写真ではチョコ色に見えますがパープル色のプティトート。
このバッグはハミがパターンを起こし、
一番長く定番品として作り続けているトートバッグです。
30年ほど作り続けています。
最初国内のタンニンなめしで裏貼りなしで作りはじめ、
現在はドイツ・ペリンガー社のシュランケンカーフで作るようになりましたが、
パターンはず~っと同じで作り続けている、ル・ボナーのベストセラーです。
オーダー中心で作っていた頃、
このバッグの形のまま大きさを変えて作って欲しいという要望が多くありましたが、
このプティトートはこのサイズバランスが最も魅力的であるという信念のようなものがあって、
サイズ変更の注文はお受けしなかった私たちだった。
今もその気持ちは変わらず、小さく見えるのに実は結構いっぱい入るサイズバランスと、
柔らかなフォルムが、長く支持されている理由だと思う。
昼下がりご婦人が来店された。
ゆっくりル・ボナーの鞄たちを愛で、ハミが接客し、このパープルのプティトートに決められた。
ブログで見ていて、このプティトートが欲しいと思って来られたそうだ。
私は少し胸騒ぎを感じていた。
もしかしてという気持ちを感じながら、気持ちそこにあらずの状態で仕事をしていた。
クレジットカードにサインしていただく時に名前を確認して確信したぁ~!。
37年前私が中学校2年生の時の初恋の人なのです。
私は親父の仕事の事情から中学校は各1年ごとに転校していて、
中学2年は梁瀬中学という古びた木造校舎の小さな中学校。
その梁瀬中学の1年は私の中学3年間で一番思い出多く残る1年間でした。
そこで私はクラスの優等生に淡い初恋をしてしまった。
完全な片思いから始まった恋は、私の猛烈なアタックが功を奏して成就したのも束の間、
私は中国山脈を越えてなお遥か、加古川という未知の地に引っ越すことになった。
しかし私の恋心はそう簡単に失せはしない。連続文通攻撃。
そして親に参考書を買うからと嘘言って旅費を作り何度も播但線に乗って会いに行った。
その時の文通の手紙で彼女を魅了しようと、多くの小説読んで素敵な文章に赤線ひいて、
それらの文章を失敬しながら手紙を書いた。
私が強烈な読書家であった時期の始まりは、
実はそういう決して褒められはしない理由からだった。
ル・ボナーの一日
プティトートと初恋の人
2008年11月05日
写真ではチョコ色に見えますがパープル色のプティトート。
このバッグはハミがパターンを起こし、
一番長く定番品として作り続けているトートバッグです。
30年ほど作り続けています。
最初国内のタンニンなめしで裏貼りなしで作りはじめ、
現在はドイツ・ペリンガー社のシュランケンカーフで作るようになりましたが、
パターンはず~っと同じで作り続けている、ル・ボナーのベストセラーです。
オーダー中心で作っていた頃、
このバッグの形のまま大きさを変えて作って欲しいという要望が多くありましたが、
このプティトートはこのサイズバランスが最も魅力的であるという信念のようなものがあって、
サイズ変更の注文はお受けしなかった私たちだった。
今もその気持ちは変わらず、小さく見えるのに実は結構いっぱい入るサイズバランスと、
柔らかなフォルムが、長く支持されている理由だと思う。
昼下がりご婦人が来店された。
ゆっくりル・ボナーの鞄たちを愛で、ハミが接客し、このパープルのプティトートに決められた。
ブログで見ていて、このプティトートが欲しいと思って来られたそうだ。
私は少し胸騒ぎを感じていた。
もしかしてという気持ちを感じながら、気持ちそこにあらずの状態で仕事をしていた。
クレジットカードにサインしていただく時に名前を確認して確信したぁ~!。
37年前私が中学校2年生の時の初恋の人なのです。
私は親父の仕事の事情から中学校は各1年ごとに転校していて、
中学2年は梁瀬中学という古びた木造校舎の小さな中学校。
その梁瀬中学の1年は私の中学3年間で一番思い出多く残る1年間でした。
そこで私はクラスの優等生に淡い初恋をしてしまった。
完全な片思いから始まった恋は、私の猛烈なアタックが功を奏して成就したのも束の間、
私は中国山脈を越えてなお遥か、加古川という未知の地に引っ越すことになった。
しかし私の恋心はそう簡単に失せはしない。連続文通攻撃。
そして親に参考書を買うからと嘘言って旅費を作り何度も播但線に乗って会いに行った。
その時の文通の手紙で彼女を魅了しようと、多くの小説読んで素敵な文章に赤線ひいて、
それらの文章を失敬しながら手紙を書いた。
私が強烈な読書家であった時期の始まりは、
実はそういう決して褒められはしない理由からだった。
Le Bonheur (22:23) | コメント(6)
Comments
-
おはようございます。
素敵な再会ですね。
なんか、シナリオがあるみたい。すごい!すごい!
