2010年7月アーカイブ

2010年7月30日

オール日本製の牛革「クロザンカク」

私は本当は使う革も日本製を使えるものなら使っていきたいと思っている。
良い革を作れる技術力を日本のタンナーは持っている。
でも価格ばかりを意識した革作りのため、何度も失望させられてきた。
でも希望は失っていない。

輸入皮革を主に扱うサライ商事の常務から、
「面白いオール日本製の革がみつかったのだけれど」と話があった。
国産黒毛和牛を原皮に、姫路革の伝統なめし技術である白なめし技法を使い、
それに漆を擦り込んだ革があると言うのだ。

聞いただけで興味を強く感じた。
しかし値段は日本製牛革としてはめちゃくちゃ高価だし、サンプルの革は見ないままの発注は勇気がいる。サンプルを見ての発注ですら今まで何度も日本製の革では失敗してきた経緯もあって躊躇するボンジョルノであった。
しかし頼んでしまった。そしてその革が今日届いた。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20258.jpg

国産黒毛和牛の革を白なめし(菜種油その他ナチュラル素材と大量の水を使ってなめす姫路革の伝統的なめし技法)で仕上げ、その真っ白な革に水性染料を染み込ませ、その上にセミアニリンを塗り、その後薄く型押しして革表面を締め、そして手もみして馴染ませる。それから本漆を4回塗る。驚くほど手間をかけて作った革だ。

実際見て良いと思った。
革と漆のコンビネーションは、鹿革に文様を漆使って判押しした甲州印伝がある。
しかし印伝は漆部分がひび割れてくる。その弱点もこの革はないように思える。
どんな経年変化を見せるかは分からない。分かっていることは日本らしい革を誠意を持って作ったと言う事。


%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20259.jpg

革と漆のコラボレーションに興味を感じていた。しかし柔軟性のある革と硬質な漆という塗料は難しいと感じていたけれど、この革はそれを絶妙のバランスで結びつけている。タンナーが売れる売れないは度外視して、作りたくて作った日本の革だ。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20265.jpg

元々剣道などの武具のパーツの材料としてこの革は作られ、色は黒のみだった。
武具のパーツの材料として使われたという事は革の強度は十分あるはず。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20264.jpg

そして今回初めてブラウンでも作る事に成功した。
2色揃えば色々な革製品でも使いやすくなる。
シャーク(スティングレー)革の質感持った光沢ある牛革。

まずは秋に登場させる革小物シリーズ「残心ZANSHIN」で、
この漆革をカタチにしようと考えています。
素敵な日本をこの革で表現したい。
この漆革の名は「クロザンカク」黒ザン革。ザンは木ヘンに残のツクリ。
手書きパットなるツールがあることを教えて頂き何とか書けた「黒桟革」。
「桟」は「かけはし」でいけるようだ。

2010年7月28日

「ありがとうございます」 ハミより

わたくしごときのお婆のために、あたたかいコメント、あたたかいメール、
美味しい品、仕事場で、家庭で、大活躍してくれそうな品々
皆様、本当にありがとうございました。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20223.jpg

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20228.jpg

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20229.jpg

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20230.jpg

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20244.jpg

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20245.jpg

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20246.jpg

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20249.jpg

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20251.jpg

お父さん、冷蔵庫ありがとう!
「これで、数年何も買わなくて済むな」なんて言わないでね。
冷蔵庫と共に、10年間は元気に過ごせたらいいなぁ~。

皆様、これからも仲良くしてくださいませ。ありがとうございました!

追伸 ボンジョルノより

私はハミの誕生日プレゼントに高級万年筆か時計なんか良いのではと勧めた。でも却下。
それなら奮発して50インチほどの大画面テレビなんかどうだぁ~?と勧めたけれど、
ハミの望む誕生日プレゼントは冷蔵庫と相成りましたです。
氷が連続して勝手に出来てしまうし、他色々進化している事に驚きだぁ~!。

2010年7月27日

夏のボンジョルノ的クールビズファッション~?

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20241.jpg

毎日暑い日が続きます。
半ズボンでいるとどんなに楽かと思いますが、
お店で接客する立場のボンジョルノはそれではいけません。
やはり50歳過ぎたオヤジらしく、
身なりはそれなりにきちんとしていないといけないと思っている次第です。
しかしこの暑さ対策のためにお客様が来店されていない時は、
靴下も靴も脱いで裸足で作業しております。
ピータイルの冷たさが気持ち良い~。
そして接客中はドライビングシューズを裸足で履いて接客です。

ただ外出時にはそうもいきません。身なりを正さないと。
私なりに思案?を重ねボンジョルノ的クールビズファッションを実践する事に。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20239.jpg

