2014年9月アーカイブ

2014年9月29日

最後になるかもしれない絞りのペンケース。

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フラボナシリーズの三本挿しと一本挿しのの絞り技法のペンケースが並びました。今回は黒(赤と同色のステッチの2種類)、ワイン、ネイビー、グリーンの4色。一本挿し 税込み14,040円 三本挿し 税込み25,920円。

実はこの二枚貼り合わせの革を絞る事の出来る東京下町の箕輪の職人さんが引退する事になった為、最後の登場となってしまいそうです。一枚革を凸と凹の型で絞るのはそんなに難しい事ではないけれど、それだと絞った膨らみが時と共に柔らかくなってしまう。二枚貼りして絞ると絞って膨らんだ部分の固さはずーっと維持されペンを守れる。しかしこの二枚貼り合わせを絞れた職人さんはこの人だけだった。特に3本挿しの絞りは、革に相当な負担をかけるカタチだったので試作段階で多くが裂けた。機械絞りを糧に50年以上のその職人さんのアドバイスを受けながら、凸と凹の絞り型の修正を何度か加え二枚貼り合わせを機械で絞る事が出来た。そして定番として7年作り続けて来た。これからも作り続けたいカタチなので、現在その方法を模索しています。

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今回最後だという事で、ブッテーロ以外の色々な革も絞ってみて頂きました。コードバン、型押しカーフ、ボックスカーフ、etc。多くがやっぱし裂けました。そんな中でシャークスキンの革は大丈夫でした。そして少量店頭に並べる事が出来ました。表シャークスキン裏ブッテーロの一本挿し 税込み16,200円 三本挿し 税込み29,160円。

三本挿しが裂けずに絞れた時は感無量だった。それまでの紆余曲折とその機械絞り一筋の老職人さんの工夫に感激した。その感激で工賃は破格の値にした為販売価格は高くなってしまったけれど、それでもその良さを分かって頂けるお客様の方々に支えられて7年作り続けられた事に重ね重ね感謝。

2014年9月28日

キヤノン SERENAR 50mmF1.8

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京都の御婦人からこの50年代初頭のキヤノンのバルナックライカと見間違いそうなレンジファインダーカメラを頂いた。お父様が使われていたカメラでもう誰も使わないからと。しかし外観は極めつけにバッチグーなのだけれど、操作が難解でその上レンズを外してみると油漏れしていて修理しないと使えそうにない。それでボンジョルノカメラ博物館の飾りとして長らく鎮座していた。あまりにもレンズは程度が良いので、レンズだけでも使えればと思っていたけれど、ねじ込み式のこのレンズのマウントは何なのか分からないまま使う方法論を探る事なく時が過ぎた。

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だが先日カメラ関係に詳しい顧客の方が、このレンズはライカLマウントである事を教えて頂いたら使わないではいられません。早速L-M変換マウントアダプターを入手して、現在愛用しているカメラたちで使ってみる事に。ネットでこのキヤノンSERENAR 50mmF1.8の素性を調べてみました。キヤノンが初めて自社内製造した名玉。当時のズミクロンやニッコールより一段絞ると上の性能らしい。このレンズの設計者の伊藤宏氏は後に紫綬勲章を頂いた技術者。あの御手洗毅会長時代は常務で、その会長と激論の末退社したという気骨ある人物。キヤノンの礎となった人とレンズ。50年代当時の価格が28,000円。現在の価値換算すると90万円ほど。

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それにしてもこの個体は外観は勿論、レンズも濁り一つなくて埃も確認できない抜群のコンデション。そしてそして装着して撮ってみました。

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まずα7RにL-MとM-ソニーEの2つの変換マウントアダプターを介して装着してみました。あまりの外観の素敵さに見惚れてしまいました。現行のレンズでこれほど金属の質感が見事なレンズは存在しないのではないでしょうか。その代償に小さなレンズなのに大口径のキヤノンの現行のLレンズ並みの重さ。でも見栄え良ければ我慢出来る。

ワクワクしながら撮ってみました。まず被写体を開放で撮ろうとピント合わせしてみると、これが現在のレンズたちに比べてピンの山がつかみ難い。それは絞ってもそんなに改善しない。そして撮れた画像はヌケがイマイチでカラーの色が淡い。それを味わいと言えば言えない事はないけれど、現在のレンズに比べて光学的に制約が多い。しかしそれでも使いたいと思ってしまうオーラーを感じる。

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モノクロはほどほど良い感じに撮れたので、このレンズはこのライカM3にISO100 の黒白フィルム入れて少し絞って撮ると楽しいはず。今撮っていますが36枚撮り切ったら現像して撮った写真を公開します。デジタルな便利を求める時代に、少しアナログで手間を楽しめると違った世界が広がる。来月の大人の遠足&撮影会はこのSERENAR50mmF1.8とライカM3のコンビがメインに決定。

