2016年8月アーカイブ

2016年8月23日

ボンジョルノは今日で60歳(還暦)

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Photo by ボンジョルノ松本 三脚とタイマー使ってM9で自画撮り。小学生の夏休み風ファッションでボンジョルノ松本は還暦年の誕生日を迎えました。体力気力衰える一方の私ではありますが、これからもダンディーな熟年にはなれそうにありませんので、一番楽ちんな格好で日々過ごしていきたいと思っています。

それにしても60歳です。子供の頃、60歳と言えばもう現役を引退したおじいちゃんというイメージだった。今でも、サラリーマンの人たちは第二の人生を考えなければいけない年齢。私は幸いにも自営業なので、健康でさえあればこの後も今までと何も変わらない日々を過ごせる。ただ職人として考えた場合は違っていて、体のあちこちが老化し昔のようには作れなくなっていて、作り人としての位置付けは少しずつ変更せざるおえないでいます。でもそれは仕方のない事、この狭い業界の中で少しだけでも刺激与えられる仕事を老いて尚続けていけたらと思っています。

十代の私は劣等感の塊だった。そんな私を救ったのはモノ作りで生計を立てる事だった。ただそれは思っていたより厳しくて、ず〜っと経済的には苦しかった。仕事は1日18時間働いた時期も長く続くほど鞄作りを続けていたけれど苦しかった。でもその間、ブランドバッグの量産組み上げから世界を目指した新興ブランドの企画室勤務まで、有りと有らゆる業界の職種を経験した事と多くの先達と知り合えた事が役立って、やっと楽出来るようになったのは10年ほど前から。昔に戻りたいとは思わないけれど、七転八倒した長い年月が少し懐かしく思い、その年月がこの後10年も楽しく過ごせる糧になっているとつくづく思う。

私の予定では寿命は75歳前後を予定している。これは私の親父が亡くなった年齢で、喫煙その他生活習慣が似ている私も同じぐらいと考えた。医学の進歩で10歳は長く生きるという人もいるが、そうなった場合は何も考えていない。衰えがこのまま進んだとしても休息は多く取る事にはなるだろうが70歳まではこのままの状態で仕事を続け、その頃には顧客の多くが第二の人生を始める年齢に達するので、そしたら革製品も少し売りながら「喫茶ル・ボナー」を始めようかなんて軽い気持ちで思ったりもする。その時は有料なのでネタを今から増やしていかないと・・・・?。

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還暦記念に棒屋根ボストンを作ってみました。思ったよりスムーズに作れて、ちょっと職人としての自信を取り戻させてくれました。まだやれる。

2016年8月19日

チャーミングな「コンフェッティ」

「コンフェッティ」が店頭に並びました。毎回いっぱい作るのですがいつも1ヶ月もしないで品薄となってしまうコンフェッティは、ル・ボナーのレディースバッグの中で抜群の人気を継続しています。このハンドバッグのデザインはいたってシンプル、しかし提げていて愛着感じるふくよかさと絶妙なサイズバランス。縦横幅どこを見てもフォルムに垂直直線はありません。それに加え革の厚みが感じられる内縫い。それらが融合して特別な魅力が伝わるはずです。デザインだけでは生まれないル・ボナーの個性が十分表現出来ているレディースのバッグと思っています。

今回はコンサバなシュランケンカーフ6色で作りました。

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冠婚葬祭どこでも重宝するからと此の所人気の黒は特に多く作りました。

ライトグレーにトープのコンビは此の所ハミのお気に入り。落ち着き持ったコンビです。

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トープとゴールド。

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アイリスとバイオレット。同色系ですがここまで違う紫2色。

内縫いのバッグは玉ブチがあろうがなかろうが、真正面から見たらマチが縁にせり出してくるのがル・ボナーの内縫いバッグたち。これがシンプルなデザインでも個性が生まれる大きな理由。既成のバッグだとこの個性は生まれません。バッグ業界はデザイナーはデザイン画と素材の選択で、パターンとサンプル製作は作り手の仕事なので、塩梅が必要なこういった個性を生み出せない。その両方が出来て量産縫製を理解しないと生まれない個性がこのチャーミングなバッグにはあります。

