2015年9月アーカイブ

2015年9月27日

「ミネルバタイプのパパスショルダー」遅れましたが半分できました。

組み上げて頂いている職人さんの体調不良などのアクシデントも重なり、完成が遅れに遅れていたミネルバボックスタイプのパパス・ショルダーバッグが出来上がりました。ただまだ半分。全部で4色80個作っていますが、今回はその半分の40個が完成。残り40個も続けて作ってもらっていますので、来月中には残りも完成するはずです。その為、予約分と卸先に送る分を抜くとル・ボナーの在庫は店頭に並ぶ各1個のみ。なので新たにご要望あるお客様は来月中に出来上がるであろう製作分の予約をinfo@kabanya.netまで宜しくお願いいたします。その後、シュランケンカーフタイプのパパスショルダーが多色ミネルバタイプ以上の数の組み上げが続きます。

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グリージオとオルテンシア。前回から新たに加わった「オルテンシア」って紫陽花の事なんですね。

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タバコとコニャック。

今回パパス製作が遅れに遅れている理由は、組み上げをお願いしている職人さんの体調不良が最大の理由です。ル・ボナーで衰える事なく人気一番のヒット製品であるパパス・ショルダーの生産数が上がらないと苦しい。ル・ボナー製品を組み上げてもらっている職人さんたちは還暦を過ぎた人が多く、数をコンスタントに上げる事が年を追うごとには厳しくなってきています。今回のような遅れが今後発生しない為にパパスを組み上げられる職人さんをもう一人増やせないかと探した。

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その時、大きな問題点があった。多くの数を上げる事を優先する職人さん(でないとプロではやっていけない)に作ってもらうと、この内縫いのふくよかさとシンメトリーが出ない。その部分に目を瞑る事はできない。やはり完成が遅くなっても丁寧な仕事をするこの職人さんにお願いするしかないと思った。パパスは今のクオリティー守ってそれ以上を模索してこれからも作り続けていきます。びっくりするエージングが楽しめるミネルバボックスタイプのパパス・ショルダーバッグは税込64,800円。

2015年9月25日

9月も何とか滑り込みセーフ

今月もモノ好きボンジョルノの自己満足コーナーを投稿出来ました。こんな風に無くても困らないけれどあると豊かになれるモノたちに魅力を感じ始めて10年ほど(まだまだ新米です)。一時の過熱気味だった時期は過ぎ、今はそれを楽しむ時期となっています。本当です、少しはこれからも増えてはいくでしょうが一時期ほどではない。自分の中で決めた適正価格を信じてそれ以下で入手してきた。だから購入までの経緯は色々な思い出を作り、それゆえにトレードするには忍び難くて増えた・・・と言い訳。そして今月は〜

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万年筆は50年代製のモンブラン146テレスコープ。この時代のモンブランの書き味を知って夢中になった時期がある。現行品のモンブランにはない蕩けるような書き味。しかし古いモンブランはその魅力的な書き味の代償を払わなければいけない。軸が極めて脆く、特にこのセルロイド軸は経年劣化でちょっとしたダメージで砕けやすい。だからこの146テレスコープを日常使いすると危険が増大する。それを知ってもこのペンの書き味の魔力は色褪せない。普段は水を入れて保存状態ですが、恐る恐る今月は使ってみよっと。50年代の146テレスコープは3本持っていましたが、1本は20cmほどの落下で軸が折れてしまった。その刹那の悲劇を孕みながら、魅惑の書き味は特別な50年代のモンブラン。

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時計はIWCの最初期の自動巻き1955年製Cal852。私より一つ年上でこの美しいケース&ダイヤルと精度。オールドインターでは手巻きのCal89が有名ですが、この最初期の自動巻きも美しい35mm径。国産の50年代の時計を幾つか持っていますが、仕上げの美しさが別格と感じます。難を言えば針の形状ぐらい。この時計と最初に出会っていたら増えずに済んだと思ってしまうほど私にとっての時計の理想形。

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ステンレスケースだのにパテックの96に匹敵する佇まいを持っていると私だけは思っている。

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今月もパナマ。私の持っているパナマの中で唯一のイタリア製ですがかぶる事は稀。何故かと言うと、縁が長めで被ると麻生太郎財務大臣になってしまって格好悪い。やはり短めが日本人には似合う。しかし九月は思ったより涼しくなり裏地付きのパナマはこれしかなくて被る事に。

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夏場に涼を求める為にかぶるパナマは裏地がない方が通風性があって効果的。しかしこのパナマは裏地が付いていて、その上トップは汗のシミを防ぐ為の透明ナイロンまで付いてる念の入れよう。これではパナマ帽をかぶる夏場の快適性はない。私の場合、トップの透明ナイロンはハサミで切りはがして最低限の通気性を確保している。それで涼は求めなくていい今年のような涼しい9月はちょうどいい感じ。麻生太郎風に目を瞑れば。

