2012年2月アーカイブ

2012年2月28日

愛おしいポンコツ

私は禿げている。でも一ヶ月に一度ほどは少ないけれど残っている頭髪を電動バリカン使って切らないといけない。2ミリの長さでヒゲといっしょに剃り上げるのだけれど、このところ長きに渡って使い続けている家電量販店で数千円で購入した電動バリカンの調子が不調だ。頭の凸凹がある部分を走らすと、谷部分でひっかかり急に停止する。皮膚まで食い込んだのかと一瞬ドキッとする。でもそれほどのパワーは無いので大丈夫だ。買い替えないといけない時期に来たと思うけれど、なんとか頑張れている内は使いたいなと思う。なんかけなげに思えるのだ。私もポンコツの仲間入りしているのだから、ひっかかる時の嫌な感覚を我慢して使い続けれる間は使ってあげたいなんて思ったりする。

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一時危ない状態になったル・ボナーのメインパソコンのiMacはなんとか無事だったけれど、起動ボタンを普通にプッシュしたら、起動はしているようだけれど(耳をあてるとグワ〜ンと音はしているから)画面は暗いまま明るくならないという問題が残った。思考錯誤の結果 起動ボタンの押し方と押し続ける時間のバランスを会得すると、問題なく起動し画面も明るくなる事が理解出来た。なんとアナログなぁ〜。でもこのバランスは私にしか出来ない特別な作法。益々この一時代前の白いiMacが可愛く思える。

私の事を顧客はポンコツ好きと言う。ポンコツ好き良いじゃないですか。年月を経てなお実用として今も働いているポンコツが愛おしい。

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その筆頭格がこのオイルライター。戦前の英国の庶民派ライター「オーリック」。私は時代に逆行してヘビースモーカーだ。でもってオイルライターで火を付けないと楽しくないと思っている。そんな私はダンヒル、デュポン(ガスライターをオイルライターに改造した品)、ジッポーなどを持っているけれど、この見たからにポンコツなライターが一番のお気に入り。オイルが溶接部分から漏れるからなのか、一日一回はオイルを補充しないといけない世話のやけるポンコツだけど、そのポンコツぶりはまさに芸術的だと私には思える。

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このオメガのハーフローターのダイヤルのやれ具合は正に侘び寂びの世界?。外観はポンコツ的美意識で包まれているけれど、正確に時を刻んでいる。これが良い。

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ポンコツの味わいでは先代の愛車の1968年式のフォルクスワーゲンのビートルに軍配があがるけれど、現在の愛車の1999年式アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型の絶妙なポンコツさは愛着度数で上を行く。ドライブ時の安心感を与えない緊張感と興奮のドライブフィール、それに作りの甘さとボディー剛性のなさからくる開放感。それでいてシャープなエクステリアデザイン。飽きさせない車だ。先日ハミとチャーを載せて運転していたら、横にアウディのオールロードクワトロ。発売当時は高値の花だった車だったけれど、今なら手が届く中古車価格。ハミも「良いじゃない」。私も昔憧れていた車なので心が揺れた。いやいや駄目です。私はこのポンコツでないとボンジョルノじゃない。

どこか完璧ではないけれど愛着が持てるポンコツ万歳。
年月重ねても消費されずに今も現役で頑張っているモノたちは、
それだけで特別な輝きを加える。
愛おしいポンコツたち。

2012年2月26日

デブ・ペンケース再びトライアングルで始動〜

衰えを見せる事無く人気をキープし続けるル・ボナーの革小物の筆頭格の
デブ・ペンケースの欠品色を補充生産しました。

少しいや相当大きめのペンケースのデブ・ペン。
ル・ボナー製品の中でプティ・トートやネコリュックと並んで、
30年以上の長きにわたって作り続けているカタチです。

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デブ・ペンの代表革はやはりブッテーロ。
この革はお手入れを豆にする方には特別なエージングを約束してくれる革です。
そうでない方は素直に傷だらけになります。
ただ私もそうでない方ですが、
歳月がそれをカバーしてくれる革でもあるなとこの頃思います。