こんな感じ。
注目はズボンの裾を巻き上げた部分。こうすることで熱が篭らなくて爽やかになる。
ただ巻き上げる長さが微妙にイメージを変える(どっちにしても変だろうという大半の人たちの意見は無視して)。だってハミがそれ可愛いと言ってくれたんだも~ん。
営業マンもお得意様訪問時の行き帰りには裾巻き上げると涼しいぞ。
ズボンは薄地のスラックスが風が通って爽やかだ。ジーンズやチノパンツだと暑い。
上着はリネンのワイシャツ。Tシャツ1枚より涼しい。

そして夏のボンジョルノ的クールビズファッション完成形~。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20240.jpg

自慢の革靴も全部露出して目立ちます。

土曜の夜にいつもの仲間との食事会があったので、
この格好で三宮の繁華街を颯爽と歩いた。
皆はボンジョルノだから許されるけれど、
私たちは出来ないだって。
知らない人が見たらただの痛いオヤジだって。
失敬なっー!。
ニューファッションは最初は奇人変人に見られるところから始まる。
暑い夏はこれにステテコあれば極めて涼しいはずだ。
そしてその夜は汗かきながらのカサゴと鱧の「鍋」だったぁ~。
クールビズファッションも台無しだ。

この夏私はこれでいっちゃいます。

2010年7月25日

さらりとディプロマ・トート

男女兼用のスマートなトートバックのディプロマ・トートが出来上がりました。
このトートバッグは分度器ルータンの希望でハミがデザインして生まれました。
A4ファイルが入るサイズですが独特の縦長サイズバランス。
縦33cm×横27cm×巾11cmで、価格は税込み46200円。
シンプルだけれど十分な補強を加えてこのカタチになりました。
今回はシュランケンカーフの6色での登場です。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B47%E6%9C%88%20239.jpg

ライムグリーンとオレンジはやはり素敵にカラフル。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B47%E6%9C%88%20240.jpg

黒とダークブラウンはシックです。
しかし黒はこのところのお決まりのレッドステッチ。
ダークブラウンもワインステッチで仕上げてワンポイント。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B47%E6%9C%88%20243.jpg

トープとジーンブルー色でも作りました。
暑い夏に持っても暑苦しくないシュランケンカーフの発色。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B47%E6%9C%88%20251.jpg

手持ちだとこんな感じ。最後まで悩みに悩んだのがハンドルの長さ。
冬場に厚着をしても腕にかけられるサイズにと決めた長さ。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B47%E6%9C%88%20250.jpg

夏場女性の場合は、肩にぎりぎり提げられる長さ。
ハンドル部分の裏革に腰のあるブッテーロ革を使ったので、
シュランケン両面だったサンプルのハンドルよりしっかりした仕上がり。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B47%E6%9C%88%20247.jpg

内ポケット部分は表とは別色のシュランケンカーフ使って遊んでみました。
内ポケットの色は実際に見てのお楽しみ。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B47%E6%9C%88%20254.jpg

こんな感じでまだまだ入ります。
背丈の低いポーチとか入れた時は、
上部にある小物入れ用のポケットたちが、
大いに活躍してくれます。

このディプロマ・トートは分度器ドットコム&Pen and message.さんでも販売予定。
ただ初回生産分が少ないので、売り切れた時にはご容赦を~。

2010年7月22日

ハミの58歳の誕生日

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20203.jpg

私が50歳過ぎてやっと私たち夫婦は落ち着いた。
それまで七転八倒紆余曲折ヒィーヒィー言いながらの日々を過ごしていたため、夫婦の記念日は過ぎてからいつも気づくそんな二人だった。
やはり節目節目の記念日は大事にしないとと思いつつ、今年の33回目の結婚記念日も、丁度ヨーロッパ周遊旅行出発日であった事も重なって、何も記念日らしい事はないまま過ぎてしまった。

私たち夫婦は一緒に仕事しているので、普通の夫婦の倍以上一緒にいる。
というより一緒ではない時間の方が大変少ない夫婦だ。
そんな生活を33年続けて来た。夫婦喧嘩もよくするけれど、小さな歴史の共犯者としてこれからも共に暮らして行くだろう。

今日はハミの58歳の誕生日。一か月の間だけは5歳違いの年上女房。
そんな還暦近いハミだけれど、年上の女房だけれど、それを実感した事は33年間一度もない。初めて会った時と同じ少女趣味的?なピュアな感受性を彼女が持ち続けているからなのか、彼女は私にとって今でも新鮮だ。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20216.jpg

ハミは出会った34年前から今日まで変わらない。
普段の平凡な日々の中でも多くの事を感じ取りながら、
感受性豊かに過ごしている。
そんな感受性がハミらしいカタチを生み出し続ける。
多くの人に刺激受けながら今日まで来たボンジョルノではありますが、
誰よりも刺激を受けているのが実はこの人生の相棒。
これからもハミと2人3脚でル・ボナー。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20213.jpg

三脚にカメラ固定してタイマーセットして、
お気に入りのロッドブレーキ自転車に二人乗りしたところをパシャッ~。
58歳になったハミも、もうすぐ54歳のボンジョルノも、
34年前自転車に二人乗りして東京都内をデートしていた頃と心は同じ。
違いはあの頃より体重が20キロ増えたボンジョルノと、
逆に10キロスマートになったハミ。大事にしたいと思っています。

2010年7月21日

ボンジョルノの仕事机をリフレッシュ~!

