2009年11月アーカイブ

2009年11月28日

ル・ボナーの定番中の定番パパス・ショルダー

パパス・ショルダーがモデルチェンジしてから1年が過ぎた。
その間最も多く繰り返し作ったメンズバッグが新型パパス・ショルダーだった。
なぜだか多くの万年筆愛好家に支持され、
私はそういった集まりにはあまり参加しないので実際に見た訳ではないけれど、
万年筆愛好家の集まりでは一番目にするバッグだそうです。
このバッグを真似する海外ブランドや国内メーカーも色々あるようですが元祖はル・ボナーです。

そのパパス・ショルダーの定番色はイタリア・バタラッシー社のミネルバボックスの、
茶(コニャック)、グレー(グリージオ)、チョコ(タバコ)。
今回はその中のグリージオとタバコで作った。

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世界一エージングするバケッタ製法の革だと私は思っているミネルバボックスの中でも、
グリージオは最も顕著なエージングを楽しめる色です。
元々グリーンかかったグレー色なのが、光沢増しながら深い茶系へと変化してゆく。
使っていてその変化具合に驚嘆するミネルバボックスの色です。


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今回作ったチョコ色はいつも使っているミネルバボックスのタバコ色とは少々違う。
バタラッシー社がいつものミネルバボックスにもう一工程加えて、
ミネルバボックスの特徴の不均一なシボをより満遍なく生じるように工夫した革だそうです。
その差はよく分からないけれど、バタラッシー社の前向きな革作りに敬意を表して使ってみました。

この色のパパスを現在私は使っていますが、大変気に入っております。
使い込んだ時のエージングは、ミネルバボックスの中では差が少ない色ですが、
馴染むと増してゆく深い艶が素敵な色です。

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出来あがったパパスを在庫棚に納めていたら、もう売り切れたと思っていた前回少量作ったシュランケンカーフの茶が一個まだ残っていた。
これはこれで上等なパパスという感じで良い。次回生産時にはまたシュランケンカーフでも何色か作りたいと考えています。

ミネルバボックスの茶(コニャック)も一緒に作る予定だったのですが、
革屋さんにもなくて、イタリアから革が届き次第作り始めます。
これからも作り続けるル・ボナーの定番中の定番のバッグです。

2009年11月27日

覚醒したいと願うボンジョルノ

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今年もあと1か月ほど。
人工島・六甲アイランドの木々も色づき落葉し始めた。
1年が過ぎるのが本当に早くて、まだ半年ほどしかたっていないのでは?という感じだ。
一日一日をもっと充実させて生きていかないともったいないと感じている。

二人のル・ボナーになってもう何年経っただろうか。
その間多くの人たちに助けて頂きながら、毎年少しずつ売り上げを伸ばしてきた。
少しずつ販路も広まり、新しいお取引きの話も向こうから訪れたりする。
現在多くのル・ボナーの製品は気心知れた信頼する職人さんにお願いして作ってもらっている。
なので二人だけのル・ボナーだとしても、事業を大きくする事は可能な状態ではあります。
でもこれで十分だと感じている私たちです。
それより現状の中でより充実したル・ボナーでありたいと思っています。

50歳になるまで、何かしらのプレッシャーを感じながらカバン作りしていた。
それは金銭関係だったり、人間関係だったり色々だったけれど、
無我夢中でその眼の前のプレッシャーを解決しようとすることで、
気付かぬ内に鞄職人としての仕事の領域を広げる事が出来た。
そんな50歳までの格闘を糧に、ここ何年間かの二人のル・ボナーは平和な日々。

ただここのところ感じていたどこか満たされぬ思い。
それは30年以上カバンを作っている私ではあるけれど、
お店にはル・ボナーのカタチがいっぱい展示出来てはいるけれど、
自身ですべて作った鞄たちが少ない。
そして新作のバッグも年に2~3個しか出せていない。

毎月多くの仕事は背負っている。
でも日々追われる仕事も取捨選択し、スムーズな流れを考えれば、
もっと豊かな品揃えも出来るはずだろうし、
もっと多く自分たちがすべて作った品も増やしていけるはずだ。

鞄職人として生きてきた。これからも鞄職人として生きてゆく。
でも鞄職人として生きる人生も折り返し地点を過ぎてしまった。
注文の品の納期に追われ、ヘロヘロになりながら作り続けた日々を思い出しながら、
カバン作りとの関わりの中で、充実した日々を過ごせたらと思っています。

丁度毎年末恒例の太ダレスの制作が始まる。
今回は例年以上に大量の注文となってしまったけれど、
これを作り上げる事で、鞄職人として覚醒したいと願っています。

今歯が痛くて眠れなくて、こんな夜中にブログ書いております。
明日またそのズキズキ痛い歯を抜きます。2か月連続。
このまま歯を抜き続けて総入れ歯になるのだろうかという不安を抱きつつ、あちこちガタがきている事を痛感しながら、充実したモノ作り人生を全うしたいと願うボンジョルノでありました。

2009年11月22日

増え続ける私のパパスの中身

先日外出した時にメモを取ろうと思ったら、筆記具を1本も持っていなかった。
普通の人たちにはさしたる事ではないかもしれないけれど、
これは筆記具マニアな私にとって多いなるストレスと屈辱を感じた。
それ以後私は日々持ち運ぶ筆記具は増え続けた。念には念をなんて言いながら。

首から1本差しのペンケースに万年筆を入れてぶら下げるスタイルも復活した。
KENSAKI万年筆用にとTAKUYA君に作ってもらったグリマルディーには、
丁度収まるので先日入手した工房「楔」のクローズドエンドを入れて下げている。
スティピュラのダビンチ・フォッコをぶら下げたいと思ったけれど、
2個首からぶら下げるのには私でも抵抗がある。そして私は名案を思い付いた。