それでもって今回作ったのは画像左から赤、ワイン、グリーン、黒(赤ステッチ)。
茶と焦げ茶とオレンジもまだあります。

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シュランケンのデブ・ペンはお手入れ好きでなくても大丈夫。
その上ソフトな感触が気持ち良い。発色も抜群。

ジーンブルー、黒(ブルーステッチ)と人気のバイオレットの3色作りました。

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私の知る中でミネルバボックスは世界一エージングをする革です。
何もしなくても使い出して一ヶ月もしなうちにエージングが進む。

その中でもグリージオ色の変化は特別凄い。
その人気のグリージオ色のデブ・ペンは今回いっぱい作りました。
他のタバコ、コニャック、黒の在庫はまだあります。

今回作ったデブ・ペンはル・ボナーは勿論、
それにPen and message.さん、分度器ドットコムさんの
神戸トライアングル販売網にて販売しています。
ネットでのオンライン販売をご希望の方は、
ル・ボナーよりそれ以外の2社からの購入の方がスムーズです。
少し機能不全になっていたこの販売網でしたが、再び復活です。
ご入学のお祝いの品に是非どうぞ。税込み9,450円。

2012年2月22日

鼻から出血したチャー

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朝起きると一緒にチャーも起きて来たと思ったら、突然グヒョングヒョンと左の鼻から大量出血。ただの鼻血とは思えない量の出血。家族一同動揺した。チャー自身も動揺している。これはル・ボナーの営業日なれどお店を休んでオタニ動物病院にアルファロメオ145クワドリフォリオ前期型を走らせて行かないと。4時前にオタニ動物病院へ出発した。雨が降り始めた。チャーはいつものようにオタニ動物病院に近づくのと正比例して震えが大きくなり、切ない吠え声が裏声になってしまう。

今日は麻酔して鼻の穴の組織を削り取った。人間だって鼻の中の粘膜をぐりぐりされるのは相当苦痛。ましてチャーにおいては素面でやれるなんてあり得ない。検査結果は一週間後。彼が病室で苦痛を感じている間、私たち二人もチャーの気持ちが痛いほど分かるので動揺していた。

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病室から出て来たチャーは麻酔がまだ残っていて自分の足では歩く事ができない。しかたなく22キロの極太ビーグルを抱きかかえて車まで。これが重い。腕がわなわなした。それにしてもこのところオタニ動物病院へ行く回数が増えた。チャーは13歳。人間年齢でいうと68歳という事らしい。やはり歳をとると色々あるよね。

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チャーは犬仲間からは敬遠される。でも人間のそれも小さな女の子には人気抜群。「なでなでさせてくだちゃ〜い」とよく言われるけれど、チャーの方は駄目なので「ごめんね」と断る。よく見ると私に似て男前?だ。元気で長く生きて欲しいと思う。

2012年2月21日

ロンジン リンドバーグ・クロノ

私は近年大型化する時計サイズに否定的である。小さいのに存在感を持った時計にこそ美があるし付けていてフィットすると言っていた。大和出版印刷の社長が大きな時計ばかり好んで購入するのに対して品がないなんて言ったし、卓袱堂の卓ちゃんがドイツのSinn(ジン)のクロノグラフを自慢げに見せた時「中に入っているムーブメントはバルジューcal7750でしょう?俺はそんな大きな時計(径41ミリ)はいらなぁ〜い」なんて言ったような気がする。そんな風に発言してきたくせに今私は41ミリ径のそれもジンのクロノより厚みがありそうなバルジューcai7750内蔵のロンジンのリンドバーグ・クロノグラフを日々付けて悦に入っている。