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20190.jpg

突然梅雨明け宣言。そして真夏がやって来たぁー!。
ル・ボナー前では水遊びする家族連れがいっぱい。
商売には全然影響を及ぼさないけれど、ル・ボナー前が一番賑わう季節。
何か良い感じであります。

仕事机周りを整理整頓してねと、ず~っとハミに言われていて、
夏風邪ひいて体調優れぬ身をおして決行する事にした。
右端に収まっていた金具棚を移動して机上の作業スペースを広げ、
趣味の品もカメラ以外は完全に引き出しに収めた。
これでほぼ完璧仕事モードの作業机になったのでないでしょうか?。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20163.jpg

作業し終わってすぐの状態。「帽子も売ってられるんですか?」なんてよく聞かれる帽子たちはいっぱいあるけれど、すっきりしたのではないでしょうか。

この机は元々化学の実験室で使っていた特注作業机を譲って頂いた。
なので頑丈で使いやすい。金槌使って作業してもびくともしない。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20168.jpg

夜仕事始めるともうゴチャゴチャし始めるけれど、まあそれは仕方ない。
良いのではないでしょうか。さぁ~仕事頑張るぞぉ~。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20187.jpg

お店の家具たちの場所も少し変えてみました。
店内が混んでもスムーズな導線を確保出来るように意識して

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20185.jpg

三脚にカメラ固定してタイマー使って撮ってみました。
この撮り方も面白い。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88.jpg

パソコン机もちょっと変えました。
すっきりしたのではないでしょうか。

模様替えして暑い夏を乗り切ります。
それにしても今年の夏も暑くなりそうです。
皆さん熱中症には気をつけましょう。

2010年7月18日

万年筆趣味色々~ペン先調整教室の予行演習

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20106.jpg

万年筆趣味の方々を多く知っている。万年筆を使う生活を楽しむ人。万年筆の書き味の違いを楽しむ人。万年筆の美しさを愛でる人。そしてその後いっぱい万年筆をコレクションし始める人もいる。私はまだまだ可愛い程度だけれど、使いきれない万年筆たちを持って万年筆普及に勝手に尽力しているのでありました。

そんなル・ボナーには重度万年筆菌保有者も多く来店される。そんな方々が一週間前の日曜日に六甲アイランドに集まった。「ペン先調整教室」を画策していてその予行演習を行うため集まった面々6人。一番遠くからは北海道から日帰り。先生は関西の親方だ。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20110.jpg

私が何も知らずにペン先を削ってしまい「幻のコテ砥ぎ」と呼ばれたパーカーのシズレを見事復元して頂いた親方のスペシャルなペン先調整技術を教わる事で、もっと万年筆の深みに堕ちて行こう?と皆真剣そのもの。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20111.jpg

午前11時から午後4時過ぎまで、皆さん夢中でペン先とにらめっこ。
本当にこの方々は万年筆が大好きなんだと思った次第です。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20113.jpg

万年筆は高価な筆記具だ。錯覚でもいいからこの特別な筆記具にロマン感じないと買えない。その上いっぱい集める人はなおのこと大義名分が必要だ。私は今だになぜ集めてしまうのかわからない。集まった6人の皆さまはそんな事飛び越して、私の知らない領域で万年筆を楽しんでいる。

%EF%BC%93%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%EF%BC%97%EF%BC%91%EF%BC%91.JPG

私もちょっとだけ参加させてもらった。シェーファーの大きなイリジュウム付いたスティールペン先を紙やすり使ってルーペで確認しながら砥ぎ上げます。まず面を作ってその周りをまろやかに砥ぎます。しかし私はどうしても強く砥ぎ過ぎて「コテ砥ぎ」になってしまう。それでもなんとか私だけは書き味良いと感じれるペン先になりました。最終的には親方に調整して頂いたけれど。そしてそのコテ砥ぎ気味に砥ぎ上げたシェーファーは頂ける事に。ラッキ~!。

そして今回会場をお貸しした事が理由でなのか私の人徳から?か、なぜだかシェーファーが3本増えちゃったぁ~!。私は紆余曲折あったけれど、シェーファーの万年筆が一番好きかもと此の頃思っております。普段良く使うのはPMF。そしてシェーファーは10本にいつの間にかなっている。私の持っている万年筆のブランド別だと、最もシェーファーが多い。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20158.jpg
シェーファーのこの象嵌ペン先の美しさは絶品だと思っている。
時代によって微妙に変化している形状のペン先だけれど、変わらず美しい。