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フォッコ用のTAKUYA製ペンケースの紐を短くして、いつもベルトに下げているT&Yシルバーキーホルダーにぶら下げることにした。
これで必ずスティピュラのダビンチ・フォッコは日々携帯することが出来る。
それにしてもこういうふうにジャラジャラぶら下げて歩く私は、
やはり大人になりきれないランドセル背負ったおじさんなのかもしれない。

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そして日々持ち歩く筆記具はいつもこのぐらいとなってしまった。
何か変だとは思うけれどまあ良いかぁ~。

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それでもって毎日の自宅から仕事場までの10分強の往復時に下げるパパスショルダーには、最低この程度のモノを収納している。雨降る時などこれ以外にいつも一緒にぶら下げている一眼デジカメのキャノン10Dも収まるのだから、パパスの収納力の高さには恐れ入ります。しかし結構重くはなる。

筆記具を持ち歩くということは、それで書くための手帳が必要だ。
A7サイズの手帳で十分なのに、このいつも持ち歩く筆記具が満足に使えるように大きめの手帳も持ち歩く必要があると思ってしまうボンジョルノでありました。

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それで持ち歩いているのが、リスシオ・ワン紙使ったダイアリーノート他を収めた革カバー。
使いこなせるかどうかは別にして作った本人が使うのだからと、
ダブルタイプに4冊収めたスペシャルバージョン。

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その上メモ用にとジョッターサイズのリスシオ・ワンの用紙も収めている。
これで完全無欠のダイアリーシステムの出来上がり。
でもこれも常時持ち歩くようになると、いくらいっぱい入るパパスと言っても重さは増すばかり。
何か変だ。シンプルライフに憧れ持ちながら出来ずに荷物いっぱい常時持ち運ぶ日々。

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それにしてもパパスは本当にいっぱい入る。
新しく加わったディプロマ・ショルダーバッグは好評で再生産必至ではあるし、
お洒落な紳士&淑女が持ってカッコ良いショルダーバッグではあるけれど、
私はやはりパパス・ショルダーが良い。ランドセルオヤジと言われても。
そんなパパスも今は茶(コニャック)だけの状態だけれど、
今月末にはグリージオと濃いめのタバコ色の2色が並びます。

2009年11月20日

一人&一匹の一週間だったぁ~

この一週間ハミと娘は出かけていて、私とチャーだけで過ごす一週間だった。
ハミが実家に帰ったりしても娘が居たりして何かと助かったりしていたけれど、
今回は完全に私とチャーだけの一週間。

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夜な夜なキュンキュン泣くチャーを留守番させて外食なんて事は無理です。
心配して顧客のSさんは勤めている会社の社員食堂が始めた単身赴任用お弁当パックを毎夜届けて頂いた。これが500円でいっぱい詰まっていて毎夜メニューに変化もたせたメタボ養成スタミナ弁当。感謝しつつ毎夜食べた。
そして家事その他家の事は何もしてこなかったボンジョルノにとっては、この一週間多くの挑戦が待っていた。

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木曜日の休日はチャーの散歩で外に出る以外、家事に専念するため家にこもっていた。
最大の関門が洗濯を完璧にやり終えられるかという事であった。
私は自慢じゃないが、今までコインランドリーでの全自動洗濯機を10代後半に使っただけで、
それ以外洗濯機という機械を動かした事がない。
おそるおそるハミの記した手順でスイッチを入れる。動いたではありませんかぁ~。
しばらく蓋の透明部分から洗濯機が生み出す水のうねる姿を見ながら、
感動を感じている洗濯機初心者のボンジョルノでありました。
洗濯竿に干すのにも思いの外手間取った。

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掃除は大丈夫。あのダイソンの掃除機を入手してからは何度かやったから。
抜群に立派な音を奏でるので、集合住宅において夜使うのは躊躇する掃除機。
それでいて音ほどには吸引力は強くはない。ただ絨毯を綺麗にするには抜群の能力。
短い毛が一年中抜け続けるチャーのような犬を飼っていると頼れる掃除機だ。
そして何より愛着感じれる機械である事が何より。次買う時もダイソンにするだろう。

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急に寒くなったように感じる。心が寒いからではないだろう。
それでデロンギ社のオイルヒーターをこの冬初めて使った。
このヒーターは乾ききらなかった洗濯物を乾かすのにも好都合。
未だにこのスイッチ類の操作方法はよく分からなくて、感に頼って操作している。
ダイソンの掃除機にしても、デロンギのオイルヒーターにしても、
なんか人ぽくて愛嬌感じて、そんな道具が好きだとしみじみ思う今日のボンジョルノ。

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そんな風に忙しく動き回るボンジョルノの傍からチャーは離れない。
夜になって玄関に向ってキュンキュン泣く以外は。
チャーが大嫌いで普段自分からは近づかないお風呂に私が入っていても、
この一週間は脱衣場で様子を見続けている。
寝る時も、私に体の一部分を触れて寝ないと不安なチャーです。


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玄関の方で物音すると敏感に反応するチャー。
チャーはなぜにここまで飼い主に似ているのであろうか。
もう少し大人になって欲しい・・・・・・・。

幼少の頃は田舎のお坊ちゃん?として育てられ、
21歳で結婚してからはハミに甘やかされ、
家の事は何もしないまま50歳を過ぎたボンジョルノ。
少し心を入れ替えないといけないと感じた一週間でありました。
そして明日にはハミと娘が帰ってきます。

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2009年11月18日

レディースのトートバックたち タンクとプティ

ル・ボナーの定番中の定番のレディースのトートバッグ2種類は常時お店には並んでいるけれど、色数が減ってきたのと、別色でのご注文もお受けしていたので作りました。

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A4ファイルサイズまで収まるタンクトートは、多くの荷物を収める要望を持っている女性に支持され作り続けているトートバッグ。1~2泊の旅ならこのタンクトートとポシェット下げれば十分だ。

