2010年11月アーカイブ

2010年11月30日

ブッテーロ革お手入れ名人

ル・ボナーのお客様の中で、知る限り一番のブッテーロ革のお手入れ名人・Fさんが来店されたので、お持ちの製品の見事なエージングを写真撮影させてもらいました。見事なエージングを写し取るのは難しい。実物見た人は圧倒される。でもその一端をなんとか分かって頂けると嬉しいなぁ〜。


左がFさんが使っている3本挿しペンケース。右が新品。


最もエージングが進んでいる名刺入れは、使っていて一部剥げた。Fさんのショックいかばかりだったか。しかしその後磨き上げ続けたら復元間近か。ブッテーロという革の復元力は群を抜く。


Fさんが日々持ち歩くグリーンのブッテーロ革の小物勢揃い。ひたすらハンカチで磨き上げただけだそうです。水拭きも皮革オイルも無しで磨くだけ。そしたらブッテーロに含まれるオイルが表皮をコーティングするように表面を覆う。分かっていてもなかなか真似出来ません。でも頑張ればその努力は報われる革。


半年ほど経ったダレスバッグのエージングはこれから。でもそれまで雨の日以外はいつもお使いになっていたグリーンのブッテーロ天ファスナー・ブリーフケースのエージング具合を知っているので、この太ダレスもブッテーロの潜在能力を時間をかけて引き出して頂けるはず。それにしても日々電車通勤で、この素晴らしいコンデションには驚かされる。ブッテーロは使い手の接し方次第で、本当に清潔感あるエージングをしていく稀有な革です。

2010年11月29日

ボウラーハットの季節が来た




分度器ルータンが久々突然来店した。アップラーである分度器さんに最新のMacBookAirいいよねと賛同をハミの前で求めたら、iPadとワイヤレスキーボードあれば十分ですよと予期せぬご意見。たしかにあとマジックトラックパッドがあれば操作性は十分。私のMacBookAir購入作戦はあっけなく終わりを告げた。


分度器さんが帰った後、2年半お待ち頂き作ったトランクを顧客のAご夫妻が引き取りに来られた。その時私の労をねぎらいプレゼント頂いた。何て役得なボンジョルノでありましょうか。開けてみると「アスコットタイ」ではありませんか。昔から憧れていた品。でもなかなか購入するまでには至らなかった品。優雅に過ごす紳士が、休日を過ごす時にするネクタイのイメージがあって、私には不似合いだと思いつつ憧れていた品。


直ぐに付けてみました。いつもシルクの薄手のマフラーを冬場はアスコットタイのようにして巻いていた私だったので、違和感なく装着出来た。その上収まりがマフラーより良いではありませんか。これは良い。これからのボンジョルノの冬場の必需品になる予感。


寒くなってまいりました。私にとってはボウラーハットの季節がやって来ました。この帽子被っているオジさんは少ない。被り続ければ違和感は消える慣れる。それにベストとアスコットタイが加わり、冬場のボンジョルノファッション完成型〜?。

2010年11月27日

今年最後のパパス・ショルダー

連続して生産となったパパス・ショルダーバッグが店頭に登場です。このパパスの人気は続いています。ル・ボナーのメンズバッグの中で群を抜く支持を受けているバッグです。ありがたい事であります。


コニャック


タバコ


グリージオ

定番のエージングが楽しめるミネルバボックスのパパスも3色揃いました。今回生産したミネルバボックスの3色は、銀座の「C.O.U.」さんにいっぱい納品したので、関東圏にお住まいの皆様も是非見に行ってください。





そして毎回色々な色のシュランケンカーフで少量作るタイプでは、今回はライムグリーンとスカイでの登場です。各5個作りました。予約もあったので残りわずかです。シュランケンカーフでパパスを作るようになり、ミネルバボックスタイプとは違う新たなパパスの魅力を生み出せたと感じています。私は現在ライムグリーンのパパスを半年使っています。素晴らしいシュランケンカーフの発色はそのままに、厚みのある質感の豊かさが使い続ける事で増幅しているように感じて、大変気に入って使っています。パパスをスカイ色で作るのは今回が始めて。淡い水色が素敵なパパスになりました。

私自身が使い続けたいショルダーバッグとして生み出したパパス。これからもル・ボナーの定番中の定番バッグとして作り続けていきます。

2010年11月26日

ヨーロッパ周遊旅行が懐かしい

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(ベルリンに到着し、ベルリン市内へ)

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(ベルリンの蚤の市にて)

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(プラハの憂い?)