クロノグラフも一本は欲しいと思っていた。ただ外径40㎜オーバーは考えになかった。どうせそんなに付けないはずだからやれた味わいの35㎜径ほどのアンティーク・クロノがいつか手に入ればいいかななどと考えていた。そんな時このところアンティークな国産の三針時計を好んで付け始めた顧客のHさんが来て「大きくて家のデスクの置き時計化しているクロノグラフがあるけれどいらない?」とおっしゃる。それもびっくりするほど格安での申し出。大きな時計否定論者のボンジョルノが格安だからと入手したら、踏み絵を踏んでころぶ切支丹と同じだと思いつつ、その誘惑に負けた。人は矛盾を心の内に持っている。それを痛みとして自覚しながらもしてしまう事があるよねと、免罪符を求めるボンジョルノ。

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2003年製 ロンジン リンドーバーグ・クロノグラフ。
かつてロンジンはクログラフ時計において世界有数のマニファクチュールブランドとして君臨した。その後クオーツ時計の波に溺れ没落してスウォッチグループ傘下となり今に至る。

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シースルーバック仕様で複雑なクロノグラフムーブメントを見て楽しめる。丈夫さでは定評があると時計ライターN氏から聞いていたバルジューcal7750。だけど譲って頂いたHさんが帰宅の途につかれた後、すぐにリューズを巻いて時間と日にちと曜日を合わせてさあ始動と思いきや動かない。クロノグラフ初心者の私は何か特別な儀式か操作をしないと動き始めないのかと思ったりもしたけれどそんなはずはない。踏み絵を踏んで転んだ私は、ドストエフスキーの小説の題名「罪と罰」という名がふと思い浮かんだ。なぜだろう?。

このままではこの時計購入に否定的な顧客に笑われる。休日を待って水谷時計修理工房に持ち込んだ。待つ事一週間。動き始めているじゃないですか。原因はケースにムーブメントを固定する部品が折れていて、それが干渉していて動かなくなっていたそうです。「この部品が折れるなんていう修理はめったに無い事なのだけれど」と水谷さん。戒律を破った35㎜径崇拝信者への罰なのか。懺悔〜。この懺悔費用は部品交換とメンテナンスで8000円なり。

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その後ず〜っとこの大きな時計を付けている。今までの時計に比べてかさばるし重いけれど、思ったより邪魔にならない。その上盛り沢山のダイヤルが楽しい。時計はオジさんのおもちゃ箱。その大きな時計に今まで39㎜径のドイツ時計に使っていたクリスペルカーフのベルトを付け替えて使ってみると、純正のピンバックル使っても納まりが良い。大きな時計はDバックル使う方が良いと思っている人が多いと思うけれど、フィットする革の時計ベルトだとピンバックルの方がいい感じと思うボンジョルノ。

初めてのクロノグラフを手に入れて楽しませて頂いております。でもやはり時計は35㎜径ぐらいが良いとはそれでも思っている。でも今年メインで付けるのはこの時計になりそうです。言い訳がましい事を書き続けてしまいました。いや完全に言い訳か。アルファのドライブ時にはクロノグラフが似合う(年間2000キロほどしか乗らないけれど)。明日もこのロンジンのクロノグラフを付けて仕事していると思われます。

2012年2月20日

新細ダレス思案中

ル・ボナーの定番中の定番・細ダレスのモデルチェンジを試みています。
スマートなのに容量十分あるこのバッグの長所をキープしながら、
シンプル過ぎる外観に少しアクセントをつけてみました。
基本パターンはいじらずに本体中央がボリュームを加えたパターンに。

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グラスというブリーフケースの為にオリジナルで作った錠前を久々使ってみました。
この位置決めには悩んで何度も絵型を修正した。
その結果枠ギリギリの位置が良いという結論になった。

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ハンドルも今までより少しだけ大きくした。
革の厚みを増して今まで以上に丈夫さを増強。