そんな風にやはり増殖し続けるボンジョルノの万年筆の数。今年は他に色々興味の矛先が向いているため、資金を回す事ができないから増えていないと思っていたけれど、数えてみるとなぜだか10数本ほど増えていた。でもこの10数本ほどの万年筆は譲ってもらったものもある(何て役得)ので、投入資金は3万円弱で健全?だぁ~。それにしてもまだまだ万年筆は飽きそうにないボンジョルノでありました。

2010年7月16日

ハミの自転車はロッドブレーキ

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20149.jpg

私が子供だった頃は街で見る自転車は、大部分この鉄の棒を連結したロッドブレーキの自転車だった。ブレーキをワイヤーでつなぐタイプの自転車ばかりになったのはいつの頃からなのか。イタリアのパルマで、このロッドブレーキタイプの自転車を自慢気にお洒落して乗っている人たちを多く見て、衝撃を感じたボンジョルノでありました。こんな自転車趣味も素敵だと思ったのでありました。

ハミもそんな私に共感して、ハミの自転車はこのタイプにしようという事になった。そして自転車の事も大変詳しい時計ライターN氏に尋ねると、イタリアのABICIという自転車が輸入されている事を教えて頂いた。早速ABICIのホームページを見てみるとありましたぁー!。イタリアで見た同じタイプのロッドブレーキのお洒落な自転車が。ただ値段を見て愕然とした。18万円弱するのです。これはダメだぁ~。

日本製はもうロッドブレーキタイプの自転車は完全に製作中止したし、はかない夢と終わるのかぁ~と思っていたら、求める気持ち強ければかなうものです。30年ほど前のブリヂストンの自転車が、倉庫に眠ったままデッドストック状態であったのです。もう入手するしかありません。そしてそのロッドブレーキ式の婦人用自転車が届きました。

未組み立てで届いたので、四苦八苦しながら組んだ。しかしロッドブレーキ付いたハンドル部分がどうしても収まらない。その部分は近所の親しい自転車屋さんが助けてくれた。そして~組み上がったぁ~!。


%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20153.jpg

多くの人たちはこの自転車を見てただのママチャリじゃないかと思うだろう。
しかしそんじょそこらのママチャリと訳が違う。
部品それぞれにブリヂストンマークが付いたオール日本製。
作り手の魂感じる30年前のママチャリ。
昭和レトロな風情がたまりませ~ん。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20151.jpg

部品一つ一つしっかり作り込んでいる。
現在作られて販売されている自転車でこんな立派な荷台なんてないよなぁ~。
この荷台ならハミと二人乗りも十分出来る。

%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A%EF%BC%97%EF%BC%91%EF%BC%94%EF%BC%94.JPG

ロードの自転車は美しい。車のスーパーカーと同じ。
しかし偏屈な私はランドナーが良いと思い。
ハミにはこのロッドブレーキの普通車を勧めた。
そんな自転車の楽しみ方も有りだと思う。
2台ともフレームの色は偶然にもル・ボナーのカラーでお揃いだ。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20157.jpg

この自転車を漕いでいると、早く走ろうなんて考えないし走れない。
でもなんて幸せなソフトな乗り心地でゆっくりポタリング。
純日本製のロッドブレーキの婦人用自転車は、広い日本で何台走っているだろうか。
ましてや神戸では見る事はまずないだろう。
その事に価値を求めて手に入れた訳ではないけれど、
このノスタルジックなロッドブレーキ自転車をゆっくり漕ぐと、
私たちが青春までを生きた昭和へのオマージュ。

2010年7月14日

一つだけ遅れて出来上がった枠錠式の太ダレス

一個だけ作っていたトップフレームに錠前を固定するタイプの太ダレスが完成しました。
注文主はル・ボナーのお客様きってのお手入れ名人。
このブッテーロのブルーに赤ステッチの太ダレスが、
どんな風に美しくエージングしていくのか楽しみです。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20120.jpg

最後の仕上げは本体とフレームを手縫いでしっかり縫い合わせます。
ミシンで縫える部分は出来るだけミシン使って仕上げていますが、
負担がかかる部分は手縫いでしっかり絞り上げながら縫っています。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20123.jpg

太ダレスの場合ミシンステッチはビニモの5番糸。
手縫いはビニモの1番糸使って縫い上げています。
5番と1番は太さが倍ほど違うけれど、手縫いで絞り上げながら縫うと、
出来上がりは違和感ない同じような太さに見えます。

既製のフレーム固定式錠前の中では、このイタリアのOBI社の錠前が、
私が把握している中では最も美しい錠前だと思っています。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20124.jpg

威風堂々、やはり太ダレスはル・ボナーらしさ伝えるカタチです。
これからも微修正繰り返しながら、作り続けて行きたい鞄です。

2010年7月13日

ヨーロッパでいっぱい食べたぁ~

(ドイツ・ベルリン編)

