2016年2月アーカイブ

2016年2月26日

革製「デイパック」を製品化したいと思ってから年月が過ぎた。

私の青春時代(40年ほど前)はアウトドアムーヴメントの創成期だった。その中で私は二人の若者が興した「シェラデザインズ」というブランドが好きだった。そのシェラデザインズが生み出した「デイトリッパー」というザックには衝撃を受けた。機能や容量を考えると生まれないであろうこの🍙型のザックは魅力的だった。いつかこのデザインの革リュックを作りたいとず〜と若い頃から思っていたけれど、革という高級素材で作ると高価になって売れないと思って作れなかった。大ヒットしている「ビジィーリュック」のようにオンタイムに使える大容量で機能的な革製リュックならある程度高価でも要望は十分あるけれど、カジュアルなデイパックで高価だと売れるとは考えられない。だがしかし、私も還暦を迎える歳となりそんなに売れなくても作りたい製品を作れる余裕が少しはあるようになった。そしてこのザックの試作を繰り返し、後は量産ラインを始動すればという状態になってから時間は走馬灯のよに過ぎ去っていった。何とか今年中には製品化したいと思いつつ、ファーストサンプルを日々使い始めたボンジョルノ。

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アマガエルみたいと言うお人も多くいるだろうけれど、やはりボンジョルノ松本はシュランケンカーフのライムグリーン。

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元祖デイパックの「アルパインデザイン」が使っていたストラップの止め方を採用。

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ボルトで止めるこの方法は、登山用大型ザックでまだフレームザックが登場する前の「キスリング」で多く使われた仕様。革はストラップやショルダーを横向のステッチで止めると重みを掛か続けると裂ける可能性が生地に比べて高いのでこの方法を採用した。

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本体底部分にはこの程度は余裕で収まる。まだまだこの上にもゆとりたっぷり。一眼3台と予備のレンズ2つとパンパンに収納したポーチ・ピッコロは常時収めてる。

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元祖デイトリッパーは上と下を完全に仕切っていたのでA4ファイルとかの書類は曲げないと収納出来なかった。ル・ボナーのは上部のポケット部分が落とし袋になっていてノートPCだってスルーっと問題なく収納可能(大きいサイズのPCはどうか)。内装もファーストサンプルと違って製品時にはオールピッグシルキー貼り。

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これがセカンドサンプル。ファスナー口の雨蓋がどうしてもピシッとしないのでパターンを大幅変更。それでもまだ緩みがあるので型紙をもう一段階タイトに変更済み。

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ストラップの左右を止めるベルトとウエスト固定ベルトまで装着。クッション性バツグンのストラップは好評のビジィーリュックのストラップと同じ仕様。後ろから見ると本当に三角の🍙型だと分かる。

このリュックは半農半鞄職人の栃木の職人さんに頼む予定。大変丁寧な組み上げをして頂ける職人さんなのですが大きな問題を抱える職人さんでもある。理解不能なほど仕事が遅い。1ヶ月で10個の組み上げは無理なぐらい。でもまあそれでも良いかと初めて頼んで作ってもらう事に英断。そんなこんなで間違いなく10万オーバーのカジュアルリュック(数年前復刻生産された本家は1万円前後)。でも作りたかったのです。我が青春のオマージュ。

2016年2月20日

「フラソリティー」のコードバンタイプの革小物の販売開始〜

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ル・ボナーではホームページに載せている今まで作っていたオーソドックスな革小物たちのいくつかを作らなくなって久しい。これは残心シリーズの革小物たちを主に売っていきたいという思いからでした。しかしご来店するお客様でそんな昔作っていたタイプの革小物たちを希望するお客さも多くおられたので、お断りするのが忍びない部分もありました。そんな時、猪瀬さんの「フラソリティー」ブランドから表コードバン内側ヌメタイプの革小物を販売と聞きお願いして卸してもらった。届いて実物見たら昔ブッテーロ素材中心(コードバン+ヌメコンビでも作った事あった)でル・ボナーで作っていた革小物たちとまるで同じデザイン。まあこれなら10年来使われて同じタイプに買い換えしたいと思っておられたお客様にも安心してお勧め出来る。コードンバンの色は黒、ワイン(ダークブラウン?)、グリーンの3色で4型とも3色在庫あります。

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このコインケースの形状は何度も紙で作ってパターンのサイズバランスを工夫したのを思い出す。これがグリーン(ダークグリーン?)です。税込み27,000円也。

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本体マチの底のかどの部分のパターンが秀逸。これがワイン(ダークブラウン?)のコードバンです。大容量の名刺入れです。税込み14,040円也。

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透明ビニール使わないタイプのパスケース。これが黒のコードバン。収める部分は4箇所。税込み10,800円。

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ファスナータイプのコインケース付きの長財布。これはワイン色のコードバン。カード収める部分も10箇所あります。税込み31,320円。

現在最も高騰している正真正銘マットなコードバン革を使った革小物でこの価格はそうないはずです。内装もオール革の贅沢な仕様。是非一度見に来てください。

「紐財布」今回は6色で

出来ていましたがブログアップするのが遅れました、ごめんなさい。この「紐財布」は蓋の自由度を確保する為に紐で止める方法にしました。時代劇とかで見ることがある紐締めの財布にヒントを得てこのデザインに。多くのお客様に支持されて作り続けて早何年でしょうか?これからも作り続けるル・ボナーの大容量レディース財布です。今回は6色作りました。

