現在「デブ・ペンケース」大量製作中〜400個ほど作っていて、まずは卸し先の590&Co.さんとPen and message.さんに限定品として頼まれたデンマークカーフ4色とプエブロ4色。デンマークソフトカーフ既に販売開始していて、プエブロも先週出来上がったので今週中にはその2店での販売開始かと思います。メインの販売店舗限定無しのブッテーロ各色は7月末には出来上がってくる事を願っております。ル・ボナーが在庫持ってブッテーロタイプと同じように販売出来るエレファント革のデブペンがプエブロと一緒に届いた。
黒とグレー(税込み37,400円)
ル・ボナーは基本牛革メインですが、お客様のご要望にお応えしてエキゾッチックレザーも時々加えて作ります。特にエレファント革は好きでよく加える。見た目もさる事ながら、その丈夫さに驚かされる。引っ張り強度、摩耗強度、擦り切れ強度、どれをとっても皮革最強は象革だとボンジョルノは思ってる。産業革命の時代、まだゴムに強度を加える加工が出来なかった頃、動力伝達用のベルトにエレファント革使っていたと聞いた事がある。確かに、ブライドルレザーなどを薄く漉いたら紙よりも簡単に破れるけれど、象革は同じ薄さに漉いて引きちぎろうとしても破れる気配を見せない。本当に丈夫な革です。
ワシントン条約が批准され、象革が市場から消えた時期がありましたが今はワシントン条約特例扱いで入手可能です。象を保護する事で増え過ぎて、大食漢の象が草原の草を食べ尽くし国土の砂漠化を招いた国があり、他の草食動物の減少も招いてしまった国があった為、象の間引きを国際機関が特例で許可した。その間引した象の革と象牙が流通するようになった。象牙は密猟でも可能ですが、革は加工工程が必要な為正規品のみです。ル・ボナーで使っている象革にはシリアルナンバーと国名、地域が刻印されたタグが付いていて、ジンバブエ産です。ただ量はワシントン条約前とは比べて流通量は少ない為、大変高価な革となっています。
40年ほど前に作って手入れほとんどせずに酷使したラウンドファスナー財布。象革は基本起毛革(仕上げでアイロンかけて銀面風に仕上げたタイプもある)で、使い込むと摩擦がかかり起毛が寝てこうんな感じになります。その頃はジーパンのお尻ポケットに入れて酷使しましたが擦り切れ無し一度も修理していません。ファスナーだって今は販売していないリリーのケブラー生地のファスナーなので40年擦り切れなし。象革はシュランケンカーフなどとは逆に使い続けていくと固くなってきますが、それが硬化してひび割れて最期を迎える革の経年劣化とは違う柔軟性はある硬さです。
これからも時々ご注文なくてもエレファントの革を加えて作って行こうと思ってます。本当に面白い革ですよ。
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