私も、プティトート大好きです♪
全色揃えたいくらい(あ~恐ろしい物欲です)次はオレンジをねらっています)
Re:samu さん
シナリオはありませんが幸せはありました。
素敵に年齢を重ねた初恋の人に出会えて、思い出が色あせずに大事な私の宝モノのまま、私の心のアルバムに存在し続けます。
プティトートはハミと私の大事なカタチです。
シンプルだけど豊かだと思っています。
ル・ボナー松本 -
おはようございます
ブラボーでございます
昨日は、麗しき再会の余韻に浸っておられるときに、押し掛けてべちゃべちゃしゃべってしまってたんですね。
最近、この手の話に弱くてうるうるしながら拝読させていただきました。竹内まりあの歌ではないけれど、愛するものたち、友人、思い出、かけがえのない大事な人生の宝物ですね。
もー、歳かな。
Re:エアコンマン さん
前日の火曜日の出来事で、その夜一気に書いて次の日の公開だったんのですよ。でなければ、その余韻を十分楽しむために、エアコンマンさんのお宝を見に行ったりしませぇ~ん。モノよりそういった記憶の宝物の方が貴重だと思ってはおりますボンジョルノなのですが、モノも増えていきます・・・?。思い出は思い出のままある方が良いことも多々ありますが、美しく年齢を重ねた初恋の人に出会えた現実は、やはり大変嬉しかったです。
ル・ボナー松本 -
何か書きたいと思ってこのコメント欄にカーソルを持ってきたのですが、様々なことが頭の中を行ったり来たりの20分。
何も書けません。
仕事に戻ります。
Re:社長@大和出版印刷さん
私的な内容にコメント書きにくいですよね。
私ならコメントできません。
でも一服したら、書けるのではないでしょうか?
ああそうだった。禁煙宣言したんですよね。
でも食後の一服は美味しいですよ~。
ル・ボナー松本 -
いや、何か凄く感動して何も書けなかったのですよ。
確かに一服したら書けそうな気がしますが、今が頑張りどころだと思ってます。
大人になってから初めてのタバコ無し生活は新鮮でいいもんです。
目覚め最高~!空気ってうめぇ!
Re:社長@大和出版印刷 さん
禁煙頑張ってください。私は社員の皆様のように追随する気など全然ありませんが、社会の流れに従うことは良いことだと思います。きっと太ると思います。
ル・ボナー松本 -
初恋の思い出を堂々と語れる幸せに・・・。
ハミさんを大切に。
Re:ノブ さん
私にとってハミが一番大事な人です。
大切にしたいと思っています。
初恋の思い出も、一緒に喜んでくれます。
ありがたいことです。
ル・ボナー松本




ほんとうに、すばらしい。
Re:つきみそう さん
人それぞれ大事な想い出があって、それが長い年月を経て現実として体験する幸せ感じております。
その中学校を転校しているので同窓会とかに呼ばれることがないため、本当に37年ぶりに会えました。
お店を持っているからこんな幸せも経験できるのだと、ありがたく思っています。
ル・ボナー松本