
この財布を作り初めて4年ほどになります。最初女性が使う事を意識してデザインしたのですいが、購入されるお客様は男女半々です。購買層の幅があるのは、私たちにとって予期せぬ幸運なことです。
紐止めするデザインは、江戸時代の財布を思い浮かべながら考えたのですが、ホックなどで止める財布にすると、見た目より入らない財布になってしまう。それに比べると紐で止める場合は、中身の量が多くなっても融通がききます。私などは貯金通帳入れとして使っています。紐を穴に通すのが面倒のように見えますが、慣れると全然楽。穴に通さなくても一周した紐をクルクルと巻きつけていればそれでも固定できます。

内側の仕様はカードを入れる部分が12箇所、小銭入れの部分にも一杯はいります。
男性の場合、薄みの財布を好むと勝手に考えたのですが、厚みがあっても一杯入る財布を好む男性も結構おられる。特に若い男性。バイカーズファッションの若者たちは収納力はないけれど、厚みのある革で作った分厚い財布を使っている人も多いのも影響しているのかも。
ペリンガー社のシュランケンカーフを使った革製品は色が一杯あって楽しい。それも素晴らしい発色。私の知っているシュリンク革のなかでは最高の革です。そんな革を使えることを幸せに思います。
はじめまして。
いつも気になるかばんやさんで、ブログもご主人の気持ちが出ていて楽しく読ませていただいています。
素敵な財布ですね。ぜひ手にとって本物が見たいです。
後ろに写っているかばんにも興味がありますが。