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レンズはSonnar FE 1,8/55 ZA。ソニー純正品のツァイス。きっと私の撮影技術だとこれ以上のスペック持ったレンズで撮ったとしても、すべてお任せAFでこのレンズで撮った方が良く撮れると思う。というよりこのレンズの可能性を引き出した絵が撮れるだけの技術を私は未だ持ち合わせていない。この賢いレンズで自分の趣向を満足させる事が出来るのか試してみたくなった。フードを付けるとズームレンズ並みにかさばるけれど、取り外して使うとコンパクトで携帯するのも楽。このハズレがない中庸は、私のカメラ趣味とは違った世界ではある事は感じつつ、今月はこれで行ってみよう。

という感じで今月も投稿間に合った。

2015年9月20日

久々に店頭に並んだ「ディプロマ・ショルダーバッグ」

大人気のパパス・ショルダーを卒業(ディプロマ)した大人に持ってもらいたいというコンセプトから生まれたディプロマ・ショルダー。パパス・ショルダーに比べて収納能力や使い勝手は劣る。でも、似合う人が提げると様になるショルダーバッグです。同じ革を使っているフランスの有名メゾンの店内にこのディプロマを提げて訪れると対応が違ったと何人かのお客様が言っておられました。同じようなデザインは作っていないはずだけれど。因みに、私は大人になりきれていないみたいで、パパスから卒業出来ておりません。紳士か女性が提げると似合うショルダーバッグです。

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縦長ではありますが、実際は縦30cmで横28cmで限りなく正方形に近い。フタに自由度があるのでA4サイズの書類もカブセが少し持ち上がった状態ではありますが収まります。今回は6色で登場。税込69,120円。

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バイオレット、チョコ(ダークブラウン)、トープ。

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スカイ、ライムグリーン、ネイビー。

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縁のバインドは内縫いして巻き込んでステッチで優しい表情を生み出しています。

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この被せ裏のきめ細かなトコ部分をそのまま見せたくて、裏無し一枚仕上げ。これを意識しながらの裁断は大変歩留まり悪くなるけれどしかたない。

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一枚仕上げだとポケット部分は落としで取り付け。ベタぽけ2個とファスナーポケット。

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ベルトは肉盛り入りの二枚貼り合わせ30mm幅の一般のウエストベルトより立派な仕様。これに一般的なピンバックルだとワイルドでカジュアル方向の印象になるので、クチバシギボシですっきり。

是非提げてみてください。私はパパスでしたが、ディプロマがフィットする男性は洒落てますよ。女性は年齢を問わず似合うはずです。

2015年9月18日

少し手直しして「ラウンドファスナー長財布」登場

多くのお客様に待って頂いていた「ラウンドファスナー長財布」が店頭に並びました。何度も完成が伸びて本当に申し訳ない事でしたが、これからは堂々と「現在あります」と言えます。ご予約頂いていたお客様には、この後順次ご連絡させて頂きます。卸先の南青山の「サークル」さんと名古屋大須の「ペンランドカフェ」さんには明後日には並ぶと思います。今回は5色で作りました。

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オレンジとジーンブルーはバッグの中で華やかです。

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バイオレットとトープは絶大な人気色

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黒かネイビーのどちらを作ろうか悩みましたが、少し色味を感じるネイビーでアクセントになるブルーステッチ。

前回からラウンドファスナーの質感を変えました。シュランケンカーフには芯材を使わず内装の革をソフトなバングラキップにし、持った時にソフトで優しい感触を生み出す事ができました。これは結構大変な事で量産では苦しみます。前回その目的は達成出来ましたが、その為に本体ファスナー周りのステッチングが不安定になってしまった。その事で支障はないけれど今回改善する事に。よりソフトな質感を求めながらステッチッグも安定させるという事は相反する問題。それを可能にする為、内装の抜き型を新規に作り直し、今回からヘリ返しして縁だけ芯材を張り込む変更を加えた。ファスナー周りのみ硬くさせた工夫は、今までよりファスナーの開閉がスムーズになった副産物ももたらした。持った時の特別なソフトな感触は前回同様気持ち良いものです。

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ファスナー2方向スライドでコインケースにファスナーなくてスマートな「L字ジップウォレット」の方が使い勝手が良いと思うけれど、このタイプの長財布は絶大な人気がある。同じタイプの財布は巷で多くのブランドが出していますが、実際に触って比べてみると違いは分かって頂けると思います。触れた時の感触にこだわったル・ボナーの「ラウンドファスナー長財布」は税込29,160円。

