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ボンジョルノの万年筆の迷宮

私は物欲まみれなのかもしれない。口の悪い連中はガラクタまみれと言う。
まだ時計は機械仕掛けの玩具が元来好きだからとか、カメラは自己の表現手段としてとか、
言い訳は色々作り出せるけれど、万年筆を数持つ意味に対してはここまで増えてくると、
堂々と言える言い訳はみつからない。

「もう万年筆はいらなぁ~い」なんて言っても誰も信用してくれない。
そんな事いつまでも言い続けると私は狼少年と呼ばれるだろう。
確かに今年はヌ~ラヌラ柔らか書き味のヴィンテージ万年筆が少々増えた。

その方向に私を誘い込んだ内のお一人が来店した。
このお人はル・ボナーの顧客の中でブッテーロ革お手入れ名人として知られる御仁である。
この方の50年代のモンブラン146テレスコープの書き味を知ってしまったのが1年ほど前であった。その時はその御仁が持っていた50年代のモンブランはその1本だけだったように記憶している。

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それがなっ何と磨き上げられたフラボナの3本差しペンケースには、246~146~136の50年代とそれ以前の○○6が3本。246と136は私も欲しいけれど手が出なぁ~い。そして何と1本差しペンケースには149テレスコープがいつの間にか収まっているではありませんかぁ~。このお方はこの1年の間狙いを定めて浮気もせず?ヴィンテージモンブランの道を邁進していたのだった。
どれもモンブランを世界トップブランドに押し上げた時代の職人たちが心血注いだ万年筆たちだ。

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149テレスコープは黒色のセルロイドが色抜けして部分的に透けている。
商品価値としては下がるそうだけれど、私にはそれが50年以上使われ続けた風格のようなものを感じるのでありました。

この方もまた「万年筆はこれで十分満足なのでしばらくはお休み」なんて言っているけれど、
きっとこれは深みへの入り口なのではないでしょうか。

それにしても柔らかヌ~ラヌラ書き味に魅せられるとヴィンテージ方向に向う。
しかし実際に字を書くとなると、ペンを走らせる快感はすこぶる感じられるのだけれど、字が流れて酔っぱらいが書いた字のようになる。
典型が私の知る中では古山万年筆画伯の字だ。
時々頂く手紙は解読するのに苦しむ暗号のようだ。

万年筆はル・ボナー製品を買って頂くための販促活動?と、万年筆趣味への勧誘行為として「なっなんだぁ~この書き味は~!」と思って頂くため、インクフロードバドバ、ペン先極太でフニャフニャなどの怪物を収集する方向に目がいっていたけれど、最近小さな手帳にメモしたり手紙を書くこともたまにするようになって今頃悟った。私の場合実用ではある程度固い書き味で細字でないと使えないという事実を。

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職人の手仕事に感動した万年筆。
軸の美しさに魅了された万年筆。
ペン先の表情豊かな書き味に感服した万年筆。
でも普段使っているのは上の写真に載せたような硬い書き味の細字の万年筆。
確かにめくるめく快感は書いていて感じないけれど、ちゃんと読める字が書ける。

細字調整名人のYさんに調整お願いしてからは、適度なインクフローとイリジュウムのまろやかさが増して快感も伴った書き味にこれらの硬い書き味の細字の万年筆が変身して大満足。

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私がペン先を削って、幻のコテ砥ぎなどと笑われたり、「もう2度とするなよな」とお叱りを受けたりしたあのシズレのペン先もYさんに調整して頂き、エッジが消えてまろやかな中字(私が削る前は極細字)になりました。やはり私専用スイートポイントは残しながら融通も効くペン先となりました。

まだ何本か入手したい万年筆は色々あるけれど、
実際に書く行為はこれらの硬いペン先の万年筆を使うボンジョルノでありました。

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そして久しぶりにシェーファーのPMFシュノーケルで書いてみた。
ヴィンテージ万年筆の世界を知るきっかけになった万年筆だ。
柔らか書き味の世界に夢中なっていて、この硬い書き味のシェーファーから遠ざかっていた。
久々に書いてみると、新鮮な感動感じるボンジョルノでありました。

これからも紆余曲折、方向定まらないまま万年筆趣味は続くのでしょう。
なぜ飽きないのか私にもわからない。そして私の進む方向はどっちだぁ~。


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コメント (5)

ノブ:

