2012年1月アーカイブ

2012年1月31日

プティとタンクはレディースの定番トート

今年になって店頭に初めて新しく並んだのはプティ・トートとタンク・トート。
どちらもル・ボナーのレディースバッグの定番中の定番。

プティ・トートは30年以上作り続けているカタチです。
プティとは呼んでおりますが、見た目と違いいっぱい入るトートバッグなんです。
今回はトープ、バオレット、スカイ、黒の4色で。
ライトレッドとオレンジは各1個前回生産分が残っております。

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税込み44,100円。ル・ボナーらしい不変のフォルム。

タンクトートはプティに比べて新しい。
それでも10年ほどは作り続けている。
書類も納まり、肩がけ出来る長さのあるハンドル。
使い勝手が良いと好評の10年選手。
今回はトープ、黒、バイオレットの3色を作りました。
前回作ったライトレッドとブルーの在庫も各1個

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税込み50,900円。重い荷物もしっかりサポートしてくれる頼もしいレディーストート。

2012年1月28日

チャーの13歳の誕生日

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1月28日がチャーの誕生日。
今年で13歳になった。

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松本家に来た頃のチャーは白っぽい今のチャーではなくて、
こんな色合いをしていた。
生まれて最初に飼われた家でなき声がうるさいからと、
出戻った薩摩ビーグルが我が家の一員となった。

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そして13年、留守番の出来ない寂しがり屋のチャーは、
いつも私たちと一緒に13年を過ごした。
お店にも毎日連れて来ているので、
ル・ボナーに初めて来店された人は皆様吠えられたはずで、
商売の邪魔を13年間続けた。

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でも私たちにとってかけがえの無い家族の一員だ。
そんなチャーも13歳。人間年齢でいうと70歳ほどか。
このところ足腰が不安定になってきた。
オスなので片方の後ろ足を上げて用を足すのだけれど、その時前足が震えている。

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チャーにとって恐怖の館・オタニ動物病院に行く回数も増えてきた。
チャーがお亡くなりなったら、
ハミと一緒にイタリアにも行けるし、
東京出張も一緒に行って学士会館に泊まれる、
なんて事を考えたりするボンジョルノではありますが、
それ以上にチャーが長生きしてくれる事を願っております。

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今日のチャーの晩ご飯は牛肉、ブロッコーリー、キャベツが加わってちょっと豪華。
でもいつものように味わう事無く一気食べ。
彼は年取っても食欲一番。それでビーグルだのに体重20キロオーバー。

迷犬・チャーさん、これからも迷惑をかけてください。
誕生日おめでとう〜!。

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2012年1月26日

今頃2011年の革の棚卸し

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年末にしなければいけない棚卸しの、私が担当の革関係をしていた。遅れると年末以降に使用した部分を調べて足す作業が加わり面倒になる。伝票上の数字は把握してはいるけれど、実際に革を開いて数字を確認する作業が年に一度は必要だ。これが結構重労働。一番多いシュランケンカーフなどは4枚一巻きになっていて結構重い。そんな束をいっぱい開いては巻き直しの繰り返し。

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シュランケンカーフ、クリスペルカーフ、ノブレッサカーフなどを作っているドイツ・ペリンガー社の革を包んでる紙にはこんなマークが入っている。創業1864年という事は日本はまだ幕末の江戸時代。家業として良いクロームなめしの革を150年近く作り続けているこのタンナーは立派だ。

棚卸しの時の楽しみは、ストックしているもう作られていない革たちとの会話。革は食肉の副産物。そのままだと腐って土に帰る皮を、人が手を加える事で永遠の命を宿す素材。そんな革という素材も近年合皮と同じ表情が主流。豊かな表情や質感を持った革を作るタンナーが少なくなっている。特にクロームなめしの革はその方向が顕著で、少し前まで魅力感じる革を作っていたタンナーも、大手ブランドの意向に添って合皮でもいいような革しか作れなくなっている。

魅力的な革たちを、鞄を数個作るぐらいなら作れる程度の量で沢山ストックしている。しかしまとめ作りがメインの現在のル・ボナーなので、その魅力的な少量ある革たちはそのまま革棚で年月を重ねる。良い革は年月を重ねると熟成され、より魅力的になって使いたい気持ちだけは益々強くなる。