卸先様には明日出荷します。ご予約頂いていたお客様には順次ご連絡させて頂きます。

税込5,4000円、これからも作り続けるル・ボナーの大人気レディースバッグです。

2016年8月13日

絞りのペンケースの復活が見えてきた

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大事な筆記具を鎧のように守る事のできる絞り技法のペンケースの再登場を多くの方から望まれている。1枚を絞るのは容易なのだけれど、それだと使っていると柔らかくなってしまい鎧じゃなくなる。これは2枚貼り合わせを絞れないとダメなんです。なので唯一二枚貼り合わせを絞れる東京箕輪の職人さんが高齢で引退してから作れないでいた。型は戻してもらったので、何人かの職人さんに試作を頼んでみたけれど厳しかった。何が問題でどう工夫すればちゃんと絞り切れるのか、もう一度一から練り直す為に、型を引き取りボンジョルノ自ら試作してみる事にした。ただ単に二枚貼り合わせた革を絞りきるだけではなく、それをスムーズに量をしぼれないとこのプロジェクトは成立しない。そして試みた。

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要はこの部分が絞り切れれば良い訳だけど、限られた工房内の器材で何通りかの方法で絞ってみた。そして箕輪の職人さんの絞りに匹敵する硬さを持った絞りの工程がその先に見えてきた。

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ただ二枚合計20mmだと絞ったトップ部分の銀面が剥がれた。これではいけません、厚みを考えないと。そして厚みを変えて何枚も絞って最善の厚みと硬さと表裏の革の厚みバランスを求めた。そして最善の厚みバランスが決まったところでサンプル制作。

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熱をそれほど加えなくても絞れる方法を導き出す事が出来た。それも箕輪の名人絞り職人さんと同等の硬さと高さ(絞りの深さ)を持って、その上革銀面にも優しい絞りの工程を発見。ただこれは濡れた革の塩梅を見ながら三本挿しだと五度に分けて絞りを繰り返さないといけない。この塩梅を頼む職人さんにどう伝えたら理解してもらえるだろうかぁ〜難題だ。

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そして絞った前胴を一昼夜乾かしてから組み上げてみた。シミや傷が絞るとはっきり現れる薄い染色のピンクを使ってみましたが大丈夫だった。あとはこれを量産のシステムにしないと・・・そうだぁ〜!。絞る作業部分だけル・ボナー工房内ですればスムーズに作れるではないですか。よし、猪瀬さんと最終調整して絞り技法の一本挿しと3本挿しのペンケースは復活させるぞ〜!。こういう試行錯誤はやっていて楽しい。

2016年8月 9日

お盆のル・ボナーの営業予定

暑い日が続きます。

革製品を見るだけで暑苦しくなる季節ですが、ル・ボナーは粛々と営業しています。

遅くなりましたがお盆中の営業予定をお知らせします。

明日(10 日水曜日)は通常通りお休みを頂きますが、

明後日(11日木曜日)は祭日なので営業しています。

なので11日木曜日から16日火曜日までは休まず開けています。

宜しくお願いいたします

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現在パパスのファスナー交換修理中。

 

2016年8月 8日

L字とラウンドが同時に完成〜

多くのお客様に大変お待ち頂いていたラウンド長財布とL字ジップウォレットが同時に完成しました。ファスナータイプは巷では大変流行っているようです。へそ曲がりなル・ボナーはそれに逆行してそれまで作っていたラウンドファスナー長財布は一時「このタイプは巷にいっぱいあるから」と作らなくなっていましたが、お客様から「ル・ボナーのラウンドファスナー長財布が使いたい」との要望多く有り復活。L字ジップウォレットは大手通販会社販売様に作ったモデルを仕様変更して販売開始したら大好評で作り続けているファスナータイプの財布です。

まずは「ラウンドファスナー長財布」。

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シュランケンカーフで上からトープ、ネイビー、アイリス、バイオレット。オレンジは残り少なくなった前回生産分。それとカラフルタイプでライムグリーンとミント。ミントはターコーズブルーと書いておりましたが、タンナーのペリンガー社の社長さんに「ミント」だと言っておられた事を思い出しこれからはミントで。発色凄いですね〜。シュランケンカーフタイプは29,160円也。

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シュランケンタイプに加えクルペルカーフの黒でも作ってみました。光沢のある黒の質感を撮るのは難しいですね〜。上等な特別感が実際に見たら惚れ惚れするのですが、それを伝えきれないもどかしさ。クリスペルカーフタイプは31,320円也。

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では次に「L字ジップウォレット」。

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シュランケンカーフタイプでネイビー、ダークブラウン(チョコ)、ゴールド、ジーンブルー、トープ。それと残り少なくなった前回製作分のオレンジ。ダークブラウンとゴールドはL字ジップでは初めての登場かも。どちらにしてもラウンド財布に比べて渋目の色中心で今回は製作。税込み28,080円也。

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L字もクリスペルカーフの黒でも作りました。税込み30,240円也。