%E9%A3%9F%E4%BA%8B%EF%BC%91.jpg

%E9%A3%9F%E4%BA%8B%EF%BC%93.jpg

%E9%A3%9F%E4%BA%8B%EF%BC%94.jpg

ドイツ料理は塩いっぱい味で厳しいとのご意見いっぱい聞いていた。
でもドイツ伝統料理を食べさせて頂ける高級レストランには行かない私たちは、
多国籍風料理を美味しく頂いたベルリンでの日々でありました。

%E9%A3%9F%E4%BA%8B%EF%BC%92.jpg

アイスコーヒーを頼むとどこでもこれが出てきた。
濃いコーヒーとアイスクリームと生クリームが入っている。
分度器スタッフK女史とP&M吉宗氏はすこぶる強烈な甘党。
気に入ったらしく毎日のように頼んでいた。
私も甘党ではあるけれどダメだった。

(ドイツ・ニュルンベルク編)

%E9%A3%9F%E4%BA%8B%EF%BC%95.jpg

%E9%A3%9F%E4%BA%8B%EF%BC%96.jpg

これこそドイツらしいドイツ料理ではないだろうか。
確かに塩は強かった。でも十分美味しかった。

(チェコ・プラハ編)
%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B3%EF%BC%91.jpg

%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B3%EF%BC%92.jpg

ドイツ料理に似ているチェコの料理。
入ったお店が悪かったからなのか、イマイチだった。
その上高かったので、あまり良い印象がない。

(イタリア・ボローニャ編)

やはりイタリアは美味しい。
特にボローニャは噂どおりどの店で食べても美味しい料理ばかりだった。

%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%82%A4%E3%82%BF%EF%BC%91.jpg

%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%82%A4%E3%82%BF%EF%BC%94.jpg

3夜連続日本で食べるミートスパゲティとは全然別格の、
ラグーソースが特別なボロネーゼスパゲティを食べてしまった。
どのお店で食べても微妙に違いはあるものの、美味しくて、美味しくて~。

%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%82%A4%E3%82%BF%EF%BC%92.jpg

このリゾットも肉のダシが効いていて、
最高のバランスの食感と美味しさ。

%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%82%A4%E3%82%BF%EF%BC%96.jpg

ボローニャ風ワンタンのブロードは、日本でメニューに載っているイタリア料理店は知らない。
牛肉を煮込んでとったダシスープの中に、肉詰めしたモチモチ触感のパスタが入っている。
なんて美味しいんだぁ~!。

%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%82%A4%E3%82%BF%EF%BC%95.jpg

お昼に頂いたこの卵をからめたスパゲティもすこぶる美味しかった。
私はボローニャで食べるスパゲティーだと、
一日三食一ヶ月はスパゲティだけでも十分いける。

%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%82%A4%E3%82%BF%EF%BC%93.jpg

「ボローニャ風カツレツ」トンカツと生ハムをパルミジャーノレッジャーノで包み込んだ濃厚な一品。強烈だ。ミラノ風カツレツにしておけばよかったかも。

%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%82%A4%E3%82%BF%EF%BC%97.jpg

このカルッパッチョは、旨味凝縮したパルミジャーノレッジャーノと熟成したバルサミコ酢が特別だった。本場だから食べられる特別な一品。

(イタリア・フィレンツェ編)

%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%82%A4%E3%82%BF%EF%BC%98.jpg

毎回フィレンツェを訪れるたびに食べるのを楽しみにしていたスパゲティがあった。
ポンテベッキオ眺めながら食事できるレストランでの「スパゲティ・アラボイア」。
今回も当然のように食したけれど、全然違ったスパゲティになっていた。
少しいや相当ショックだったぁ~。

やはりボローニャは食べる事においては、今回の旅行中ダントツの都市だった。
この旅行は食べる事が主なる目的では当然なかったけれど、
やはり旅先で美味しい料理を食べると幸せ~。

旅行から戻ってまだ一カ月しか経っていない。
もう相当昔の出来事のように感じる不思議な感覚。
ボローニャで秋にある世界最大の皮革業界の展示会「リニアペッレ」を理由にして、
行きたいなぁ~。行けないだろうなぁ~。

2010年7月10日

使ってみて良さ感じるポーチ・ピッコロ

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20094.jpg

ヨーロッパ周遊旅行にこのポーチ・ピッコロを持って行った。それまで使っていたポーチ・ピッコロの試作品だとやはりサイズが微妙に足りなくて、中の豪華仕様の区分け出来る長財布部分固定の仕様も融通が効かなくて使いずらかった。試作品より高さを1センチ増やし、内側も区分けを最小限にシンプルに仕上げたポーチ・ピッコロの仕様は正解だと改めて旅行で常時酷使する状況で使っていて思った。