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2012年1月23日

それでもクロノグラフが気になる

昨日も親しい顧客の方々訪れて、そのクロノグラフはやめるべきでしょうのオンパレード。午前中は滋賀からわざわざその事を言う為だけにみずうみの悪魔さんイヤT氏が。万年筆は変わらず収集しながらも、このところ時計にも触手を伸ばし始めている氏は、ボンジョルノの趣向から逸脱しているから手に入れても付けないと断言する。そんなみずうみの悪魔さんの腕に巻かれている小さな時計を見ると〜。

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ジャガールクルトのレベルソ。それも昔から作っている一番小さなタイプの二針。小さいのに上等な時計です。これは現行品の中ではボンジョルノが魅力を感じる数少ない時計。本当は私自身が欲しいという本心を隠して、ハミへのプレゼントに入手をと画策した時計だ。。その計画はハミが時計はいらなぁ〜いという一言で潰えたが。やはり小さな上等な時計に惹かれる。

そして午後にはエリートサラリーマンで30代の独身貴族のカメちゃんが和歌山からアウディA4でやって来た。彼もまた格安で私が入手しようと画策しているロンジンのリンドバーグ・クロノの画像を見て、てんこ盛りのクロノは美しくないよと一刀両断。そのカメちゃんの腕には〜

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パテックのプチコンだ。36㎜径の中に豊かさをここまで表現するパテックはやはり別格。良いもの見せて頂きました。でもこのレベルの時計を自分の稼いだお金で買っちゃう人は相当病んでいる。だってどう考えても高価だも〜ん(嫉妬半分)。

そんな二人の素敵な時計を見せて頂き、私らしい時計趣味を思った。やはり41㎜径のそれも厚みのあるクロノグラフは大き過ぎる。でも〜。まあ実物を見てからかな。

2012年1月21日

1本はクロノグラフも持ちたいと思った。

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万年筆、時計、カメラ、自転車と多方向に触手が動く。そんな煩悩多き50歳代を過ごしている。時計は今持っている12本で十分満足している。だからもうそんなにはいらないと自分に言聞かせながら、しかしそれらは向こうから近づいて来たりする。顧客Hさんからの思いもよらない提案があった。スイスの名門ブランドのクロノグラフ時計を格安で譲ってもいいよと。小さな径の時計が好きだと宣言したばかりの私でありますが、時計は三針の時計が美しいと思っている私でありますが、一本はクロノグラフも持っていたいなんて思う。その時計はバルジューcal7750ムーブメントが収まった41mm径。私の趣向とは違うのは自覚している。でもスイスの有名メゾンのクロノグラフを数万円で入手出来るチャンスはまずないし、オメガの現行のスピードマスターで使っているムーブメントだし、入手したいなと思うのでありました。

その翌日ハミと気心知れた顧客の人たちにその事を話した。ハミは「万年筆をここのところ買っているのに、時計まで買うのぉ〜?」と否定的。顧客の皆はもっと辛辣。買っても付けないであろう時計をいくら安いからといって買うなんて理解出来ないとか、入手したい必然的理由を説明できないのらいくら安くても買うべきじゃないとか言われた。うむぅ〜これは孤立無援の厳しい気配。もう少ししたら時計ライター&時計コレクターのN氏と久々に会うので、その時このクロノグラフの事を話して、良い打開策をいや論理的購入理由を捻り出してもらう事にしよう。

2012年1月19日

トスカーナからメール

イタリアのトスカーナ(フィレンツェのある州)で、
絞りの革小物の職人をしているA さんからメール。
イタリアの革職人さとのコラボを押し進める為に、
これから頻繁にメールでの文通が始まります。
小さな力同士がお互いにその個性を繋ぎ合わせ、
豊かなカタチを生み出せたら楽しいな。

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そのメールに添付してあった「トルテッリ」の画像。
先輩職人さんの家でごちそうになった、住んでいる地方の郷土料理なのだそうだ。
ラビオリの親戚みたいな物で、中身は茹でたジャガイモをペースト状にして
オリーブオイルやらニンニクなどを混ぜた物がパスタに包んであって、
上にはラグー(ミートソース)がかかっている絶品パスタなのだという。

美味しそう。絶対食べに行かないと。
その為にもこの企て成就さないと。

2012年1月16日

径が小さな時計が好きだ

いつの頃か時計を腕に巻いていないと落ち着かない人間になっていた。いやそうなったのは確か50歳を過ぎてからだったと記憶する。高校入学時にを親に入学記念に買ってもらったセイコーの自動巻を2年後に紛失してから、腕時計をする事無く30年ほど過ごし何の不自由も感じなかった。そして50過ぎて時計は大人のおしゃぶイヤゼンマイじかけの精神安定剤だと言う事に目覚めてしまった。そして突然増殖していった。今はその増殖も休止符をうち、所有するささやかな時計たちとの蜜月の日々を送っている。