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本体左右にコバの角を補強する意味合いと、
カバンにアクセントを加えたいという思いもあって、
芯材と表側の間に革をサンドイッチしてふくよかさ加えた。
これは太ダレスではこれまでもしていたけれど、
同じだとスマートさを損なう事になると思い、
新しく良いバランスを求めた。

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そして出来上がった新細ダレスのファーストサンプル。
良いんじゃないでしょうか。細部を詰めてGO〜!。
今までのノーマルな錠前タイプも作ります。
でもその前に太ダレスを完成させないといけません。

2012年2月18日

トスカーナからメール  スフゥマトゥーラの宝石箱

トスカーナで絞りの革小物を作っているAさんからのメール。
そのメールに工房の親方の親父さんが作ったジュエリーケースの画像が添付してあった。

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半世紀前頃にフィレンツェでの修行時代に作ったカタチを、
久々Aさんの要望で作ってみた品だそうです。

その画像を見て私は感嘆の声を上げてしまった。
造形的な美しさにまず素晴らしいと感じ、
それに加え陰影のある「スフゥマトゥーラ」という後染めがまた見事だ。
イタリアの美意識が見事に表現された革小物だと感じた。
トスカーナの老アルチザンの底力恐るべし。

2012年2月15日

ボンジョルノ仕様になったバルナック?オリンパスE-P1

一眼レフカメラを日々提げて持ち歩くのがきついなぁ〜と思うボンジョルノでありました。やはり持ち歩く時はコンパクトなカメラが良いな。ただだからといって何でもいい訳ではない。何でも良ければデジカメ持つ事無くiPhoneのカメラ機能で十分。

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カメラ趣味に私を導き続けるO大先生が、タイの洪水の影響で発売が遅れていたソニーの最新の高級ミラーレス一眼デジカメ「NEX-7K」を、入手早々持って来られた。このカメラの有機EL使ったファインダーの鮮明な画質にまず驚いた。これは光学ファインダー以上かもしれない。これならマニアル操作でもピントが合わせやすい。O大先生も70歳過ぎてもなお現役ばりばりで仕事をハードにこなすスーパー熟年ではあるけれど、もう普段一眼レフを持ち歩くのはちときついとおっしゃっる。そんなカメラ好きがチョイスしたコンパクトカメラが機能最優先の「NEX-7K」。早速希望の赤の革を巻いたNEX-7Kでした。

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先日下北沢古着屋巡りをエスコートして頂いたライターN氏が持っておられたデジカメはルミックスのGF1。GFも現行品は3なので先々代になる。でもコンタックスのファインダーとフードと真鍮革巻きのグリップを装着してまるで別物に変身してライターN氏仕様の個性が感じられて良いなぁと思った。このライターN氏仕様のGF1も革巻きする予定。お金はあまりかけられない私の勝手な自己満足を満たすにはこれだと思った。

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私はミラーレス一眼の先駆け機種のオリンパスE-P1を持っている。今はE-P3で色々機能的には進化しているけれど、質感とフォルムという外観においてはこの初代が一番と私は思っている。ただ能力的には十分満足な17mm(35mm換算34mm)F2.8パンケーキレンズではあるけれど、プラスチッキーな質感がどうも気に入らなくて使う気になれなかった。ライターN氏のように少しアレンジ加えると愛着感じられる一台に変身するはず。純正では販売していなけれど、社外品でこのパンケーキレンズ用のフードがある事を発見。すぐにそれを取り寄せる事にした。

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そしてそのアルミ製のフードを装着し、日差しの強い時に液晶画面が見えない時の為(本当は格好最優先)にライツのファインダー装着してボンジョルノ仕様のE-P1.。金属ボディーの質感が秀逸のE-P1なので恒例の革巻きは最小限にエレファント革で。バルナックライカをモダンにしたようなサイズと雰囲気があると私には思える。これは大満足だぁ〜。これで普段持ち歩くデジカメはこのバルナックE-P1に決定。ただライツのファインダーを装着した事で重量は相当重くなってしまったけれど、この見栄えなら十分我慢出来る範囲。

