2014年1月アーカイブ

2014年1月31日

残心シリーズのA7手帳カバーが初登場。

残心シリーズは前にも作ったコインケースとカードケースを皮切りに再始動しておりますが、まだスムーズな生産体制は整っているとは言えません。でも作り続ける方法論は確立したので作り続けられる事は断言出来ます。そして今回は残心シリーズの新作A7手帳カバーの登場です。これはサンプル製作した品を私が使い続けていて、それをご覧になった多くのお客様から望まれていた製品です。1年以上の時を経てやっと販売と相成りました。

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シュランケンカーフではオレンジ、チョコ、黒、ライムグリーン、ジーンブルー、それとアイリス。バイオレットより明るめの紫のアイリスは希少。税込10,500円也。

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クリスペルカーフと黒桟革は、それぞれ黒とダークブラウン。11,970円での販売。クリスペルの黒はブログアップ前に革表面が良い表情の個体は売り切れちゃいました。

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私は革表面が最も良くないクリスペルカーフの黒を使い始めています。やはり製作責任者として実際に試験台となる必要があると思っておりますので。入れているのは少し厚めのITO-YAオリジナルのダイアリーと罫線の手帳の2冊。厚み10mmほどになりますが収まります。そしてカブセ部分にショートタイプの万年筆を挿して使い始めました。良い風合いだと感じています。

この後 やはり皆様お待ちの残心折財布のシュランケンカーフタイプ以外がまず出来上がり、その後シュランケンカーフのコインケース、カードケース、折り財布を作って一段落。シンプルだけれど必要十分な革小物のカタチを、順次この残心シリーズで出していきますので、皆様宜しくお願いいたします。

2014年1月24日

供いの日の宿も「学士会館」

ダンディーTさんに「さよなら」二人で言いに、

一泊泊まりで東京に行ってきました。

その日の宿も「学士会館」にした。

ダンディーさんが似合う佇まい。

一度連れて来て、ここのバーで語りたかった。

生成りのリネンのスーツ着たTさんの傍らには、

ボルサリーノのパナマ帽が。

まるでバカンスに行くみたいな出で立ちで旅だって行った。

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2014年1月20日

1600話目はダンディーTさん

今回でブログ「ル・ボナーの一日」は1600話目になる。右上のブログ内検索に「ダンディー」と打ち込んでみた。そうするとダンディーTさんの事を色々書いたんだなぁ〜と懐かしく感じた。そのダンディーTさんの奥様から訃報の知らせがあった。奥様とは二度しか会ってはいないけれど、奥様とハミは時々電話を交わす仲良しだ。

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ダンディーTさんの要望で作った横長のバッファロー素材のディプロマ。

8歳年上の私が兄のように慕う人はダンディーだった。ドラえもんのジャイアンがそのまま大人になったような風貌だったけれど、長身でアングロサクソン系の体型で既成のスーツが似合う人だった。日本人離れしたダンディズムを感じさせる男前な人だった。仕事も趣味も、興味を持った事は徹底的に調べ尽くし決断する人だった。なにせ格好良い子供心を持った大人だった。そんなダンディーTさんと親しくなってまだ10年経っていない。この人のモノ好きは50歳過ぎてから。それまで仕事一筋で来たけれど、50歳過ぎてそれまで興味があっても見ないでいた事を楽しむ事にした。革製品、万年筆、オーディオ、カメラ、時計、自転車。私も50歳過ぎてから色々なモノに興味を持ち始めたので話しが合った。ただ違うのは興味を感じた物は購入する前に徹底的に調べ尽くし厳選してチョイスする。すぐには購入せずに、入手するまでの経過も愛おしく楽しむ。

車はユーノスロードスターのブリティッシュグリーンで内装タンレザーの限定車を20年以上乗り続けた。

LINNのオーディーオを入手した時は、これと決めた品をショールームの視聴室で一年暇を見ては聴きに行き、そしてそのスピーカーが馴染んだ視聴用の品を半額で入手。それより何より、そのオーディオをベストの状態で聴く為に新築マンションを居抜きで購入して、内装も親しくしている職人さんに時間の空いている時に手を入れてもらって3年がかりで仕上げたという徹底ぶり。

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出張時には必ず鞄に忍ばせて持ち歩いていたバルナックライカ。

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ライターは50年代のフランスダンヒルの傑作「アルドゥナ」。

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時計もビンテージが似合う人だった。

私が親しくしている人の中で最も素敵に思えた人だった。その兄のように慕う人が亡くなった。まだ65歳でこれからもっと一緒に遊びたかったのに。仕事引退したら六甲アイランドに東京から引っ越して来て、ル・ボナーの御意見番でもしようかなと言っていたのに。

弱音を言う事なく、最後まで私にとってダンディーな人であり続けた。もう随分前から自分の余生は後わずかだと自覚していたみたいだ。その事を私達ち二人にはおくびにも出さなかったけれど。自分自身の黄泉の国への身支度は決めていたみたいで、オーダーしたリネンの白いスーツ姿でお気に入りの自宅にて永久の眠りについている。ハミと一緒に下北沢に「さようなら」言いに行って来ます。

