級な店内。
少しかしこまって席につくと、何とこの気の置けない仲間たちが私の誕生日を祝福するために特別な場所を予約してくれていたのだった。
予期せぬ祝福に大感激のボンジョルノ。

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個性的で立派な花束頂いて皆といっしょに記念写真。
ああーぶれた写真になってしまって残念。

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家までアルフィスタ仲間の谷本氏にアルファ147で送って頂き至れり尽くせり。

8月23日はボンジョルノの誕生日だよ~なんて言った覚えはなかった。
でもブログのどこかで記していたようで、それを覚えていて今日の思いもよらない祝福。
幸せな気分で祝宴の席から戻ってこのブログ書いています。

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そしてハミからの誕生日プレゼントはGR DIGITAL Ⅲ。

2009年8月20日

ダニエルのケーキ

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夏だけれど爽やかな風が吹いている。
早朝の強い日差しと一緒に我が家のリビングへ。

何度かル・ボナーに来店して頂いた爽やかな若い料理人カップルが訪れた。
いつか二人の夢をカタチにした料理とお店を出したいと思っている二人です。
その二人が入籍を済ませたと報告に来てくれたのです。

モノ作りする私たちは料理する心と共通した部分を持っていると思う。
まず技術力を育て、それを豊かな感受性でカタチに昇華した時、幸せは訪れる。
企業と違って個人の場合は、小さな輪でもやっていける。
だから二人には料理の技術とセンスを育てるだけではなくて、
お店を持ちたいと思っている二人には豊かな感受性と美意識も一緒に育てて行って欲しい。
それが個性となり、それに共感した小さな輪は豊かさを生み出し大事な場所になるはずです。
私は50過ぎてまだ模索中ではあるけれど、その事を痛切に感じてもいます。
豊かさは大部分お金で買えます。でもお金では買えない心の豊かさの中に、かけがえのない大事なモノあるように思います。

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その時、前に彼女が勤めていたダニエルのケーキを頂いた。
本来なら私たちが結婚祝いを差し上げなければならないのに。
私はケーキ屋さん数ある神戸の中で、この「ダニエル」が一番好みのケーキ屋さんです。
私は夜晩酌代わりにハーゲンダッツのアイスクリームを毎夜食べる程度で、
そんなには甘いものは食べません・・・・? がダニエルのケーキは食べるたびに感動します。

東京出張時のお土産にこのお店のケーキを持って行きたいといつも思うのですが、
3時間以内に食べて頂かないと美味しさ損なわれるのでお売り出来ないという姿勢を貫くお店の方針もあり、叶わぬ神戸のスィートの名品。

モンブランは他のケーキ屋さんで買う場合は選ばない私ですが、
ダニエルのモンブランは別モノ。
濃厚なようで爽やかでその甘みのコンビネーションは複雑なパズルのように、
小さなケーキの中から多くを語りかけてきて飽きさせない。

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小さなケーキ一つ一つが、食べると驚くほど雄弁に多くを語りかけてくる。
こんなケーキはダニエル以外私は知らない。でもって4個は私が食べてしまった。

こんな表情豊かなダニエルのケーキのようなカバン作ってゆきたい。
神戸には16年住んで何軒か行き着けのお店が出来た。
食べ物屋さんにしても、物販店にしても、神戸でお店を続けている誇りのようなものを持って、
オリジナルな個性を切磋琢磨し続けているお店が大好きで愛おしい。
そんなお店お店に刺激を受けながら、神戸の片隅でル・ボナー続けて行きたい。

二人が始めるお店が開店したら、必ず行きますよ。
そして個性磨いて末永く続くお店に育てて、神戸の大事なお店になってください。
小さな神戸物語の積み重ねが、神戸を心豊かな地方都市にしてゆく。
そんな一員に一緒になれたら幸せです。


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六甲アイランドの空き地がボランティアの人たちの努力で芝の広場に育った。
緑がさわやかで、水のシャワーが夏の日差しに映えて気持ち良さそう。
神戸が益々居心地良い場所と感じています。

