
この時計好きです。ジャガー・ルクルトの作る時計の中では一番欲しくなる時計です。
シンプルでクラシカルな面持ちを持っていて質感があり、私的嗜好でカレンダーがなければ年末の購入対象になっていた時計です。ただ、ビッグ・マスターは今は製造をやめており良く似たタイプはムーブメントを新設計して出ていますが、クラシックな感じが薄れています。
ベルトはジャン・クロード・ペランの特注モノで、良いバランスです。
欧米のブランドの常で、ジャン・クロード・ペランという会社にはジャン・クロード・ペランのおじさんは居ません。辞めたのか辞めさせられたのかは知りませんが、今はパリで
アトリエ・ドゥ・ブレスレット・パリジャンという時計ベルトと革小物のお店を家族経営でやってます。左端の髭を蓄えたおやじさんがジャン・クロード・ペラン本人です。
今の方が幸せに見えるのは、私だけかな。
私もここのところ、時間を見ては時計ベルトを試しで作っています。

上の写真のベルトはつい最近作ったものです。迫力は充分すぎる位あるのですが、バランスが悪い。
何度か試作して、自分なりのバランスのセオリーを見つけ出さないといけないと思っております。
既製の時計ベルトとは明らかに違う雰囲気を持った時計ベルト、しかしバランスは良い時計ベルトが作れるのではと思っています。試行錯誤が続きます。
しかし、この時計ベルトの表に使ったペリンガーのビューカーフは素晴らしいなめしです。薄く漉いても、ゴムのような跳ね返りがあるボックスカーフです。10数年前に手に入れたことのある良かった頃のカールフロインベルグのボックスカーフに匹敵するレベルです。良い仕事をしたモノに接すると、感謝したい気持ちになります。ペリンガーというタンナーは私の知る中では、現在最高のクロームなめしの革を作るタンナーだと思います。
お世話になっております。
掲載していただき、ありがとうございます。
見るたびに、カレンダーがなければ・・・と思う今日この頃です。
来年の暮れにホワイトゴールドの“1815”の購入を予定しておりますので、その節は、表側はペリンガーのボックスカーフ、裏側はブッテーロにて製作方お願いしたいと思います。