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そのE-P1 と17mmF2,8のコンビで夜景を撮ってみました。夜は弱いと思っていましたが良いのではないでしょうか。用は愛着感じる道具だったら頑張れるという事か。35mm画角でこれからはカルティエ・ブレブレッソン〜。

2012年2月14日

逆にハミが頂いたバレンタインチョコレート

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隣のスペイン料理店のご主人はお菓子作り名人。
そのご主人が手作りチョコレートをハミさんへと。
何か納得出来ない気もするけれどまあいいか。
食べるのはボンジョルノだから。

9年使って頂いてもこんなに奇麗なプティ・トート

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金色の金具をシルバー色の金具に換えて欲しいと届いた、
9年使って頂いているプティ・トート。
丁寧に使って頂いているとこんなに良いコンデションを保つのかと驚かされた。
9年ぶりの里帰りなのだからついでにお手入れしようなんて思っていたけれど、
どこも補修するべきところが見当たらない。

素敵に年月重ねたル・ボナー製品を見ると、
この仕事を続けていて良かったなあとつくづく思う二人でした。

丁寧に使って頂いてありがとうございます。
ハミがその時添えた手紙も置いていてくださったんですね。
重ね重ね感謝の気持ちの二人です。

2012年2月11日

帽子は必需品

私は禿げている。禿げてる私にとって帽子はファッションではなくて必需品だ。外出時には必ず帽子を被る。夏は直射日光を避ける為と汗止めの為に。髪の毛というワンクッションがない者にとって、夏の直射日光は凶器だ。そんな夏にはパナマ帽を愛用している。そして冬は防寒の為。冬は室内に居る仕事時もベレーを被り、外では主にボウラーハット。あの名探偵ポワロが被っているあのカタチ。この帽子は正装に似合う。でも私はカジュアルに被っている。その為に私らしい改良を加えて。

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テープ部分を生地ではなくて革を巻いてみました。ソフトカーフとピッグシルキーを。この手が私には使える。カジュアルな素材のウールフェルトの方は中折れ帽風に中央をへこませてみました。これは西部劇を見ていてこんな風にボウラーを被っていたのを見て面白いと思ってそうしてみました。こんな風にボンジョルノ風に少しアレンジすると楽しい。

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そんな冬用の帽子にドイツのMAYSERのファーフェルトの中折れ帽が加わった。この帽子は被り心地抜群。ソフトな質感でフィット感抜群。その上欧米製には少ない私好みのふちが小さなフォルム。これは主に被ってしまいそう。

必需品だからと言いながら、手と足の指の数では数えきれない増殖ぶり。そんな私も神戸に来るまではキャップとアウトドア系の帽子しか被らなかった。ハットは神戸に来てから。神戸の街を熟年紳士が渋く中折れやパナマを被っているのをよく目にする。それが格好良いのだ。東京に居た時はあまり意識する事はなかった。そんな神戸人の愛する大丸神戸店前のカミネ本店や神戸シャツもある三角地帯にある帽子屋さんの「神戸堂」が閉店すると聞いた。この帽子屋さんで私もボルサリーノブランドの帽子を3つ購入した。神戸らしさを感じながら帽子を購入出来る最後の牙城も閉じるのか。寂しさ感じるけれど高齢そうだったから仕方ない。最後は半額ほどで在庫処分すると聞いているので、久しぶりに買いに行く事にします。帽子も面白い。

2012年2月 9日

ドキドキする革と出会った

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今週の月曜日は古着屋めぐりの為に東京へ行ったのではない。それはついででドイツ・ペリンガー社の社長さんに会うのがメイン。世界のクロームなめしの革は現在散々たる状態で、上質な革を作ろうとするタンナーは本当に少なくなっている。そんな中ペリンガー社の作るクロームなめしの革は、タンナーの良心が感じられる革たちだ。