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(歩き疲れてへたばる2人。ボローニャにて)
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(旅の最後の夜。フィレンツェにて)

過去の思い出はセピア色。6月に行ったヨーロッパ周遊旅行を懐かしく思い出す。私だけは確たる目的意識を持たないままの参加であったけれど、それでいてバカンスとは程遠いハードな日々であったけれど、素敵な思い出いっぱいの旅行だった。中高年の男3人同部屋で、それも安ホテルの上ダブルベットと簡易ベットの場合もあった10日間。バスタブのあるホテルには一度も泊まれなかった。その上まるで体育会系の合宿のように、クタクタになるまで歩き続けた日々。美術館も歴史的遺産もただ前を通り過ぎるだけで、ひたすら文房具屋さんと蚤の市を巡る旅だったけれど面白かった。その事すら懐かしく思い出す。3カ国、5都市+近隣の町を巡り、今後のそれどれの未来の方向性を探し見つめ直す旅行だったような?気がする。気心知れた仲間と気兼ねする事なく過ごした11日間。かけがいのない日々だった。

このメンバーの中で私が突出して年長者だ。だが間違いなく私が一番迷惑をかけた。いつも「私をほっとかないでぇ~」と一匹だけにされたチャーの様に不安いっぱいのボンジョルノ。その上旅行中時差ボケのままのボンジョルノはいつも部屋に戻るとすぐにばったんキューで、だのに午前4時には起床して寝てる二人に「今からシャワー使うけれど気にしないでね」と一言伝えてシャワールームに。帰国後二人の時差ボケは相当長引いたようだ。それでもあの旅は楽しかったと言ってくれる二人。

年に一度はヨーロッパに、特にイタリアに行きたい。でも旅人という異邦人として。帰る場所は日本。それも神戸。素敵な仲間たちと一緒に神戸がいい。その事を再確認出来るのが私にとってのイタリア。来年もこんな旅が出来るといいなぁ~。このところ親しくしている人たちが、スペイン、フランス、イタリアへとヨーロッパへの旅が連続している。来店された時に旅の思い出を聞くのが楽しみだ。今年6月のヨーロッパ3カ国周遊旅行の事を懐かしく思い出したボンジョルノ。

2010年11月24日

トランクほぼ完成。




今年一番の大作のトランクがほぼ完成しました。カクカクとした仕上がりでない、私の思い描いた緩やかな曲線の箱に仕上げる事が出来ました。この制作だけに集中しては作業する事は叶いませんでしたが、一針一針手縫いで強度が増すのを感じながら縫い進める時間はかけがいのない至福の時間でした。


内装は赤に近いワイン色のピッグシルキー使ってシンプルな仕上げ。これに仕切り板を付けるか現在思案中。使い続けて頂いて10年後、20年後、いや半世紀後の姿が楽しみです。柔軟性のあるトランクを、生命力抜群のブッテーロ革で作ったから、長く使えるはず。内装は張り替えが容易にできる様にしてあるので、ご要望あれば別の革使って仕様も変えて、生まれ変えさせる事もいつでも出来ます。楽しい仕事を私に頼んで頂いたお客様に感謝。もうしばらくは一緒にいられます。私はトランクを作るのが一番好きかもしれないと思っている。でも現在社会ではこの高価な箱は需要が少ない。トランクは私の鞄作りの原点。

2010年11月22日

増えていくカメラ機器




最愛のレンズ50mmF1.4が2度目の修理から無事戻って来ました。私の粗雑さゆえに2度もの苦難を与えてしまったこのレンズ。これからは出来るだけ扱いには注意を払いながら一緒に年老いて行きたいと思っております。

この愛しのレンズ不在時に、丁度カメラ趣味を満喫出来るチャンスが連続してしまった。普段街行く他人のスナップ写真は撮りにくいご時世だ。でもそんな写真が気兼ねなく撮る事の出来るチャンス。その間手動の85mmF1.4を使いシビアなピント合わせに四苦八苦しながら、最愛のレンズ50mmF1.4があればと思う事が何度もあった。このレンズが一番好きだ。修理代16000円ナリ。


修理出来上がったレンズを引き取りに行った時にドームスタジオなる機材を入手した。一番大事な革製品撮影に今だ自信が持てないでいる。特に室内では全然上手く撮れない。それがもしかしたらこの道具使ったらいけるんじゃなかろかと思い買っちゃった。5880円なり。


