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ウォーラスのオービットを酷使した私の80年代

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私の所有するテント「オービット」を何年かぶりに組み立ててみた。シェラデザインズを創業した二人が、再び夢よもう一度と始めたアウトドアブランド「ウォーラス」のテント。二人は今も頑張っているのかな。

このテントには特別な思い入れがある。私の80年代はバブル景気で華やかな世の中とは正反対で、初めて出したお店をつぶし貧乏だった。格安で済ませるキャンプが唯一の楽しみだった。それまでホームセンターで購入した5,000円のテントを使っていた私でありましたが、「オービット」が発売され、そのテントの生まれた背景と、オリジナルな発想とフォルムに魅了された。しかし当時8万円ほどの価格は貧乏な私にとって高嶺の花だった。そして月日が経った。ある日卸し先回りの途中に、神田神保町にある、さかいやスポーツを訪れた時、2万円チョットの価格でなんと「オービット」が売っているではありませんか。欲しいけれどその2万円もすぐには用立て出来ない貧乏な私。でも数日悩んだ後、購入決定。その後のキャンプはこのテントが、格安キャンプサイトであることは同じでありながら、豊かな心持ちを与えてくれた。

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その頃私たちは府中の借家住まい。その庭に大屋さんには無断で8畳ほどのプレハブを立てて工房にしていた。玄関前には数センチの隙間しかない状態で車も止めていた。だから家に入るには車のボンネットを乗り越えてでないと入れない状態。
そんな府中の我が家には、何人かの高校生だった頃から親しくなった学生たちがよく来ていた。その家から大学へ通う者もいた。そして無休なのに私の仕事を手伝ってくれたりもした。そんな連中と家の裏に4畳半ほどだけ残った庭にセメントブロックで炉を組んで肉なしのバーベキューなどもしたなぁ~。いやハミ得意のミンチ肉1割入ったハンバーグは焼いた。

そんな一回り若い連中とキャンプによく行った。総額1万円程度を割り勘で。零下15~20度の厳冬の霧ケ峰や奥蓼科でもキャンプした。寝袋は3000円で購入したナイロン綿タイプを2重にして。マットは段ボール何枚か敷いて。そんな時の相棒はこのテント。雪はまだ良かった。しかし雨は弱かった。そして移住空間は大きさの割に2人半ほどと中途半端な床形状。でも不満はなかった。

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テントの中で寝転んでみると、メッシュ越しに空が見れて(フライシートをはずしていれば)、不思議なほど心休まる空間。ピラミッド形状の中にいると、心が休まるというような事を聞いたことがあるけれど、お気に入りのテントの空間でも同じ効果があるように思うボンジョルノでした。

私にとって1980年代は経済的に一番苦しんだ年月だった。でも思い出すと懐かしい。その頃知り合った仲間は私にとって特別大事な人たち。このウォーラスの「オービット」はその頃の思い出の大事なアイテム。しかしもうあの頃の貧乏生活は2度といやだぁ~!。

そんな一回り若い仲間たちと知り合わせてくれた「卓袱堂」の卓ちゃんがコロンビアから戻ってきたら、キャンプを久しぶりにしたねと話している。彼は念願のモスのテントを入手したらしい。でもコロンビアから戻ってくるのは2年後。


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コメント (5)

嵐山 言丸:

素晴らしい思い出。
私の心まで暖かくなりました。

Re: 嵐山 言丸 さん

50歳過ぎて、過去を思い出す事が多くあります。
つらかった事も懐かしく思い出されます。
思い出す事で、明日からの力にしたいと思っています。

                     ル・ボナー松本

めだか:

お箸の一本からそろえた新婚時代を思い出しました。私には、なんだか懐かしい文章で、当時のつらく、でも楽しい時代がよみがえりました。
青春よ再び…とよく言いますが、今の方が青春のような気がします。
…私も、戻る気はしません。

Re: めだか  さん

今が幸せだから、過去のしんどかった時代も懐かしく思い出す事が出来るのだと思います。これからが人生楽しむ本番だと思っています。楽しみましょう。

                          ル・ボナー松本

(未だ仮)候補生:

本日もありがとうございました。
皮革の素人でもその良さは心に響くようで、お店を出てからも
嫁さんはずっと「すごい。良かった。」を繰り返していました。
そして、おっしゃっていたのはこのテントですか。
キャンプもテリトリーなんですが、これは知りませんでした。
フレームワークがすごいです。魚座・・?と良く見ると
ハブ使っているし、この年代ではかなり前衛的な設計ですね!
・・自らの体験と重なる事も多く、思い出が蘇りました。

Re: (未だ仮)候補生 さん

奥様同伴での来店ありがとうございました。
聞けば聞くほど、モノ好きのレベルが相当なものだと知りました。恐れ入ります。キャンプグッズもテリトリーだったのですか。再度恐れ入ります。テントは何持っているんですか?。今度来店された時に教えてください。

                           ル・ボナー松本

卓袱堂:

越冬キャンプ、懐かしいです!
そして、本当に貧乏だった松本さんにまでタカる貧乏学生たち…。でも、いつも笑っていましたよね〜

コロンビアの田舎を舞台にした映画『そして、ひと粒のひかり』は、貧しさ故に麻薬の運び屋をする少女の話。危険を承知で袋に入った麻薬を飲み込んで(胃袋に入れた状態で)アメリカに密輸するのです。

そんな場所でも、笑顔が沢山溢れいています。幸せの定義は難しいなぁ…。

Re: 卓袱堂 さん

楽しく生きて行きたいよね。そのためにしんどい事もあるだろうけれど、それも振り返れば楽しい。
2年後のキャンプとイタリア旅行は指きりゲンマだからね。乗馬の練習頑張ってくださぁ~い。

                ル・ボナー松本

苦しい時代を共に過ごした戦友、という感じでしょうか。僕も貧乏学生だったころにバイトして買った蛍光灯スタンドと本棚が捨てられません。もう20年以上使っています。でも惨めだった学生時代にはもう戻りたくありません。

ウォーラス、懐かしい名前ですね。モスもウォーラスも大資本の会社に買収されてブランドは無くなってしまいました。昔はアウトドア商品には個性的な製品が多かったと思うのですが、いまはブランドの数も減り、どれも似たような製品ばかりでちょっとつまらないな。でも我々消費者にも責任があるのですよね。

Re: ochoke さん

そうなんですか。ウォーラスもなくなったんですか。あの頃のアウトドアブランドには夢が感じられて大好きでした。あの時代に入手したアウトドア製品を補修しながら使ってゆこうと思っています。

               ル・ボナー松本

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2010年03月06日 22:42に投稿されたエントリーのページです。

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