そんな革たちのスワッチを見て触って吟味していた。すると指先に懐かし感触を思い起こさせる革があった。北欧の革でフェルディナンドカーフというねっとり感を持った魅力的な革があった。その革に似た手触りを感じる革が。ル・ボナーの定番で使っている革たち意外に、新たに加えたいという思いも手伝って3色で注文してしまった。ねっとり柔らかな質感のクローム革なのにカタチにした時表面に粉を拭く革で、その白いオイル部分を拭き取ると艶がでてくる革らしい。この革で作ると良いだろうなと想像できるカタチがある。届くのは半年後だけれど今から楽しみだ。

2012年2月 7日

下北沢で古着屋巡り

昨日は4時半にサライ商事に行かなければいけなかった。ペリンガー社の社長さんが来日していて頼みたい革の相談をする為。だから早く東京に行く必要はなかった。しかし前々から計画していた事を実行する為に始発に乗って東京に向かった。

目的の場所は下北沢。懐かしさ感じる地名。私がよく訪れた30数年前は本田劇場もまだなかった。でも若者のアングラ文化の震源地のような場所で、何度か今はない伝説のジャズ喫茶「マサコ」に行きそんな空気を楽しんだ思い出の場所。ハミと結婚した時もこの下北沢に住みたいと願ったけれど、私たち夫婦が払える家賃のアパートが見つけられずに残念した事を思い出した。今はどうなっているのかな。

渋谷経由井の頭線で下北沢にドキドキしながら向かった。目的は古着屋さんめぐり。エスコートして頂くのは日本有数の時計ライターN氏。ライターN氏は時計だけではなくギター、カメラ、自転車、文具、鞄、靴、アウトドア用品、洋服etcと広範囲に造詣が深くいっぱい収集しているモノ好きを仕事に昇華したの希有なお人。そのオジさん二人で古着屋巡り。青春時代に憧れたアウトドアウエアを入手したいと私が思ったのがこの企画の発端だった。だったら古着屋さんに行きましょうとライターN氏。

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下北沢は雨だった。でも私が若かった頃の下北沢と同じ空気がそこにはあった。ライターN氏は古着屋で買ったというシェラデザインズの最初期の60/40マウンテンパーカーを着て迎えて下さった。最初期だけボタンが無印なのだそうです。

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何軒もある古着屋さんを見て回る。N氏が注目する古着のブランドの事、歴史的バックボーン、素材の事など聴いていると、古着屋さんは服飾文化の宝庫。大ブランドが新品の衣服や鞄や靴を使い古した感じに加工して高価な値段で販売している今日この頃。だったら古着や本当に使い古した鞄や靴を古着屋さんで入手した方が安く本物が手に入る。中古に抵抗のない人は。私は中古に抵抗がない。そして私はいっぱい購入してしまった。でも持ち帰る荷物がいっぱいになるのが気になって途中で我慢した。

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神戸に戻って入手した古着を早速着て撮ってみました。憧れた青春時代には買えなかった60/40マウンテンパーカーと1964年より前に作られた新品と言っても疑わないコンデションのペンドルトンのウールシャツ。64年からウールマークが付くようになり、それがラベルにない製品はそれ以前だとN氏の解説。それとドイツ製のファーフェルトの中折れ帽。上質です。

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あと英国製のハリスツィードの3つボタンのジャケットと真っ赤で金ボタンのベスト。ジャケットは今のハリスツィードにはない腰のある手触り。赤ベストはあまりに派手で躊躇したけれど、N氏が薦めるので還暦もあと4年もしたらなるので買っちゃいました。

この5点で去年買ったシェラデザインズの新品のダウンベスト一着より全然安く買えちゃった。これは面白いじゃありませんか。懐かしい街で楽しい時間を過ごさせて頂きました。