そうなんですよね。万年筆の魅力に惹かれて日常で使おうとすると、細字、硬めが必要になるんですよね。インクフローが良すぎるとインクの消耗が激しく、会議中にインクがなくなって書けなくなる事も有りますから。
でも太字のヌラヌラは癒されますから、日常から非日常へ誘う万年筆として必要です。
用途に応じた持った時のバランス、重量感、質感などが気になります。
そうすると、いろいろ増えてしまいます。困ったものです。

Re: ノブ さん

これからもお互い万年筆を楽しみましょう。
ノブさんが「アンコラ」の万年筆の事を言っていたので調べてみたら非常に興味がわいております。今度持っている人に書かしてもらう予定です。

                          ル・ボナー松本

orenge:

モンブランは鉄ペンの「カレラ」しか持ってません。これは,デザインがいいんです。もちろん,ポルシェ関連です。実用としてはPARKER75シズレほか国産のデッドストックを。シェーファーのノーナンセンス(鉄ペン)も。これいいですよ,書き味が。とても鉄ペンとは思えないし,デザインもグッドであるし・・・あ,そうそう,昔あったまわりがジッパーのシース,最近見かけませんね。いくつかデッドストックを入手して使っています。なぜかあのデザインがスキなのです。

Re: orenge  さん

シズレは良いですよね。
ジッパータイプのペンケースは分度器さんで新品を販売していましたよ。チェックしてみてください。

                          ル・ボナー松本

pretty-punchan:

商談ノート用・ダイアリー用・コメント用・FAX用・宛名書き用・手紙用などそれぞれに個人的な好みの太さと硬さ、それからインクの色を変えて万年筆を使い分けています。思えば去年の今頃はボールペン主流だったのですが…。実用としての硬めの書き味に細字は大変重宝しますね。「線幅にこだわりますねえ」と吉宗さんに言われましたが、確かにその通りです。この間、その吉宗さんに書かせてもらった、中屋の細軟は妙に気にかかる味わいがあって、これを使いこなせるだけの技量を持ちたいものだと思いました。ヌラヌラ、カリカリ、まったり、ニュルニュル、サクサクなどなどいろんな味わいと様々な太さがあって、本当に万年筆って面白いです。

Re: pretty-punchan さん

本当にプンちゃんの収集癖の範囲の広さには感服いたします。羨ましいです。私は細々と爪に火を灯すように少しづつですが増えていくのでしょうね。
中屋の細軟は良いですよ。私は持っていませんがハミが使っています。そうだった。そのペンも将来所有するペンの候補として考えておかないと。いつまで続くのでしょうか?万年筆収集の旅は~。

                          ル・ボナー松本

rina:

昨日、ダイアリーカバー届きました。綺麗な色です。そしてシンプルで美しいです。
綺麗な色の皮なので、ちょっと心配してました、汚れ。
なるほど~、消しゴムでOKなんですね。
リスシオ・ワン紙も最高です。ますます万年筆が楽しくなりました。(ホントに万年筆菌に冒されるとヤバイですね~)
ところで、一つ悩める事が!
このカバー、ペンホルダーが付いていないのですが、どうしたものかと・・・。
デブ・ペンケースのジーンブルー、購入思案中です・・・。(笑)

Re rina さん

デブ・ペンケース良いですよ。
分度器さん、P &Mさん、ル・ボナーの3店で今月末頃から「カンダミサコ 」さんが作っているペンシースを販売します。万年筆などの大事にしている筆記具はそのペンシースに収めてデブ・ペンケースに収めると安心だし可愛いですよ。楽しんで悩んでください。

                        ル・ボナー松本

taka:

最近、東京で朝再放送中「子連れ狼」の録画を帰宅後見て、大五郎の「ありがと!」のセリフに癒されているの今日この頃ですが
「冥府魔道」行く万年筆談義の中で、会長は「大五郎」役ですかね?
もしかすると「拝一刀」の2役だったりして(なんの比喩かよくわからないで書いていますが)
その輪の中に加わりたい・・・、シェファーほしい=冥府魔道! 146ほしい=冥府魔道!・・・・・・

Re: taka さん

どうしたのですか?言いたい事が理解出来ないで~す。
物欲の冥府魔道を上手にコントロールしながら楽しんでおられるtakaさんのように達観したいと思います。
本当にそう思っております。

                        ル・ボナー松本

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2009年11月11日 22:30に投稿されたエントリーのページです。

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