そのスタジオを使って革製品を撮ってみました。それも少し絞り気味で。革の発色と、革の質感が出たのではないでしょうか。これは購入して正解でありました。


ついでにスタジオ使ってマイGRD3を撮ってみました。いつもはハッキリ映らない張り替えたエレファントの革部分が目立って撮れているではありませんか。これは使える。でもってGRD3をよーく見ると、いつもの21ミリになる純正のワイドコンバージョンレンズじゃなくて、違うレンズが装着されているではありませんか。これはHOLGA用の魚眼レンズ。GRD3にもアダプター使って装着可能。面白いと思って思わず買ってしまった。魚眼レンズ+アダプターで9000円弱なり。でもって同位置からのレンズの違いを試し撮りしてみました。


ノーマルな焦点距離28ミリではこんな感じ。


それに純正のワイコン付けて21ミリにして撮ったらこの広がり。



入手した魚眼付けるとこんな感じ。確かに21ミリより広い。そして間違いなく魚眼レンズだ。でもう〜ん不完全燃焼だ。でも面白い。元々魚眼レンズは遊びなのでこれぐらいでいいのではないでしょうか。

という風にちょこちょことカメラ趣味充実のための品が増えております。まだまだ私なりの撮影技術の方程式は確立してはいないけれど、趣味と実益兼ねてこれからも頑張って行く所存であります。カメラは面白い。

2010年11月19日

残心コインケース登場

残心シリーズ第三弾のコインケースが出来上がりました。


ブッテーロではオレンジ、チョコ、ワイン、黒(赤ステッチ)、茶の3色。
価格は税込み6500円。


シュランケンカーフもライムグリーン、ゴールド、黒、ダークブラウン、オレンジ、ジーンブルーの6色で、同じく税込み6500円。


クリスペルカーフは税込み8000円。黒桟革は税込み9000円です。


マチ無しの薄いコインケースですが容量は充分。蓋部分が小銭をジャラっと出す時に防波堤の役目をする様に工夫しています。小銭を確認する時便利です。小銭入れ部分以外に二箇所のポケットがあり、お札を小さく畳んで入れたり、名刺は収まりませんがカードは収める事が出来るポケットです。


そして折り財布にドッキングする事も出来ます。この後登場する名刺入れも同じように残心折り札入れにドッキング出来ます。


ドッキングさせる方法は、カードに挿す事が出来るようにしてあるからです。頻繁に出さない免許証などをこの部分に入れて使うと良いかもしれません。がっちりコインケースや名刺入れを固定する場合はこの部分に何枚かのカードを重ねて入れると良いかもしれません。当然別々に使っても良い訳で、使い方自由自在。

残心シリーズの革小物たちはゆっくりですが着実に登場させて行きます。次回は名刺入れです。9型全部揃うのはどうやら年を越しそうですが、宜しくお願いいたします。私なりに日本を思い描き創造したこの残心シリーズは面白いし良いという思いがより強まっております。


私の愛用のシュランケンカーフの紫のポーチ・ピッコロの中にシュランケンカーフのライムグリーンの残心コインケースも加わりました。それにしてもポーチ・ピッコロは小さいのにいっぱい入る。現在残心革小物が5点。それにシガリロ1箱とライター。それに万年筆が6本?。それとこの上に老眼鏡ケースまで収まる驚きの収納力。作った本人でありながら感心してしまう。

という訳?でこの後もゆっくりですが順次残心革小物シリーズは登場します。
重ね重ね宜しくお願いいたします。

2010年11月18日

家族と4年ぶりの故郷へGO~




今日は休日を利用して家族3人プラス1匹で、私が4歳から中学1年生までを過ごした南但馬の朝来市の旧朝来町に行く事になった。神戸を出発した時は晴れていた。でも最初に訪れた竹田城跡に着いた時は雨。雨が弱まるまで待って竹田城跡へと出発。


今回は近道で行く事にした。


この近道がメチャクチャきつい登山道。私もチャーも城跡に辿り着いた時にはヘトヘト。体力の衰えを実感した酸欠状態。城跡を散策し駐車場に戻った時に、ハイヒールを履いた若いキャピキャピギャルたちがその近道で城跡まで出発しようとしていた。彼女たちはきっと地獄を見るだろう。








天空のこの城跡は素敵な場所。子供だった頃は山の麓から本気の登山しないとたどり着けなかった特別な場所だった。





昼食は竹田城跡が間近かに見える山の中腹にある市営の食事処で。但馬牛のたたきも入った定食は1000円なり。大変美味しかったです。


今回の朝来巡りは当然我愛車・アルファ・ロメオ145クワドリフォリオで。適度な緊張感を強いるこの愛車でのドライブは、今だ眠気を誘われた事はない。まったくもって私にとっては最高の車だ。


