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2016年8月13日

絞りのペンケースの復活が見えてきた

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大事な筆記具を鎧のように守る事のできる絞り技法のペンケースの再登場を多くの方から望まれている。1枚を絞るのは容易なのだけれど、それだと使っていると柔らかくなってしまい鎧じゃなくなる。これは2枚貼り合わせを絞れないとダメなんです。なので唯一二枚貼り合わせを絞れる東京箕輪の職人さんが高齢で引退してから作れないでいた。型は戻してもらったので、何人かの職人さんに試作を頼んでみたけれど厳しかった。何が問題でどう工夫すればちゃんと絞り切れるのか、もう一度一から練り直す為に、型を引き取りボンジョルノ自ら試作してみる事にした。ただ単に二枚貼り合わせた革を絞りきるだけではなく、それをスムーズに量をしぼれないとこのプロジェクトは成立しない。そして試みた。

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要はこの部分が絞り切れれば良い訳だけど、限られた工房内の器材で何通りかの方法で絞ってみた。そして箕輪の職人さんの絞りに匹敵する硬さを持った絞りの工程がその先に見えてきた。

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ただ二枚合計20mmだと絞ったトップ部分の銀面が剥がれた。これではいけません、厚みを考えないと。そして厚みを変えて何枚も絞って最善の厚みと硬さと表裏の革の厚みバランスを求めた。そして最善の厚みバランスが決まったところでサンプル制作。

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熱をそれほど加えなくても絞れる方法を導き出す事が出来た。それも箕輪の名人絞り職人さんと同等の硬さと高さ(絞りの深さ)を持って、その上革銀面にも優しい絞りの工程を発見。ただこれは濡れた革の塩梅を見ながら三本挿しだと五度に分けて絞りを繰り返さないといけない。この塩梅を頼む職人さんにどう伝えたら理解してもらえるだろうかぁ〜難題だ。

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そして絞った前胴を一昼夜乾かしてから組み上げてみた。シミや傷が絞るとはっきり現れる薄い染色のピンクを使ってみましたが大丈夫だった。あとはこれを量産のシステムにしないと・・・そうだぁ〜!。絞る作業部分だけル・ボナー工房内ですればスムーズに作れるではないですか。よし、猪瀬さんと最終調整して絞り技法の一本挿しと3本挿しのペンケースは復活させるぞ〜!。こういう試行錯誤はやっていて楽しい。

コメント(2)

ついに復活ですね!楽しみです。その時は購入させていただきます!

2年前に「1本用の万年筆ケース」を購入させて貰いましたよ。「セーラーの自分の名前入り万年筆」入れに、毎日愛用させて貰ってます。だんだん柔らかくなってきました。今後も大切に使わせて貰います。

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このページは、Le Bonheurが2016年8月13日 19:40に書いたブログ記事です。

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