ボンジョルノの万年筆物語の最近のブログ記事

2017年2月17日

「ラミー2000」は凄いと思ったボンジョルノ。

ラミー2000を私はず〜っと気にはなっていた。しかし、それを避けるかのように真逆のイタリア万年筆や実用には不安を覚えるヴィンテージ万年筆に一時夢中になった。その後技術力は申し分ないのにデザインに愛を感じないパイロットの中で唯一美しいと思えた90年台の多面体キャップレスに惹かれた訳だけれど、これはそのパイロットと相反するラミーという筆記具ブランドを意識しての事だったのかもしれない。バウハウスデザイン思想を最も筆記具の中に強く感じさせるラミー、そのラミーを代表するのがラミー2000の万年筆。それは重々感じていたけれどこれを買っちゃうと私の今までの万年筆趣味の全否定になるようで怖くて購入しなかった。しかし昨日私の元に突然やって来てしまった。Pen and message.さんに行ったら委託コーナーにお安く出ていたので思わず入手と相成った訳です。

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虚飾を排した飽きのこないフォルム。実際今まで触れたこともなかったので、その墨のようなマットな質感の特殊なプラスチック軸の心地よい存在感を初めて感じ知った。そして書いてみるとこれまたビックリ、Fなのに柔らかく感じる。シルクタッチが陶酔の書き味を伝えるモンブランの2桁の万年筆を彷彿とさせる。その魅惑の書き味を軸がヒビ入る恐怖を感じず安心してラミー2000なら普段使い出来る。それに加え当たり前のように万年筆の王道であるピストン吸入方式。そしてそしてまたまたビックリ、勘合の感触が及第点。この感触においてはデュポンが最高に好きではあるけれど、それとはまた違った心地よい締まり具合。これらを併せ持って新品価格は税込3,2400円(ちょっと前より本体価格2000円値上がった)は凄い。私が最初にこのラミー2000を入手していたらこんなに万年筆を増やさずに済んだかもしれないと思うほど。普段使いの1本はこれに決定〜!と今は思っている。

2016年11月11日

「四角いダイアリーカバー」2017年バージョン

毎年恒例の大和出版印刷さんが作る万年筆の書き味に拘ったオリジナル紙で作った四角いダイアリーノート用の革カバーが、大変遅くなりましたが出来上がりました。Pen and message.さんと大和出版印刷さんのオンラインショップでそれぞれ異なったタイプを販売します。ル・ボナーでも少しだけ販売しています。

まずは神戸元町のPen and message.さんでは

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シングルタイプは奥からフランスのアノネイ社のソフトカーフのダークブラウンと黒。革のしっとりした質感は惚れ惚れします。そしてデンマークカーフ原皮を使って私の要望を伝えて日本のタンナーさんで鞣してもらったネイビー。まるで私の大好きだった昔のイタリアねっとりカーフの仕上り。これからル・ボナーの定番革に育てたいと考えています。それとブッテーロのパープル。シングルタイプはどれも税込17,280円。

そして手前のダブルタイプはアノネイ社のソフトカーフのダークブラウンと黒で。税込23,760円也。触れて実感する特別な革の質感。

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Pen and message.さんオリジナルタイプのペン挿しとベルトの付いたタイプはノブレッサカーフの赤と黒。税込23,760円。

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そして今回も四角いノート用の革の下敷きも作ったよ。今回は裏表がイエローとブルーで。

そして大和出版印刷さんのオンラインショップで販売するタイプは〜

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シングルタイプのみで、奥から前回大好評で再度登場のエレファントの前回よりちょっと濃いグレー(税込34,560円)。シュランケンカーフでオレンジとジャングルグリーン。ジャングルグリーンは今回特別に入荷した新色の艶やかなグリーンは目に染みる(税込17,280円)。そしてノブレッサカーフで赤とダークブラウン(税込17,280円)。

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ちょっとだけもう入手出来ないデュプイ社のチェルケスカーフが少しあったので、少量作ってみました。左の明るめの赤がノブレッサカーフで右の深めの赤がチェルケスカーフ。同じタイプの型押し革だけれど、触ると微妙に違いが感じ取れる面白さ。

大和出版印刷さんではダイアリーノート以外にも色々な四角いこのカーバーに収まる万年筆の書き味に拘ったノートを作っているので宜しくお願いします。この四角いサイズがパソコンデスクの上で使うのにベストサイズと仰っていたお客様が何人かおられました。