そして石を積み上げて作った大迫力の多々木ダム前にあるあさごの森美術館へ。





彫刻がいっぱい。静かな素敵な時間が流れる。





そして最後は神子畑の銀杏。オッパイのようなつららのような突起物が枝から下がる古木。この銀杏を見ると手を合わせたくなる。


分校跡の運動場はその銀杏の落ち葉の絨毯。


素敵な時間を過ごさせて頂きました。私にとっての故郷は益々寂れているように思えたけれど、変わらずかけがえの無い場所。

2010年11月15日

「鞄仙人」小林哲夫氏に会ってしまったぁ〜。


今回の「アファンの森で語る会」に参加して、前々から気になっていたけれど会う機会がなかった鞄職人の方と会う事が出来た。道もまともに通っていない山奥で、木こり兼業で個性的な手縫い鞄を20年以上作り続けているカバン職人・小林哲夫氏だ。氏の作る鞄は自己流の極めだ。でも全ての制約から解き放たれて作られたその鞄は、氏のアイデンティティーを強く感じ取る事が出来る。


その鞄たちの一つがこれ。厚みのあるヌメ革しか使わない。手縫いしかしない。注文主の要望は最小限しか聞かない。ラフな鞄です。でも孤高の魅力感じる鞄だ。聞くとヌメ革は最初汚れやすいので、組み上げる前に何度も馬油と特殊な動物性オイルを塗り込みその問題を解消していると言う。そしてボンド使った仮止めをせずに手縫いで組み上げるという。その事がどれだけ意味があるのかは別にして、それらのこだわりと仙人のような生活から、唯一無二な個性的な鞄たちがゆっくり生まれて来る。この特別なヌメ革の鞄を愛用する古山万年筆画伯や万年筆くらぶ会長・中谷でべそ氏たちが言うには、小林氏を「鞄仙人」と命名したのは私らしい。でも本人もそのあだ名を気にいっておられるようなのでまあいいか。



その小林哲夫氏がこのお人。40歳までは大手有名店の革製品のバイヤー。その後何を思ったのか、人里離れた山奥に工房を構え孤高の鞄仙人に。本人金はないけれど今が最高に充実していると言う。会う前私は仙人のような身なり(作務衣?)を想像していた。全然違って爽やかアウトドアなオールドマンではありませんか。しかし日々の仕事と生活を聞くと面白過ぎます。食べ物は基本自給自足。そのナチュラルな日々は十分ノンフィクションの物語の主人公。だから自由に生きられる。自由に鞄を作れる。現代社会の閉塞感から解き放たれた氏の生き方に憧れ感じる私です。でも俗な私には出来はしない心豊かな生き方。


その小林氏はつい最近新車を買った。4WDの軽トラだ。普通の車だと底打ちして途中で車を放棄して歩いていかないとたどり着けない山奥に住む氏にとって車は4WDが絶対だ。そして今後買い替えないで済むとしたら、この選択しかない。そんな道具としての軽トラが素敵だと思った。アメリカの田舎人がボンネットトラックを誇らしげに乗っているように、日本の田舎暮らしには4WDの軽トラが良い。話しを聞くと特別なエコポイントで格安購入出来たらしい。田舎暮らしするなら、公共の恩恵を最大限利用する事が大事だ。私の愛車・アルファ・ロメオとは対極に位置するチョイス。


その軽トラの助手席に乗って色々お話しした。貧乏自慢から社会の有り様?まで。あっ忘れてた。当然鞄の事も。独立系鞄職人ではあるけれど業界の中枢とも関わり持ちながら鞄作りする私とは対極に位置する鞄仙人。でも不思議なぐらい気が合う。それが心地良い。

小林哲夫氏の作る鞄に興味を持たれた人がおられたとしても、簡単にはアクセス出来ません。もし何とか連絡とれて実際に作った鞄が欲しいと思ったとしても今は売ってくれません。来年の5月に開催する東京・恵比寿での展示会に向け月1.5本ペースで作り続けている途中。その為今売ってしまうと展示会に並べる個数が減るからと。来年5月の展示会が私も楽しみです。是非とも私も表敬訪問したいと思っています。