爽やかな若い料理人カップルは久々に同じ日に休みが取れて、
この後夜はバー「バランザック」に行くそうです。
不思議な繋がりの輪感じて、神戸は狭いなぁ~と痛感。
でもそれもまた楽しく思う今日この頃の私でありました。

2009年8月19日

F夫妻の夏のリビエラ物語

ル・ボナーの無償アドバイザースタッフのF夫妻がイタリアへ。
F夫妻は毎年イタリアに旅している。今年はリビエラ海岸とジェノバへ。

私達の世代は「冬の~リビエラぁ~男ってヤツはぁ~」の
森進一の「冬のリビエラ」のメロディーが思い浮かぶ?けれど、
リビエラの本番は夏、イタリア屈指のリゾート地が連続する地域です。
ジェノバは現役のイタリア最大の港町。

勤め人の二人はお盆休みを利用して、F妻の緻密な下調べによる計画の自由旅行。
年に一度のイタリア旅行が結婚10周年を迎えるF夫妻の大事な年中行事。
私の知る限り5年連続の体力消耗型イタリア旅行です。

アリタリアでローマ乗換ジェノバ空港。
そこからタクシーで40分ほどでリビエラ周遊の拠点ラパッロへ。
宿は恥ずかしいほどドンズバリの名前の「ホテル・リビエラ」到着は深夜。

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こじんまりした素敵なホテル。
このホテルはヘミングウェイの初期の傑作「雨の中の猫」の舞台となったホテルだそうです。
小説は夫婦の心のすれ違いを描いていたけれど、
F夫妻は夏のリビエラの強烈な直射日光の下、手をつないで?走り出す基地。
各駅停車の鉄道と船を乗り継ぎながらリビエラを浮遊する異邦人。

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まずリビエラの初日は超高級リゾート地ポルトフィーノへ。
大型クルザーが係留するこの小さな港には、
エルメス・LV・など高級ブランドのお店が多く出店しているけれど、
どの店も突出することなく町並みに馴染んで存在している。

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ポルトフィーノのヴィトンショップ。

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今回F氏には秋には店頭に並ぶル・ボナーの新作ショルダーバッグ「ディプロマ」をリビエラへ持ち込んでもらいました。なかなか素敵な存在感。

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サンタマルゲリータリグレの街角にて「ディプロマ」


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2日目はこの旅のメインイベントのポルトベーネレから船にてチンクエテッレ周遊。

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岸壁にへばりつくように点在する5つの村。
相当朽ち果て気味のカラフルな家々だけれど、
それがイタリアらしくて好感持てる世界遺産。

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リオマッジョーレ。
こんな村が5つ。

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モンテロッソの猫。

F夫妻は神戸が大好き二人だ。神戸を終の棲家と思っている二人だ。
現実主義者ぶって理路整然とした理屈で、私のボンジョルノ的振る舞いを批判し続ける。
がしかしボンジョルノとあまり変わらない、いやそれ以上のヘンテコな夫婦である。
そんな二人にとってイタリアは、私と同じで旅人として訪れる居心地の良い場所。
煩悩だらけの日々を年に一度清算する異国のはずなのだけれど、
去年シグマDP-1買ったばかりだのに、
今回のイタリア旅行前にオリンパス・ペンE-P1購入し、
イタリアに持ち込んだカメラは総勢5台。
煩悩をイタリアまで持ち込むF氏でありました。

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リグーリア州の州都ジェノバでの宿は4つ星ホテル「ブリストルパレス」。
螺旋階段が美しいこのホテルはリゾートでない夏のジェノバゆえの特別価格99ユーロ。
F夫人の綿密な下調べの賜物であります。テラスでの朝食が気持ち良さそうなホテルです。

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ブリストルパレスの外観。
右のちょこっと見えている2階のテラスで朝食。

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ジェノバは神戸に似た街だと聞いていたけれど、
F夫妻の感想は「神戸の方が良い」そうです。

語学達者でない二人のイタリア自由旅行は、
アクシデントも自力で解決しながらのドキドキワクワク感を異国で楽しむ旅。
夫人の捻挫事件、電車車両暗闇事件、恐怖の中古ライター押し売り事件等色々あったようですが、楽しい旅だったようです。