2016年9月19日

やはりイタリアの万年筆が好きみたい

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私の万年筆趣味は「アウロラ85周年レッド」に始まった。イタリア万年筆は美しいただの棒と言う万年筆趣味の先達多くおられますが、その美しさに魅了された。だがしかし高価だったので中々入手すること叶わなかった為、50年代モンブランやシェーファー病にかかりアウロラ85周年レッド購入の何倍もの予算をそこに投入してしまった。その後レッドの入手叶った後もペリカン1985年限定収集とかパイロット色々とか脇道を彷徨い歩いて来た。その間8年、そうまだ万年筆を収集し始めて8年しか経っていないボンジョルノ。でももうこの辺りで打ち止めと思っていたらそうはいかなかった。イタリアの悪女たちがぁ〜。

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還暦祝いに勤ちゃんから頂いたデルタの「アルファロメオ 6C-1750グランスポルト」がその魔界の扉を開けた。どう考えったって洗練からほど遠いとってつけたようなデザインがツボに入った。

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そして先日、その書き味に魅了されて長い年月交渉してきてやっと入手叶った、ニブを自社内生産していた頃の旧オマスの「オジバ ギロシェ ハイテク」。何がハイテクかは分からないけれど、多くの問題を内包していることも分かった上で、このボローニャの万年筆メーカーがグローバル経済に飲み込まれる前のこのペンは欲しいと願った。その願いかなって書いてみると〜おお、この蕩けるような書き味に魅了される。

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そして私はここ数日この3本を手放さず持ち歩いている。

万年筆は自動車の世界のポジションと似ているなと思う。ドイツしかり、万年筆のトヨタはパイロットだと思う。フランス、イギリス、アメリカも車と同じような位置付け。そしてイタリア万年筆はイタ車(これはいたぁ〜い車とイタリア車の二重の意味)と同じで多くの問題には目を瞑って快感最優先。この割り切りが爽快感を与えてくれることを、突然のこの2本の万年筆入手が思い起こさせてくれた。

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今持っているイタリア万年筆はこの2本を加えて12本となった。私の所有する国別万年筆の中では12本は決して多い方ではない。しかしこの本数でも存在感抜群のただの美しい棒は迫力満点。もう一度原点に戻ってこのじゃじゃ馬たちを愛でるボンジョルノでありました。

(追伸)

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もう1本スティピュラのダヴィンチがありました。パイロットのキャップレスとは真逆の、繰り出しに手間取るペン先が即乾く問題児です。なので計13本。

2016年9月 3日

デルタの「アルファロメオ 6Cー1750 グランスポルト」万年筆

イタリア万年筆は美しい棒と揶揄される。その中でもデルタはヘンテコマイナーイタリア万年筆のアンコラに匹敵するほど独創的なある意味「野蛮」な個性を持った万年筆ブランドだと思っていた。だから持っていなくても良いかと思い2本しか今まで持っていなかった・・・?。デルタという万年筆ブランドはアルファロメオを冠した万年筆を何度か作っていて、アルフィスタで万年筆好きの私は1本は所有したいと「アルファロメオ トロフェオ・ジュリエッタ」の黒は所有しているけれど、黒じゃなくてアルファは赤だよなぁと思いを持ちつつ。そんな時、還暦祝いにと勤ちゃんがプレゼントしてくれたのがデルタの限定万年筆「アルファロメオ 6C-1750グランスポルト」。箱付き完品未使用品です。確かこの万年筆が限定販売されたのは9年ほど前、ちょうボンジョルノの万年筆趣味の原点である「アウロラ85周年レッド」が発売された年。デルタらしい取って付けたようなデコラティブな装飾でアルファロメオの戦前の名車「6C-1750グランスポルト」を賛美した一品。私はこの万年筆の存在を今回初めて知った。なので上の文章は後からこの万年筆を調べて分かった事。

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軸の装飾にばかり目が行くのだけれどそれだけではない。書いてみるとペン先未調整だのに驚くほどスムーズな書き味。その上キャップを挿さずに書くと前重心でこれも良い。吸入方式だってピストンの本格派。個体差顕著なイタリア万年筆だから全てがそうだとは言わないけれど、これは間違いなく当たりの書き味。

