2016年9月アーカイブ

2016年9月30日

残心シリーズが久々完成。

残心シリーズはル・ボナーが発想した革小物の終着点。必要な部分は残し出来る限りシンプルにしたそのカタチが生み出す使用感は未体験の心地良さ。作る時はいっぱぁ〜い作らないと生産工程が機能しないので一度にまとめて作らないといけない訳だけれど、欠品するとすぐに補充が効かない側面も持っているのが残心革小物シリーズです。その残心シリーズの革小物が出来上がりました。まずは「長財布」と「名刺入れ」。この後残心シリーズ一番人気の「小銭入れ」も出来上がりますので、出来たらブログアップします。

_DSC1901.jpg

「長財布」はシュランケンカーフのミコノス、トープ、黒、バイオレット(税込み12,960円)とクリスペルカーフのトープと黒(税込み16,200円)が並んでいます。シュランケンのミコノスとクリスペルのトープは前回製作分のそれぞれ最後の1つ。黒桟革は今回製作開始時には多く在庫があった為入れてなかったのですが、製作の歳月の間思った以上に売れてしまい並んでおりません。次の製作はいつになるかは分かりませんが、その時は必ず作ります。

_DSC1871.jpg

カードは3箇所差し込めるようになっています。お札100枚は収まります。前に五千円札と千円札を入れ後ろに一万円札を入れて私は使っています。なんせ薄くてジャケットの胸ポケットに収めても違和感ないのがこの残心長財布の最大の長所。

_DSC1897.jpg

「残心名刺入れ」は、シュランケンカーフがライムグリーン、黒、ネイビー、オレンジ、トープ、ジーンブルー、バイオレット、アイリス(税込み8,640円)。クリスペルカーフが黒、トープ、ダークブラウン(税込み9,720円)。黒桟革のダークブラウン(税込み9,720円)が並んでいます。シュランケンのライムグリーン、クリスペルのトープとダークブラウン、黒桟革のダークブラウンは前回製作分なので残りわずか。

_DSC1888.jpg

上部の3目のステッチが肝、こんな風に差し込むように名刺を収めます。名刺30枚は余裕で収まりました。

_DSC1892.jpg

シュランケンカーフはソフトな革なのでもっといっぱいの名刺が収まります。

_DSC1891.jpg

残心折財布とカードでつなげる為の切り込みなのですが、別の利用方法で多くのユーザーの方が使っています。定期入れ等を併用したり、受け取った名刺を収めたり。

年齢と共に厚み重みのないそれでいて豊かにしてくれる革製品を生み出したいと思うようになりました。それをル・ボナーなりに具現化した革小物が残心シリーズです。これからも作り続けていきます。

2016年9月25日

「フェルディー」ナチュラルな色気

静かに、それでいて存在感持って「フェルディー」。北欧のタンナーが作ったしっとりとしたカリブー革のような質感でそれでいてカーフ革の持つきめ細やかさ併せ持ったフェルディナンドカーフに魅了された。その革を最大限生したカタチをと10数年前に作り始めた。それでこのバッグの名は「フェルディー」。その後フェルナンドカーフを作っていた北欧のタンナーはなくなり、その後シュランケンカーフでこのカタチを作り続けている。小柄な女性が小脇に提げるとぴったりサイズ、カジュアルにたすき掛けの長さにもなって二度美味しい。そのフェルディーが久々店頭に並びました。

フェルディートープ.jpg

トープと

フェルディー黒.jpg

黒は予約も受けていたのでやはり外せません。

それに加え革屋さんでシュランケンカーフの定番色としては置いていないル・ボナーが特注した2色で。

フェルディーエッグ.jpg

フェルディーにはこのエッグシェルの色が合うと思うんですよね〜。

フェルディーアイリス.jpg

それと妖艶な紫色・アイリス。

「フェルディー」は色っぽいバッグだと思う。決して色気を誇張するよな装飾パーツやテキスタイルを使った演出ではない、デザインとパターンと縫製技術によるナチュラルな色気。

