ボンジョルノ松本はライムグリーンカラーのパパスショルダーなイメージですが、ペーパームーンショルダーも使い始めてみました。ル・ボナーのヘビーユーザーな顧客の方たちがさらりとオフタイムに来店される時提げてるバッグで意外と多いのがこのショルダーバッグ。
それ選んじゃう理由はと尋ねると「フィットして軽くて楽だから」と。なるほど〜じゃあ私も提げてみようとなりました。このバッグはル・ボナーの中興の祖であります、20数年前、ル・ボナーに危機が訪れました。その時救ってくれたのがこのバッグ。その頃「サライ」という雑誌にル・ボナーが紹介されて、それを見た大手通販会社のバイヤーの方の目に留まり作ったのがこのペーパームーンショルダー。良い素材を使いながら手頃な値段にする工夫を加えブランド力のある通販会社を通して販売したら大ヒット。1年作り続けて、1000個どころでない数を作りました。雑誌サライでル・ボナーを紹介してくれたのがライターN氏。革を供給して頂いたのがサライ商事。作って頂いたのが今もメインでお願いしているメーカーさん。あの時のペーパームーンの発注は凄まじかったと今もあの時関わった方々と会うと思い出話にはなが咲く。
その時はフランスのデュ・プイ社のナッパカーフを使って作りました。当時でも国産のナッパレザーの2倍はしたソフトカーフでしたがどうしても使いたかった。だってしっとり質感がラムナッパのようなカーフだったから。それでいて適正上代にするには数作れるデザインとパターンの工夫以外ない。量産の職人さんが最も時間を取られるのがコバ処理と表に見えるステッチ。これがないバッグでそれでいて質感感じられるショルダーバッグを思考。そうして生まれたのがこのペーパームーン・ショルダー。パターンは複雑怪奇で、分解して型紙写し取り同じものを作ろうと考えてもいざ作るとなると厳しい難解パターン。量産の職人さんにも最初は手順が理解不能で作れないと拒絶されましたが、一緒に説明しながらサンプル作って頂き、手順をわかれば数上がる事を理解してもらえ量産GO〜。今でもあの時作ってもらった量産の職人さんに一度に作る数は少なくなりましたが作り続けて頂いています。
このバッグは縦21cm ×横29cm×幅7cmのB5ファイルサイズなのでパソコンとかは収まらないサイズですが下記画像のように、iPadとピッコロと同じようなポーチとペットボトルなら収まっちゃう。
それもぴったり収まりが良い。今まで使っていたパパスショルダーだとノートパソコンも収まるし一眼デジカメだって入っちゃうのでいざという時は1泊出張にだって収納上手だと対応しちゃう。ただパンパンに収めちゃうと膨らんでフィットしない事は目を瞑る事になる。いっぱい収まり過ぎない方が日々使うには良いという事をペーパームーンショルダーは教えてくれる。容量ピッタンコ収めてもペーパームーンショルダーの場合フィットするではありませんか。
パンパンにつめたペーパームーンショルダーでもジャケット内側に提げてもフィットする。これなら海外旅行時も安心感有り。着ている生成りのフレンチリネンのジャケットとトラウザーズはWORKERSで作るというのでお願いしていた品。俺春夏に生成りのリネン羽織るのが憧れだったんだよね。気分はフロリダ・キーウエストのヘミングウェイー???そんな服装にトープのペーパームーン合ってると思わない?
ショルダーの付け根の小さなファスナーポケットが何かと便利。画像に写っているグッズの一つは収まりますよ。収めるグッズをチョイスするのも楽しい。加えてショルダーストラップも柔らかくて気持ち良いのよね〜
しばらくはこのペーパームーンショルダーを使ってみます。今は店頭にデンマークソフトカーフのマルーンとナムーカーフのトープしかない状況です。今年はペーパームーンショルダーは作れないかな。ただペーパームーン・リュックは近々並びますよ。ペーパームーン・ボストンも作りたいな使ってみたいな。ペーパームーンシリーズの3点はナッパレザーの魅力を伝えてくれるバッグたち。ラムナッパのレザーウエアや手袋の質感をペーパムーンシリーズのバッグで感じて欲しい。
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