
お待たせしていたブリーフ・キューブがもう少しで出来上がります。
今回作ったブリーフ・キューブはパターンは同じですが、色々な部分を手直しての登場です。
そのためヨーロッパ皮革高騰と合わせてお値段は上がりました。
太 157,500円。 細 147,000円での販売です。
前回と違い、今回はすべて工房内で作りました。
一般的に内縫いの鞄は、外縫いの鞄に比べて量産に向いています。
ただ内縫いに表情を求めるとなると、話は別です。
合理的な生産方法で内縫いの鞄を作ると、パターンで表現する鞄は良いのですが、
微妙なニアンスを縫製において伝えるとなると、急に内縫いの鞄は難しくなる。

ブリーフ・キューブは多くのブランドでも作られている内縫いのブリーフケースです。
部品の形状とかは千差万別ですが、
長方形の内縫いというパターンはオーソゾックスな形のブリーフケースです。

ですが、そのオーソゾックスな長方形の内縫いをル・ボナーらしく表現したい。
正面からブリーフ・キューブを見た場合、
多くの内縫いの鞄と違うのが分かっていただけると思います。
正面から見るとマチと前胴を縫い合わせる内縫い部分が、
左右と上下がシンメトリーな曲線を描いていることが分かっていただけると思います。
この表情は同じパターンの鞄でも、組上げる職人によって変わります。
前後胴とマチ部分も全て外にせり出すことを意識して左右上下均等に、
貼り具合を意図的にコントロールしながら貼り込んでいきます。
そして私たちが好きな、パターンは直線だけど曲線の表情を持った、
内縫いの天ファスナーブリーフケースのブリーフキューブになります。
それとマチと胴を仕切る玉ブチ部分が正面を向いていて、
マチ部分が正面からも見えるのも、既存の内縫いの鞄にはない特徴です。
普通は、玉ブチが45度の方向を向き、マチは正面から見えない鞄が多いはずです。
これも私たちが好きな内縫いの表情をより表現するために、意識的にしています。
これが絶対とは思っていませんが、私たちは好きな内縫いの表情なのです。
いつものように取っ手は革が伸びるのを防ぐ目的で、
裏全面にデュ・プイ社のチェルケスを貼ってます。
負担のかかる取っ手の付け根も、今まで以上に強度を高めました。

それと今回鋲は一切使わず、ショルダーの付け根も手縫いで処理しました。
ショルダーも今までとは違って、バックルとナスカンを留める部分は手縫いで処理します。
私たちはシュランケンカーフで作るキューブシリーズの内縫いの鞄たちが大好きです。
ル・ボナーらしい内縫いの豊かな表情を妥協せずに、
キューブのシリーズで表現したいと思っています。
こんばんは。
ご無沙汰しています。
ブリーフ・キューブ素敵ですね。女性にも似合いそうと思うのですがいかがですか?
格好よくて、なんとなく優しくてエレガントで
研修会や会議に出席することがよくあるのですが、そういう場で素敵な鞄を持っている女性になかなかお目にかかれません。
この、ブリーフ・キューブはそういう場で、キレイでカッコイイ、デキル女性に似合いそう。
まずは、私もブリーフ・キューブが似合う素敵な女性になるようにがんばりま~す。
少し、自信がついたらお願いしま~す。
・・・と、気がつくと勝手に女性にも似合うと決めつけてしまっているのですが・・・・。