趣味と実益兼ねて時計ベルトをオーダーで毎月作るようになった。
それも静かに定着して毎月作ってます。
私は時計に興味を持つようになりましたが、何に一番魅力を感じるかと言うと、
時計と革ベルトの絶妙なコンビネーションに魅力を感じております。
硬質な金属を優しく包み込むように革ベルトが存在し、
そのバランスとコントラストで色々な表情を見せる。
時計はいつの間にやら10数本持ってしまっていますが、金属ブレスは1本も持っていない。
革ベルトの優しい感触を知ってしまい、その事に魅力を感じた時点で、
金属ブレスが使えないボンジョルノになってしまった。
確かに金属ブレスの方が丈夫で長持ちする。
革ベルトを汗のかく季節を何年か付け続けると、交換しないと厳しくなる。
そんな消耗品でありながら、使う材料の量を考えると高価だ。
それでも永遠を感じる時計と、滅びの美学を持った革ベルトのコンビネーションは、
時計を着ける行為をより豊かなものに昇華すると私は思っています。

私は時計のダイヤルデザインを見ながら革ベルトの素材と色をチョイスする。
私の持っている時計の中で、一番のお気に入りのルクルトのフューチャーマチックは、
黄緑色のシュランケンカーフを使い、ベルト通しの部分はダイヤルのパワーリザーブ部分に使われている赤と黒にした。
こんな感じで私の持っている時計のベルトは、カラフルな革を使ったモノが多い。
そんなコンビネーションのサンプルを見せられるからなのか、神戸人の趣向のためなのか、
一般のショップでは黒かブラウンの革ベルトを選ぶ人が多いと思うのだけれど、
ル・ボナーで時計ベルトをオーダーする人はカラフルな革を選択する人が多い。
地味な選択をする人も少し目立つ個性的な色の糸使ったり、時計趣味を時計ベルトで楽しむ人が多くおられる。

注文のこのベルトもライムグリーンのシュランケンカーフにベルト通しはスカイ。
そのスカイと同色の顔料をコバに塗った相当カラフルで個性的な仕上がり。
男性のご注文です。

ル・ボナーの時計ベルトは基本価格ミシン縫いで税込10,500円。
写真のご注文もその値段です。手縫いではなくてミシンで十分だと私は思っている。
使っている革の量から考えると高価だと思うけれど、でもその価格だからオーダーで希望通りのベルトの1点作りが可能なのです。
システムマチックにまとめ作りする方法論を確立すれば、もっと手頃な値段で時計ベルト作れるだろうけれど、これはあくまで楽しみなが私が作っていくアイテムと考えています。

普段よく着けているストーヴァには、ボンジョルノらしくないシックなクリスペルカーフの黒で作った時計ベルトを現在装着しています。クリスペルカーフの漆を塗ったような光沢のある黒にブルーのステッチが合っていると感じて今お気に入り。
時計ベルトは面白い。愛用の時計が違った表情見せる。
私が売り物として作り始めて日が浅いアイテムで、まだまだ確立したとは言えないけれど、
シンプルな作りの中に私らしさを表現する事の出来るアイテムだと思っています。
これから繰り返し作り続け、問題点を克服しながら進化させていきたいと思っています。
同感です。時計ベルトはブレスより革が素敵ですね。最近,特にそう思うようになりました。クリスペルカーフの黒には特に魅力を感じます。黒の中の黒なんじゃないいでしょうか。クリスペルカーフの靴べらなんて贅沢でいいんじゃないでしょうか。
Re: orenge さん
クリスペルカーフを使った時計ベルトは、作るたびに良いなと感じています。貴重品革使って作るよりこの方が上等と私は感じています。
ル・ボナー松本