間違いなく無二の鞄たちです。そして無二の鞄職人です。
でもナチュラルな人が作る、ナチュラルな鞄です。

アファンの森に行って来ました。




去年は行けなかったけれどボンジョルノにとって毎年の年中行事になっている古山万年筆画伯主催の「アファンの森で語る会」に行って来ました。いつものように愛車アルファでの年に一度の長距離クルージングを決行する予定だったけれど、注意散漫なお父さん一人での場合は危険だから駄目だとハミが言う。そして今回は鉄道での黒姫行きなってしまいました。新幹線での東京出張以外の鉄道使っての旅行は久しぶり。車窓の外に広がる山々の紅葉見ながら、これはこれでなかなか良いではありませんか。その上楽チン。



私は近畿地方のチベットと呼ばれたりする兵庫県但馬地方に、中学2年生まで過ごした。自然はいつも隣り合わせだった。大人になっても信州の森へよく車を走らした。森は人の心と体を包み込む。森は私にとって心の清涼剤。その時間を思い共有出来る仲間と一緒に過ごせるなら、より素敵な事じゃないでしょうか。






この集いはアファンの森を訪れ、C・W・ニコルさんや森の育て人・松木翁のお話しを聞く事が会の趣旨だけれど、その事以上に私にとっては、年に一度のこの集いの時しか会わないけれど、年に一度会う若者たちのお話し聞くのが刺激になる。悩みもがきながら素敵な明日求める若者たちの話し聞く時、日本もまんざら捨てたものじゃないなと思うのです。20代前半の若者たちから85歳のシャキッとした淑女まで集う、年齢層の守備範囲が広いのも素敵な会です。



そして万年筆くらぶ会長・中谷でべそ氏やめだかさんにも久々会えるのもこの会の私の楽しみ。柔らかな(表面的には?)先達お二人の万年筆趣味が私には心地良い。それに北海道から参加のディープな御仁も加わり話しは盛り上がったぁ~。

それとすごく会ってみたかった人とも今回のこの会で初めてお会いできた。その人は「鞄仙人」。良し悪しを論じる事などおこがましくて言えない独自の境地で作り続ける鞄たちの実物は今まで何度か見たけれど、その作った本人とお会いするのは初めて。この人良い~。「鞄仙人」については改めて詳しくこのブログで書かして頂く事とします。


そして今回の目玉は、アファンの森に新しく出来たばかりのメインセンターで、ニコルさんのお話しを聞く事。すべて国産材を使って宮大工職人さんたちの手で作られたその建物は、日本の素敵を伝える無垢な美しさ。そして室内を飾る家具たちはアファンの森から切り出された木材使って作られたという。この豊かさ素敵です。

「アファンの森で語る会」も今回で9回を数える。いつも参加するたびに思う。本当の豊かさって自分にとって何だろうかと。この時代に生きたカタチ残したい。頑張り過ぎず淡々と。自分にとっての本当の豊かさが少し見えて来たように思えた。

2010年11月12日

我が家の過保護犬・チャーは今日も行く~

13、14日と店主留守にします。ハミ一人のル・ボナーです。
年に一度の「アファンの森で語る会」に参加して来ます。
その二日の間、万年筆やカメラについての会話は出来ませんが、
ゆっくる革製品を見て頂く事が出来ると思いますので、
是非来店お待ちしておりますとハミが言っております。




先週の木曜日の休日の恒例である朝の長時間散歩から戻ってきたら、チャーの左前足から出血していた。どれどれ見てあげようとチャーの左前足を持ち上げようとしたら、何を勘違いしたのか威嚇しながら私の手をガブガブ咬んだぁ〜。愛情からの行為だったのに何て奴だ。ハミだと同じ事をしてもされるがまま。直ぐにチャーの恐怖の館・オタニ動物病院には行かず様子を見る事にした。チャーも年開けると12歳。色々体に支障が出てくる年齢だ。



昨日の木曜日の長時間散歩時にはもう元気なチャーに戻っていた。足どり軽くグイグイ引っ張りながら前を進むチャー。


このところチャーの意思は無視して、飼い主(ハミ)の独断でダイエット決行中。少しスマートになった様な。それに影響された訳ではないけれど私も〜?。分かったのです。私のメタボはハミがいつも料理をいっぱい作る事が原因だという事が。50過ぎたら量いっぱいはいけません。食事量が少なくなったら、それだけで私の場合は痩せられるはずです。チャーを見れば実感する。