スカイでタンクトート作るのは初めて。
ライムグリーンで作ったタンクトートも今まで数少ない。

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それにパープル、新色のホース、ライトレッドでも作りました。
ル・ボナーではシュランケンカーフの中でパープルは一番人気のある革。
新色のホースは定番色のゴールド(茶)を深くした色調。
ライトレッドでタンクトートを作るのは久しぶり。明るい赤が映えます。

在庫ではオレンジとブルーが少しあるので、現在ル・ボナーの店内には7色のタンクトートが並んでいます。こんなに同型のバッグで多色あるのは初めてだと思う。

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プティトートもスカイ、パープル、ライムグリーンで作って、
残っていたライトレッドと黒とを合わせて計5色揃いました。

このプティトートは30年作り続けているカタチです。
何度も革とか仕様とか部品の作り方の変更はしながら、
基本パターンは変えずに30年作り続けたカタチです。

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着物姿のご婦人が持っても収まりが良いトートバッグだと思っています。
巾広のマチを閉じる事で収まりの良い大きさに見えると思います。
それでいて、いざという時にマチのホックを外すと驚くほどいっぱい荷物が入ります。
いつまでも大事にしたいル・ボナーのカタチです。

それにしてもシュランケンカーフの質感と本来の色を写真で伝えるのは難しい。
この絶妙な色と質感が私たちは大好きだけど、
それを生かすカタチに仕上げるのは難しい革でもある。

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ダークブラウンと見間違う深いパープル色はシックな佇まい。
一番写真で撮る時思った色が出難い。
写真で色を伝え難いシュランケンカーフのパープル。

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新色のホースはゴールド(茶)を濃くした感じの色。
フランスH社が描く「馬」の色。それにしてもゴールドとホースは微妙な差しかない。
オレンジとコニャックの色の差が微妙だったように、
新色が出るたびに色作りの妙にドキドキさせられる。

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ライトレッドは爽やかレッド。
小さなサイズの製品ではよく使う色だけれど、
久々大きめのサイズのバッグで今回使ってみました。

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今までよく使っていたジーンブルー色に霧が被ったようなスカイ。素敵な色です。
登場したばかりの新作の男女兼用ショルダーバッグ「ディプロマ」では、
このスカイが最初に売り切れてしまった人気急上昇中のシュランケンカーフの色。

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一時期このライムグリーンはなかなか入荷しなかったシュランケンの色。
華やかなこの色が私たちは大好きで、ル・ボナーのお客様たちにも支持されている色。

色は伝えきれていないけれど、
シュランケンカーフという革の質感は写真で伝えられたかと。
ル・ボナーを代表する革となったシュランケンカーフ。
これからも使い続けていきたいと願っている革です。
シュランケンカーフとの出会いは、ル・ボナーらしさを表現する上で大きかった。
エージングを楽しむ革ではないけれど、愛情持って付き合うとそれに答えてくれる革です。
そんなシュランケンカーフでタンクトートもプティトートも作っています。

2009年11月16日

ダブルタイプのダイアリーカバーも出来ましたぁ~!

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多くのP&Mとル・ボナーの共通のお客様たちによって、
製造中のダイアリーカバーの製作状況はP&M社に漏洩され続けていた。
ボンジョルノの裁断と手配の状況。それにP&M社の刻印を逆さまに押した事も。
3社の店頭に並ぶまで時間を要したのは全て私が悪いのであります。
それを組上げるTさんに頑張って頂いて、私の怠慢をカバーして頂いた。
そして14日土曜日朝に、リスシオ・ワン紙使った正方形のダイアリーを収めるためのダブルタイプの革カバーがル・ボナーに到着した。

このダブルタイプのダイアリーカバーはダイアリーノート類を2~4冊収める事が出来る仕様になっていて、2冊の場合だと中央部分に2冊のノートの表紙部分を差し込むと固さが生じ、下敷き効果も生まれるようになっています。これでシングルとダブルの両方のタイプを遅くはなりましたが作り終える事ができて一安心。

土曜日の朝届いた。そしてその日はWAGNER関西大会があった日だから、P&Mに納品出来たら吉宗さんも喜ぶだろうと思ったけれど、直接アルファ走らせて納品するなんて優しさは私にはなぁ~い。
そんな朝一番に和歌山から万年筆収集の道に堕ちてしまったYさんが来店した。今日は午後から万年筆愛好家の皆々様の何人かはきっとル・ボナーにも立ち寄り混むだろうと予想し、最初にル・ボナーでそれからWAGNER関西地区大会とP&Mに立ち寄ろうと考えたそうだ。それにしてもなぜ万年筆愛好家はカバン屋で万年筆は売っていないル・ボナーにも立ち寄るのだろうか?。
でもこの後P&Mさんに寄るというならありがたいではありませんか。完成したばかりのダブルタイプのダイアリーカバーを届けてもらうことにした。そして重い荷物を下げて無料宅配人は電車に乗ってP&Mさんへと向った。

分度器さんへの納品もありがたいことに、工房「楔」の永田君が丁度来ていたのでお願いして、これも送料無料で迅速に届ける事が出来た。
多くの心ある皆様に助けられながら仕事している事を、しみじみとありがたく思うボンジョルノでありました。


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このトリプルネーム入りダイアリーカバーの主戦場はP&Mさんと分度器さん。
特に黒のクリスペルカーフの内装とステッチが赤という人気商品の震源地はP&M。
P&Mさんの店頭に並べてまだ2日しか経っていないのに、その黒赤タイプはもう追加注文。
ル・ボナーの店頭に並べている一点を残してすべてP&Mさん行きとなってしまった。
クリスペルカーフのダークブラウンのタイプも凄く良いと思うのだけれど、人気は黒に赤ステッチに偏っている。税込み21,000円にて販売しています。

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シュランケンカーフを使ったタイプはこの5色で作った。
左回りで、ライムグリーン、イエロー、オレンジ、スカイ、パープル。
シングルタイプに比べると色数少ないけれど、どれも素敵に仕上がりました。
税込み18,900円にて販売しています。

