
いっぱいバックオーダーを抱えているキューブの内数本出来上がり、
写真に撮る前に何本かは取りに来られ、
このライトレッドのキューブの小サイズしか撮れませんでした。
お店にも並べたいのですが、まだまだお待ちのお客様もおられるので、
お店に並ぶのはいつのことになるやら。
ハミの作るキューブは、レディースバッグですが男性的な厚みを持たせて作ります。
漉き割りも厚めで革の質感を最大限残しながら、そう感じさせない工夫をしながら、
内縫い鞄の豊かなふくよかさを最大限表現しようと試みているハンドバッグです。
キューブの小は税込み147,000円です。

キューブの注文はまだまだ残っていますが、
これまたバックオーダーいっぱい抱えているティアの何本かの制作に突入です。
ハミは年末から来春にかけてキューブとティアを繰り返し作り続けることになります。
このオレンジのティアはハミ用。

ティアの裁断風景です。このようにハミは革中央から裁断していきます。
この裁断は前代未聞の暴挙です。
一般的には端から取り都合を考えながら裁断するのが一般的なのですが、
革の質感を最大限表現したいと考えながら作るティアの場合、
芯材で革の伸びを防ぐ方法を使わないで作るため、
伸び方向を左右共通前後ろ共通を意識した裁断となります。
使う革の量から考えると1枚の革から3本は取れる計算になるのですが、
この裁断方法だと1枚で1本しか取れません。
ティアのふくよかなフォルムを長く維持するには、
この裁断方法でないとダメと頑固なハミは主張します。
その上届いたシュランケンカーフの中から厳選して選んだ革でのみティアを作るので、
ハミのお目に適うシュランケンカーフが見つからなかった時は
次回の入荷まで作れないという事になる訳です。
ティア裁断後のシュランケンカーフは、革小物などに私が裁断するのですが、
非常に無駄が出てしまいます。
そういった無駄という豊かさと丁寧な仕事からティアのふくよかなフォルムは生まれます。
ゆえに価格は189,000円になってしまう訳です。
ル・ボナーに並ぶ品はすべて二人の気持ちが入った品ではありますが、
私たち自身が最初から最後まで作っている品はそう多くありません。
私たち自身が作るカバンは、そんな贅沢をしながらこれからも作らせていただこうと思っています。
y ティアの裁断はすごいですね~
きれいなフォルムをしてると思えば一枚仕立だったのですね。
キューブは大小二個持っていますが、中の皮の色使い等大変気に入っています♪
お二人の想いが重なり大切にしています。
Re:samu様
私たちの商品を、いつも気に掛け沢山お買い上げ頂き本当にありがとうございます。
今だから言えますが、samuさんが来られると緊張してたんですよ!なぜって、眩しいくらい美しいから・・・本当よ!
ハミ