一昔前いっぱい収まる幅広のメンズポーチが流行った。ル・ボナーの製品だと「サントス」がそのタイプ。それを小脇に抱えて持つのだけれど、どうもオジサン臭く見える。それでもいっぱい収まるメンズポーチが良いと思う人にはそれで良いのだろうけれど、それだけの量を入れて持ち歩くのであれば、ハンドル付きのブリーフケースに入れて持ち歩く方がスマートではないかと内心思っていた。そしてそんな巾広のメンズポーチを持っている人を見かける事も少なくなった今日この頃。

しかしポーチは便利なバッグだ。大きなバッグの中に収まるサイズで、単体でもスマートに持てるメンズポーチならあると便利だ。最小限の身の回り品を厳選して収めて持ち運べるサイズと仕様を持ったメンズポーチを私なりに考え抜いてこのポーチ・ピッコロのカタチになった。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20096.jpg

スマートでコンパクトなサイズバランスを考え、無駄なスペースを生まない縫製のパターンを思考し、合理的な考えから生まれたこのカタチなのだけれど、結果的にチャーミングな表情持ったフォルムにもなった。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20098.jpg

この内装のシンプルさが見た目よりいっぱいの品を収める事の出来る秘訣。
使い方自由自在。コンパクトサイズでありながら、工夫次第で驚くほど無駄なく収まるサイズバランス。それを可能にした中にも外にも出っ張りが出ない縫製方法。この部分が一番苦心した。パターンの修正を繰り返して何度もサンプルを作り、この組み上げ方法に行き着いた。


%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20092.jpg

私はこんな感じで収めて使っている。
紐財布は蓋を後ろに曲げて口元開放状態で収めると使いやすい。

上品で上等なクリスペルカーフのポーチ・ピッコロ。
お手入れ次第で特別なエージング楽しめるブッテーロのポーチ・ピッコロ。
傷付きにくくソフトな質感のシュランケンカーフのポーチ・ピッコロ。
メンズポーチのスマートな使い方を提案したくて、ル・ボナーが考えたカタチです。

2010年7月 8日

初夏の平凡な休息日

062%E6%96%B0%E8%81%9E%E4%B8%8A%E3%81%AE%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC.JPG

ヨーロッパ周遊旅行から帰ってきてから毎週用事があり、初めてのゆっくりした休みが取れた。ただ午前3時半からワールドカップサッカーのスペイン対ドイツの準決勝を見てしまったので睡眠中途半端状態。眠~い。チャーも付き合ってくれていたので眠いはず。でも私が新聞読んでいると邪魔するように新聞の上で横になるのは勘弁。それにしてもチャーはメタボだ。現在ビーグルだのに20キロオーバー。

昼食食べてから今日はアルファロメオ145クワドリフォリオの洗車をすることにした。ホコリを取ろうと乾いた雑巾でボンネットを拭いたら傷付いた経験から、イタリア人のようにばばちく泥だらけで乗り続けて1年あまり。いくらなんでも洗おうと思うに至った。アルファの塗装は美女の持ち肌。優しく接してあげないと。そしてピカピカになった。

078%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%A2.JPG

アルファロメオ145のエクステリアで、このリアからのラインが私は一番好きだ。このデザインが発表された後よく似た(真似た)リアフォルムした車が登場したけれど、この色気を越えるカタチは全然出来ていない。

080%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%88.JPG

このアルファロメオ145クワドリフォリオ前期型も私の元に来て3年目。風評著しく悪く恐る恐る乗り始めたけれど、大きな問題も発生せずに快適アルファライフを過ごしているボンジョルノであります。お金がいっぱいかかってしまうディーラーでの整備とも決別しても、今のところ問題なく楽しめている。いつまでも乗り続けたいと願っているボンジョルノでありました。

074%E8%BB%8A%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%AE%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC.JPG

リアシートはフラットにしてチャーのベットスペース。夏場は特に毛が抜けるチャーを乗せていると室内は毛だらけ。ガムテープ使って毛取り作業をまめにしても乗せればすぐに毛だらけの繰り返し。その上内装の仕上げが相当にひどくて部分的に問題点が露見し始めている。でも走りには影響ないので気にしない。

今日も暑かった。洗車から戻ってきた午後3時。今度はチャーのシャワータイム。いつものようにまたまたヒィヒィ~言っていたけれど、綺麗になりました。

096%E5%AE%B6%E8%B7%AF.JPG

5時からはシェラトンホテルでRIC囲碁クラブ。一か月半ぶりの対局だぁ~。久しぶりだったので自信なかったけれど、4局打って4連勝。気分良く家路へとついた。

何でもない休日だったけれど、そんな休日が良い。

2010年7月 5日

大好きなペリンガー社が作り出す革たち

世界的にクロームなめしのタンナーは厳しい。スウェーデンの大手タンナー・ボルゲ社が廃業し、それ以外のヨーロッパの大手タンナーも厳しい状態だ。経営健全化をめざし効率良く有名ブランドの要望に沿った皮革を作る体制に方向を転換すれば、一時しのぎは出来るけれど良い革を作る技術と伝統は置き去りにされ、結果的にはボルゲ社と同じ運命を辿るだろう。個々のタンナーの持つ伝統的な技術を大事にし、それを評価する市場をタンナー自身が構築する営業努力が必要な時代を迎えているのではないだろうか。