2014年1月17日

「ゴローズ」は私の中に生き続ける

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朝ドラ「あまちゃん」で使われていた70年代のゴローズのバッグ。

原宿の「ゴローズ」の高橋吾郎さんが亡くてっていた。それを知ったのはつい最近。一度もお話しした事はなかったけれど、私の半生の中でいつも大きな存在だった。素敵に生きそして死んだイエローイーグルは、これからも私の心の中に爽やかに生き続ける。

私は40年前モノを作って生業としたいと上京した。その頃手作りブームで、表参道ではヒッピー風の若者が露天で作った品を販売していたり、モノ作りのグループが多く生まれていた。そんな中でキラー通りにアトリエがあった「ゴローズ」は特別な存在感を持っていた。同じビルに新進のデザイナーだった頃のコシノジュンコさんのアトリエもあった。その頃革製品とジュエリーなどを作っていた「ゴローズ」は、群雄割拠する手作りグループの中でも抜きん出た存在だった。その「ゴローズ」に加わってモノ作りをしたいと思ったけれど、軟弱な私はその存在感に圧倒されて門を叩く事は出来なかった。

数年後、株式会社「ゴローズ」は解散した。その後私は多くの「ゴローズ」の人たちと知り合った。最大の恩人であるT&Yの村田さんはゴローズ直系のインディアンジュエリスト。パターンの面白さを伝授して頂いた金田さんはゴローさんも一目置く天才パタンナー。その他私が憧れたゴーロズ第2世代のメンバー幾人かとも知り合い影響を受けた。その後駒込にアトリエがあった頃の第一世代の人たちとも関わった。

初めて高橋吾郎さんとお会いしたのはキクチタケオビルのオープンパーティーの会場だった。当時私は三菱商事経由でキクチタケオブランドの仕事をしていて、その縁でそのセレブが集まるバブル時代のパーティーに招待された。その頃私は人生最大の貧乏生活中。それ故にそういった場に臆する部分が多いにあった。そんな会場でゴローさんを見かけた。株式会社「ゴローズ」は解散し苦しい時代。まるでホームレスのような身なりでバイキング形式の食事を食べ颯爽と去っていった。その自身を拘束しない存在感に圧倒された。

その後「ゴローズ」は復活した。ゴローズのジュエリーや革製品は、一人の人間の生き様の迫力の分身として存在感を持っている。原宿の三大奇人の一人と言われたゴローさんは、表参道を錆びたビンテージバイクのインディアンを走らせた。信号で止まるたびにハイドウドウと馬に乗っているかのよう。それが奇異に見えない人だった。

腕が良い悪い、センスが有る無い、売れる売れない、そんな事を超越した存在だった。もう隙間のない現在社会からは生まれて来ない希有な自由人だった。素敵に生き、その生を終わらせた原宿の伝説・イエローイーグルは格好良い。合掌。

2014年1月11日

残心革小物シリーズ復活

「残心」の意味は日本人が本来大事にしていた心の有り様と知り、そんな革小物を創造したいと博識な顧客のお知恵を借りて命名しました。この革小物シリーズは間合いとか余白に味わい求める日本人の美意識を念頭に置いて、使うと豊かさ感じれるシンプルな革小物たちを作り出したいと考え生み出しました。そして大変好評を得た。しかし生産工程の機能不全の為、一度作ったけれど追加生産が出来ないまま1年以上の月日が経ってしまったぁ〜。忘れ去られるかと思ったこの時期にやっとスムーズにリピート生産出来る方法を見つけ出して、今回折り財布と小銭入れと名刺入れの残心人気トップ3を店頭に並べる事が出来ます。それに加えA7ノートカバーも新しく登場させます。ただまだ新しいシステムでの生産工程は始ったばかりで、もう安心とは言い切れません。だってA7ノートカバー以外はシュランケンカーフタイプを作り忘れちゃってたぁ・・・・なので急ぎ追加生産を指示。1年以上の空白はあまりにも大きく予断を許しません。そんな中、まず小銭入れと名刺入れがシュランケンタイプ抜きで店頭に並びました。今月中には折財布とA7ノートカバーが登場します。カバーの方はシュランケンでも作っています。小銭入れ、名刺入れ、折財布のシュランケンタイプをご希望の方には、もう暫くお待ち頂く事になってしまいました。ごめんなさい。

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ブッテーロの黒、チョコ、茶、ワイン(8,400円)と、黒桟革とクリスペルカーフの黒とダークブラウン(9,450円)。ヨーロッパ皮革の値上げに伴い価格は前回より高くなりました。その為国産革の黒桟革とクリスペルカーフは今回から同じ価格での販売となっています。

