2014年12月アーカイブ

2014年12月30日

いっぱいおしゃべりする器

陶芸家の「下 和弘」さんが来店。自分たちで個展に行って見ればいいのに、「今度来店される時にはいっぱい見せて」という私の我儘を聞いて頂いて、いっぱい持って来て頂いた。私たちだけの為の貸切個展状態のル・ボナー。

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「下 和弘 」さんの作る器たちを知って刺激を強く受けた。伝統的な工芸品として認めてもらう方法論とは一線を画すアプローチ。どの器たちも作り手の思いを雄弁に語る。こんなにおしゃべりな器と出会ったのは初めて。

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仕事場でのボンジョルノ用のコーヒーカップは今日からこれで。また喫茶「ル・ボナー」も下さんのおしゃべりな器たちが主役となります。

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家用はこれにしようと思っていたら娘が「私が使う」と言うので、

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こちらがボンジョルノ用に。珈琲を入れて飲み干すにつれて見えてくる絵たちが話しかけてくる。同じものは一つもない。というより作れない下さんの絵付け。

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使った後洗う前の器たち。ここでも話しかけてきてなぜか微笑んでしまう。

ものを作り出す事は、動物の中で人間しかもっていないプリミティブな喜び。それを生業(なりわい)として製作者のアイデンティティーが伝わる分身たちを残して行く人生は素敵です。私もそんな一人でいたいと思っています。

2014年12月26日

今年最後は「タンク・トート」

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今年もあと数日となりました。ル・ボナーは30日までの営業となります。そして、ル・ボナーの今年最後の登場は「タンク・トート」となりました。待って頂いていたお客様が多くおられた為、昨日並べたばかりなのにル・ボナー店頭にはもう売り切れた色も。

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トープとライトグレー&トープのコンビ。トープは他の色の倍作ったのですが最後の一つに。ライトグレー&トープのコンビはげんざい唯一のコンビタイプ。シックなコンビタイプはまだあります。

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バイオレットとアイリス。バイオレットはシックな紫色。まだ少しあります。それとは種を異にしたアイリスの紫色は若々しい。定番にないアイリスを特別に仕入れて革がドイツから届いたので急遽加えたのですが、今朝売れてもう店頭に並んでおりません。

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オレンジとジーンブルーでも作りました。カラフルな色があるとお店も華やかになります。タンク・トートを作る時は必ず加える2色です。それとライトレッドは前回生産分が一つあります。

税込59,400円で好評販売中。銀座のC.O.U.さんと青山のサークルさんでも昨日出荷したので今日から店頭に並んでいるはずです。ル・ボナー共々宜しくお願いいたします。

 

2014年12月23日

「L字ジップウォレット」記事追加

到着と同時に急ぎ公開した「L字ジップウォレット」の記事の補足説明を追加します。この財布は元々通販大手のカタログハウスさんを通して販売していた形です。流行りのジップタイプの財布をよりスマートで使いやすさを求めてカタチにしました。その生産も落ち着いた時期を見計らい、制約ない素材を使い少し仕様を変更してル・ボナーでも販売する事にしました。

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ファスナーはそれまでラウンド長財布で使っているような5番のエクセラではなく3番のエクセラを使っています。その方がスマートでスムーズな開閉が可能と思ってそうしました。5番に比べ3番は数十円安いですが、決してケチって細いエクセラを使った訳ではありません。あくまでこの財布の良さをより強める為です。本当です。

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L字ジップウォレットの最大の特徴は、スライダーを三方向走らさないと開けられないラウンドファスナー財布と違い二方向で開けられる事。これが結構使い勝手において大きな長所。そして中央のコインケースはできる限り大きくしました(ドル紙幣なら折らずにぴったり収まる)。その事で入れたコインが団子状態にならずに薄さを保ち見やすい。そしてトップにファスナーが付いていなくても本体ファスナーとの隙間が少ないので、本体ファスナーを閉じるとコインケース部分以外に移動することはありません。内装に使っている革は、内装用にオーダーで作った黄色味が強い茶色のバングラキップ。

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シュランケンカーフはオレンジ、トープ、ジーンブルー。実はバイオレットも頼んでいたし革も送ったのに届いていない。。。。。作るの忘れていたみたいです。この業界はこういう事が結構許されてしまう。でも確認を怠った私が悪い。バイオレットをお待ち頂いていたお客様、本当にごめんなさい。