今回ダイアリーカバーはいっぱい作った。
作り終えたばかりだのにもう再生産を望まれている状況なれど、リスシオ・ワンを使ったダイアリーノート用として作った事もあり、今年中の再生産はありません。
でもトリプルネーム入りの革のステーショナリーグッズ第1弾のこのダイアリー革カバーは好評を得ながら現在進行形。この成功に気を良くしたボンジョルノは、来年はトリプルネームシリーズの革のステーショナリーグッズの第2弾、第3弾と登場させていこうと思っております。
「結局私たち二人は、ル・ボナーの掌の中で泳がされているだけだぁ~」などと2社の店主は笑いながら本音を言うけれど、イヤイヤ私は2社の下請けとして2社の店主のご機嫌を伺いながら明日への小さな希望を紡いでいるのであります。それにしてはでかい顔しているボンジョルノではあるのですが。

2009年11月15日

工房「楔」のクローズドエンド

昨日の土曜日は萬年筆研究会「WAGNER」の関西地区大会が神戸元町にて開催された。
前回から関西地区大会は神戸で開催されるようになったけれど、
前回にも増して今回は熱気ムンムンで大盛況だったようであります。
そんな関係でなぜだか万年筆は売っていなカバン屋のル・ボナーではあるけれど、
万年筆趣味な方々が多く訪れた土曜日でありました。

そんな土曜日の朝一番に工房「楔」の永田君が新しい仕様で作ったクローズドエンド万年筆を持ってやって来た。

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クローズドエンドは最大巾19ミリある極太の木軸の万年筆で、
貴重木の持つ独特の表情を最大限伝えるために永田君が作った万年筆だ。
銘木コレクターの永田君が今回作ったクローズドエンドは、
表情豊かな花梨とブライアー。それと超貴重な黒柿孔雀杢。

どの木軸も素敵で永田君の思い伝える万年筆に仕上がった。
そして今回からオリジナル性を高めるため、ドイツ・シュミット社製の18金ペン先を独自ルートで入手して装着することに成功した。シュミット社のペン先はイタリアのビスコンティやデルタも使っている事で有名な安定感のあるペン先を作るメーカーだ。


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その中で私は、まるで中世の地図のように見えるこの花梨の木軸に魅了された。
永田君の作る木軸はどれも木目の表情を最大限表現したくて、
コーティングせずにオイルフィニッシュのみで仕上げている。
だから使い込んだ時のエージングが楽しめる。


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そして私はこの花梨のクローズドエンドを入手した・・・・・・。
もう万年筆は当分いらないなんて言い続けている私だのに。

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今回のクローズドエンドではグリップも同じ木で作ったタイプも選べるようになっているけれど、
インクが染みる可能性があるのでオリジナルで削り出した金属タイプのグリップを選択した。
木軸の内側は金属加工工場でステンレスを削り出した金属軸で補強して強固。
ペン先とペン芯以外はすべてオリジナルで仕上げた今回のクローズドエンドは、
木工家・永田君が作りだす木軸の万年筆が辿り着いた納得の仕様。
これは永田君と親しくしている私も所有しなければいけないだろうと考えたのだった。

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彼が作りだす貴重木使った品々は、これからより豊かなものになってゆくだろう。
そんな品々を身近に見ながら、刺激感じながら私もモノ作り続けてゆく。
それにしても、モノ作りすることを生活の糧として生きていける事は幸せだ。
そんな幸せをカタチに表現して明日からも生きてゆく私たちです。

この新仕様のクローズドエンド万年筆は作っている工房「楔」と、
神戸・元町のPen and message.で販売しています。
工房「楔」にはメールにて問い合わせてください。
P&Mでは展示販売しているので実物見れます。

2009年11月13日

理事長ご夫妻と一緒に神戸のもてなしの心

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今日は手縫いのハンドルを朝から作っていた。
年末から年始にかけてこのハンドルを使ったカバンを沢山作らないといけない。
そのためのハンドルだけれど、このハンドルの造形が好きだ。
手縫いしていても楽しくて何本作っても飽きない。

そんな11月の週末の金曜日のル・ボナー。外は木枯らし吹いている神戸。
そんな日東京からご夫婦でお客様が来られた。


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社団法人日本鞄協会の理事長で、
その上部団体の社団法人日本皮革産業連合会の副会長を兼務する業界のドンと奥様。
明日から2日間、日本鞄協会主催のイベントが神戸駅近くのデュオこうべで開催され、
その前日の今日神戸入りして、夜美味しいモノ食べに行こうと言う事になった。

私はこの業界ではアウトサイダーで、関係業界とはまるで縁がない。
でもひょんな繋がりあって、個人的に親しくして頂いている。
業界のドンがわざわざ私に会うために前日の神戸入り。
神戸のもてなしの心を感じて頂きたく、
夜の三宮界隈へとアルファを走らすボンジョルノでありました。

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神戸の夜を知り尽くしている顧客のお勧めで、初めて行く懐石割烹のお店。
少し緊張しながらくぐるのれんは特別を感じるお店構え。

御品書きはなく、すべておまかせ。
出てくる一品一品が美しい上、手をかけた仕事感じ素材を最大限生かしているお料理。
10品ほどのお皿が出て、それを2時間半ほどかけて食す時間があっという間に過ぎていった。
理事長夫妻も大満足。私は神戸の特別な場所を知った。
このお店だけは名前を伏せておこうと思うボンジョルノでありました。

2009年11月11日

ボンジョルノの万年筆の迷宮

私は物欲まみれなのかもしれない。口の悪い連中はガラクタまみれと言う。
まだ時計は機械仕掛けの玩具が元来好きだからとか、カメラは自己の表現手段としてとか、
言い訳は色々作り出せるけれど、万年筆を数持つ意味に対してはここまで増えてくると、
堂々と言える言い訳はみつからない。