私が行った訳ではないけれど、写真見ながら二人の話しを聞いて、
イタリアの空気を想像するボンジョルノ。
イタリアは本当に魅力的な国です。
いい加減さと精緻な技術に裏打ちされた美意識が混沌と混ざり合って、
その上ローマ時代の文化的遺産が深みを持たせていて、本当の豊かさが見え隠れする国。
私は秋に仕事・・・で行く予定のボローニャ&フィレンツェは、
本当に行く事が出来るでありましょうか。まだ確定していなくて不安。

2009年8月17日

オーダー品のティアと箱ブリーフ

今年の夏は何か変だと感じている。
梅雨は8月に突入したし、その後も蒸し暑いだけで温度はそんなに上がらない。
お盆休みもメリハリなくて拍子抜けで、どこかスカっとしない8月であります。
そんな静かな盆休みも私たちは黙々と仕事に励んでおりました。
そして完成した2本のオーダー品。

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ハミは今年何度目かのティアのオーダー品製作。
ティアをシュランケンカーフのライムグリーンで作るのは初めて。良いではありませんか。
その上アクセントの3つの丸抜きパッチワークを黄色にしたのも大正解。

私的には多色あるシュランケンカーフの中でこのライムグリーンが好みです。
なので自分用に使っているシュランケンカーフの革小物は、
男だけれどライムグリーンの品が多い。

ティアは人気の衰えないバッグです。
このバッグの真骨頂は内縫いのふくよかさと、
本体のショルダーの連結部分へと向う部分のボリューム感。
量産での製造には持ち込めない部分がこのバッグの魅力となっています。


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私は15年ほど前から作り続けているソフトアタッシェタイプのブリーフケース。
ル・ボナーの定番品ですが、このところ店頭に並ぶことはなく、なのでホームページには載せてはいませんが、それでも昔買ったお客様から2代目も同じカタチが良いと言われ作り続けているブリーフケースです。

マチ部分に柔軟性のある厚めの芯と鉄芯で補強したこのファスナータイプのブリーフケースは型崩れの心配は要りません。
頑強に作ってはいるけれど、出来るだけソフトな印象を感じて頂けるよう仕上げました。

今回はもう入荷困難になったフランスのデュ・プイ社のボックスカーフ系のマローカーフ使って作ってみました。青光りする黒の深い艶が上等であります。
ストックして持っているマローカーフもあと2~3枚となりました。

このブリーフケースを完成させないとカメラを買ってはダメとハミに言われました。
だから集中力持って迅速に完成出来たのでしょうと皆に冷やかされます。
そんな事は少しありますが、やれば出来る子?なのであります。
これで晴れてGR DIGITAL Ⅲを入手することが出来ます。

2009年8月15日

バランザックのダンディズム

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東京から帰省中の、私に酒と葉巻を伝授した悪いお方N氏から電話があった。
バー「バランザック」の太田さんがお盆で神戸に戻ってられるので、
飲みに行きましょうとのお誘い。

東京神楽坂に「バランザックⅡ」を出されて、
神戸のダンディズムを東京に持ち込んだ太田さん。
今は東京常駐のため久し振りに見る太田さんの所作です。

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バランザックと太田さんがお酒を介して作りだす空間は、
私にはない神戸のダンディズムのようなものを静かに伝える。
疲れた心を癒し、明日への活力を醸成する時間。

そんな空間が東京・神楽坂にも生まれた。
太田さんにその神楽坂の「バランザックⅡ」の店内を写した写真を見せて頂いた。
神戸店と共通する太田さんの美意識を伝える店内。
次回の東京出張時には是非お伺いしたいと思っています。

夕食食べずに空きっ腹で甘いお酒カルヴァドスを頂いた。
空きっ腹でお酒を楽しんだ方が、お酒の旨みをより深く味わえるとN氏。
でもアルコールに弱い私には酔いも同時進行でよく回る。

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バランザックを珍しく早々退散し、遅い夕飯を食べる事に。
神戸らしいラーメンは豚骨系スープの、焼きブタで麺が見えないチャーシュー麺でしょう
と言うN氏のご意見尊重してそれを食べました。
半分ほど食べた頃強烈な酔いが私を襲った。
アルコールとこってりラーメンが胃の中で融合してもう駄目だぁ~。
美味しいけれど半分ほど残して家路へ。
久々に急性アルコール中毒気味の症状を呈したボンジョルノでありました。