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クリスペルカーフは黒とチョコ。クロームなめしをするタンナーの技量はこのボックスカーフ系の革で測る。そしてペリンガー社が作るクリスペルカーフは世界最高峰のボックスカーフだと私は確信する。繊細な革で傷つきやすいけれど、うまく育てると革の魅力を伝える素晴らしいエージング。

ル・ボナーのもう一つのファスナータイプの長財布・ラウンドファスナー長財布は来年初めの完成予定。二種類のファスナータイプの長財布も紐財布共々宜しくお願いいたします。

(緊急追伸) 12月24日午前

休み明けのクリスマスイブ朝一番に「バイオレットがないよ!」と電話したら、バイオレットだけファスナーが間に合わなくて年明けには組めるとの事です。少し遅れますがバイオレットのL字ジップウォレットも店頭に並びます。良かったぁ〜。宜しくお願いいたします。

「L字ジップウォレット」が出来上がりました。

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お待たせしていた「L字ジップウォレット」が出来上がりました。

ご予約頂いているお客様には順次ご連絡させていただきます。

今回はクリスペルカーフの黒とダークブラウン(税込30,240円)と、

シュランケンカーフのトープ、オレンジ、ジーンブルー(28,080円)。

バイオレットも発注していたのですがないです。ごめんなさい。

皆様宜しくお願いいたします。

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2014年12月20日

年末年始の営業予定。

年末年始の営業予定を遅ればせながら決めました。

年末は30日までです。ただその日はいつもの8時までではなくて6時までの予定。

年始は4日から通常通り10時始まりです。

また年末の水、木曜日の定休日は通常通りです。

宜しくお願いいたします。

でもってクリスマスが迫っています。

ボンジョルノは赤いベストでクリスマス前の週末、

お客様をお迎えいたしています。

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皆様ご来店お待ちしています。

2014年12月12日

「ORTUS」表敬訪問

東京国立博物館の表慶館で開催されていた「エルメス レザー・フォーエバー」を見終わり、その足で「ORTUS」の小松さんに会いたくなって銀座に向かった。独立系鞄職人の中で今最も素敵な鞄を作り続けている一人。

それにしても「ORTUS」の場所が分かりにくい。グーグルマップで検索しながらすぐそばまで来てるはずだのに迷う。そして上を見上げると二階ベランダ壁面に鞄が。きっとここだと思って階段を上がるとありました「ORTUS」。

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店内正面にはオーダーサンプル用のバッグが並んでいます。どれも素敵な鞄たち。精緻な技術に加え革の魅力を最大限生かす感性と工夫が、素敵な鞄たちを生み出している。

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この棚に近々並ぶ新作のトランクの製作途中の品を見せて頂いた。厚みのあるコバの処理の美しさに感銘を受けた。日々手縫いのオーダー品を作り続けながら、その合間に制約なしに作るこれらのサンプル鞄を組み上げている時が、最も楽しくワクワクする時間と言う。本当に鞄を作るのが好きなんだと感じた。

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タバコを吸う為ベランダへ。そこにディスプレーされていた鞄の外縫いの底に向かって内側にカーブするラインを見て感動した。マチと本体の長さを調節意識することで生まれるライン。このカーブを意識することで、一室の外縫い鞄でも使い込んでも嫌な変形が出にくい。そういった工夫はなかなか出来ることではない。

仕事の手を休めさせてしまいご迷惑かけてしまいましたが、老いぼれを暖かく迎えてくれた小松さんありがとうございます。正直言いますと、エルメスのイベントよりも小松さんの作る鞄たちの方が大いなる刺激を受けた次第です。東京日帰り出張?は大きな成果を得た次第でありました。もうしばらくは私も老骨鞭打って若い人たちには負けるものかという気概で頑張ります。

2014年12月11日

エルメス レザー・フォーエバー

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フランスのレザーブランド・エルメスが革の魅力を伝えるイベントを東京で開催している。どうしても見たくて日帰りで見に行ってきました。このブランドだけは特別です。革製品の高級の基準と指針を示し続ける。場所は上野の東京国立博物館 表慶館。 それにしても会場の表慶館が雰囲気あり過ぎです。

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使っている道具の方に目が行く。

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凄い構成力に感服しました。

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美しい〜オブジェのよう。

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エルメスの鞍はやはり別格。実際に会場でまたがる事も出来るのだけれど、そのフィット感にびっくり。