「もう万年筆はいらなぁ~い」なんて言っても誰も信用してくれない。
そんな事いつまでも言い続けると私は狼少年と呼ばれるだろう。
確かに今年はヌ~ラヌラ柔らか書き味のヴィンテージ万年筆が少々増えた。

その方向に私を誘い込んだ内のお一人が来店した。
このお人はル・ボナーの顧客の中でブッテーロ革お手入れ名人として知られる御仁である。
この方の50年代のモンブラン146テレスコープの書き味を知ってしまったのが1年ほど前であった。その時はその御仁が持っていた50年代のモンブランはその1本だけだったように記憶している。

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それがなっ何と磨き上げられたフラボナの3本差しペンケースには、246~146~136の50年代とそれ以前の○○6が3本。246と136は私も欲しいけれど手が出なぁ~い。そして何と1本差しペンケースには149テレスコープがいつの間にか収まっているではありませんかぁ~。このお方はこの1年の間狙いを定めて浮気もせず?ヴィンテージモンブランの道を邁進していたのだった。
どれもモンブランを世界トップブランドに押し上げた時代の職人たちが心血注いだ万年筆たちだ。

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149テレスコープは黒色のセルロイドが色抜けして部分的に透けている。
商品価値としては下がるそうだけれど、私にはそれが50年以上使われ続けた風格のようなものを感じるのでありました。

この方もまた「万年筆はこれで十分満足なのでしばらくはお休み」なんて言っているけれど、
きっとこれは深みへの入り口なのではないでしょうか。

それにしても柔らかヌ~ラヌラ書き味に魅せられるとヴィンテージ方向に向う。
しかし実際に字を書くとなると、ペンを走らせる快感はすこぶる感じられるのだけれど、字が流れて酔っぱらいが書いた字のようになる。
典型が私の知る中では古山万年筆画伯の字だ。
時々頂く手紙は解読するのに苦しむ暗号のようだ。

万年筆はル・ボナー製品を買って頂くための販促活動?と、万年筆趣味への勧誘行為として「なっなんだぁ~この書き味は~!」と思って頂くため、インクフロードバドバ、ペン先極太でフニャフニャなどの怪物を収集する方向に目がいっていたけれど、最近小さな手帳にメモしたり手紙を書くこともたまにするようになって今頃悟った。私の場合実用ではある程度固い書き味で細字でないと使えないという事実を。

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職人の手仕事に感動した万年筆。
軸の美しさに魅了された万年筆。
ペン先の表情豊かな書き味に感服した万年筆。
でも普段使っているのは上の写真に載せたような硬い書き味の細字の万年筆。
確かにめくるめく快感は書いていて感じないけれど、ちゃんと読める字が書ける。

細字調整名人のYさんに調整お願いしてからは、適度なインクフローとイリジュウムのまろやかさが増して快感も伴った書き味にこれらの硬い書き味の細字の万年筆が変身して大満足。

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私がペン先を削って、幻のコテ砥ぎなどと笑われたり、「もう2度とするなよな」とお叱りを受けたりしたあのシズレのペン先もYさんに調整して頂き、エッジが消えてまろやかな中字(私が削る前は極細字)になりました。やはり私専用スイートポイントは残しながら融通も効くペン先となりました。

まだ何本か入手したい万年筆は色々あるけれど、
実際に書く行為はこれらの硬いペン先の万年筆を使うボンジョルノでありました。

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そして久しぶりにシェーファーのPMFシュノーケルで書いてみた。
ヴィンテージ万年筆の世界を知るきっかけになった万年筆だ。
柔らか書き味の世界に夢中なっていて、この硬い書き味のシェーファーから遠ざかっていた。
久々に書いてみると、新鮮な感動感じるボンジョルノでありました。

これからも紆余曲折、方向定まらないまま万年筆趣味は続くのでしょう。
なぜ飽きないのか私にもわからない。そして私の進む方向はどっちだぁ~。

2009年11月10日

ダイアリーカバーに使った革たち

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「リスシオ・ワン」紙を使って作った正方形のダイアリーノート用革カバーのシングルタイプは非常にシンプルな作りです。
ただ贅沢な革使いと丁寧な仕上げが相まって素敵な革カバーとなったと思います。
細かで破綻のないステッチングとコバの処理が製品を引き締め、
革たちが表情豊かに語りかけてくれているように思うのです。

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それと表革の色とは違えた内側に使ったブッテーロと糸の色のバランスが面白い。
私は特にシュランケンカーフのライムグリーンの内側ブッテーロのグリーンという組み合わせが気に入っています。他にも小さな驚き感じる組み合わせが色々あって良い感じ。

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シュランケンカーフは今やル・ボナーの定番中の定番のクローム革。
特殊な液体に漬けて革を縮めて革本来の繊維のシボを浮き立たせるシュリンクレザーは、熱を加えて型押しする均一な模様とは違って、不均一で表情豊かだ。
シュリンクレザーと謳っていても市場に出ている大部分の革は型押しを併用している。
それに比べペリンガー社のシュランケンカーフは数少ないシュリンク加工のみの本シュリンク。
100%シュリンク加工すると革は20%ほど凝縮する。つまり1デシ(革の単位で10cm四方サイズを1デシと言う)あたりの単価が高くなる。
しかし型押しの熱加工を加えたシュリンクと称している革とは違って、本シュリンクで仕上げたシボの表情はナチュラルで強固に仕上がる。
その上このシュランケンカーフのカラフルでナチュラルな色出しは絶妙です。
顔料で表面を処理した場合カラフルな色は安易に作れるけれど、革の本来持っている質感が表現できないし、革表面をコーティングしたのと同じ状態になり革が呼吸できなくて長持ちしない。
それに比べこのシュランケンカーフは染料仕上げをした上にギリギリ薄く顔料を塗った併用型で仕上げている。染料だけだと色は鈍くなってしまう。
シュランケンカーフはそんな風に妥協せずに作り上げたシュリンクレザーです。
ただ革が本来持っているシボを浮き立たせて表情豊かに作られたシュランケンカーフは、
シボが不均一で1枚1枚違った表情を持っているし、1枚から裁断した部位それぞれでも大きな差異が生じる。裁断人泣かせの革でもある。でも魅力的な革です。