神戸は狭い範囲の中で多種多用なお店があり、
その中のお気に入りのお店たちがそれぞれのスタイルで、
親しみを持った時間を提供してくださる。
そんな中でバー「バランザック」は、私にとって居心地の良い大事な神戸です。

2009年8月12日

気分一新リフレッシュしたボンジョルノの仕事机

カバン作りする仕事机の上には、裁断を繰り返すのでビニ板を敷く。
そのビニ板は中央前あたりが最初に消耗します。
そこが消耗し裁断しにくくなると裏返して使い、
そこも駄目になると逆側の裏表へとビニ板をひっくり返し、
4箇所が使えなくなると新しいビニ板に交換する事になります。

私の仕事机のビニ板も使いずらくなったのでひっくり返して使う事にした。
しかし机の上には四方什器が乗っかっていて、作業は思いのほか大変であります。
でももう限界なので決行する事にしました。
ついでにいつも荷物いっぱいの机上も整理整頓することにしました。

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仕事の道具類を引き出しに収め、
机上にあるのは少しの道具と明日への活力の元である万年筆と時計たち少々?。
仕事の合間の一服時は、これらのモノと窓越しに見える風景に癒されるのでありました。
裁断した部品を広げられるスペース出来て、仕事しやすそうな机上となりました。
この状態を維持すれば仕事がはかどる事請け合い。

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私は模様替えは大好きなのだけれど、掃除と整理整頓は苦手な方です。
仕事しているとどんどん荷物が周りに山積みになってしまう。
今回ははたしていかがなるでありましょうか。

マイ仕事机を変える前に工房のプチ模様替えもしました。
キッチンスペースに詰め込んでいた棚を移動して広くして、
その棚を在庫置き場へと続く途中に収める事にしました。
今までダンボール箱が積まれて見苦しかった場所を一新する事にした訳です。

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結構な重労働ではありましたが、
目線の先が収まった状態になったと思います。
これでキッチンスペースも広くなって、
ボンボンベットを入れてお昼寝スペースの出来上がり?で、
一石二鳥の模様替えとなりました。

それにしても二人だけの仕事場で、
20坪あるショップの3分の2は仕事場として使っているのに、
なんか狭く感じるのはなぜなのでありましょうか。
若かった頃は4畳半の仕事場で二人で数を作っていた事を考えると、
まったくもって贅沢になったものであります。反省~!。
でももし宝くじ当ったらまずはこのお店の大改装しようなんて話している二人でありました。

2009年8月11日

毛さんが久しぶりに来たぁ~!

台湾台中市の毛さんが久しぶりに来神来店された。
もうお客様として知り合って7年ほどになります。
毛さんは安藤忠雄建築に心酔していて、何度も関西を訪れていた。
そんな時北野坂通りに面したビルの二階にあった
ル・ボナー三宮店を偶然訪れたのが最初だった。

その後六甲アイランドのお店だけで夫婦二人細々とやるようになってからも、
関西に来るたび立ち寄ってくださるお客様です。
7年前は日本語は全然駄目だったけれど、
今では通訳なしで意思疎通出来るまでに日本語を勉強している毛さんです。

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今回は会社の若いスタッフを連れての来神来店です。
いつもはいっぱい買うからと色々と要望する毛さんですが、
今回は拍子抜けするほどスムーズにいっぱい買って頂きました。
娘さんと息子さんも一緒だったからかなぁ~。

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初めて台湾で安藤建築を建てた時に、毛さんから竣工祝いとして大量注文を受けた、
ミネルバリスシオを使って作ったシステムバインダーも良い味が出てきてます。

毛さんも万年筆が好きなようです。
思い出すと7年前知り合った時から万年筆を使っていて、
私はその頃全然興味がなかったから、気に留めなかった事が判明。

私の万年筆を良いね良いねと書き味を楽しむ毛さん。
私は自慢げに何本も見せびらかして大満足。
詳しく尋ねると1000本ほど持っているそうです。
滅茶苦茶マニアではありませんか。
自慢げに見せびらかした私はお恥ずかしい限り。

