ル・ボナーの一日

残心シリーズの革小物たちが徐々に登場

2015年10月08日

これも遅れに遅れておりました残心シリーズの革小物たち5型が登場です。まずは3型(長財布、折財布、名刺入れ)今週末には残り2型(コインケース、前回とは違うA7カバー)も出来上がります。これ以上はシンプルには作れないであろう革小物、それでいて使う上での物足りなさはないカタチ。そしてシンプルゆえに使ったときの所作が美しい革小物を私なりに考えてデザインしました。

この革小物を作る上で最も意識したのは裏表0,5mmの革の接着。まず非破壊強度の接着剤を調合し、そのまま0,5mmの薄くした革をいつものようにヘラで塗ると凸凹が表面に出てしまうので均一に濡れるようにスプレー接着。そのスプレー接着が厄介。シンナー系の接着剤をスプレーする時は換気機能がしっかりある部屋でマスク付けてすることになる。それが出来る工場はか零細な革業界には数少ない。あっても受けるロットが大きくないとやってくれなくて、なんとかお願いしていた東京の工場はしてくれなくて部材を渡したままやってくれずに、一時生産が進まなかった。新たに豊岡の工場にその作業を頼むようになってからスムーズにリピートできる体制が整いました。でも今回ちょっと遅れたのはその後の組み上げ。トホホ・・・、でもボンジョルノの渾身の革小物シリーズはこれからも作り続けていきますので宜しくお願い致します。

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長財布はクリスペルが4色(黒、ダークブラウン、トープ、ブルー)で、シュランケンカーフが3色(トープ、バイオレット、ミコノス)で、黒桟革が黒とブラウン。今回はクリスペルカーフはネイビー以外の4色作りました。シュランケンのミコノスは珍しいかも。

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この長財布だとジャケットの内ポケットに差していても違和感なく持てます。二層式なので一万円と五千、千円札を区分けして入れられます。いざとなればお札100枚入ります。そしてカードを差し込める場所が3箇所あり、これが何かと便利。クリスペルカーフ、黒桟革は税込16,200円でシュランケンカーフは税込12,960円。

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折札入れは前回作った在庫も含めて、クリスペルカーフ(黒、ダークブラウン)黒桟革(黒、ブラウン)税込12,310円とシュランケンカーフ(ジーンブルー、オレンジ、ライムグリーン、バイオレット、トープ)ブッテーロ(チョコ、茶)は税込10,800円です。

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ここまでシンプルな折財布は他にあるだろうか。札ばさみ並でありながら金属の棒がないからポケットに入れても収まりが良い。カードを挿せる切り込みが残心長財布と同じ三箇所。残心コインケースや名刺入れをカードで繋げて小銭入れ付きおり財布やカードをいっぱい入れられる折財布にもアレンジできる。

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残心名刺入れはクリスペルカーフ(ダークブラウン、トープ、ブルー)黒桟革(黒、ブラウン)税込9,720円とシュランケンカーフ(ネイビー、黒、ライムグリーン、オレンジ、ジーンブルー、トープ、バイオレット)税込8,640円。

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これで名刺30枚、シュランケンカーフだと柔らかさが功を奏してもっと入る。左右トップ3目のステッチが名刺の束を止める。裏にある折財布と繋げる為の2本の切り込みが工夫次第で別の使い方も出来て重宝。

使う時の所作を意識して作った残心革小物シリーズ。それでいてシンプルでありながら使い勝手は犠牲にしないバランス。使うと「わびさび」の味わい感じて頂ける革小物たちだと思っています。

という感じで南青山のサークルさんより遅れて本家もブログアッププ〜。東京ではサークルさんで実際に見れます。宜しくお願いいたします。

Le Bonheur (20:18) | コメント(2)

Comments

  1. aki より:

    エイ革なのかと思いましたが牛革でしょうか。どのような加工でこうなっているのか非常に気になります。美しいです。

  2. Le Bonheur より:

    人が作り出したエイの革っていう感じですね。本漆を10数回シボのトップに染み込ませながら作り出します。

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