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会場の表慶館の螺旋階段は映画の1シーンに出てきそう。

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面白かったです。外に出ると素敵なイエローの絨毯が雨に濡れ光っていました。

(追加画像)会場の表慶館良い〜。

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2014年12月 5日

「イタ車」離脱者が私の周りで増えている。

「イタ車」とは痛いイタリア車の事だそうだ。現行のフィアットの車以外のイタリア車は、その「イタ車」に分類されると思う。2000万円オーバーのスーパーイタリアンから廃車する時お金がかかってしまう私の愛車まで。極めて不条理な魅力をその「イタ車」は持っている。決して日本車やドイツ車のような安心感は与えてくれない。しかしその不完全な工業製品が持つ不可思議な魅力を知ってしまうと、他だと物足りなくなる。ただ、足がわりに走行距離を多く乗る人には絶対勧めない。だって壊れるもの。

私は「アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型」に乗り始めて、初めてドライブする事の楽しさを知った。そしてこの喜びをブログを通じて共感する多くの友を作りたいと思った。その結果、ル・ボナーに来店される何人かのお客様も「イタ車」ユーザーである事を知り、意気投合した。しかしこのところ、知っている「イタ車」仲間が一人また一人と減りつつある悲しみ。四国のアルファGTV~マセラッティ・ジブリと乗り継いだお客様も、とうとう修理しながら乗る苦しみに悲鳴を上げ脱落。今はスバルのレガシイ乗っている。

私が強く影響を与え「アルファGT」を購入されたOさんもやはりダメだった。購入と同時にエンジンコンピューターが漏電で交換。その後も、ドアのインナーノブが捥げたり、車体下部のアンダーカバーが走行中落下したり、警告灯がランダムに嘘の警告をしたりするマイナートラブルに悩まされた。走る楽しみを味わう前に不安がいつもつきまとう。そして彼はBMWのM3にチェンジ。確かにM3なら安心して走りが楽しめるだろう。通勤に使っているOさんをなじったりは私でも出来ない。で、「アルファGT」を無料で引き取らないかと仰しゃる。

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アルファ最後の傑作・ツインスパークエンジン。

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リアのエクステリアデザインはベルトーネの官能。

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4人がゆったり乗れる室内。イタリアンレザーシートはしっとりと別世界。

しかし、バックミラーもフェンダーミラーも視認性はすこぶる悪い上に、車幅の確認は慣れが必要。その上未完成なAT・セレスピードからは操作するたびに異音が。でも始動の時かかれば(それも不安定)走る。

私は少し心が動いた。しかしATはいけません。「イタ車」のATは特に。その上、そんなに乗らないとしても、今乗っている「アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型」よりも修理が多発しそう。私は丁重に辞退する事にした。だって次が待機しているもの。

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世界で数台しかないブラックボディの「アルファロメオGTVアルファコルサ」。今も東灘の山手のガレージで待機しています。これやっぱ惚れ惚れする。しかし愛車「アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型」が元気でいる間は待機し続ける。それにしても美しいエクステリアだ。

でも時々思う。近所のスーパーの地下駐車場にはカーリースのブースがあって最新のミニのクロスオーバーなんかも借りれたりする。だったら普段はカーリースで、もっと古いアルファロメオを所有するという道もある(そっちかぁ〜)。憧れの60年代のジュリエットスパイダーとか。まあどちらにしても私はアルフェスタとして車人生を全うしたく思うのでありました。

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やっぱアルファロメオが良いです。特にこのエンブレム。

2014年12月 3日

製作途中で売り切れた色も「ブッテーロ天ファスナーブリーフ」

多くの方にお待ち頂いていた「ブッテーロ天ファスナーブリーフ」が8ヶ月半ぶりに登場です。前回製作分からマチ幅を1cm増やす変更を加え、置いた時の安定感が増し、たった1cmですが容量も違います。見た目は変わらなくても使うとその1cmの違いが大きい。ル・ボナー製品はそんな風に定番品でも作るたびに気がついた部分は変えていこうと考えています。

今回並んだ色は

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人気のネイビーと黒。やはりオンタイムで使うバッグはこの2色ははずせません。