フェルディータック.jpg

厚みのない素材だと産まれないふくよかなタック。厚みがある素材が重なる部分を強度を持たせてスマートに見せるのは相当技術を要する。

フェルディードレープ.jpg

そのタックが前ポッケト両脇にナチュラルドレープを生み、本体にマチがない仕様なのに柔らかな厚みを作り出す。

フェルディーファスナー.jpg

本体ファスナー口が前に寝るのも前後本体パターンを微妙に変えていることが功を奏している。最初サンプルで作った時は前後同じパターンで、それだとファスナー口がうねって綺麗なフォルムが出なかった。

思ったより小さくてA4サイズの書類などは曲げないと収まらない。でもその弱点を補うに十分な特別チャーミングな印象を与えるレディースバッグです。税込み77,760円にて久々店頭に並びました。

2016年9月20日

今週の木曜日は営業しています。

L1003580.jpg

台風が近づいていますがル・ボナーは今日も営業しております。近畿地方は夕方には通り過ぎるようです。明日の水曜日はいつも通りお休みとさせて頂きますが22日(木)の秋分の日は営業します。ご来店お待ちしております。

2016年9月19日

やはりイタリアの万年筆が好きみたい

_DSC1725.jpg

私の万年筆趣味は「アウロラ85周年レッド」に始まった。イタリア万年筆は美しいただの棒と言う万年筆趣味の先達多くおられますが、その美しさに魅了された。だがしかし高価だったので中々入手すること叶わなかった為、50年代モンブランやシェーファー病にかかりアウロラ85周年レッド購入の何倍もの予算をそこに投入してしまった。その後レッドの入手叶った後もペリカン1985年限定収集とかパイロット色々とか脇道を彷徨い歩いて来た。その間8年、そうまだ万年筆を収集し始めて8年しか経っていないボンジョルノ。でももうこの辺りで打ち止めと思っていたらそうはいかなかった。イタリアの悪女たちがぁ〜。

_DSC1721.jpg

還暦祝いに勤ちゃんから頂いたデルタの「アルファロメオ 6C-1750グランスポルト」がその魔界の扉を開けた。どう考えったって洗練からほど遠いとってつけたようなデザインがツボに入った。

_DSC1722.jpg

そして先日、その書き味に魅了されて長い年月交渉してきてやっと入手叶った、ニブを自社内生産していた頃の旧オマスの「オジバ ギロシェ ハイテク」。何がハイテクかは分からないけれど、多くの問題を内包していることも分かった上で、このボローニャの万年筆メーカーがグローバル経済に飲み込まれる前のこのペンは欲しいと願った。その願いかなって書いてみると〜おお、この蕩けるような書き味に魅了される。

_DSC1710.jpg

そして私はここ数日この3本を手放さず持ち歩いている。

万年筆は自動車の世界のポジションと似ているなと思う。ドイツしかり、万年筆のトヨタはパイロットだと思う。フランス、イギリス、アメリカも車と同じような位置付け。そしてイタリア万年筆はイタ車(これはいたぁ〜い車とイタリア車の二重の意味)と同じで多くの問題には目を瞑って快感最優先。この割り切りが爽快感を与えてくれることを、突然のこの2本の万年筆入手が思い起こさせてくれた。

_DSC1715.jpg

今持っているイタリア万年筆はこの2本を加えて12本となった。私の所有する国別万年筆の中では12本は決して多い方ではない。しかしこの本数でも存在感抜群のただの美しい棒は迫力満点。もう一度原点に戻ってこのじゃじゃ馬たちを愛でるボンジョルノでありました。

(追伸)

_DSC1743.jpg

もう1本スティピュラのダヴィンチがありました。パイロットのキャップレスとは真逆の、繰り出しに手間取るペン先が即乾く問題児です。なので計13本。

2016年9月11日

ベルトキーホルダー「ル・ボナー」は永遠に

_DSC1520.jpg

3,990円でず〜っと作り続けているベルトキーホルダーのブッテーロタイプが久々お店に登場です。このキーホルダーは価格据え置きでこれからも作っていこうと思っています。それはもう意地ですね。斜め漉き合わせで肉盛り部分を作ると縁に段差なく盛り上がりを作れる。その自然な膨らみは量産での製作ではあまり使われない技法。それがル・ボナーの製品作りが求める部分を端的に伝えている。それを感じる身近なアイテムとしてこのベルトキーホルダー「ル・ボナー」は作り続けていて、その思いから価格は据え置いたままにしています。キーベルトとしては立派過ぎるベルトなので少し嵩張りますが、それが使い込んでいくと愛着へと変わって行き手放せなくなる事間違い無し。

