去年の暮、ロンドン在住のご婦人がご主人と一緒に来店された。
ブログをいつも楽しく見させもらっていますと言いながら出した万年筆は、
セーラーの怪物万年筆・コンコルドエンペラー。
日本の万年筆がお好きだそうだ。いっぱい持っているみたいだ。

そして使っておられる手帳がすごく気になった。
スマートで上質感漂うその革貼りの手帳。
スマイソンという英王室御用達の手帳だそうです。
スーツの内ポケットからスッと出して記する姿を想像しただけで、
これは上等なシチュエーションが思い描けてしまう。

試筆させて頂いたが、これがまた万年筆での書き味抜群。
薄い紙なのに、滲みなしで裏写りもしない。
使っているフェザーウエイトペーパーなる紙は素晴らしい。
そして価格を聞くと日本円換算で5,000円ほどで、
日本でも売っているけれど、日本では1万円ほどするそうだ。
消耗品としては極めて高価な手帳だ。
でもその価値を認める人たちがいて、作り続けらてている。
万年筆の書き味にこだわって大和出版印刷さんがオリジナルで作ってしまった「リスシオ・ワン」という紙関連の企てに加わった事もあり、手帳類には興味を持つようになった。
「リスシオ・ワン」紙を使って、スマイソンのような上質な手帳に仕上げると、このこだわりの紙が生きるのではないかと思った。
今度提案する事にしよう。

そんな高級な手帳たちも素敵だけれど、メモするノートは切り取れて価格が安い方が良い。
そして昨年作ったP&MさんとのコラボA7サイズ手帳カバー用に入れる、
コストパフォーマンス抜群なノートが見つかった。
それはナカバヤシが出しているこのノート。
万年筆での書き味も十分合格点。

何と10冊で580円だ。一冊58円でホームセンターで売っていた。
見つけて頂いたのは、万年筆マニアな須磨のFさん。
これは良いと、万年筆好きなお客様たちに進呈していたら、
自分が使う分が無くなってしまっていた。買いに行かないといけない。

ただ今年使う手帳として用意したマイノートを集めてみたら、
こんなにいっぱいあることが判明。
はたしてこれら全てのノートたちに書き込む事が出来るでありましょうか。
そして何処に何を書いたか分からなくなる危険性大であります。
しかしスマイソンの手帳は良い。
リスシオ・ワンプロジェクトのための見本が必要だろうから、
私が犠牲になってこの高価な手帳を購入しようかなと思う次第であります。
朝起きてネットを見てびっくりしました(笑
スマイソンの素晴らしいと思うところは、贅沢さとさりげなさが同居するところだと思います。あと軽さと製本の良さでしょうか。一冊お送りしましょうか?
使いもしないノートが家に溜まっているのは我が自宅も同じですね。
私の紐財布とキーホルダー、主人もメモカバーを楽しく使わせていただいております。今度は鞄、それもパパスが気になっております。
Re: ぴこりん さん
楽しい時間を過ごさせて頂いてありがとうございました。
スマイソン良いと思います。私もシンプルなのに仕立ての良い仕上げが素晴らしいと思いました。イギリスの文化を再認識いたしました。
パパスは良いですよ。是非次回帰国の際は。
ル・ボナー松本