そしてこの軸の赤の色合いが絶妙。アルファの赤のペイントは年月経たなくても車庫保管してても紫外線にあたるとピンクがかった赤にエージング(色抜け?)する。

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私の愛車の1998年式アルファロメオ145クワドリフォリオ前期型も年月がピンクがかった赤に変色している。屋根はお見せできないほどピンク。

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そのアルファの赤を見事に表現していて愛おしい万年筆。デルタという万年筆メーカーは私なんか比べ物にならないほどアルファロメオという個性を愛しているのを感じる。私の万年筆趣味のこれはエポックメーキングな1本になるかもしれない。赤の1本挿しペンケースに収めてここのところ毎日持ち歩いています。このクリップは厚手の生地のポケットに挿すと折れる確率大きそうなパイロット万年筆の完全無欠のクリップとは真逆の転がり防止専用。

愛するアルファロメオと大好きな万年筆と還暦の赤の三位一体?黄金のトライアングル、これは私にとってお宝になっていく事確実。何故なんだろう?今の時点では愛してやまないアウロラ85周年レッドより親近感をこの万年筆に感じている。勤ちゃん本当にありがとう。

2016年4月10日

再び親方奮闘する

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上画像の5mm長いモンブラン146テレスコープで十分満足していたけれど、万年筆趣味世界の巨人は不満だった。そこで親方は再び多くの自家製の道具たちを携えてお仲間と訪れたのだった。今回は私の仕事机が146テレスコープの再生工場の場となった。

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5mmねじ込めないのは70年の歳月が生んだ個体差。それを埋める為には大胆さと繊細さの塩梅を必要とする。それに加え、諦めない我慢強さ。

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その細かな万年筆への気配りは見ていて驚かされる。集中すると好きな煙草を吸う事も好きなコーヒーに口つけることも忘れて作業に没頭。

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そして正常なモンブラン146テレスコープが新たに組めた。それはその場で見ていた者たちに驚きと感動を与えた。水を吸入してみると正常にテレスコープが作動している事が確認出来た。しかし親方から次回来店で完璧にするのでそれまで触らないでしまっておくようにと強く宣告された。今回手間取る原因もボンジョルノが中途な状態で組んだ為と叱られた。ああ、おやつ目の前にしてお預けくらっているワン公の心境。現行の146のニブを70年代の14Cに変えてもらったでそれを楽しむ事で我慢しよっと。そうそう金ぴかアウロラ88も良くなったよ。

2016年4月 7日

ボンジョルノ仕様の「モンブラン146テレスコープ」誕生〜

50年代のモンブランの書き心地を知って魅了された。モンブランは50年代の特別な書き味がその後万年筆ブランドの中で特別な存在に押し上げたと思う。その書き味は今でも多くの万年筆好きを魅了し続けていてファンは多いが、何せ製造されて70年が過ぎたご老体はその書き味の魅力の代償に非常に老人性骨粗しょう症状態で壊れていく運命にある。私が大好きな50年代の146もその脆いボディーに加えテレスコープ吸入方式という特別な吸入システムが災いして日をおう毎に数を減らしている。私の146テレスコープも数年前滑らせて50cmほどの高さを落下させたらボディーが折れたぁ〜。どうしても復元させたくて海外のペンショーに行く友人に146テレスコープのボディーが健在なジャンクな品があったらお願いと頼んだりしたがみつかっていないかった。そして時が過ぎ、私がその沼に引きずり込んだらしいH女史が去年入手したばかり146テレスコープのテレスコープパーツが壊れて使えなくなって、そのジャンク品を進呈すると持参された。これは喜んでいいのか慰めればいいのか。でも私は数万円払ってでも欲しかったので喜んで無料で感謝して頂く事にした。

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ただ何せ老人性骨粗しょう症のセルロイドボディー。分解成功はプロでも五分五分と聞く。壊れてもいいからと名古屋まで行ってボディーが壊れたのとテレスコープ部分の壊れたのとをがっちゃんぽんしてもらおうと思っていた。そんな時、万年筆趣味世界では有名な通称「関西の親方」が来店。どちらにしても分解中に壊れるとしたら誰がしても同じ。外観から想像出来ない繊細さを有する親方に頼む事にした。

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最初に突き当たった問題は割れたボディーからテレスコープ部分が取れない。どうせもう折れちゃっているボディーなのでノミとトンカチとペンチ使って割る事に。使えるテレスコープ部分を傷つけないでボディーを割るのは絶妙な塩梅を必要とする。私がノミ当て係で親方金槌で打ち込む係。時間をかけて何とか成功。