_DSC1523.jpg

今回並んだ色は前からオレンジ、ワイン、黒、キャメル、グリーン、赤、チョコ。黒は赤ステッチと同色黒の2タイプ。

_DSC1524.jpg

ブッテーロタイプより柔らかなシュランケンタイプもいっぱい。今あるのは10色でトープ、黒、赤、ネイビー、バイオレット、ピンク、ゴールド、オレンジ、ジーンブルー、ライムグリーン。

これからも作り続けていきます。今後仕様変更があるとしたら、ホックにル・ボナーのロゴ入りになるかならないかというぐらいかと思っています。

2016年9月 4日

久々茶色でも「ブッテーロ天ファスナーブリーフ」

お待たせしていた「ブッテーロ天ファスナーブリーフケース」が久々店頭に勢揃い。イタリアのワルピエ社のブッテーロという革はイタリアタンニンなめし協会認定の100パーセントピュアタンニン革です。含まれているオイルは、ミネルバ系の動物オイルとは違い植物オイルを含ませています。お手入れすると清潔感持った素敵なエージングを楽しめますが、そうでないと傷が大変目立つ革です。ただ大変復元力のある革なので、傷だらけになった後からでも水拭きと乾拭きを頻繁に繰り返すと復活します。そんな魅力的なブッテーロという革を元厚(2,5mm前後)で組み上げた唯一のル・ボナー製品。その為、同じブッテーロを使ったダレスバッグなどに比べ見た目よりずっしり重いですが、ブッテーロという革本来の馴染みを楽しめるブリーフケースで、それを生かす工夫もモデルチェンジをした時加えています。

_DSC1487.jpg

ハンドルを支えるベルトは浮いています。その為そのベルト部分もブッテーロ2枚貼り合わせで本格的なベルトとなっています。このベルトを本体に縫い込む普通のタイプだとベルト頂点に力が加わり引っ張られてバッグのフォルムは細る。浮かすと支える部分が底になり、荷物を入れて使い続けるとふくよかな安定感のあるフォルムへと時を経て変化する。

_DSC1496.jpg

旧タイプはこんなふうに縫い付けていた。

_DSC1488.jpg

旧天ファスナーブリーフは外縫いのコバが胴底を支える形状だった。これだと一室仕切りが中央にないタイプだと底コバが重みを支え続けて変形を起こしやすい。それを解消するためにこの形状のマチに変更。それが使い込んだ時のふくよか形状に寄与する。

_DSC1495.jpg

旧タイプの底部分の形状。

_DSC1491.jpg

この本体収納部分の両側にあるポケットが何かと便利。ハンドルの内側にそれがあるのが重要。

そして店頭に今回並んでいる色は〜

_DSC1477.jpg

茶(キャメル)は久しぶりの登場。いつものようにステッチはグリーンです。それとチョコ。

_DSC1475.jpg

手前がワイン。それとパープルは前回作って唯一残った在庫。

_DSC1472.jpg

ネイビーと黒ははずせません。今回も他の色より多めに作りましたが、最初に店頭から姿を消すのはきっとこの2色。

旧ブッテーロ天ファスナーブリーフを投稿の前半で説明したように変更し、その後マチ幅を1cm広くして現行の仕様となりました。今の所これが完成系かなと思っています。ご予約頂いていたお客様には順次ご連絡させていただきます。根強い支持継続しながらこれからも作り続けるル・ボナーの定番ブリーフケースです。税込97,200円。