2014年9月27日

ミネルバボックスのエージング

ブログを長らく投稿していませんでした。ごめんなさい。

その間にパパス・ショルダーのミネルバボックス3色が出来上がっておりました。旧型パパス・ショルダーはこのイタリア・バタラッシー社のバケッタ製法の革が生きるカタチを作ろうと発想しました。私の知る限り、世界中の革で最もエージングを楽しめるミネルバボックス。同じバタラッシー社のバケッタ革のマットなミネルバリスシオより揉みを入れたこのミネルバボックスの方がよりエージングが顕著です。

今回は新品とエージング後の比較をしてみました。ただこの比較はお手入れらしき事はしていない私が使っていた品での差。もっと素敵なエージングをしているお客様が使われている品も多く見ました。またその逆も見ました。使われるお客様の接し方で、その後大きく違ってくる革でもあります。

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タバコはこの3色の中で最も変化が少ない色。ただそれでも内側から滲み出たオイルが表面をコーティングして十分な光沢感。

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この右のは旧パパス・ショルダー。でも革は同じミネルバボックスのコニャックなので比較対象。ル・ボナーではお手入れは乾拭き時々水拭きを勧めています。革に含まれているオイルで表面をコーティングし、時々水拭きして古くなった表面の汚れを含んだオイルを少し取ってあげて、内から新たなオイル分を表面へ。その事で革が新陳代謝(活性化)して健康に長く生きていられる。

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最も顕著な変化を見せるのがグリージオ。新品時のグリーンかかったグレーを思い出す事も困難なほどの茶色かかった凄いエージング。新品時の色を維持したいとあるお客様が試した方法が、ラナパーという皮革オイルを塗り込んでみたら、何も塗らないで使っていれば3ヶ月もあればエージングが相当進むはずなのに、1年経っても元の色を維持していた。しかしこの方法はこの革を健康に長生きさせるにはマイナスだと私は確信している。

というようにミネルバボックスはエージングピカイチ革。シュランケンカーフでパパスを作り始めて、その使い込んだ時のもちっとしたふくよかな柔らかさを楽しむ良い。その面白さとは対局にあるミネルバボックスの極めつけの変化もまた楽しい。税込み64,800円。

2014年9月12日

時計ベルトの販売再開 そして時計も少し

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時計ベルトの販売を再開しました。と言っても自社内生産品ではなくて親しくしている「レ・ザルティザン」の三島勤也さんの製品を仕入れての販売です。既成の時計ベルトはシュランケンカーフとクロコダイルです。シュランケンは税込み19,440円、クロコは23,760円での販売です。イタリア製のNATOベルトは19,440円。写真に写っているミニタリータイプのフランス製ユンガー&ブレッソン(この時計も販売)にNATOベルトが似合います。NATOベルト以外はオーダーでの注文も受けていますので、お気軽にご相談ください。今日販売開始したばかりなのに早速オーダーでのご注文。IWCのポルトギーゼ用をマットクロコの黒でブルーステッチで厚み6mmでのご注文。納期1ヶ月で税込み29,160円也。

でもって時計ベルトの販促活動に役立つだろと少しだけ時計も三島の勤ちゃんから。趣味と実益を兼ねた訳では決して本当にありません・・・・。新品は創業1928年のChoisi Watchのクロノ2本と手巻き三針1本。

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ドクターグラフとタキグラフのムーブメントはバルジュ7750。税込み237,600円

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手巻き三針はポルトギーゼ風。ムーブはユニタス。裏スケルトンで税込み129,600円。どれも本来の純正ベルトは別に有り、このシュランケンのベルト付きだとプラス税込み17,280円。

スイスの時計修理工房で勤ちゃんが直接入手したヴィンテージ時計も2本並べてみました。

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抜群に程度の良い自動巻最初期のIWCオールドインター1955年製Cal852。俺より1歳年上。34mm径が良いサイズだと私は思う。

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名高いバルジュ23ムーブ搭載のリシャールという名の1955年製クロノ。35mm径。このサイズでクロノ恰好良い。ダイヤルのエージングも良い雰囲気。

私自身の時計は今で十分満足しているけれど、こんな形で少しだけ時計の世界と関わり続けられるのも楽しいかな。時計についての知識は初級の私ですが、勤ちゃんがバックアップしてくれるので安心です。あくまでも時計ベルトがメイン。時計ベルトのオーダーに来られる時は、付ける時計を持って来て下さい。形状が特殊でオーダーをお断りする時計もあるので。またル・ボナーの在庫の革での時計ベルトのオーダーも可能です。

2014年9月 5日

ボンジョルノのちょっと偏屈な車遍歴

私は22歳の時、仕事上の必要性から自動車免許を取った。その私の車遍歴は、楽と便利よりその時々の自分を伝える選択で結構面白いと思う。36年間で9台の遍歴。

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最初は2WDなのにジープ顔したいすゞ。燃費が悪すぎて、その上真っすぐ走らなくて苦しんだ。