それにしても子供たちが大きくなり、私たち夫婦はチャー中心です。子供たちと接するのと違って、我儘放題に育てたチャー。お店でお客さまがドアを開けると吠えるのも全然直っておりません。ダイエット決行中の為、おやつをあげないので益々吠えます。人の言う事は全然聞かないけれど、本当は賢いのかもと思わせる部分があって、猫的な部分を持った犬だと思う。いや飼い主ボンジョルノにソックリと親しくしている人たちや家族は言う。確かにそれは否定出来ない。






2010年11月11日

トランク製作途中経過




アタッシェは今でも多くのブランドで作られているけれど、トランクは見る事が少なくなった。アタッシェは年に一度ほどは作るけれど、トランクは久しぶりだ。アタッシェに貼る革に比べて倍以上の厚みの革で組み上げるトランクは、革が強度を担い、芯材と貼り合わせる事で硬度を生み出す。それに金属の枠で補強する。その三位一体を結び付けるのが手縫い。手縫いで絞り上げるごとに強度が増すのを実感しながら手縫いを進める。手縫いは時間がかかるが楽しい作業だ。


トランクに使う錠前はイギリス製の真鍮製にする事にした。イギリス製の錠前の仕上げは正直言って雑だ。しかし既成の錠前では最も雰囲気持った錠前だ。トランクにはイギリス製錠前が似合う。


錠前とハンドルを取り付けて外観はほぼ完成。強度を内側から補強して内装すれば完成。ル・ボナーらしいトランクに仕上がりそうです。クラシックな風情持ったトランクは、大好きな鞄です。




2010年11月 8日

EF50mm F1.4の悲劇 そして帯に短し襷に長し




私が最も好きなEF50mmF1.4のレンズ。私の撮りたい被写体と、バランスが絶妙で大好きなレンズです。私の不注意で落下させ修理して頂き、益々このレンズが特別な存在になった。同じスペックの他のレンズ(同じキャノンの最新のレンズだとしても)では変え難い関係をこのレンズに感じている。

だのに何て事だ・・・・二度めの同じ過ちをしてしまった。落下させてしまった・・・・。私は何て雑な人間なのかとほとほと呆れてしまった。レンズを振ってみるとカタカタ言う。どうやらレンズ本体は大丈夫なようで、前回と同じモータ部分のようだ。これなら修理可能なようなので、ひとまず安心。本当にこのレンズには苦労をかけ続けて心痛む。修理から戻ってきたら今まで以上にこのレンズが私のカメラ趣味の中で特別な存在になるのだと思えるのでありました。

しかし困ったぁ〜。今週の週末には私のカメラ趣味を満喫出来る年に一度のイベントがある。当然このEF50mmをEOS50Dに装着して行く予定にしていた。それが私の過ちの為に出来なくなった。


今私はEOS50D用のレンズを5本持っている。自分に合うレンズを探し求めた彷徨の結果の5本。最後はEF50mmF1.4に戻って行くボンジョルノ。やはり私にはEF50mmF1.4が合う。でも今回はEF50mm以外のレンズで臨まないといけない。4本のレンズを付けて撮ってみるが、帯に短し襷に長しで選択に苦慮する。ヨーロッパ周遊旅行用にベストだと思っって入手したけれど持って行かなかった、手ぶれ防止機能付きのズームレンズは抜群に楽にハズレなしで普通に撮れるけれど、やはり納得出来ない。そして一番使うのに苦労するレンズを選択するボンジョルノでありました。


そのレンズはSAMYANG製の85mmF1.4。手動でピント合わせはシビアで、私の持っているレンズの中で一番重い。当然手ブレ防止機能など付いていない。つまりはずれ写真連発の危険性大。しかし奇跡の一枚が撮れるとしたらこのレンズ。やはり私は単焦点の明るいレンズが好きだ。


そしてその手動の85mmF1.4のレンズで撮った今日の一枚。秋も深まりました。でもピントが甘~い。この手動のピント合わせに慣れないと。自由自在に操れた先に、アナログ銀塩カメラのライカM3とズミクロン90mmF2のコンビを使いこなせる私の姿がやっと見えるはず~。それにしても真ん中2枚の写真はGRDⅢで撮ったけれど、十分ではないでしょうか。迷路に迷い込まずにGRで落ち着いて頑張っていればよかった。でももう戻れない。カメラは面白い。