2016年9月 3日

デルタの「アルファロメオ 6Cー1750 グランスポルト」万年筆

イタリア万年筆は美しい棒と揶揄される。その中でもデルタはヘンテコマイナーイタリア万年筆のアンコラに匹敵するほど独創的なある意味「野蛮」な個性を持った万年筆ブランドだと思っていた。だから持っていなくても良いかと思い2本しか今まで持っていなかった・・・?。デルタという万年筆ブランドはアルファロメオを冠した万年筆を何度か作っていて、アルフィスタで万年筆好きの私は1本は所有したいと「アルファロメオ トロフェオ・ジュリエッタ」の黒は所有しているけれど、黒じゃなくてアルファは赤だよなぁと思いを持ちつつ。そんな時、還暦祝いにと勤ちゃんがプレゼントしてくれたのがデルタの限定万年筆「アルファロメオ 6C-1750グランスポルト」。箱付き完品未使用品です。確かこの万年筆が限定販売されたのは9年ほど前、ちょうボンジョルノの万年筆趣味の原点である「アウロラ85周年レッド」が発売された年。デルタらしい取って付けたようなデコラティブな装飾でアルファロメオの戦前の名車「6C-1750グランスポルト」を賛美した一品。私はこの万年筆の存在を今回初めて知った。なので上の文章は後からこの万年筆を調べて分かった事。

_DSC1464.jpg

軸の装飾にばかり目が行くのだけれどそれだけではない。書いてみるとペン先未調整だのに驚くほどスムーズな書き味。その上キャップを挿さずに書くと前重心でこれも良い。吸入方式だってピストンの本格派。個体差顕著なイタリア万年筆だから全てがそうだとは言わないけれど、これは間違いなく当たりの書き味。

そしてこの軸の赤の色合いが絶妙。アルファの赤のペイントは年月経たなくても車庫保管してても紫外線にあたるとピンクがかった赤にエージング(色抜け?)する。

_DSC1327.jpg

私の愛車の1998年式アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型も年月がピンクがかった赤に変色している。屋根はお見せできないほどピンク。

_DSC1465.jpg

そのアルファの赤を見事に表現していて愛おしい万年筆。デルタという万年筆メーカーは私なんか比べ物にならないほどアルファロメオという個性を愛しているのを感じる。私の万年筆趣味のこれはエポックメーキングな1本になるかもしれない。赤の1本挿しペンケースに収めてここのところ毎日持ち歩いています。このクリップは厚手の生地のポケットに挿すと折れる確率大きそうなパイロット万年筆の完全無欠のクリップとは真逆の転がり防止専用。

愛するアルファロメオと大好きな万年筆と還暦の赤の三位一体?黄金のトライアングル、これは私にとってお宝になっていく事確実。何故なんだろう?今の時点では愛してやまないアウロラ85周年レッドより親近感をこの万年筆に感じている。勤ちゃん本当にありがとう。

2016年9月 2日

仮称「コンフェ・チュ」のファーストサンプル

男女問わず好評継続中の「コンフェ・ヴ」。ただ小柄な女性の方から一回り小さなコンフェ・ヴをとの要望があり、ハミが試作していたブリーフケースのファーストサンプルが出来上がりました。A4ファイルが収まって出来るだけ小さくしたコンフェ・ヴ。この条件を満たすと、出来あがったフォルムはコンフェ・ヴとは違ってくるのが面白い。

_DSC1454.jpg

後ろがコンフェ・ヴで前が今回作ったサンプル。A4ファイルが収まりながら小さくするとコンフェ・ヴの台形とは違い長方形方向で角のカーブを小さくせざるおえない、しゃきっとした感じといいましょうか。これを良しとするか、それとももう少し大きくしてコンフェ・ヴと同じ台形で大きなカーブを描くパターンにするか、それが思案の為所。これが実際に作ってみなといつかめない面白い部分。顧客の方々のご意見聞きながらもう少し検討したいと思います。

_DSC1455.jpg

マチ幅、内装の仕様は基本的にコンフェ・ヴと同じ。

ただ、製品化した時にはこのブリーフケースの名称は「コンフェ・チュ」にしようかなどと話しています。コンフェッティとコンフェ・ヴの中(チュウ)間サイズというシンプル極まりない発想から。でも購入時に「コンフェ・チュをください」と言うのはちと恥ずかしいかも。

月別 アーカイブ

このアーカイブについて

このページには、2016年9月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2016年8月です。

次のアーカイブは2016年10月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。