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この小銭入れは本当に使い勝手が良い。小銭入れだけでなくお札も三つ折りすれば収まるポケットが内外に有り重宝。

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その上この折財布とドッキングさせる為の切り込みに、カードを挿して使うという手も有り。私は財布はポーチピッコロにしまって、ポケットにはこの小銭入れのみ入れて不便を感じた事がない。

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名刺入れも小銭入れと同種類同価格。

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上部3目のステッチが効いていて、出し入れの所作が良い感じで、名刺30枚は楽々。

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この切り込みも何かと便利。

このシリーズをル・ボナーのメイン革小物としたいと願い始めました。でも思うようにいかず月日は経ちました。今度こそ常時店頭に並べ続けられると願いつつ、作り続けて行きます。

2014年1月 7日

今年から水・木曜日定休日

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今年から水曜日と木曜日の2日を毎週定休日とさせていただきます。

祭日が重なった場合は開けます。お休みの日でも仕事場に居る事は多くあると思いますが、そんな時もお店は基本閉めています。その二日と来店希望日が重なる場合は、前もって連絡頂ければ、都合が合う場合は開けますので宜しくお願いいたします。

2014年1月 2日

シャーロックホームズの部屋

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チャーが自宅での定位置にしていた米軍払い下げのソファーは現在ボンジョルノの読書用の安楽椅子としてこの部屋に鎮座しております。

元旦、2日と少しの時間仕事場に行ったけれど、大部分の時間を自宅で過ごしている。それもこの部屋で。自宅マンションの大改装をした時、この部屋だけは私の希望に沿って替えてもらった。私はイメージとしてはイギリスのTV番組で見たビクトリア時代のシャーロックホームズの部屋みたいになるといいなぁ〜なんて。しかしそれは叶わぬ夢。その理由はボンジョルノ自身にある。憧れと現実とのギャップを埋めるセンスを私は持ち合わせいない事を痛感するのであります。それでもあるもので私の居心地良い書斎作りをした結果がこれ。

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大人になりきれない書斎。一時代前のiMacは一番好きなデザイン。ブログ書くだけならこれで十分。トイストーリーのキャラクターはビル・ゲイツ信奉者の証。そして家具は安く入手した中古家具たち。シャーロックホームズの部屋からはほど遠い感じになってしまったけれど。

自宅において一人の時間を持てる場所を得たのは、中高の時代以来これが初めて。そしてこんなに長い時間をこの場所で過ごすのは、昨日今日が初めてではないだろうか。居心地良い時間を静かに過ごせている。万年筆や時計やカメラや自転車たちもこの部屋に持ち込めたら、ここはボンジョルノのワンダーランドになるだろうが、そうするとこの部屋に引き蘢りそうなのでやめよう。ハミは広々としてシンプルな内装を好む。それに比べ私はごちゃごちゃとモノや家具が一杯の内装が居心地良い。この部屋だけはそれを死守する所存です。

昨日はこの部屋での喫煙を許可してくれたのに、今夜寝る前に「もうこの部屋での喫煙は禁止」とハミに言い渡された。ああ居心地が少し悪くなった。

2014年1月 1日

2014年 明けましておめでとうございます。

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明けましておめでとうございます。


ル・ボナーは新年1月4日(土)より通常通りの営業です。


新年を迎え心新たにし、今年は充実した一年にしたいと願っています。去年は仕事以外の私事で色々と有りそれが仕事にも影響し、満足出来る成果を残せなかった一年だったように感じています。今年こそは新作を多く出していけるル・ボナーにしたいと思っています。長い年月カバンや革小物を作り続けた私たち二人なので、長きに渡って支持され続けている定番品も有り、新作を生み出さなくても商いは出来ます。でも新しいカタチを生み出さないとこのまま枯れていく不安があります。もう生み出す感性が枯渇するまで、残された年月はそう多くはありません。目や指先や体力の衰えはそれに拍車をかけます。カタチを生み出すという素敵な職人仕事を生業と出来た幸せを全うしたいと強く感じています。

商いとしてはここ数年順調でした。ただそれはリスクが正比例するものです。いつも不安を抱えながら前に進んでいました。自分たち二人だけで全て完結する生産システムではないル・ボナーは、それゆえのリスクと作り出す以外の仕事量が増えていくここ数年でもありました。その案配を今一度考えて、モノを作り出す原点を楽しむ作業を優先的にしていかないといけないと思い始めています。この時代に生きた痕跡を残す作業をしていかないと。

本気で思っています。でもそれと同じぐらい人生を楽しみたい。想い出作りもしていきたいと願う欲張りなボンジョルノです。今年も皆様宜しくお願いいたします。

(追伸)

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自宅の通称?シャーロックホームズ部屋にて新年最初のブログを書いています。シャーロックホームズの書斎に憧れてを感じて、そんな部屋を試行しているけれど道半ば也。でもお気に入りのスペース。この時代のMacはフォルム的には一番好き。全てが遅いけれど、ブログ書くだけなら十分。

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