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カラフルなシュランケンカーフをメインで今回このダイアリーカバーは作りましたが、
イタリアのクラシコ・バッファローとクリスペルカーフの各2色でも作りました。
クラシコバッファローは大和出版用として作り、クリスペルカーフはル・ボナー限定品として作ったけれど、ダブルタイプの豪華バージョンではクリスペルカーフの2色はPen and message.さんで主に販売することになっています。

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クラシコ・バッファローはタンニンなめしのバッファロー(水牛)革です。
バッファローをシブでなめすのは珍しい。シブなめしゆえに素敵なエージングを楽しめる革です。
表面強度は相当ある革だけれど、相当に伸びる革の上に繊維には芯が感じられ、1枚仕立てには不向きな革であり、組上げ段階で難儀する革です。
その上元々あるこのシボはシュランケンカーフのシュリンク加工で生み出したシボどころではない革表面の表情の差異が大きい。作る上では難儀する革ではあるけれど面白い革だ。

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クリスペルカーフはドイツ・ペリンガー社が作るクロームなめしの牛革の最高峰ボックスカーフ系の革で、その渋い光沢ある表面はまさに漆の深みを感じさせる。
その誠意あるタンナーの仕事に深く敬意を感じる。
一般的にボックスカーフは生後6ヶ月のカーフ(日本ではキップ)をなめすけれど、クリスペルは3ヶ月ほどのベビーカーフ(日本ではカーフ)なのできわめて繊維の肌理が細かく美しい。
そんなクリスペルカーフでも強度のあるショルダー部分にはトラ(スジ)が生じる場合もある。
その部分を今回使ってみた。下のダークブラウンのガラス面のような肌理に比べて黒の革らしい表情はクリスペルカーフのイメージを覆す。でもこれもクリスペルカーフなのです。それも一番強度持った部分にこのラインが生じる場合があるのです。

今回もクリスペルの黒には赤ステッチ。これはP&Mの吉宗さんの希望ですが、ル・ボナーでもノーマルな黒革に黒ステッチだと売れなくて、黒革に赤ステッチだと良く売れる。
なぜだか疑問だったけれどある顧客が、IBMのノートパソコンの「Think Pad」をイメージする年代の人が多いからだと。パソコン第一世代の憧れのノートパソコンが「Think Pad」。そのノートパソコンは重厚な黒のボディーに赤色のアクセントが印象に残るデザイン。
そうなのか、やはりル・ボナー界隈のお客様たちの年齢層は相当高いようだ。
これからも黒革に赤ステッチはず~っと作り続けるのだろうなぁ~。

2009年11月 8日

シングルタイプのダイアリー革カバーが先行して登場~!

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大和出版印刷さんが作った万年筆の書き味にこだわった紙「リスシオ・ワン」で色々な紙製品を作り、その一環で分度器.com&Pen and message.が企画参加して正方形の2010年度版ダイアリーノートが完成した。そしてそれに付随して色々な同じ正方形のノートも加わった。
そしてオリジナルの革カバーが必要だと皆に言われ作る事になった。


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革を二枚貼り合わせその裏表に芯材をサンドイッチしてハードなカバーに仕上げ、
そして使う革はル・ボナーを代表する革たちを使って作ることにしました。
後から大和出版印刷でもオリジナルカラーで作りたいなんて言われて4社での販売となった。
このカバーは2冊納める事が出来るシングルタイプと、4冊まで収まるダブルタイプの2種類作るけれど、まずはシングルタイプから4社にて販売となりました。ダブルタイプは一週間遅れで登場となります。


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分度器さんとP&Mさんではシュランケンカーフのこの5色で登場します。
右からパープル、ライムグリーン、スカイ、イエロー、オレンジ。
組上げをお願いしたTさんの丁寧な仕事のステッチングとコバ処理によって、
ソフトな質感でカラフルな色彩のシュランケンカーフが締まった表情になって出来上がりました。
税込12,600円での登場です。

分度器.comの谷本さんはダブルタイプだけで、シングルタイプは販売しないはずだったのにシングルタイプも取り扱う事にしたと急遽来て持って行ってしまった。
そのためル・ボナーの在庫が急激に減ってしまったのだった。
まあこの革カバーの場合、主戦場は上記2軒なのでまあいいか。


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大和出版印刷オリジナルタイプは、シュランケンカーフの新色ホースと久々入荷したオリーブ。
それとイタリア製のクラシコ・バッファローのダークブラウンとブラック。
糸の色とのコンビネーションが独特のバッファロー革使ったタイプは税込み14,700円。
近々に大和出版印刷のオンラインショップが始まり、そこでの販売を予定しているそうです。

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ル・ボナーでは上記3社で販売するタイプは当然全部販売します。
それに加えて、シュランケンカーフのブラックのグレーステッチタイプとクリスペルカーフのダークブラウンとブラックも少し作りました。
どれも質感ある素敵なダイアリー革カバーに仕上がりました。
クリスペルカーフを使ったタイプは14,700円です。

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内側にはブッテーロ革を贅沢に使いました。
そして表の革の色やステッチのバランスを考慮して色々なカラーのブッテーロを使ってみました。
その内側に使っているブッテーロの色は茶、チョコ、ワイン、グリーン、ネイビー、赤など色々。
そして大和さんオリジナルタイプ以外の革カバーには3社のトリプルネームを刻印しました。