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次は日産バネットバン。引っ越した時、近所の人達にサーカス団に勤めている人だと思われたほどのカラフルな絵と文字で埋め付かされたライトバン。カスタムカーという雑誌で紹介された事もあった。

その後楽な車が良いとカローラバンを購入したけれど、それは私の思想?と相容れない事を実感して3ヶ月で手放した。

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そして念願の初めての4WDはジムニー。この車で信州霧ヶ峰での零下15度の越冬キャンプも経験したなぁ〜。

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子供の頃親父が林業試験場で乗っていたのがこの観音開きのジープ。ず〜と憧れていた。そして入手出来た。大好きだった。特別な思い入れもあった。でもその後貧乏で維持出来なくなって手放した。私の所有した車の中で唯一下取り価格が買った時と同じぐらい付いた車。今だったら所有出来るけれど、体力の低下がそれを許してくれない。

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スバルサンバーはサンルーフ付きで結構気に入っていた。走行安定性を求めていつも四駆で走っていた。それが災いしたのか、首都高速で突然エンジンが焼き付いて何回転もしてそのままお釈迦。

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ランドクルーザー40系は一番長く乗っていた車。ボディーは朽ち果てて何度か板金をしたけれど、足回りは極めて丈夫で、NOX規制で手放したけれど今も岡山で現役のはず。

そして初めての5ナンバー。68年式のフォルクスワーゲン タイプⅠ(ビートル)。レストアしたこの車は、外観は極めて厚化粧の美人。だが足回りは驚くほどズサン。サスの板バネは10本中7本が折れていたり、ガソリンタンクの中にガムテープが入っていたり。他にも問題点が山積み。購入してからまともに走るようになるまで1年以上費やした。

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でもチャーミングな車だった。ただ浮気心が芽生えて手放した。その後7年知り合いが乗り続けてくれた。その68年式ビーちゃんも終焉の時を迎えたと連絡があった。

以下卓ちゃんのFacebookページから。

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神戸《Le Bonheur》の松本さんから《卓袱堂》のオレ、そしてketch!へと受け継がれてきた1968年製TYPE-Ⅰ(ビートル)が先日の豪雨で水没。あいにく海外での長期公演で日本を留守にしていたため早急の処置もできずに...やむなく廃車することに。数々の思い出と共にあった愛おしいクルマだったけど、こんな劇的な幕切れが相応しいのかもしれない。老体に鞭を打って林道を走らせてキャンプや温泉にも行ったし、雨の首都高でエンジンが急に止まったりもしたけど...楽しい日々をありがとう。天国でオーバーホールしてもらってね〜w10492442_10152364451373295_5858990429964283827_n.jpg

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体力と我慢が必要だけれど、その時々の経済事情を念頭に置いた自分らしいベストな車選びをしてきたと思っている。どの車も共に過ごした日々を懐かしく思い出される。全て中古車で、100万以上出して買った車は一台もない(修理に100万以上出した事はあるけれど)。今の相棒・アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型も、50過ぎて体力が衰えを見せる私のベストなチョイスだと思っている。まだMTしか所有した事のないボンジョルノはそれを全うする所存です。

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2014年9月 1日

大きな「パパス・トート」は隠しポケット付き

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マエストロより容量多いボストンバッグ並みのトートバッグ「パパス・トート」が店頭に並びました。海外&国内を飛び回りながらビジネスをする勤ちゃんがオレンジ色のこのトートバッグをいつも愛用していて爆発した。今回いっぱい作ったのですが、半分は勤ちゃんの「レ・ザルティザン」よりの販売となります。生産途中の予約もあった為、ライトグレー、オレンジ、ゴールド、スカイはル・ボナー店頭には並びません。現在店頭に並んでいるのは〜

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人気のトープ色ははずせません。

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ネイビーも良いではありませんか。

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ジーンブルーは大きさが気になり難い色。

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初めて私の大好きなライムグリーンでも作りました。

売れ残ったらこの色のパパス・トートを使ってみようかなぁ〜。

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前回作ったダークグリーンもこの一つだけがあります。

このバッグの内側にはポケットが5カ所あります。

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前後に大きなファスナーポケットと中央仕切りの2つのポケット。それに加えマチ部分に携帯等が収まるポケットが2つ。

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口元のファスナーを開けたまま使う時は、ファスナーポケットとマチ上部の2つのポケットが隠れる工夫で安心感。

画像で見るより実際に見ると大きいです。つまりいっぱい入る。いっぱい入ると重くなります。でもシュランケンカーフのもちっとした質感と幅広でしっかりしたショルダーベルトが緩和してくれます。税込み108,000円也。

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