大手通販会社販売様に作った製品との大きな違いは表に使っている革。販売価格調整の為国内なめしの型押しステア革を使っていたけれど、それをル・ボナーが普段使っているドイツ・ペリンガー社のカーフ革にまず変更。それに加えラウンドに使っていた5番のエクセラファスナーを細い3番エクセラファスナーに変更し細身を重視。そして内装中央のファスナーなしのコインケース部分を長くしてコインがいっぱいになっても薄みを保てる工夫を加えました。そのポケット部分はドル紙幣も収まるサイズ。

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この財布たちは東京南青山の「サークル」さんと名古屋大須の「ペンランドカフェ」さんでも販売しています。ご予約頂いていたお客様にはこの後順次ご連絡させて頂きます。

2016年8月 4日

今回も「ミネルバボックスのパパス」いっぱい作りました

店頭から消えていたミネルバボックスタイプのパパス・ショルダーが4色勢揃い。やはりパパス・ショルダーバッグはミネルバボックスが元祖。使うとすぐに自分色へと変化(エージング)していきます。イタリアの古来のなめし技法のバケッタ製法で作っているタンナーは数社ありますが、それを現在に復刻した元祖のバタラッシー社の作り出す100%ピュアタンニンの革は特別です。

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コニャック。

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タバコ

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グリージオ

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少し前より加わったオルテンシア

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6ヶ月使われたパパスのオルテンシアの変化具合は凄い。他の色も同様の新品時の色が思い出せないほどのエージング。

パパス・ショルダーはマイナーチェンジして8年になります。その間、ヨーロッパ皮革の高騰などにより値上げせざるおえなくて、それまでの人気を維持できないのではないかと覚悟していたけれど、それは幸いにも危惧でしかありませんでした。これからも「C.O.U.」のケイズさんの協力(実は現在ル・ボナーより売ってもらっている)でいっぱい売っていきたいと思っています。税込み64,800円也。シュランケンカーフタイプより税込み5,400円お安いです。これは革の価格の差で生じています。

パパス・ショルダーは使うとその良さが実感出来るショルダーバッグです。フィット感が特別です。

2016年8月 2日

ライカ用ハンドストラップ制作

私はライカM9を自家製の革のショルダーストラップつけて持ち歩いいていた。しかし撮る時いつもストラップが邪魔してしっかりグリップしてシャッターを切れないもどかしさを感じていた。これはライカのストラップの本体止め位置が原因していて、ショルダーストラップで提げる場合どんなストラップでも生じる。ということはハンドストラップだと良いんじゃなかと思案してみた。一眼レフ用のウレタン入ったナイロン素材の立派な機能優先の製品はあるけれど、ライカのようなクラシカルな風情のカメラには似合わない。そこで私なりに考えて作ってみた。それがこれ。

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革は表エレファントで裏シュランケンカーフ。強度絶対のエレファントにクッション性を持ったシュランケカーフの二枚合わせは絶妙な柔らかさ。ベルトのぐるりにステッチングしないのは手を抜いた訳ではなくて、その方がフィットするからです、本当です。

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持ってみると、おぉ〜何とういうフィット感。今まで万年筆、時計、自転車と、趣味と実益を融合して新製品を開発した?ボンジョルノではありますが、この革製ライカ用ハンドストラップもその一つに加わる予感。

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この三脚止め穴にストラップをネジ止めするのが肝。革のクッション性とフィット感が相まってシャッター切りやすくなって手ぶれ補正2段分の効果があるのではないかと勝手に感じているボンジョルノ。

それに、今までバッグに収めていて取り出して撮る時、ショルダーストラップが邪魔して撮れるまでに時間を要した。それに比べこのハンドストラップだとすぐ取り出して撮るポジションに入れるのも利点。

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止めるネジも「カメラ止めネジ」でネットで検索したらあったので早速入手。

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そして私の分だけでなくサンプルを早速制作した。この3個はカメラ好きの知人に装着して頂き感想と改良希望点をリサーチ。真ん中はオレンジ色好きのKちゃんのライカQにとオレンジのシュランケンカーフで作っていますが、リングを止めてる革部分の見えない裏部分にはエレファントで強度アップ。ライカだけでなくミラーレス一眼やそれに準じたデジカメに装着しても十分なフィット感を得られるはず。

もし製品化に漕ぎ着けた場合、こんなシンプルな作りなのに割高な価格設定となる予定です。だってライカ用ですから。

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リコーGR用にも作ってみましたが、ストラップ止め部分がこの紐のパーツで止める形状なのでグリップ感がイマイチ。でも小さいボディーなのでこれでも違いは歴然。仕上がりは違うでしょうが素人でも作れるので、試しで作ろうと思われた方は作ってみてください。今まで知らなかったグリップ感を体感出来るはずです。

趣味と実益を兼ねたモノ作りをする時、俄然パワーが出てくるボンジョルノでありました。

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