次に新たなボディーにそのテレスコープ部分が奥までねじ込めない。70年の歳月がセルロイドボディーの収縮度合いの個体差が邪魔する。半分はねじ込めるのだがあと5mmが。その後七転八倒しながら色々と試みるが5mmはねじ込めないまま午後9時を過ぎたのでそのままペンディングとしてその日は終了。

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私は思った。5mmねじ込めない状態で組み上げてもテレスコープ吸入はするのではないかと。翌日早速組んでインクを吸入してみました。おぉ〜ちゃんと吸入する!。5mmの溝は得意の革を埋め込む事でカバー。そしてボンジョルノ特別仕様の「モンブラン146テレスコープ」が誕生した。トレードする気は毛頭ないのでこれで十分満足、いやこの方が特別感あって良いようにも思う。後はインク漏れが発生する可能性は無きにしも非ず。

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これでペンケースのモンブランスペースを埋める事が出来た。万年筆趣味、ちょっと復活しつつある今日この頃。

2015年12月31日

直しながらでも使い続けたいと思えるモノたちが好き

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私はこの戦前にアメリカで作られた事務椅子が気に入って使っていた。古き良き時代のアメリカを描く画家のノーマン・ロックウェルの絵にも登場する1940年代前後に作られたであろう椅子。しかしこの椅子の足の部分が壊れかけて安心して座れないでいた。年に1つお店の什器を作ってもらっているTANBA NANBAさんに無理を承知でお願いしたら修理を受けて頂き復活した。消費使い捨てせざるおえない品ばかりの時代ですが、修理してでも使い続けたいと思えるモノたちが私は好きだな。そしてビンテージ品が増える。それって逆に大変贅沢な事かもしれないけれど。

そして今月も年の瀬迫って12月の「ボンジョルノのモノたち」何とかアップ。

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ルクルトのフューチャーマチック。買った価格は通常売買されてる価格より相当安く買う事が出来たけれど、その後修理代がいっぱいかかっている私の最も愛している時計。このダイヤルデザインが秀逸で、SFな空想をいっぱい語りかけてくる。本当はいつもこの時計を付けていたいけれど、トゥールビヨンより繊細な?この時計はそれを許してくれない。完全非防水、パワーリザーブは満タンにならないのを見張る為に必要(パワーを逃す機構が付いていないハーフローター自動巻、同じ時代のオメガのハーフローターにはあるのに)。そんなこんなでデリケートな時計の為、年末年始の10日ほどの間だけ年に一度付けている。それにしても魅力的な時計だ。

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オノトのマグナ。戦前に作られたイギリス万年筆の傑作。キャップをとるとびっくりするほど大きなニブ。私の持っている鍛造ニブの中で最大。鍛造ニブは鋼の弾性が独特なしなりを味わえる書き味、その書き味をこの大きなニブが深みを加える。プランジャー吸入方式が面白さを倍増する。しかしこれもいつ壊れるか不安を抱えての実用品。でも次の時代まで残したい特別な万年筆。

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半世紀以上前の2つのズミクロン50mm。オーラを感じる金属の質感は人が作った宝物。

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白黒フィルム時代のレンズなので、デジカメで使うと思った絵が撮れない。でもそれを逆手にとって「特別な絵」を撮れるようになりたいと思ってしまう存在感。

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戦前に和歌山の山林王が三越を通してイギリスの老舗ハットメーカーにオーダーして作ったボウラーハット。蔵にデッドストック状態で箱付きで眠っていたという品を譲り受けた。アングロサクソンの国の既成のハットは黄色人種にはあわない事が多いけれど、これはオーダー品なので私が被ってもフィット感抜群。私の所有するハットの中で最も美しいラインを持ったきめ細やかなファーフェルトのボウラーハット。

2015年11月30日

11月は本当にスレスレ ボンジョルノの愛用品。

本当にスレスレ間に合いました。もうやめよかなと思いもしましたが「継続は力なり」の言葉を思い出し、これに当てはまるかどうかはは考えるのはよしてやっぱり続けようと思った次第です。前にも出した品も登場するでしょうが、履歴をチェックするのが億劫なので老人性痴呆症が出てきたボンジョルノと笑ってお許しください。