そんな中ペリンガー社は小規模で大資本グループに属さず家族経営で来たから、こんな時代でも素敵なクローム革を作り続けているヨーロッパにおいても珍しいタンナーだ。そんなペリンガー社のUlrich Ludwig Perlinger社長が年に一度来日するようになって3回目のミーティングが先日東京浅草のサライ商事で行なわれた。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20028.jpg

前回までは少し緊張ぎみだったペリンガー社長も、今回は相当慣れたようでアットホームなミーティングとなった。私たちの時間は今回は気心知れたタクヤ君とカンダミサコさんとの3人で。要望やオーダーそれにヨーロッパの皮革業界の現状など色々話した。こういったヨーロッパのタンナーと私たちのような小規模にモノ作りしている者たちの意見を反映させる場を作ってくれるサライ商事という皮革問屋の姿勢には心から感謝している。そしてクロームなめし革のメインタンナーをブランド力のあるフランスのデュ・プイ社から内容重視でペリンガー社に変更する決断を下したサライ商事には感服します。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20078.jpg

クロームなめし革を作るタンナーはボックスカーフ系の革を見ると、そのタンナーの技術と姿勢が分かると私は思っている。私の知る限り現在作られているボックスカーフ系の革でペリンガー社のクリスペルカーフが最高峰だと思う。この質感には惚れ惚れする硬質な色香がある。その上昔あったイタリアンカーフを思わせるねっとり感も持ち合わせている。クリスペルカーフはコードバン並の高価な値段するけれど、使いたいと思ってしまう素晴らしいカーフだ。そして来年のミーティング時には、私たちが大好きだった今では作られていないカーフ革たちの復刻をお願いしようと思っている。ペリンガー社ならその希望を叶えてもらえそうな気がしている。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20083.jpg

現在クリスペルカーフで作った品で店頭に展示してあるのはポーチ・ピッコロだけになっている。これからクリスペルカーフの製品を増やしていきたいと思っています。その手始めは今秋発表する「ZANSHIN残心」シリーズの革小物たち。色々な種類の革で作る予定にしているけれど、主役はこのクリスペルカーフ。サンプルを数カ月使ってみました。ヨーロッパ旅行でも酷使しましたがこれは良い。クリスペルカーフの質感が生きる革小物シリーズだと実感した。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20074.jpg

ペリンガー社のシュランケンカーフはル・ボナーのレディースバックのメインレザー。カラフルな色いっぱいあって神戸らしさを表現するのに無くてはならない素敵な本シュリンク革。メンズバッグでもカラフルなシュランケンカーフ使って作るようになった。ル・ボナーの定番中の定番のパパスショルダーでも作るたびに定番のミネルバボックスの3色以外に、シュランケンカーフでも作る。前回はライムグリーンとオレンジで作ったけれど残りオレンジ1本になった。次回はジーンブルーとトープで作る予定。


%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20038.jpg

ミーティング終わって記念写真。輸入皮革のスペシャリストのサライ商事の社長と常務はこのブログ初登場。二人とも若くて大きい~。それにしても我々3人は普段着で失礼してしまった。でも暑いんだものクールビズでしょう。梅雨のないドイツ人のペリンガー社社長も、日本の蒸し暑さに相当参っているご様子。でも充実したミーティングでありました。これからもペリンガー社の革にぞっこんのボンジョルノでありました。

2010年7月 3日

学士会館で素敵に過ぎる時

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20039.jpg

東京に行った時は学士会館を常宿にしている。日帰りで帰れる日程の出張でも泊まってしまう。この宿を知る前までのボンジョルノのお気に入りの東京の宿はお茶の水の山の上ホテルだった。ただ毎回泊まるのには宿泊代金がちと高かった。なので時々の贅沢だった。それに比べて神保町の学士会館の宿泊料は半額ほどの税込9200円(非会員価格)だ。格安ビジネスホテルよりは高いが、私の大好きだった山の上ホテルの雰囲気を味わえる(いやそれ以上)事を思うと、対費用効果は抜群な東京の宿泊施設だと私は思っている。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20060.jpg

第二次世界大戦前の昭和初期に建てられた重厚な内部。
消費交換して維持するのではなくて、修繕しながら愛おしさ増す豊かさ伝える。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20041.jpg

イギリスのパブリックスクールの寄宿舎風だと私は思っているシングルルーム。
ペンキを何度も塗り重ねて味わい増している。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20049.jpg