2010年11月 7日

ZANSHIN残心シリーズ スタート




残心シリーズの折財布はブッテーロ革で作ったタイプも出来上がり、やっとスタート切ります。ブッテーロでは茶、オレンジ、黒、ワイン、チョコで作りました。ブッテーロ革で作ったタイプは予想以上に良いです。裏ばりしたデュ・プイのソフトカーフとブッテーロの相性が抜群で、私が一番好きだったけれどもう生産されていないフラスキーニのねっとりイタリアンカーフを思い起こさせる質感。ブッテーロ革の残心折財布税込み8500円。予定より本当に遅れてしまい私の不徳の致す所であります。シュランケンカーフ6色、ブッテーロ5色、黒桟革2色、クリスペルカーフ2色、計15種類は壮観であります。



今私はサンプルで作った残心折財布を使ってみていますが、これだけ削ぎ落としたシンプルなデザインでありながら、必要十分な財布としての機能は持ち合わせ、革素材の質感も十二分に味わう事が出来ます。使い続けてその良さが醸成されてゆく財布だと思っています。

そして残心折財布と同時に、残心6連キーホルダーも登場します









残心折財布と同じ革のバリエーションで登場です。ブッテーロとシュランケンカーフは税込み7800円、クリスペルカーフは税込み9000円、黒桟革は10000円での登場です。


スイスの名門アミエット社のキー金具を奮発し装着しました。普通の板状のキー金具に比べて丈夫に出来ています。カードキーも使う方が多くなっているので、キーケース背面にさし込める部分を作りました。工夫次第でこの切り込み部分は色々な使い方出来ると思います。残心シリーズは共通して言える事ですが、この6連キーケースも革質感を十二分に楽しみながら使う事が出来ます。

私は多機能な革製品も作って来ました。そしてイタリア大好きです。でも50過ぎて大好きなイタリアへ行く度に、日本の良さを思い出させてくれます。そして日本的な所作や余白に美を求める心に感動を覚えます。それを私なりにカタチにしてみたいと思い、この残心シリーズの革小物は発想しました。この後も順次出て来ます。もう何時完成とは言わない事にします。でも残心シリーズは作り続けております。
(株)猪瀬さんのフラソリティー、分度器ドットコムさんのオンラインショップでも販売します。Pen and message.さんの神戸元町の店舗でも全種類見る事が出来ます。
小さな驚き感じてください。



2010年11月 6日

MacBookAir 美しいプロダクト

アップルの思考するプロダクツに憧れのような感情持ち続けていた。しかし大多数が使っているWindowsの呪縛からは容易には抜け出す事が出来なかった。それは何時も気になり憧れながらアルファ・ロメオオーナーにならぬまま過ごし、やっと3年前勇気を持って決断した時と同じだ。自分に素直な決断をするのがやはり正解だ。そしたら自己責任で良いところも悪いところも含めて愛しさ深まる。先達が後押ししてくれると、なおの事決断もし易い。

Macユーザーになったのはつい最近だ。アップル伝道師Kさんの勧めとバックアップの結果、少し前のiMacを手に入れた。元々パソコンには詳しくなかった私は、驚くほど技術的ハードルらしきものを何も感じる事なくWindowsから移行出来た。今まで考えていた躊躇は何だったのか。そしてWindowsでは味わう事がなかったパソコンを楽しむ事を知った。それは外観も含めて。パソコンを楽しむという感覚を知ったらWindowsには戻れない。面白い。

そのアップル伝道師Kさんがル・ボナーのiMacをバージョンアップする為来店。その時ル・ボナーのキューブ・ブリーフから出てきた品が~。



最新のMacBookAirだぁ~!。このところボンジョルノが一日一回はアップル社のホームページを開いて見ては、「美しいなぁ~」と感嘆の声を上げているプロダクト。ネジ一つまでデザインされている。その最新の造形美をKさんはもう手に入れていた。

それにしても美しいパソコンだ。家で使っているWindowsのパソコンも3年使った。買い替えたいという衝動を感じている。美しいと感じられるモノたちに包まれて過ごしたいと願うボンジョルノ。スペックは二の次。ハミを説得する方策を現在思案中。






-- iPadから送信

2010年11月 3日

今年も四角なダイアリーカバー




大和出版印刷、分度器ドットコム、pen and message.の3社共同企画のリスシオ・ワン紙使った四角なオリジナルダイアリーノートが、今年も販売出来ました。そして頼まれていたそのダイアリーノート用の革カバーも、遅ればせながら完成しました。このダイアリーカバーは上記3社に加えて、作ったル・ボナーでも販売いたします。