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スイスのオレオール社の50年代の自動巻最初期の3針時計。元町の水谷時計修理工房のガラスケースの中にあった。オレオール社は創業19世紀の老舗時計ブランド。まだ存続しているようだけれど、機械式は今はもう作っていないみたい。

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裏スケルトンです。この時代にスケルトンはありません。水谷さんが遊びで風防を加工して装着したそうな。こういうの大好きな私は入手したくなった。でも完全非防水だし売れないという水谷さんに、それは分かった上で何とかと説得して諭吉1枚で入手。ただその後使っていてよく止まる。風防がムーブメントに干渉しているみたい。その事を水谷さんに伝えると、ムーブメントとケースの間に金属リングをかませてかさ上げするという追加加工。これで問題解決してその後止まることなく時を刻んでいます。プライスレスなスイス庶民派ビンテージ時計。

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プラチナプラチナ。60年代後半にプラチナ社が作ったプラチナペン先の万年筆。私の知る限りニブの素材がプラチナを使った万年筆は他にしらない。硬いけれど鋼のしなりを感じた鍛造ニブにた独特の書き味。軸もその時代の日本の職人に卓越した技術を感じるスターリングシルバーの絞り上げで作られている。日本が誇る傑作万年筆だと私は思う。

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これは私のお宝です。禿げた私の還暦用ではありません。パターンの面白さを教えて頂いた金田さんがデザイナーの幼稚園児が描いたような走り書きから発想したベレー帽。この複雑な突起は摘めば良いとまず考えがちだ。しかし、素材は当時仕入れ値でメーター1万円以上したイタリア製シホンベルベットを使うので取り都合が大事。そこで龍が天に昇るようなパターン一枚で2つ裁断し、それAとA BとBというように縫い合わせてこの形状を生み出す。その現場に立ち会った私は魔法を見てるような感動を覚えた。私はこのベレー帽を見るたびに、モノ作りの面白さと明日への活力をもらうことが出来る。

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レンズはこのアルパのKERN-MACRO-SWITAR 50mmF1,8AR。あまりに面白レンズなので日を改めて。

2015年10月27日

普段使いはこの辺りに落ち着いたボンジョルノのモノたち

今月もぎりぎりセーフ。今月は重複する品もありますが、よく持ち歩く私にとってフィットするモノたちをアッププゥ〜。何を今まで紹介したか調べ直せ無かったという真実もありますが、やはり紆余曲折した後フィットする品々に辿り着くのかなと思ったりするのでありました。

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机上でも鞄の中でもこの3本が此処の所ある。万年筆は色々コレクションしていて面白さや美しさや個性的な書き味はもっと秀出た品は色々ある。逆にこの3本にそれらの秀出た部分を探し得られない。でも普段書くには大変使い易い3本。フラストーレーションを感じずに書けるという部分で私の場合この3本が楽。あれれぇ〜3本ともパイロットだった。現行の意匠はイマ十不満なブランドだけれど、筆記具という道具としての万年筆を考えたら、パイロットは世界一番のブランドだと思ってるボンジョルノ。

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そして今最も気になっているパイロットの20世紀最後の傑作・多面体樹脂軸のキャップレス万年筆のコレクションもナミキの赤(ワイン)色の軸が揃えば完結いたします。お持ちの方で適正価格で譲っても良いよと思った方は是非お知らせください。パイロットで唯一ラミーにも負けないデザインされた万年筆だと私は思っております。これは使わず飾っています。

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時計はSTOWAの3針。私が自分自身でお金を払って購入した時計。バウハウス的なデザインではノモスがあった。しかし、その当時私にはちょっと高価に思えて、良いと思ったけれど買えずにいた。そんな時このSTOWAのアンテアを知り入手した。それ以後色々な時計と出会いはしたけれど、やはりこの時計がしっくりすると感じる。回り回って原点回帰。でも後悔は全然していなくてこれからも増える可能性はあるようなないような。

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これにプラスこれを撮ってるリコーGRをいつも持ち歩く。私は良い絵を撮れれば良いけれど、それ以上に撮るという行為自体が好きみたい。そんな私はやはりMFレンズの意匠が好きで、それを活かせるデジカメとなる。そしてこの有様。高性能な一眼レフのデジカメに大口径AFレンズの方が良い絵が撮り易い事は重々理解してはいるけれど、これでボンジョルノスタイルを通します。と言いながらキヤノン5Dの最新の前の機種が気になる今日この頃。

