人気のあったブッテーロ天ファスナーブリーフケースではありましたが、
大改造を加えて、新型ブッテーロ天ファスナーブリーフケースがやっとこさ店頭に並びました。
大きな改良点は底の部分にコバの出っ張りをなくしたパターンにしたことで、
そのため底鋲も付ける事が出来るようになり、置く時気を使わずにすみます。
取っ手に加わる重みも底から続くベルトの延長線になるように浮かしているので、
良いのではと思っております。
またそのベルトとベルト通しが本体をディフェンスして、
本体の傷も少し軽減させる効能があると思っております。
ただその分、ベルトとベルト通しの部分は最前線なので傷つきますが、
その方が味わいある経年変化が期待できます。
それはブッテーロ革を使って作ったル・ボナーの学手風ブリーフケースで実証済み。
4色のブッテーロ革で作りました。
どの色も甲乙つけがたい良い感じ。

思っていた以上に、良い感じに仕上がったチョコ色の天ファスナー
ショルダー革の特徴である背骨のラインも中央に来ていて雰囲気であります。

黒はオーソドックスですが、突出してないけれど深みのある艶が特別。
エボナイト軸の万年筆の深み。
また万年筆で喩えてしまったぁ~。

ブッテーロ革のワイン色は一番良い感じの経年変化が期待出来る。
バーガンディー!バーガンディー!と叫ぶ人が東京の大井に居た。
ワイン色 イコール バーガンディー色だという事をそれまで知らなかった無知な私。

茶の革には、イタリア的にグリーン色のステッチで仕上げました。
内貼りのピッグシルキー革もグリーンです。
ボンジョルノ松本は、この色合わせが大好きなのです。

ベルト通しは、ル・ボナーの学手風ブリーフのように
ゲタを履かせて迫力いっぱいなんてことはしていません。
あくまで大人しく。その方がこのブリーフケースには合うと思っています。
本体は元厚のままのブッテーロ革を使って作りました。
下部の底に曲がってゆくカーブに厚み感が感じ取れます。

内貼りにはピッグシルキー革をいっぱい使いました。
それまで外ポケットは生地を使い、中央の内貼りだけ革を使っていたのですが、
お客様の意見を聞いた結果、全部革の方が良い~!との意見だったので、
全部革にしました。内ポケットの内側までピッグシルキー革。

表革より、このピッグシルキー革の方が汚れ難くて、肌触りが良いという意見多数、
よって今後ル・ボナーのメンズバッグの内貼りに使う革は、この革が主流になりそうです。
今回使ったピッグシルキーのグリーン色は、画像より緑色です。
色を正確にお伝えできなくてごめんなさい。
今回生産した新型ブッテーロ天ファスナーブリーフケースは、
発売前から予約が多く、残るのは3分の1(元々そんなに沢山は作っていないけれど)。
予約して頂いた方々に電話したら、東京や名古屋から来ていただけるそうです。
ありがたいことであります。
税込81,900円での販売です。
以前,天ファスナーブリーフについて問い合わせたときにはニューモデルに変わると教えていただきましたが,すばらしいできですね!是非とも手にとってから購入をと考えているのですが,私が一時帰国するときには店頭にないかもしれませんね。