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ターコイズブルー、ジーンブルー、ネイビー。ターコイズブルーで紐財布は過去に一度だけ作っただけでしたが、今回久々作ってみました。

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オレンジ、ライムグリーン、バイオレット。この6色を作りましたが前回作った在庫のトープとイエローを加えた8色が店頭に並んでいます。

今日(20日)から店舗移転してオープンする青山の「サークル」さんにも並びますので見に行ってみてください。税込み32,400円。

2016年2月 9日

11日の祝日は営業しています。

11日(木)は通常定休日ですが祝日なので営業します。ご来店心よりお待ちしています。10日の水曜日はいつも通りお休みです。

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壁で邪魔されない場所に仕事机を移動しました。大模様替えを画策し提案しましたが他2人に却下された為、私の仕事机だけを非力な私一人で移動させました(ちょっと腰が危うい)。明るくなって良いのではないでしょうか。やはり角が落ち着く。

2016年2月 4日

おわりにしたくない「絞り技法のペンケース」

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万年筆を守るシェルのようなペンケースを作りたいと考え絞り技法を使ったペンケースを発想した。プレス機を使った機械絞りは凸と凹の木型を削ってその間に濡らした革を挟んで圧力をかけて成形する技法。この技法は一枚革だと絞りやすいが、二枚貼り合わせだと急に難しくなる。一枚仕立てだと長期に使い続けると膨らみが柔らかくなってしまうので2枚貼り合わせを絞る事に拘った。そうなるとそれが出来る職人さんは限らてくる。探し求めてそれが出来る職人さんが東京箕輪におられた。出会うまで何人かの職人さんにお願いしてみたけれど、1本挿しは何とか絞れても3本挿しだと裂けてしまう。でもその箕輪の老職人さんだけは3本挿しも見事絞って頂けた。熱を加えたプレス機でも3本は1本と違い一度の絞りでは裂ける。その職人さんは凸を3分割して、まず中央を絞り次に左右それぞれ絞り最後に全体を絞る4回のしぼりで、誰も絞れなかったこの2枚貼り合わせ3本挿しを可能にして頂いた。そして生まれたこのペンケースは万年筆好きを中心に人気を博した。上画像の使いこんだペンケースたちは皆この私の私物ですが本当に気に入って使っています。しかしその老絞り職人さんは高齢で引退する事になってしまった。そして現在この1本挿しと3本挿しの絞りのペンケースは姿を消して久しい。復活生産したいと強く願い現在その方法を模索中。

昔、日本人の熟練職人の繊細な塩梅が生み出した金属絞りの万年筆軸を知った時の感動。その金属絞りの軸の万年筆は技術が受け継がれていなくて現行品では存在していない。それは理論とノウハウは残せないでそのまま見過ごしてしまって消えてなくなった。もう復刻出来ない金属絞りの万年筆軸と同じにはこの革の絞り技術を終わりにはさせたくない。ただ金属を絞るのに比べたらタンニンなめしの2枚貼り合わせた革を絞る事の方が深くはない。その方法論を見つけ出し復刻させたいと思う。圧の加え加減、プレスの適正な温度、水分の浸みさせ具合、革の厚み等変えながら方法論見つけ出したい。

私は今年で60歳になる、会社勤めだと定年の年だ。鞄職人として考えた時の老化をこのところ強く感じている。そんな私でもまだやれる事があると思っている。その一つが消えようとする技術の方法理論とノウハウを残す事。作品作りでない製品作りをしている私は量産で作る事を念頭におきながらそう思う。

2016年2月 1日

「ネコ・リュック」

紆余曲折を経て30年以上前から作っている「ネコ・リュック」ですが、多くのお客様に支持されて進化しながら作り続けています。初期は国産グローブ革を使って作り始めて大と小サイズがありました。その後その中間サイズのみとなり、シュランケンカーフと出会い細部変更しながら今の仕様になったのが5年ほど前。一時カジュアル過ぎてル・ボナー製品のアイテムから外していた時期もありましたが、多くの方からのご要望があり復活したこの「ネコ・リュック」です。これからも色々なシュランケンカーフの色で作り続けて行きたいと思っています。

その「ネコ・リュック」が店頭に並びました。

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可愛いですねぇ〜。年齢を問わず背負うと可愛いリュックです。私の知る範囲で80歳オーバーから小学年少の女の子まで。男性も何人か使って頂いてます。今回は画像左から、ゴールド、バイオレット、トープ、ネイビー、それと唯一カラフル系でピンクの5色で作ってみました。

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シュランケンカーフのネイビー色は現在メンズレディース問わず大人気の黒に限りなく近い紺。

シュランケンカーフのバイオレットは内光だとダークブラウンにも見える落ち着きある紫。

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トープの人気は不滅です。現在シュランケンを使ったル・ボナー製品は必ずこの色は加えて数は他の色より多めに作るけれど、いつも最初に売り切れてしまいます。

このところシュランケンの定番中の定番色のゴールドの魅力を再確認しています。。シュランケンカーフの質感の魅力をストレートに伝えてくれる色だと思うのです。

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そして唯一カラフル系カラーでピンクで作ってみました。最後までこの色が残るだろうと思いながらも作りたかったピンクのネコ。しかし、驚いた事に完成前から注文連続してル・ボナーには現在ピンクは店頭に並ぶこのピンクのネコのみ。ただそのピンクのネコが売れても、現在店舗移転の為20日までお休み中の東京南青山の「サークル」さん用には全色取り置いていますのでまだ買えます。

税込み48.600円。背負うのが楽しくなるリュックです。

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