4冊まで納める事が出来る豪華ダブルタイプはクリスペルカーフの2色とブッテーロの茶でつくりました。シュランケンカーフで作ったタイプもそれぞれのお店でまだ少し在庫がある場合もありますので、問い合わせてみてください。クリスペルカーフは税込み21000円、ブッテーロ、シュランケンカーフは18900円。


シングルタイプのカバーのシュランケンカーフでは、左からスカイ、ジーンブルー、ライトグレー、ゴールド、アイリス、オリーブ。税込み12600円。



ブッテーロ使ったシングルタイプは黒とオレンジ。税込み12600円。


そしてクリスペルカーフと黒桟革でもシングルタイプ。クリスペルカーフは税込み14700円。黒桟革15750円。

表裏両方に心材を革でサンドイッチして硬く仕上げています。その事で下敷きの役目もしてくれます。ステータスを高めるだけでなく、機能的にも向上するこの革カバーに四角なオリジナルダイアリーノートを入れて使うと、そのノートに万年筆で記する時に、より豊かな時間を過ごす事が出来ます。

お待たせしていた皆々様。いよいよ万年筆の書き味にこだわって作ったリスシオ・ワン紙使って作った四角いオリジナルダイアリーの革カバーの販売が始まります。4店それぞれ品揃えが異なりますので、お気に入りの革と色を探し出して購入してみてください。使うときっと気にいってもらえると思っています。

(追伸)
カメラに夢中な家具職人の難波君から、前回来店時に自慢のハッセルブラッドで撮った写真を送って来て頂いた。やはり中判サイズの写真は違う。いやここは難波君の撮影技術を褒めるべきだ。うまぁ〜い!。私はハッセルブラッドも欲しいと思うのでありました。いつかハッセルブラッド。その前にライカM3を思いのまま操れるのはいつになるやら。








そして今日の私の一枚。シャーロキアンな顧客の方に見せて頂いた100年ほど前の頑強なアンティーク懐中時計を得意な方程式で。この方程式しか確立していないボンジョルノ。



2010年11月 2日

メンズポーチ現在形

バッグinバッグとして使えるコンパクトなサイズながら、普段持ち歩く必需品を十分納める事の出来るサイズと縫製方法を試行錯誤しながら生まれたポーチ・ピッコロは、メンズポーチが不人気な時代にル・ボナーがあえて登場させたいと思ったメンズポーチのカタチです。このポーチは使うとその良さが実感出来るポーチです。使う人の工夫でその能力もバージョンアップ。
好評を受けて作ったばかりだのに、またまた連続生産しての登場と相成りました。


前回は生産しなかったブッテーロ革では4色。左から茶(内装グリーン糸グリーン)、オレンジ(内装チョコ糸オレンジ )、チョコ(内装チョコ糸ワイン)。そして前に鎮座するは、一番人気の赤ステッチの黒(内装赤)。オレンジはオレンジ好きの分度器さんの希望を受けての制作です。そうでなければメンズポーチでオレンジ色はまず作る事はない。つまり希少です。税込み33600円。


同じ型紙使って作っているのに、外向きにせり出すふくよかさが特別なピッコロに仕上がるクリスペルカーフでも黒(内装赤糸赤)とダークブラウン(内装チョコ糸ワイン)で作りました。クリスペルカーフという革の素性の良さが成せるふくよかさ。クリスペルカーフの黒のブルーステッチをお待ち頂いているお客様、次回生産になります。待っていてください。税込み42000円。



前回作って好評だったので、黒桟革でも再度登場です。国産黒毛和牛の皮を、姫路の伝統的なめし技法の白なめしで革に仕上げ、それを揉み上げシボを作って、その上に何度も本漆を染み込ませながら塗布した黒桟革。その革がこのポーチ・ピッコロになった時、活きています。この革のピッコロはオーソドックスに、黒(内装黒 糸黒)ダークブラウン(内装チョコ 糸ワイン)。税込み42000円。

(追伸)
ポーチ・ピッコロは分度器ドットコムさん、Pen and message.さんでも好評販売中ですが、新しく出来上がったこのポーチ・ピッコロを今日中に送り出せませんでした。なので販売開始は木曜日以降になります。実は今日島根の松江から革製品作っている若者たちが訪問して楽しく話し込んでしまい送れなかった訳です。ここのところ同業者ではないかと思える方々の来店多いけれど、多くのそういう方々は名乗らず製品を見て帰る。製品の見方で同業者だというのは分かります。私は怖くないので是非名乗ってください。そしたら今日のように楽しくお話しする事が出来る訳ですから。モノを作り出す事は素敵な仕事です。

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