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今メインでよく付けているのがこの50年代のオメガのハーフローター。このダイヤルのヤレ具合が逆にお気に入り。リューズ棒が摩耗し抜けってしまった時にはショックだった。しかし大阪の御年78歳の時計修理職人さんに部品交換&メンテをお願いして戻ってきたら、50年以上前に製造された時計とは思えないほど精度も蘇った。

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私が一番大事にしているのがこのルクルトのフューチャー・マチック。スイス本国での修理によってムーブメントとダイヤルはデッドストックされていた品と交換し、修理代は高かったけれど蘇ったかけがえのない時計。これでもう普通に使えると思っていた。しかしそうではなかった。普通に付けていて時刻を合わせようと裏に付いているリューズを回しても、針は動いてくれない。これは困った。もう一度スイス本国のルクルトに修理に出すのは躊躇があった。それでまたまた78歳の時計修理職人さんに頼む事にした。裏蓋を開けると小さなパーツが破損して落ちた。特殊なハーフローターのムーブメントなのでどこに使われていた部品なのかも確定しきれない。そこで別作でパーツも作るという同年代(70代)の時計修理職人さんに診てもらうと、この時計の図面ならあるから直せるという事になった。50年以上前の舶来の時計のムーブメントの設計図が日本にある事に驚いた。そして別作でその破損した小さなパーツと同じものをつくってもらい蘇った。

このフューチャーマチックというハーフローターの自動巻時計は、ゼンマイが満タン状態になった後に逃がす機構が付いていない自動巻で、その為デッドストック品のムーブメントだといっても50年以上の歳月の間に金属も経年劣化しもろくなっていて、その為負担のかかる小さな金属パーツが破損する結果になったらしい。この問題を今後起こさない為にはパワーリザーブを見ながらゼンマイが巻ききらないように注意して付けるか、それとも観賞用とすべしとの事。「それじゃぁートゥールビヨンの時計より繊細な時計じゃないですか」と私が言うと、「そうです。そうでないと次世代までこの時計は時を刻み続ける事は出来ないでしょう」と言われた。扱いの荒い私は気を使いながら付けるのを諦め、この自動巻創世記の悪女を作業机に置き時々グルッグルッというハーフローターの巻かれる音色を楽しんでいる。付ける事が出来ない時計でも、やはりこの時計が一番の宝物。多くの人の手をかけてもらいながら動き続ける。だから余計に宝物。

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最初に買った時計がケース径39㎜の時計。手仕事する私には付けていると時々その大きさが気になる。なので現行の時計の大型化には馴染めない。それで35㎜サイズのアンティーク時計が好きになった。ここのところこの1954年製のセイコーの30㎜の時計を気に入って付ける事が多くなった。このサイズで当時は紳士時計。小さすぎるよなとは思いながら付けてみると、思いの外その小ささが馴染む。その上作業していても付けていることを忘れるぐらい存在を主張しない。でもふとその時計に目をやると、良い表情している。

機械式時計はおじさんの心をなごませながら、時を刻みつづける。

2012年1月13日

キャロル・キングを聴きながら

今週はハミが千葉の実家に両親の介護の為に帰っていて、ル・ボナーはチャーと私。
チャーはいつも以上によく吠えるて落ち着かない。私もか。

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最も長い時間を過ごしている私の作業机。
新春にスーパーでキッチン用の棚が500円で売っていたので、
それを購入して作業机上に使用。少しすっきりしたかなぁ〜?。
イヤイヤ筆記具やカメラや時計が消えない限り、
どうしようが人並にはならないよな。
でもこの状態が居心地良い私らしい仕事机。

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今日は革の裁断をしていた。
切る時の感触でその革の本質を感じ取る事が出来る。

それにしても仕事が遅くなった。最大の原因は老眼。
若い職人の皆様も歳をとると納得出来ると思う。
益々遅くなるだろうけれど、それでも死ぬまで作り続けるのだろうな。

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バックグラウンドミュージックは、
キャロル・キングのタペストリー(日本名・つづれおり)。
今日は音を大きめにして一緒に歌いながら。
このアルバムは何度聴いても飽きない。
歌がうまい歌手ではない、音だってシンプルだ。
でも70年代に思春期だった私のノスタルジーの琴線に触れる。

