
手掛けの機能を兼ねたアーチを持つデザインは
T-Craftの名前で特許庁に意匠登録されています。
現在イタリア万年筆に夢中の
「楔」の永田さんと万年筆菌発症者のボンジョルノ松本が共同して作る、万年筆が10本入る銘木ペンケースプロジェクト。
私の担当は内装部分。これでいくぞぉ~と決めて1個とりあえず作ってみました。
エージングは外装の花梨の杢(コブ)他の銘木にまかせて、
開いた時に万年筆が映える内装を思案しました。
絵画を飾る額縁のような脇役としての内装。
まず内装の革素材について考えた。
どの革にするか、色は何色がよいかetc・・・・あくまで主役は入れる万年筆。
革はスムースなブッテーロとかイタリアンカーフをまず考えましたが、
出し入れを繰り返すと傷が目立つし滑ると言う事でやめて選んだのが、
ここのところル・ボナーのバッグの内装で頻繁に使っている国産原皮のピッグシルキー革。
包み込むような質感が優しくて、起毛が収まる品の滑りを緩和してくれる。
それと、シルバー軸と革の相性が良くないようで、フラボナのペンケースでのことだけれど、
特にイタリアのシルバー軸の場合に時々銀色の輝きにくすみが発生した。
これがなぜなのかは詳しくは解明していないけれど、
タンニンなめしのタンニンかそれに含まれる油分かまたは接着剤に含まれるシンナー系の溶剤ではないかと考え、クロームなめしで油分がふくまれていないピッグシルキー革にし、接着剤も水溶性のモノを使用した。
漆軸の万年筆をゴム紐で止めると変色するというのも考慮して、止める紐も革にした。
そして出来上がった内装がこれ。

出来るだけ収まった万年筆たちをカーバーせずに、
蓋を開けた時美しい万年筆軸がまず目に飛び込んできて、
それでいて個々の万年筆の接触を防ぐ工夫をして出来上がった内装がこれ。
イメージしたのは私の一番好きな車の内装の、一昔前のマセラティーのインテリア。
私自身は気に入っておりますが皆様はいかが思いますでしょうか?

直径18ミリ強の太軸の万年筆たちを納めても大丈夫です。
こぼれおちるのを防ぐ革紐もサイズ調整可能。
締め付けなくてもこぼれ落ちない絶妙のバランス。

加藤セイサクジョカンパニーの万年筆たちや細軸の筆記具納めても違和感ありません。
葉巻だって収まります。
今日は午後一番からいつも来店される時は事前に連絡してから来られるキャリアなN氏そしてこのブログでお馴染み時計ライターN氏が突然遠路はるばる来店された。それも初めてご家族で。
キャリアなN氏の奥様とお会いするのは初めて。N氏のイメージからは予測不能な可愛い奥様。
そしてライターN氏は家族4人と奥様のお母様。私は図々しく多摩の山奥のN氏宅にお伺いした時奥様にはお会いした事がありますがハミは初めて。
二人の娘さんはル・ボナーの店内をカメラでパチパチ写してる。ご夫婦の血を受け継いでいるようで将来はライターかカメラマンの道を進むのか。
このお二人のパパとしての顔を初めて見たぁ~。
その後も顧客の福井のK夫人や亀ちゃんがバトンタッチするように来店して、
今日は楽しい一日。
そんな皆さんに出来上がったこの銘木使った10本入りペンケースを
良いでしょう~!とお見せするけれど、関心を皆持ってくれない。
でも万年筆愛好家にはきっと興味を持っていただけるはずだと信じつつ
これから残っている銘木ペンケースの内装も、この仕様で決行いたします。

アンティークな万年筆たちも良い収まり方しています。
このケースのお値段は花梨の杢のケースで78,500円程度になると思いますが、
私は下請けの身なので、決定権は永田さんにあるのでどうなりますやら。
内装に使っているピッグシルキーは多色揃っているので、
オーダー形式で受注生産するのも面白いなぁ~と思っているボンジョルノです。
このペンケースはすばらしい!萬年筆研究会【WAGNER】に持っていく自分の萬年筆は10本程度なので買い!ですな。
ちなみにどちらで求められるのでしょう?
Re:pelikan_1931 さん
pelikan_1931さんにお墨付きをいただければ鬼に金棒です。頑張って内装の仕上げにいそしみたいと思っています。このペンケースは「楔」と「ル・ボナー」と「pen and message.」で販売する予定です。それとペントレーディングに出店して販売出来るといいなぁ~なんて思ったりしています。その時は宜しくお願いいたします。
ル・ボナー松本