
先日筆記具サロン作りを計画している吉宗さんとご一緒して大和出版印刷に行ってきました。現在大和出版印刷と一緒に万年筆の書き味にこだわった高級ノート作りプロジェクトを進めています。そのプロジェクトに文具一筋吉宗さんにも参加してもらいたいと思ったわけです。
このプロジェクトは私の知り合いの万年筆好きの人たちの、ほんとに上等な書き味のノートが欲しいという要望があることを大和出版印刷に話したのが始まりでした。
本業ではないけれど、ほんまもんの好きな社長がやる気満々になっていただき現在進行中のプロジェクトです。
高級洋紙「コンケラー」を使ったノートが欲しいから始まりました。
コンケラー洋紙を使ったノートは海外製のものはありますが大変高価です。日本製はありません。まずそこから始めました。調べるともっと凄い洋紙もあるようです。紙の決定はサンプルを揃えた段階で万年筆好きの人たちに実際に書き味を吟味していただいて決定することにしています。

製本は神戸の製本屋さんが一目置くMさんにお願いします。Mさんは75歳になる名人製本職人です。一人ですべての製本作業をする製本のスペシャリストなのです。
Mさんにこのプロジェクトの話をしたところやる気満々。技術を注ぎ込んだ製本をすると言って頂きました。本棚に並べて置いても違和感のないノートが出来上がります。
もう使っている印刷屋さんも天然記念物状態に少なくなった写真の活版印刷機で罫線は刷ります。微妙な凹みとインクのスレが生じる活版での印刷は味わいがあります。
罫線は万年筆界の有名人に手書きで書いてもらった線を使おうとかんがえています。
それとシリアルナンバーも入れる予定です。
消耗品でないノート。緊張しながら書き味楽しみながら未来に残すノート。
書くという行為を最大限豊かに楽しむアイテムとしてのノートが産まれます。
出来上がるのが楽しみです。私のできることは最大限協力したいと思っております。
そんなノートを一番欲しいのは私なのかもしれません。
うわあ!かなりワクワクです。
なんて夢のあるプロジェクトなんでしょう。
是非とも欲しい。万年筆で書き味を楽しみたい。けれども結局書き込めないまま大事に持っていそうな気もします。いつか何かを記す日を楽しみにしながら…