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2010年12月 2日

万年筆菌潜伏中

ここ何年か増え続けた万年筆も、ヨーロッパ周遊旅行以来止まっている。これはボンジョルノにとって幸せな事なのか不幸な事なのか分からない。どちらにしても万年筆菌は現在潜伏中だ。実用を考えるといっぱいはいらない代表格のような存在の万年筆なのだけれど、興味を持ち始めるとやたらめったら増えてゆく。私なんぞは書き物する仕事ではないし、几帳面に手帳に記するタイプの人間ではないし、日記も三日坊主。万年筆が無くても十分事足りる。でも魅力感じてしまった。私に無い知性のようなものを万年筆に感じるからだろうか。しかしいっぱい集めるようになった時点で、その知性も喜劇に変わる。でもいいのだ。私の場合潜伏中なだけで、何かのきっかけで復活するだろう。その間今持っている万年筆たちを愛でて楽しもう。

でもって、今所有している70本ほどの万年筆の中で5本を選ぶとしたら何だろうと考えてみた。統一感のない私の万年筆趣味故に、チョイスするのは難しい。万年筆趣味なお客様が多く来店されるから、接客ベタなボンジョルノの販促小道具として多方向に統一感なくコレクションが増えていったという事か。いやいや万年筆においては浮気性なのでありましょう。でもしいて5本を選ぶとしたら〜。


アウロラ85周年レッド「マダム・モニカ」ははずせない。多くの人を道連れにしてやっと入手成就した万年筆。ロジュウムメッキした14金ハイレグペン先を移植して、無二のボンジョルノ仕様レッドになって益々ぞっこん。


万年筆の魔窟?「ユーロボックス」さんを知って多くのアンティーク万年筆が増えた。特に50年代のモンブラン。モンブランの魅力の源泉がぎゅーっと詰まった時代のモンブランの万年筆たち。その中でも中谷でべそ万年筆くらぶ会長から無理言って入手叶ったこの146テレスコープ後期型は特別。万年筆で書く事を極めた書き味だと、書き続けて徐々に実感出来た奥深さ。


イタリア・トリノの独立系万年筆職人「チェザレ・エミリアーノ」作のシルバーと水牛の角のコンビネーション軸は絶品だ。シルバーに施された手彫りのカービングがイタリア万年筆の魅力を伝えてくれる。


この中屋万年筆は5人のペン先調整を経て現在の絶妙の書き味へと変身した。轆轤で削った日本独特の軸の中で、松原翁の削り出すフォルムが一番私好み。スマートで研ぎ澄まされた優しさを感じる。対費用効果抜群(倍の価格でも納得)のエボナトに輪島塗の日本の万年筆。


PMFはシェーファーの絶頂期の傑作。ここから象嵌ペン先は始まった。独特のスノーケル吸入方式も面白い。硬い書き味のペン先ではあるけれど、それが心地よく感じられる私にとっては数少ない一本。

選んだ5本の共通点はと考えてみた。軸の直径が13〜14ミリだという事に気がついた。書く時その太さが私の好みのようだ。その延長線上にはペリカンの初期700トレドが待っている〜?。


別格の1本があった。樫本氏プロデュース古山画伯デザインの「ケンサキ万年筆」。モンブラン149のスペックを全て超えて作られた特別な1本。裸の王様のようなキャップを開けた時出現するペン先とペン芯の大きさには驚かされる。見れば見るほど凄い万年筆だ。



今日は休みの日だったので、Pen and message.さんへ表敬訪問。いつもの様に委託販売コーナーを覗いてみると気になる万年筆があった。レッドリップル軸のオノト。100年の時を経た万年筆だとは思えない素晴らしいコンディション。私に引き取って欲しいと訴えかけているようだ。でもいけません。P&Mの委託コナーは目に毒だ。もうしばらくは静かにしていよう。

コメント(1)

アウロラ85周年レッド「マダム・モニカ」は芸術性を感じとてもステキですね。「ケンサキ万年筆」はすべてを超越してますね。時計でいう雲上ブランドの特別な1本という感じでしょうか。とにかく実物をさわらせてもらったときに,尋常ではないものを感じました。自分もそろそろ「書いてよし見てよしの特別な1本」が欲しいですね。

Re:ボンジョルノより

日々数はいらないと念じておりますが、増えてゆくのが万年筆趣味の怖いところ。用心して特別な1本を。

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このページは、Le Bonheurが2010年12月 2日 23:13に書いたブログ記事です。

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