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今日は9,450円のボックス小銭入れが1個しか売れなかった。
まあ売り上げ0円の日もしょっちゅうのル・ボナーだから気にはしていない。
それより鞄作りの作業に集中出来た一日だった事が気持ちよい。

平凡な一日が今日も過ごせた。そんな日々の繰り返し。
そんな日々を送れる事に感謝。

2012年1月11日

35年前にヴァレクストラのプレミエに憧れた

鞄の業界で頂点はエルメスである事は万人が認めるところだと思っている。厳選された素材、手間をかけた縫製、規範となるデザイン、機能性以外はどれをとっても最高級たるブランドだ。だからといって世界の鞄のピラミッドの頂点に君臨し続けるであろうエルメスの鞄が絶対ではない。私の愛車の13年落ちのアルファロメオ145クワドリフォリオ前期型を走らせていて、横を最新のフェラーリが追い越していったとしても全然劣等感なんて感じないのと同じで、個人的な最高はまた違う次元だ。

鞄職人の私が個人的に最もを刺激を受けた鞄はミラノのヴァレクストラ。このブランドの鞄作りは魅力的で、かつてグッチ一族が経営していた頃のグッチに色濃く感じられたイタリアのアイデンティティを持った鞄作りの魅力を、クールに今も残そうとしている数少ないブランドだと私には感じられる。多くの既存のブリーフケースとは違う縦が高めのル・ボナーの縦横比は、そのバレクストラの影響を受けている。ヴァレクストラの傑作錠前のシャーロックホームズロックに憧れて、オリジナルで特別な錠前を作ろうと試みた事もあったけれど作れなかった。そんな風にこのブランドは長きにわたって私に刺激を与え続けてくれたブランドだった。そんな中でも「プレミエ」というソフトアタッシェは今も私にとって特別だ。

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今から35年前の私が二十歳の頃「プレミエ」という鞄に出会った。外観も内装もシンプルでありながら、威風堂々としていて高級を強く感じた。ここまで媚を売らない高級を鞄の中に創造出来る事に脱帽した。当時はハンドルも硬質ゴムと金属だけで成形していた。その事が逆にこのカタチを引き立たせているように思えた。クールな上等が40年ほど前に革鞄においてあったのだ。その後この鞄以上に刺激を感じた他ブランドのカタチは、鞄において経験していない。

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ファスナーもスイス・リリー社との共同開発と謳われたピンが二段式になった特別なもの。ファスナーの修理交換の最も多い理由は生地が擦れて破れる事。それもスライダーの端と接触する部分がよく擦り切れる。それを解消する為にスライダーの端もピンの上を走るように二段式になっている。このファスナーには見た目の格好良さも加わって衝撃を受けて、若かった頃の鞄職人・松本はいつかこのリリー社の二段ピン式のファスナーを使いたいと夢見た。そして使えるようになって一時はこの高級ファスナー一辺倒でル・ボナー製品を作っていた時期があった。25年使っているエレファント革のラウンドファスナー財布も、一度も交換修理する事無く今も現役という丈夫さ。

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このプレミエのカタチを忠実に作ってみたいと思った。しかし若い頃は経験と技術が追いついていなくて、どうやって作るのか縫製手順が皆目見当がつかなかった。今は作る方法は理解出来て作れる事は作れる。しかし作るとなると違う問題点がある事に気付いた。内蔵されているステレスの枠やオリジナルで量産を頼まないと作れないハンドルやファスナーをロックする錠前等、零細な鞄職人には揃えられないオリジナルパーツ達が必要である事を。ある程度の規模を持ったブランドでないと生み出す事の出来ないカタチなのだという事を。

それならばこの鞄を買って持っていたいと思った。若かった頃は大変貧乏でそれは叶わなかった。今は少し余裕が出てきたので10年前の値段だったら買えない事はない。しかし現在の販売価格を見てみたら、私の知っている10年前のプレミエの価格の倍以上になっているではありませんか。これは私の納得出来る価格を大幅に越えていて買えません。孤高の欧州バッグブランド・ヴァレクストラの「プレミエ」は脳裏に刻み続けるだけに終わるのか。鞄に大枚を払える古山画伯やでべそ万年筆くらぶ会長買わないかなぁ〜。このソフトアタッシェは歴史に残る名品だと私は思っております。ただ私が初めて見た35年ほど前に作られたプレミエの方が、現行品より素材も仕事も丁寧だったように思える。それは私のオブラートに包まれた思い出がそう思わせているのかもしれないけれど。35年前に初めて見たプレミエはヌメで作られていて、4〜5年大事にお手入れしながら使われていて綺麗に茶褐色にエージングしていた。35年経った今でも鮮明な記憶として残っている。