多くの方々にお待たせしていたシンプルだけど芯材をサンドイッチして下敷きとしての役目も持ったシングルタイプの革カバーを、来年のダイアリーノートを購入しようと多くの人たちが思い始める時期前になんとか登場させる事が出来ました。これで「リスシオ・ワン」紙使ったダイアリーノートの売れ行きに寄与できますでしょうか。
是非皆様、「リスシオ・ワン」紙使ったダイアリーノート他正方形のノートたちと一緒に、この革カバーも使ってみてください。万年筆使って書く楽しさが倍増すると思いますよ。
素敵な企てをこれからも仲間たちと一緒に神戸の地で続けてゆきます。

2009年11月 7日

私の昭和

私は昭和31年(1956年)生まれです。
団塊の世代と第二次ベビーブームに挟まれたこの昭和30年前後の世代は、
学生運動やフーテン文化が終わり、厳しい校内暴力はまだ始まっていない世代。
三無主義とか言われてノンポリな空気の世代。
マスコミはその昭和30年前後の世代を「その後の世代」と称した。
つまり目的意識を持てないでいるひ弱な世代。

そんな世代の一員である私もまた、
目的意識や望む未来を描けなくて10代後半を悶々と過ごした。
その後、カバン作りという生涯の仕事と出会えて悶々としてはいられない日々へとなった20代ではあったけれど、貧乏という憂鬱を背負いながら私の昭和は終わった。
将来への希望は持ち続けながら。

でも私の思い出は昭和の時代に偏る。
そして私の育った昭和を感じさせるモノに敏感に反応してしまう。
それは過去の自分を思い出すノスタルジーのスイッチなのか。


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関西限定ラムネの元祖サンガリアが出したこの飲料水のラベルはまずい。
私の昭和懐古趣味の琴線に触れたぁ~。
高校の部活の後で少しでも量があって安いチェリオを選んで飲んでいた事も思い出した。
でもこの「こどもののみもの」は今の時代大ヒットはしなだろなぁ~。

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マッチも懐古趣味なデザインのケース。
コンビニで売っていたのを見つけて思わず買ってしまった。


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ペコちゃんポコちゃんは昭和を代表するキャラクター。
東京渋谷の宮益坂にあるお店にあったカタログ。絶妙なノスタルジー。


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加藤セイサクジョ・カンパニーのセルロイド軸の万年筆は浪速の魂。
でもこの色の配合の軸にはおったまげた。
サイケとでも言いましょうか、グロテスク少女趣味とでも言いましょうか、
これはまさしく昭和をある意味で感じとれて、思わず買ってしまった。

私は好きな時計にしても万年筆にしても、私の生まれた1950年代の品に惹かれる。
意識することなくいつの間にやらその年代のヴィンテージが増えていった。
私の心の扉を開くと、昭和の後半の時代への強い愛着を感じる自分がいる。

私の昭和歌謡は憧れも含めてユーミンなのか。

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2009年11月 6日

夜のすそ上げ

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冬がやって来ます。それでハミが私のためにウールのズボンを買って来てくれた。
私の服装は基本的にハミのチョイス。どうもファッションセンスが私にはないようだ。

そのウールのズボンをハミは夕食後の食テーブルですそ上げ。
私はその横で、パソコンの画面を見ている。
何か良い時間が過ぎてゆく。

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あっそうだ。ついでに石田原さんのところで作ったウールのズボンの裾の縫い糸がほどけていたのも縫ってもらう事にしよう。私は鞄は縫うけれど生地は縫えない。
この生地もハミが先に石田原さんのところで生地見本を見て選んで、
その後私はただ言われるままに採寸してもらって作ったズボンだったから、
しげしげと見る事なくはいていたけれど、今夜よく見てみたらなんとイタリア製の生地だと知った。
だからどうって言う事はないのだけれど、道理でボンジョルノにフィットするなぁ~なんて感心した。


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ハミが久しぶりに中国茶が飲みたいなぁ~なんて言うので、
台中市に住む顧客の毛さんから頂いた特別なお茶を入れた。
中国茶を入れるのは私の役目。甘味が口の中で広がる特別な中国茶を二人で頂いた。
ゆったりした心持ちのそんな夜の一時が愛おしい。

2009年11月 4日

T氏の大きな時計たち

T氏は親しくしている仲間の中ではブルジョアの部類に入る。
そういった人たちはお金をため込むのではなくて、消費することが世の中の為であ~る。
ありがたい事に彼はそんな事は意識することなく消費し続ける。
ありがたい事に身の回り品が大好きな人でもあるのだ。
靴と革の衣料以外の革製品は今では全部ル・ボナー製品で揃えてくれている。
その上贈答用にもいっぱい利用して頂き、私は感謝感激で西(自宅がある方向)と東(会社のある方向)には足を向けて眠れなぁ~い。本当はそんな事意識しないで眠っているけれど。

そんなT氏は取引先の人に会う時「儲かってますなぁ~」なんてイヤミを言われるのを回避するため、誰が見ても一目瞭然高価な品だと分かるような身の回り品は付けない様に心がけていると本人は言っているけれど、私からしてみるとそうは見えない。

その最たる品が腕時計。
「普段付けている時計はプラチナや金無垢のケースじゃないステンレスケースの時計だも~ん」なんて地味な時計とは何ぞやという持論を言うけれど、大きいのだ。全部40ミリオーバー。目立つ。
庶民である私は魅力的な時計を安く入手するため、色々な手立てをつくして数を増やし(増やす必要はないけれど)、その結果中古の時計のみ物色している者にとっては、許されない品揃えである。

ただその時計たちに付ける時計ベルトは全てル・ボナー製に交換してある。
大きいという事は重い。重いということは革製の時計ベルトもしっかりした厚みを持って丈夫に作らないといけない。まだ時計ベルトを作り始めて日の浅い私にとって、丈夫で見栄えする厚みの時計ベルト作りをお金を頂いて試すことが出来るという事は、まことにありがたい事であります。

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このIWCのポルトギーゼは、ムーブメントの部品に刻まれたエッチングとパーワーリザーブが美しいが大きい。その大きさを感じさせない時計ベルトはタンニンなめしのダークブラウンのバッファロー革を紫の糸で手縫いしました。少しエージングが始まって艶が出始めて良い感じ。