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そんな毛さんが私の万年筆たちを見て一番気に入ったのが
このトリノの独立系の「チェザレ・エミリアーノ」。
持っている5本のヘミングウェイの1本と交換して欲しいと言う毛さん。
私は喜んで交換~なんていたしません。
益々このチェザレ・エミリアーノが愛おしく思った次第であります。

そんな感じで楽しい時間が過ぎて行った。
下げてるコンデジ何か違うぞとよく見てみると

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限定品のライカD-LUX4チタンではありませんかぁ~!。
驚異の広角24ミリF2,0のレンズが付いたそれも世界限定1000個のチタン。
なぜに毛さんは私の興味持っている事と一致するのでありましょうか。
でも私はライカはいつの日かM3を・・・・?なんちゃって。
なのでコンパクトデジタルカメラはライカより0,1明るいGR DIGITAL Ⅲで決定。

なぜかカバンの話は少しで万年筆やカメラのお話していた。でもそれで良い。
毛さんがル・ボナーで今まで入手したカバンが、
そしてこれから入手し続けるカバンたちが、
毛さんに話かけ続けるから。

今回の文章は毛さんの了承を得て、
実名で書きました。

2009年8月 9日

ル・ボナーはお盆も通常通りの営業

2009年もお盆の季節がやって来ました。
ル・ボナーは通常通り13日(木)はお休みを取る予定ですが、
他の日は10時~20時営業しています。

里帰りを利用して来店したいという嬉しいメールや電話頂いて、
初めての出会いや久しぶりの再会を楽しみにしております。

そして始まった09年お盆ウイーク。
がしかしこの土日全然まったく閑古鳥のル・ボナー。
仕事が虚しいほどにはかどったお盆ウイークの始まりの土日でありました。

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真剣な顔で裁断しているハミ。
私も10年ほど前まではよく作っていたブリーフケースを作り始めております。
このブリーフケースを完成させないと、カメラは買っちゃあ駄目とハミに言われております。
餌を鼻先にぶら下げられると私は単純に走り出します。

久し振りに作るブリーフケースの型紙を、型紙が並ぶ棚から探し出します。
それにしても型紙として保存しているカタチだけでもいっぱいある。
型紙までは作ったけれど、まだバッグにしていないものも多数ある。
絵型だけならこの数倍はある。廃棄した型紙はこの何倍も。
埋もれたままで終わらせずカタチにしてあげたいと思う。

大掃除の時に畳下にひいた古新聞を読みふけるように、
型紙見ながらカバンたちを思うボンジョルノ。
私たち二人がこの時代に生きた証。

秋にはカバンは2点の新作が登場します。
革小物は色々考えています。

幸せな出会いがあるであろ一週間が始まりました。

2009年8月 7日

ペン先調整でお気に入りの万年筆に

ル・ボナーはカバン屋です。
オリジナルな革製品を主に扱っているけれど、万年筆は販売していない。
でもいつの間にか万年筆愛好家の方々が多く訪れる革製品のお店となっている。
この現象は店主が古山万年筆画伯に万年筆菌を感染させられたのと、
販促活動の一環として始めた「ル・ボナーの一日」というブログで、
本来の趣旨から逸脱して、万年筆関連の記事を多く登場させているのも寄与している。
でもまあ楽しい事が何よりでありますので、
この状態を楽しんでいるボンジョルノでありました。。


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初めて来店したM氏は万年筆好きになって1年ほどの間に万年筆を80本ほど入手。
その一部を拝見させて頂いて書かせて頂いた。
大部分がWAGNERの森氏が調整したペン先。
それとフルハルターの森山さんが研いだ品を何本か。

「なぜこんなになるまでほって置いたの」という言葉が思い出される
万年筆の増殖を許し続けるM氏でありました。

そしてどれも書き味良いのだけれど書いていて私なりに感じたことがあった。
森氏の研いだペン先は快感最優先のヌラヌラ陶酔の書き味。
それに比べ森山さんの研いだペン先はあくまで実用の筆記具としての万年筆として、
芯を残した寸止めの調整。この違いは面白い。
砥ぎ人の個性が鍛練し極めた技術の先にある万年筆の書き味から伝わる。
ペン先の調整一つとってもこれだけ楽しめる万年筆という筆記具は本当に面白い。