私は若かった頃はキャンプ好きのアウトドアーズマンでありました。アウトドア雑誌『ビーパル』の今月号にライターN氏の紹介でル・ボナーが場違いですが紹介されています。N氏も凄く派手なブレザー着て登場してます。そんな50代の二人のシモキタ古着屋さん巡りでした。ライターN 氏はモノについての知識の宝庫。ハミはドラえもんのポケットと言っている。楽しかったぁ〜。

2012年2月 5日

店主留守で月曜日は6時まで

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静かな土日でした。しょぼ〜ん。
しかしその代わりに珍しくボンジョルノは鞄作りに集中した。
このまま集中力を維持して2月は鞄職人ボンジョルノ復活といきたいところでしたが、
明日の月曜日は泊まりがけで店主は留守にいたします。

なのでお店はハミとチャーの営業となります。
その為営業時間が午後6時までとなります。
宜しくお願いいたします。

2012年2月 2日

イタリア万年筆の光と陰『アンコラ」

ず〜っと求め続けていた万年筆がある。その万年筆はイタリアの「アンコラ」。イタリア万年筆の中でもマイナーなこの「アンコラ」を初めて知ったのは、2年ほど前に中国の万年筆を主に扱うお店のサイトを見た時だった。最初はイタリア風中国万年筆だと思っていた。しかし正真正銘イタリアの、それもペン先も自社製の万年筆のマニュファクチュールメーカーだった。豪華絢爛な装飾性の高いイタリア万年筆の中でも、アンコラはうさん臭さも内包してイタリア万年筆らしさの原点を私に感じさせてくれた。1本は欲しいと願った。

その後イタリアに行った時探し回ったけれど出会えなかった。自国のメーカーだのに、アンコラという万年筆メーカー自体知らないと言う。万年筆の先達たちにこの万年筆の事を尋ねると、皆あれはひどい万年筆だよと言う。そんな不遇なアンコラに益々興味を強く感じるボンジョルノだった。アンコラの限定万年筆を入手する機会は2度ほどあった。しかし取って付けたような安っぽいけばけばしさ(それがイタリアらしいと言えば言えない事はないけれど)と、限定21本というイカサマ臭い販売本数に二の足を踏んだ。その方がアンコラらしいと言えばその通りではあるけれど、アンコラはやはり定番の「ペルラ」。そのペルラをついに手に入れる事が出来たぁ〜!。

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このグリーン軸の色合いに魅了される。

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デザインされたクリップ形状とチープな彫りのアンバランスはアンコラの真骨頂。

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キャップを閉じる為のねじ切り部分が軸先端に切ってあり、
書く時の感触を考慮した工夫はあまり見た事ない。

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このペン先もやはり切り割りが7:3。しかしそれも愛嬌と思えるオーラを持った?ペン先。旧アウロラと同じイタリアらしさ感じるハイレグの伸びやかな形状のペン先は独特のサスペンションある書き味。ただし切り割り7:3の為横向きに書くと引っかかりはある。でも良きにしろ悪しきにしろ独特だ。

イタリア万年筆の中での優等生はアウロラ。それに反してイタリアらしい危うさと破綻したデザインを持つ万年筆はデルタ以上にこのアンコラというブランドではないかと思う。現在ペン先まで自社生産のイタリアの万年筆のマニュファクチュールメーカーはアウロラとモンテグラッパぐらいじゃないだろうか。アンコラも今ではペン先を他社から供給を受けているようだけれど、このペルラは間違いなく自社製。でないと切り割り7:3は存在しない。この万年筆を眺めているとシスティーナ礼拝堂の絵で埋め尽くされた回廊の天井を思い描くのは私だけだろうか。私だけだろうなぁ〜。

年初めに念願の万年筆を入手してしまった。アンコラはこの1本で十分。これでもう万年筆は上がりぃ〜とは言わない。販促活動の一環としてという言い訳しながら、マイペースでボンジョルノらしい趣向の万年筆に触手を伸ばしていく所存です。

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