昨日は親しくしている大和出版印刷の、ル・ボナーも担当しているKさんの結婚式に招待された。
私は夫婦二人で細々とカバン作っている自営業のため、
会社に勤めている人とは違って、親族以外の結婚式に招待されることは少ない。
私は喜んで出席させていただいた。そのためお祝い用スーツまで誂えて。

晴れて爽やかな日、その上空気は秋の気配で、絶好の結婚式日和。
会場は関西の湘南海岸?の中心須磨山の手にある
「神戸迎賓館須磨離宮」という、
古い洋館を使った結婚式場。緑の中にその洋館が迎えてくれた。
戦前は本当のセレブが集った社交の場であったことが、あちらこちらから感じられる。
室内もまさに私の好きな和洋折衷なレトロロマン。

私が東京出張の時、常宿にしている学士会館とも共通するクラシックな風情がいっぱい。
レストランとしても営業しているので、是非一度神戸の古き良き時代に
タイムスリップしてみてください。その時あなたは戦前の神戸セレブの気分。

会場に到着。式までまだ時間がある。
大和出版印刷の若社長がコーヒー飲んで「ヤァ、ヤァ~久し振り」。
私が最初に万年筆菌を感染させた人物である。
私はもう1本差しのペンケースを首からぶらさげるのは卒業したけれど、
結婚式にまでTAKUYA君にオーダーしたペンケースをぶら下げている若社長。
その中にはアウロラのレッド。
私も結婚式にまで持ってきた10本入りのペンケースから
アウロラのレッド「マダム・モニカ」登場。
結婚式場で2本のアウロラ・レッドと9本の万年筆。やれやれ。

今回私は頑張ったぁ~。この結婚式出席のためスーツを誂えた。
しかし普段スーツを着慣れない私には無理があった。
パジャマを着てるように楽なのだけれど、どうも違和感ばりばり。
その上ボウラーハットははたして似合っていると言えるのだろうか。

それに比べ場慣れした大和出版印刷の若社長には恐れ入ります。負けました。
紅白のストライプのネクタイ。紅白のサスペンダー。ハンカチーフも紅白。
その上ぶら下げている、TAKUYA君が作ったペンケースも紅白。
そこに収まるアウロラ・レッドも紅白(銀)。主賓でありながらこの遊び心。
関西商人(あきんど)の粋に脱帽です。
寄り道してしまった。本題に入らなければ。
そんな風にオジサンたちは勝手に楽しんでおりましたが、
Kさんとマリさんの結婚式は順調に進行していった。
後編に続く~。
似合ってます。かっこいいですね。10年たったらボンジョルノみたいなオヤジになりたいですね・・・。