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多くの万年筆の書き味楽しませて頂いて、
その上欲しかった一時代前のモンブランのインク瓶まで頂いて、Mさんは良い人だぁ~。

これで万年筆置きのスモールインク瓶と親子のよう。
そこに頂いた現行のモンブラン146を置いてみましょう。
絵になるではありませんか。

しかしこの現行のモンブラン146の書き味はイマイチと感じていた。
特にインクフローが渋い。これで十分だと皆は言うけれど私は不満だった。
それで定休日を利用してPen and message.の吉宗さんに本格的に調整して頂くことにしました。

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(ハミの中屋の金魚を調整中の吉宗さん)

机上から落下させたてペン先が使用不能になったハミの万年筆の復旧作業と、
現行のモンブラン146を50年代のモンブラン並みの、
インクフローと適度なしなりを求めての調整作業をお願いした。

吉宗さんは悪戦苦闘しながら私の要望に沿うよう、
1時間強の時間をかけて仕上げて頂いた。

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その現行のモンブラン146のペン先がこれ。
ペン先のしなりを最大限出すためにギリギリペン先を出し、
今まで見たことのないインクフローを良くするオリジナルな砥ぎを丹念に繰り返し、
無理難題を要求するボンジョルノの要望を満たそうと頑張って頂いた。
望む書き味を明確に持って妥協せず調整をお願いすると、
吉宗さんのペン先調整によって、特別な書き味を手に入れる事が出来ます。

吉宗さんとは神戸の老舗文房具店の万年筆担当であった頃からの知り合いです。
その頃もペン先を調整して頂いて購入していましたが、
その後独立されペン先調整の数をこなす中で創意工夫し、
今では吉宗さんの個性をペン先から感じると思っているのは私だけではないはずです。

現行のモンブランはペン先の硬さが好きではありませんでした。
しかし基本性能の優れた品はチューニングするとモンスターになるように、
このモンブラン146も吉宗さんのチューニングによって特別な1本へと変貌した。
これ以上インクフローよくすると破綻するギリギリまで攻めてもらい、
まるで私の恋い焦がれる旧アウロラ88のハイレグペン先の
硬いけれどしなる書き味に覚醒した。
そして私の大事な1本となった。

2009年8月 5日

なんか幸せな棚卸の一日

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半年に一度の棚卸。在庫の製品と材料を全部調べる。
帳面である程度在庫状況は把握しているとしても、実際に確認する作業は必要だ。
今まで1年に一度の在庫調べでありましたが、今年から半年に1回することにした。
でも仕事の関係で、1か月遅れの在庫調べとなりました。

特に革は関門だ。
ヨーロッパ皮革コレクターを自負する私ですから、必要以上に多種類革を在庫している。
その大量の革を1枚づつ開いてデシ数をチェックするのだけれど、
これがバカにできないほど肉体労働なのであります。
いっぱい革の在庫を所有している事を恨む瞬間であります。
でも年に数度しか開かないデッドストックな革たちを愛でる事の出来る至上の時でもある。

先週の土曜日はハミは実家に帰っていて私一人のル・ボナー。
7月の私の東京出張の時の土曜日は私がいないのに多くのお客様が来店して頂き、
ハミは全然寂しくなくて、7月の中で一番の売り上げも記録した。
私一人の土曜日はどうかと思っていたら、来店する人少なくて閑古鳥のル・ボナー。
これってどう解釈すりゃいいのか。

8月はやはり革製品は厳しいからなのかと自分に言い聞かせたけれど、
ハミが戻った日曜日からはいっぱいの人。平日の月曜日も火曜日も来店客が多い。
ウゥ~ン複雑な思いのボンジョルノ。

閉店前にフランク・ミュラーのダイヤルコレクターK氏来店。
現在K氏は万年筆菌発症してしまい、深みへと突き進んでいる。
昨日も1年で80本ほど入手した猛者がル・ボナーに初めて来店。
かばん屋だのに万年筆談義に花を咲かせる摩訶不思議。