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パナマの季節も終わりフェルト系のハットの季節到来。秋冬に最もかぶる回数が多いのはこのウールのボウラー改かな。トップを中折れハットのようにつぶし、革のテープを巻いた数千円で購入したボウラーハット。好きですね〜。

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でもって、カメラ趣味仲間というより先達のレ・ザルティザンの三島の勤ちゃんに撮ってもらった画像添付(NIKON D810 に Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II)。上に載せた品々(多面体樹脂軸キャップレスを除いて)は全部パパスにパンパンに詰まったポーチ・ピッコロと一緒に収まっていて時計もSTOWAです。カジュアルな服装にもこのボウラー改であれば違和感ないのでは?(ボウラーハット推奨友の会会員他1名)。

2015年9月25日

9月も何とか滑り込みセーフ

今月もモノ好きボンジョルノの自己満足コーナーを投稿出来ました。こんな風に無くても困らないけれどあると豊かになれるモノたちに魅力を感じ始めて10年ほど(まだまだ新米です)。一時の過熱気味だった時期は過ぎ、今はそれを楽しむ時期となっています。本当です、少しはこれからも増えてはいくでしょうが一時期ほどではない。自分の中で決めた適正価格を信じてそれ以下で入手してきた。だから購入までの経緯は色々な思い出を作り、それゆえにトレードするには忍び難くて増えた・・・と言い訳。そして今月は〜

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万年筆は50年代製のモンブラン146テレスコープ。この時代のモンブランの書き味を知って夢中になった時期がある。現行品のモンブランにはない蕩けるような書き味。しかし古いモンブランはその魅力的な書き味の代償を払わなければいけない。軸が極めて脆く、特にこのセルロイド軸は経年劣化でちょっとしたダメージで砕けやすい。だからこの146テレスコープを日常使いすると危険が増大する。それを知ってもこのペンの書き味の魔力は色褪せない。普段は水を入れて保存状態ですが、恐る恐る今月は使ってみよっと。50年代の146テレスコープは3本持っていましたが、1本は20cmほどの落下で軸が折れてしまった。その刹那の悲劇を孕みながら、魅惑の書き味は特別な50年代のモンブラン。

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時計はIWCの最初期の自動巻き1955年製Cal852。私より一つ年上でこの美しいケース&ダイヤルと精度。オールドインターでは手巻きのCal89が有名ですが、この最初期の自動巻きも美しい35mm径。国産の50年代の時計を幾つか持っていますが、仕上げの美しさが別格と感じます。難を言えば針の形状ぐらい。この時計と最初に出会っていたら増えずに済んだと思ってしまうほど私にとっての時計の理想形。

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ステンレスケースだのにパテックの96に匹敵する佇まいを持っていると私だけは思っている。

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今月もパナマ。私の持っているパナマの中で唯一のイタリア製ですがかぶる事は稀。何故かと言うと、縁が長めで被ると麻生太郎財務大臣になってしまって格好悪い。やはり短めが日本人には似合う。しかし九月は思ったより涼しくなり裏地付きのパナマはこれしかなくて被る事に。

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夏場に涼を求める為にかぶるパナマは裏地がない方が通風性があって効果的。しかしこのパナマは裏地が付いていて、その上トップは汗のシミを防ぐ為の透明ナイロンまで付いてる念の入れよう。これではパナマ帽をかぶる夏場の快適性はない。私の場合、トップの透明ナイロンはハサミで切りはがして最低限の通気性を確保している。それで涼は求めなくていい今年のような涼しい9月はちょうどいい感じ。麻生太郎風に目を瞑れば。

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レンズはSonnar FE 1,8/55 ZA。ソニー純正品のツァイス。きっと私の撮影技術だとこれ以上のスペック持ったレンズで撮ったとしても、すべてお任せAFでこのレンズで撮った方が良く撮れると思う。というよりこのレンズの可能性を引き出した絵が撮れるだけの技術を私は未だ持ち合わせていない。この賢いレンズで自分の趣向を満足させる事が出来るのか試してみたくなった。フードを付けるとズームレンズ並みにかさばるけれど、取り外して使うとコンパクトで携帯するのも楽。このハズレがない中庸は、私のカメラ趣味とは違った世界ではある事は感じつつ、今月はこれで行ってみよう。

という感じで今月も投稿間に合った。

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