特にネイビーはいつも人気で、今回は他の色の倍作りました。

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ワインとバイオレット。

バイオレットは比べなければワイン色にも見える。でもじっくり見るとまぎれもない紫です。

ワインは・・・実は製作途中に予約が入り、でも一つは店頭に並べれたと思っていたらそれも売れてしまい、ブログにアップする前に売り切れてしまいました。

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チョコとグリーン。

チョコは今回薄めの色合いのダークブラウン。

グリーンは前回生産分で残っていたので今回は作らなかったのですが、これも全員集合に1日加わっただけで、南青山へと旅立って行きます。グリーンも作っておけば良かった。

とい風に現在店頭に並んでいる色は、黒、ネイビー、バイオレット、チョコ。内装のピッグシルキーはネイビーは青を使いましたが、それ以外はワインレッドです。

税込み97,200円での販売です。皆様宜しくお願いいたします。

2014年12月 1日

12月の時計、万年筆、レンズ、帽子。

12月がスタートです。今年の師走はどうなりますでしょうか。30日まで営業する予定です。年初はまだ決めていません。決まり次第お知らせします。でもって、月初め恒例に先月からしているボンジョルノのグッズたち。

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時計はオメガの50年代のハーフローター。この相当やれた外観がたまらなく好きな時計です。時が刻んだ傷や汚れをロンドンのノッティンヒルの骨董屋の初老のご主人が「時間のキス」と言っていました。ハーフーローター自動巻のコチコチ言う音色も心地良いです。それに今回から自作のNATOベルトにして装着しています。NATOベルトは裏蓋裏を2枚のベルトが通る事になるので、防水性に弱点がある古い時計には安心感があります。その上、その2本のベルトが絶妙なフィット感を与えてくれます。

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思わずオメガらしい赤ムーブが見たくなって裏蓋を開けて見ちゃいました。質感のある素敵なハーフローターのムーブメントです。チラネジも味わいあります。

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狭い万年筆愛好家社会にて私を一躍少しだけ有名にした?「アウロラ85周年レッド・マダムモニカ」改。一年半ブログで欲しい欲しいと叫び続けて、哀れに思った万年筆コレクターの知人が、パリ在住のイタリア人女性「モニカ」さんから入手し、それを私めに譲って頂いた経緯はこのブログで何度か書いた。その思い出の万年筆を2014年12月の万年筆に。クリスマスシーズンだし合っていると思う。

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実はこの万年筆のペン先は90年代前半までのアウロラのハイレグのペン先を移植している。イタリアらしいハイレグのペン先が大好きで、旧アウロラ88の14金ペン先に変えている。北海道の万年筆愛好家の人が東急ハンズでメッキセットを購入。この金色無垢のペン先がその初めての生贄となった。そのロジュームメッキは見事な出来栄えで今も剥げずに素晴らしい銀色を保ち続けている。その後、彼はこの成功に自信を得て、何本かの金色ペン先のロジュームメッキを試みたが、これ以外に成功したペン先はないらしい。世界で唯一のアウロラのハイレグ14金ロジュムームメッキペン先のレッドではないでしょうか?。

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キヤノンSERENAR50mmF1,8。戦後間もない40年代後半にキヤノンが初めて自社生産したレンズ。でも逆光だともやがかかったみたいに抜けないし、ピントの山も確認しにくい。小さいのに大変重い。でも外観の美しさは持っているレンズの中でダントツ美しい。その上この個体は塵一つレンズ内に確認できないし外観に傷一つない上物。なのでこのレンズで撮りたいと思ってしまう。このレンズだから撮れるノスタルジックな絵を求める。重いけど。

どうも私は50mm画角の単焦点レンズが一番好きみたい。50mmが三本。あと45mmと55mmがそれぞれ一本持っていて、まだ増やしたい衝動もある。この画角以上だと生まれる立体感が好きだ。風景も撮ろうと思うと私の腕だと厳しいけれど。

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帽子はドイツ製「MAYSER」の中折れソフトハット。ファーフェルトは繊細で上等です。中折れハットにしては珍しく縁がパイピングしてあるタイプ。ちょっとホンブルグハット風だと私は思っている。下北沢の古着屋さんで購入。冬場に被る帽子の中で一番のお気に入りのハットです。私の場合、強風下でも手で帽子を抑えなくても飛ばない。ハゲ頭の特権かもしれない。

今回の画像はキヤノンEOS50DとEF100mmF2,8MACROで撮りました。

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