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K氏の万年筆趣味は、ここのところアンティークペリカンまっしぐら。
並べたペリカンは相当マニアックでマニア垂涎の品々。
100Nの中でもオールトートイスとリザードは強烈。
今回またまた増えた1本は初期700トレドのMニブ。
ウ~ン私も欲しい。でも私は万年筆にそんなに興味ない?からただ見て楽しもうっと。

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そんな珠玉の万年筆たちを保護してるペンケースは、
カンダミサコさんのペンケースたちではありませんか。
このペンケースはシンプルな形だけれどなかなか素敵。
内側にクリップを差す部分があってペンを包み込むようなカタチ。
1840円の価格も素敵な一品。

私は実は今夜は8時になったらすぐに帰りたかった。
でもK氏はそんな私の気持ちなど知るはずはなかった。
だから9時近くまで万年筆の話をしていた。
楽しかったけれど、早く帰りたぁ~い。

なぜ早く帰りたかったと言うと、、
ある会社の社員食堂の食事がすこぶる旨くて、
単身赴任や独身の社員のためにと夕食のお弁当も作るようになったから、
夕方ル・ボナーのお客様でもあるその会社の常務さんが、
一度そのお弁当を私たちに食べさせたいと、
今日会社帰りに運転手さん待たせて出前して頂いた。
そのお弁当が夕食に待っているのであります。


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それがこれ。これで2人前で一人分500円の驚愕のボリュームとお値段。
美味しかったですよ。特に五目煮いや数えると10品目以上煮のおふくろの味は絶品。
肉、魚、だし巻き、酢の物、なすの味噌煮、具だくさんサラダとバランスも良い。
ただこの量を毎日食べるとメタボまっしぐら。

さりげない日々の中で、なんか柔らかな幸せを感じている二人です。
ル・ボナーを愛してくださる人たちと、これからその輪に参加くださるであろう人たちと、
緩やかで心優しい関係続けて行きたい。
それにしてもなぜ私一人ぼっちの土曜日は誰も来なかったのかなぁ~。

2009年8月 3日

夏色のフェルディー

獰猛な牛になるように育てられた「闘牛」の牛さんたち。
でも花を愛し小鳥のさえずりを愛す優しい闘牛の牛さんの
珍騒動を描いたディズニーアニメがあった。
その牛さんの名前はフェルディナンド。

北欧で作られたソフトでねっとりしっとりしたカーフに出会った。
その革の名前は「フェルディナンドカーフ」。
大好きな優しい質感に魅了された。
その時まず最初にディズニーアニメに登場した
フェルディナンドという牛さんが頭に浮かんだ。

この革の優しい質感が活きるバッグを作ろうと思った。
そして生まれたのがこの「フェルディー」というバッグです。
フェルディナンドカーフはその後製造していた北欧のタンナーが廃業し、
この柔らかくてねっとりシットリの大好きな革は入手出来なくなり、
現在はカラフルなシュランケンカーフをフェルディナンドカーフの腰感に近づけるため、
厚みに工夫を加えて作ってます。

そんな理由からこのバッグの名は「フェルディー」なんです。
今ではル・ボナーのレディースの定番としてなくてはならないバッグとなっています。

そのフェルディーが夏っぽい色4色で登場。
どの色も季節問わずに持てるとは思うけれど、
特に夏でも暑苦しくなく持てる色たちをと思って作った4色。

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ブルーはシャープな色だ。
ブルーの色は今までタンクトートとネコリュックで使ったけれど、
今回フェルディーが3種類目。素敵な色だ。

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エッグは優しいクリーム色。
夏に合う爽やかカラー。冬は冬で暖かさ感じる柔らかな色。
シュランケンカーフはエッグのような薄い色も汚れが付き難くて安心だ。

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オレンジはここのところ入荷がなくてバッグでの登場は久しぶり。
シュランケンカーフを代表する色のオレンジの発色は、
不思議なほどバランス持ったカラフルカラー。
黒のお洋服や白のお洋服の時、一輪の花のように映える色。