シュランケンカーフと出会ってから「触感」を強く意識して革製品を作るようになりました。

2015年9月12日

「カンダミサコ」さんの特別な革小物

「カンダミサコ」さんから素敵な革小物が届きました。私の知る独立系の鞄職人の中で、センス良くてと作り人としてバランスが絶妙なお二人です。今回特別に私の大好きな牛革の最高峰「クリスペルカーフ」のクロ、ネイビー、トープを使ってもらって、長財布、折財布、名刺れを作ってもらいました。予想を超える素晴らしい仕上がりで店頭に並びました。

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長財布は今回で2度目の登場です。前回作ったダークブラウンはまだ少し在庫が有り。4色が店頭に並んでいます。

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カード10枚、コインケースは取り外して使う事も出きてグッドアイデア。クリスペルカーフの張りと光沢が高級です。税込47,520円。

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このカンダミサコさんのオリジナリティー溢れる小銭入れ付き折財布は、前回ブッテーロ革でお願いしたことはあったけれどクリスペルカーフでは初めて。予想以上に素敵に仕上がって感謝感激。

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この折財布を初めて見た時凄いと思った。ル・ボナーでオーソドックスな折財布は作るのをやめるきっかけになった折財布。なのでこのタイプの折財布は「カンダミサコ」さんに作って頂き店頭に並べる事にしました。税込37,800円。

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名刺入れもクリスペルカーフの黒、ネイビー、トープで。黒とネイビーは室内光だと極めて判別しずらい。でも確かに違う。トープ色はクリスペルカーフのきめ細やかな良質な質感を分かり易く伝えてくれる。

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二層になった収納部分の個性的なパターンに感心する。かぶせ部分の内側にポケットつけるともっと売れると思うけれど、閉じた時のふくよかさが損なうからと付けないこだわりも納得出来る豊かな表情を持った名刺入れ。クリスペルカーフの繊細なボックス模様に見惚れる。税込18,900円。

けっして安くはありません。でも見てみると納得してもらえるはずです。カンダミサコさんのセンスと超高級カーフ・クリスペルカーフのコラボレーション。

2015年9月 1日

ブッテーロの質感最優先で作った「ブッテーロ天ファスナーブリーフ」

お待たせしていた「ブッテーロ天ファスナーブリーフケース」が出来上がりました。オーソドックスなブリーフケースですが、ル・ボナーらしさと珍しくらしくなさが共存するブリーフケースです。らしくなさの部分では、見た目より重い事。バッグ作りにおいて、見た目より軽いを意識して意匠と仕様を考えるようにしていますが、このブリーフケースはそうではない。ブッテーロ革を使ったダレスバッグなどは本来の厚みを割って裏に芯を貼り、見た目より持った時に驚きを感じる軽さを生み出しています。天ファスナーブリーフはブッテーロを原厚のまま芯を貼らずに作っています。使い込んで素敵な馴染みを重さより優先し重くなるのを犠牲にしました。その選択は間違いでなかったと使い込んだブッテーロ天ファスナーブリーフを見る時思います。持った時重みが全て底にかかる仕様が独特の安定感ある形状に馴染んで行きます。今回は6色を作りました。

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左からワインとバイオレット。糸を違えているので分かるけれど、室内の照明下だと色の判別難しい。でも外光下だとはっきり分かる。使い込んでエージングした後は差は歴然。

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チョコ(ダークブラウン)とグリーン。

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黒とネイビー。これも照明下だと判別難しく糸色で。

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今回黒は上画像中央辺りに確認できるような傷等ある個体が何個か有り、予約分を選別し残った黒にA級はない事態に。使い始めたら当たり前に付いてしまうけれど、これは同じには売れません。なので、来店頂き確認後納得頂ける場合2割引きにて販売いたします。

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今までブッテーロ革のバッグのコバは染料仕上げで作っていましたが、今回から顔料で仕上げました。染料でも顔料でも手間は同じですが、この方がコバの耐性は高いとの判断から。なのでダレスなども次回からコバ処理は顔料に変更する予定。

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ル・ボナーの天ファスナーブリーフの最大の特徴は、ベルトがぐるり別体パーツになっていて、その事で重み全体が底に。それが使い込んでふくよかなフォルムを生み出す。

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ハンドルを折って仕舞うのはいけません、立てたまま仕舞ってください。使い込むとハンドル部分は掌の汗も油分も吸い込みます。それがハンドルを折って収納すると胴本体にそのシミが付く事になり、これはなかなか取れません。ハンドルが最も傷むパーツです。少しでも長く使う為には掌の触れるハンドル部分は水吹きを習慣にすると長持ちします。革の天敵の汗にふくまれる塩分を緩和させてあげる為に。

内装のピッグシルキー革は黒とグリーンはグレー、ワイン、バイオレット、チョコはワインレッド、ネイビーは綺麗なブルーです。税込み97,200円。

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