2012年1月 9日

トスカーナの若きアルチザン

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フィレンツェの伝統皮革工芸品の代表格はタンロウ革(タンニンなめしの無染色の革)を木型に添わして作る絞り技法の革小物たち。木型に三重に革を濡らしてはり合わせその表面に染料で後染めしワックスを塗布して磨き上げた革小物。その表面の独特の艶こそイタリアだと私には思えた。3度フィレンツェを訪れたけれど、その度にその革小物たちをお土産に買った。しかしこの革製品はその手のかかった独特の技法とモノとしての上等な質感にしては、イタリア国内は勿論国際的にもそんなに有名にはなれていない。家内工業的な零細な生産体制しかなく、保守的で革新的なフォルムを創造する工夫がないため、フィレンツェのお土産物レベルで細々残る技法だ。私はそれが凄くもったいないと思っている。だってこのフィレンツェの独特な革小物たちを見るたびに、大きな可能性を感じるボンジョルノ松本なのです。

トスカーナでその革小物を作っている工房で働いているという、日本人の若者がル・ボナーを訪れた。ワーキングビザを取得し職人としてこのフィレンツェの伝統皮革工芸品を作っている。浮ついていない地に足をつけて職人としてイタリアで生きて行こうしている若者だ。そのAさんが作っている革小物を見せてもらった。

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やはりこの技法は面白い。少し工夫を加えれば無限の可能性を秘めていると私には思える。トスカーナのアルチザンと一緒に企てが出来れば面白いと思った。このイタリアの絞り技法を生み出すトスカーナの職人集団と鞄職人ボンジョルのコラボ。クールなフォルムの革小物とこの技法を使ったカバンの創造。ワクワクする企て。そしてこれを進めていくという事は、正々堂々イタリアへの出張?も可能だ。これは新春から今年は面白くなりそうな予感。

2012年1月 6日

お正月は広角レンズで

1月4日に2013年のル・ボナーは始まった。
多くのお客様に来て頂いて楽しい初日でした。
充実した一年にしたいと心新たにしている二人です。

なぜかブログが書けないでおりました。
一度ストップすると書き始めるのに気力が必要になる。
その堂々巡りの空回りにはまってしまっている。

数年前の「ル・ボナーの一日」を書いていた頃のように、
好き勝手な事を長々書くボンジョルノが、今は陰を潜めてしまっている。
書こうと思えばいっぱい頭の中には浮かぶのだけれど、
いざ書こうと思うと書けないボンジョルノ。
まあそのうち復活するとは思うけれど、少しブログはスローペースかな。

正月のお休み中にカメラ趣味は広角レンズに目覚めた。
難しくて避けていたけれど、ナチュラルな気持ちで風景撮ると面白い。
20mm画角で六甲アイランドを撮ってみました。

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空は見飽きない。
その空を撮るのは広角レンズが良いようだ。

フルサイズのキヤノン5Dさえ手に入れる事が出来たらもう鬼に金棒と思っていた。
しかしスペイン旅行にて満足な写真が撮れなくて自信喪失。
私はこのフルサイズデジタル一眼レフカメラを持て余していた。
私のカメラ趣味の中でやっと活かす方法が見つかった。

そして一番しっくりくる50Dでも28mm 画角で、六甲アイランドのお正月。
明るいレンズでなくてもデジカメは十分楽しめるという事を、
今頃実感するボンジョルノでありました。

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2012年1月 1日

2012年 明けましておめでとうございます

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明けましておめでとうございます

2012年の元旦の神戸の初日の出は、
薄雲のベールがかかったしっとりした日の出でした。
でもいつもの六甲おろしの風が吹いていなくて散歩が心地良い。
ハミとチャーの散歩ついでにル・ボナーまで。

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ここが私たちの一番大事な場所。
今年一年もまた宜しくお願いいたします。

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より使いやすいポジションを求めて、
大掃除の時にミシンの位置を少し変えてみました。

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今年もイタリアがボンジョルノのキーワードかなぁ〜。
去年のお気に入りの大きなカレンダーの日付部分を切り取って、
開いている壁一面に貼りました。

今年も充実した一年を過ごしたいと思っています。
皆様宜しくお願いいたします。

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