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トープは大人気のシックな色。
バックに仕上げる前の革の状態で見たときは、地味だなと思ったりするけれど、
それをカタチにすると映える色だと感じる。
フェルディーはベルトを倍の長さに伸ばしてたすきがけすると違った表情みせる。
前後本体のカタチを変えたパターンの妙。

革の質感生かしたバッグが好きです。
そんな革の質感で持つ人にフィットしたら良いな。
「フェルディー」はそんな思いで作ったバッグです。
最初使っていたねっとりしっとりで深みのある色のフェルディナンドカーフとは違って、
現在フェルディーに使っている革は爽やかなカラフルカラーのシュランケンカーフ。
これはフェルディーにとって素敵な進化だったとこの頃思うのでありました。

2009年8月 1日

ハミへの誕生日プレゼント

梅雨時の鬱陶しさを吹き飛ばすほどに、ハミの57歳の誕生日のブログの記事では、
おめでとうのコメントやメールいっぱい頂いた。
松本夫妻の内輪の出来事を祝福して頂き、幸せ者の私たちであります。
「勝手にまたまた写真載せた」とこっぴどく後で叱られましたが、これからもハミの目を掻い潜ってこういった記事と写真をブログに登場させていこうと思ってます。
ハミはお客様から誕生日プレゼントも頂いた。
ますます恐縮しながらも、幸せ者の私たちじゃなくてハミであります。

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まだ数度しか来店されていないお客様なのに、
ブログにハミの誕生日の記事書く前に、遡ってブログ読んで頂いたのだろう
ハミの誕生日プレゼントにと金魚柄のセルロイドのシャープペンシル。
これでハミの大好きな金魚柄の万年筆とコンビです。
金魚柄のボールペンを私がプレゼントすれば、
ル・ボナーの3本差しペンケースに入れてピッタシではありませんか。

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詩集「眠れる旅人」池井昌樹は、
レトロなアメリカの牛乳瓶やヨーロッパの庶民が使っていたであろう味わいのあるグラスを、
折に触れさりげなくハミにプレゼントしてくださるS氏からの贈り物。
最小限の言葉の中で、読む人それぞれの心の琴線に触れる。
心地良い言葉のシャワーの中をくぐって爽快感を感じる私。
ハミのプレゼントだのに先に読んじゃったぁ~。

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(S氏から頂いた郷愁をそこはかとなく感じるガラスの品)


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常連客のF夫妻は京都行って金平糖。
金平糖は不思議なお菓子。
職人仕事から生まれるカラフルお菓子。
1粒1粒の口の中で広がる甘さが、過去に消えた思い出を蘇らす薬のよう。


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その時現在も作り続けられているという日本最古の「清浄歓喜団」なるお菓子も。
1000年の歳月作り続けられた高貴なお菓子。
お寺のお供え物として、昔は貴族以外庶民は絶対口に入れられなかったお菓子。
食べてみた。これが高貴な味というものか。線香食べてるみたな食感と風味。

伴侶の私は大々奮発して46インチの薄型テレビをプレゼントすると言っているのに、
来店する親しいお客様たちが私の分からぬ専門知識披露して
「今買い時じゃない」なんて何人もが言ったり、
プレゼントと言うより、ボンジョルノが欲しいからという魂胆見え見えと、
急所つくご意見いっぱい頂いて、
勢いでいけそうだったのに雲行き怪しい事になってきた。
ハミへの誕生日プレゼント便乗作戦は空前のともしび。

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そんな私も、誕生日でもないのに現行のモンブラン146を頂いたぁ~。
何度も断ったけれど、どうしてももらって欲しいなんて言われると、
断り切れるほど、ボンジョルノは意思の強い人間ではありませぬ。
カバン屋だのに、万年筆普及活動に尽力する?私へのご褒美とで言いましょうか、
私はありがたく頂くことにいたしました。
もう万年筆はしばらくお休みなんて口走ってから後、2本の146が私の元へ。
懺悔しにサンピエトロへ行かなくては・・・・?。

そんな風に嬉しいお言葉とプレゼント色々頂く事多かった最近の私たち。
本当に幸せ者の二人です。皆様に感謝する二人であります。

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