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ポルトギーネよりもビッグサイズで重いゼニスのエル・プリメロには丈夫な革・エレファント(黒)にブルーの糸だ。このベルトは最大厚8ミリほどはあり、オリジナルの革ベルトの倍ほどの厚みに挑戦した。
迫力満点で主役に負けない仕上がりになった。

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このイタリアンな時計のブランドは知らないけれど、ケースの厚みが尋常ではなくて重たい。オフタイムに付ける時計なので、ベルトも派手にシュランケンカーフのオレンジにベルト通しだけ同じ革のライムグリーンのコンビネーションで仕上げた。この派手さはなかなか見ない。

時計ベルト作りは50歳過ぎてから趣味と実益兼ねて作り始めた。
主役の時計を引き立てる為に革の時計ベルトはあるのだろうけれど、
私は主役と拮抗する革ベルトを作れたら楽しいだろうなぁ~なんて思いながら作っている。

時計ベルトは革製品の中で一番寿命が短い品だ。
その刹那を華やかに存在して欲しいと思っている。
これからもT氏の大きな時計たちには私が作った極太の時計ベルトが花を添えるでしょう。
私は35ミリ前後のアンティーク時計が好きだけれど、革の時計ベルトは大きな時計に付ける極太で巾広を作るのが楽しい。だからこれからもT氏にはいつかパテックなどと言わずにビッグサイズの時計を購入し続けて欲しい。

2009年11月 2日

お気に入りの写真は50mmF1,4な私

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私の仕事机の上で午前中光が差し込まない時に、ライトを消して撮る写真が気に入っている。
私の稚拙な撮影技術でも何とか、思っている心象風景を写し撮れてるかなと思う。

そんな時使うのはキャノン10Dにレンズは50mmF1,4のレンズ。
35ミリ判換算だと80mmになるこの短焦点レンズ使って撮ると、
ヘタクソなりにも私の思いを伝える写真になってくれる。

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このボケ味のバランスが好きです。
ポーチ・ピッコロの回りの光の曖昧さが好きです。
意図して撮れるようにはまだなっていない。

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50㎜F1,4で撮る時楽しい。
実際に見える被写体が光のベールに包まれて、
心象風景を画像として伝えてくれる。

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写真って面白い。思ったようには撮れないのでますます面白い。
ル・ボナーの古くからのお客様で、里帰りした時に時々寄ってくださる方の綴るブログの写真が好きです。撮る人の思いが伝わる素敵な写真だと感じれて。
そんな写真を撮れたら良いなぁ~。

2009年11月 1日

土曜日と日曜日の落差

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10月最後の土曜日の31日には、外国の子供たちも多く住むこの六甲アイランドでは、「ハロウィン・フェスティバル」なるイベントが、ル、ボナー店舗前で行われた。
つい最近までハロウィン・パティーなる名でこじんまり行われていた催事だったけれど、いつの間にか盛大な行事になっている。
コスプレした子供たちが主役であるのは代わらないのだけれど、ジャズのコンサートや多くの出店も出て、島外からも参加する家族も増えて、結構盛り上がる六甲アイランドの一大イベント。

こういった行事がある時は、逆にル・ボナーは閑古鳥という事が今まで多かった。
でも今回は「ハロウィン・フェスティバル」とは全然関係なく多くのお客様が来店した一日となりました。
そんなお客様たちいっぱいな上、途中ハロウィンのコスプレした子供たちが「Trick or treat.」と言いながらお菓子を貰いに来たりして混雑しているル・ボナー。普段とは違うル・ボナーの一日。

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ポーチ「ピッコロ」のセカンド生産品がお店に並んだからだろうか。
確かにブッテーロの黒に赤ステッチは今回も店頭に並べる前に売れてしまう人気で絶好調だけれど、そんな理由だけではない。この頃ブログを見て来たという人が増えている。販促活動の一環として始めたブログではあったけれど、いつの間にかカバン以外の事をいっぱい書くようになり、ブログ職人なんて揶揄されるに至った訳ではありますが、ブログで知って来てくださったという事は、始めた初期の狙い通りではありませんか。やはりこの趣味?はビジネスに貢献している。
これからも脱線しながら書き続けるぞぉ~!。

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そうだ「ディプロマ」の記事を前回アップしたのは大きかった。
6色あるから、実物を見るとどれにするか悩む人が多い。
思案し始めると長時間の滞在となる。

そんな中ベルトを注文していたカメちゃんが月末には完成するとの私の言葉を信じて京都から来店。色々ありまして?今最後の手縫い段階に突入はしているけれど、まだ出来ていない。
待っているから縫ってというので、多くの顧客様方とおしゃべりという販促活動に勤しみたいと思いながらも、必死で2本のベルトの手縫いを終わらせる為、土日の私らしくなく無言でチェーンステッチを必死でやっておりました。その分ハミは接客にてんやわんや。いつも来る顧客の連中は楽しそうにだべっている。私は黙々と手縫いを続けた。

そんなこんなで土曜日はいつもと違うル・ボナーの一日でありました。
それに比べ今日の日曜日はどうしたことだ。
朝一番puraさんご夫妻に来て頂いたけれど、雨が降り始めた正午頃からお客様が来ない。
この方がル・ボナーらしいと言えば確かにその通りだけれど、昨日との落差が強烈だ。
仕事がはかどった日曜日でありましたが、11月の最初の日がこれだと不安つのるよなぁ~。
今月も終わり良ければすべて良しでいけますでしょうか。


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昨夜は店閉めて帰宅する8時過ぎてもハロウィンのコスプレ家族がいっぱい居たのに、
今夜は人影極めてまばらないつもの六甲アイランドのル・ボナー店舗前。
雨に濡れた石畳に灯の光が反射する様は良いではありませんか。
思わずキャノン10Dに50㎜F1.4で撮りました。

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