早朝目を覚ました時撮ったデスク周り。決して高級な家具ではない。でも長く使われ続けた素朴な家具を見ていると、座って書き物したくなる。一人で泊まっていてもまずテレビは見た事はない。静かにこの空間を味わっていると、時間は優しく過ぎて行く。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20048.jpg

客室は学士会館4階部分にありその窓から外を見ると、
都内中心部の広大な緑地帯・皇居を望む事が出来る。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20050.jpg

客室のドアノブは、使い込んだ真鍮製。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20051.jpg

客室を出ると落ち着きある絶妙な明るさの廊下が伸びる。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20021.jpg

学士会館の室内に差し込む光は柔らか。
心も柔らかになれる。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20055.jpg

朝食は一階にあるダイニングか喫茶にて洋食か和食をチョイスして頂く。
これが美味しい。そしてその時間がまた特別。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20056.jpg

厚みのあるゴブランのカーテンと外光を優しい光に変えるレースのカーテンが、
居心地良い空間を演出している功労者。

%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%96%E6%9C%88%20062.jpg

2階の大広間。威風堂々重厚な落ち着きある空間。

散髪屋さんもバーもある。
私にとって東京での素敵な特別な空間。

サッカーのワールドカップ見ながらこのブログ書いている。
ブラジルがオランダに負けちゃったぁ~。応援してたんだけどなぁ~。

2010年7月 2日

久々の東京〜




7月1日08時02分に新神戸からのぞみ112号で東京へと向かう。久々の東京出張だ。「東京にはもう何度も行きましたよね〜君の住む懐かし都〜」という古い歌謡曲のフレーズをなぜか口ずさんでしまう田舎者のボンジョルノでありました。たしか新谷二郎とかいう名前の歌手が唄っていたように記憶している。


今回はいつもと違ってこのパパスだけの身軽な出張スタイル。大きなカメラも持ってこなかったし、万年筆も珍しく1本しか持って来なかった。大変楽チンではありませんか。

久々に新幹線に乗って思った。飛行機に比べてなんて足元が広〜いのかと。ヨーロッパまでの12時間を拘束されたエコノミークラスの座席の倍はあるのではないでしょうか。そんな理由もあって私の東京出張は飛行機ではなくて新幹線で行く。それと飛行機だと国内便でも持ち物検査がある。これが面倒だ。私はあのゲートをスムーズに通過した記憶がない。それに全車両禁煙なれど新幹線には喫煙ルームがある。喫煙者には過ごしにくい東京に滞在する前に、喫煙ルームはありがたい。

今名古屋を過ぎた。富士山が見え始めたらすぐ東京だ。今日は蒸し暑い一日になりそうだ。

11時40分山手線の西日暮里経由で綾瀬駅に到着。車で駅まで迎えに来てくれた猪瀬3代目と打ち合わせ。(株)猪瀬はベテランのスタッフが引退し若返った。その若い力が夢を語れる業界に変えていってくれるように思う。現実に目を背けることなくそれでも一歩一歩前身してゆく素敵な仲間たち。



猪瀬3代目に浅草まで送ってもらい、何軒かの材料屋さんを訪れ、途中前々日から東京に来ていたカンダミサコさんと落ち合い革問屋のサライ商事へ。途中隅田川方面を見ると新東京タワーが相当な高さまで立っていた。

私たちが大好きなシュランケンカーフやクリスペルカーフを作っているドイツのペリンガー社の社長さんが年に一度の来日をしていて、この機会に会って注文するとサンプルロットでの注文が出来る。この機会を逃す訳にはいかない。



タクヤ君も加わって3人でのミーティング。タクヤ君とは久しぶりに会う。タクヤ君は変わらずタクヤ君でないと生み出せないアイデンティティーをカタチにしている。



ミーティングは和やかな雰囲気で進んだ。クロームなめしの革を作っているタンナーの中でペリンガー社は私にとっては希望の星。現行品のクロームの革で使いたいと思う革は、現在私の知る限りこのドイツのタンナーしかない。

夜サライ商事の常務たちと会食し、私は東京の常宿の神保町にある学士会館に。


東京出張は日帰りでも十分な事が多い。今回も日帰り出来る内容だった。しかしボンジョルノはせっかく東京に来たからには、このレトロでこの渋々の宿に泊りたぁ〜い。


そして精養軒が作る朝食が楽しみ。いつもはホコホコの焼き鮭が付いてくる和食をチョイスしているけれど、今回は洋食選んだ。ここの洋食は玉子のチョイスで、プレーンオムレツが選択出来る本格派。

そして9時30分発ののぞみ23号で帰神。午後1時過ぎにはル.ボナーに。今名古屋駅を出ました。

月別 アーカイブ

このアーカイブについて

このページには、2010年7月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2010年6月です。

次のアーカイブは2010年8月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。