ル・ボナーの一日

色々な革で「ペーパームーン・ショルダーバッグ」

2025年12月05日

パターンは超難解、でも手順さえ覚えちゃえば工業用平ミシンでも組み上げられるペーパームーンシリーズのショルダーバッグが店頭に並びました。ペーパームーンシリーズの中でも最古参のショルダーバッグが登場して20年以上になります。今は名前が変わりましたが、ソニーファミリークラブという通販会社から販売して大ヒット商品となり、年に数百本が2〜3年続いた。使うと分かります、本当に使い勝手の良いショルダーバッグです。特に海外旅行とかに重宝します。入れる荷物をコントロールすれば柔らかなので薄くなり、上着の内側に提げても違和感ありません。また入れれば予想以上の収納力。私はポーチピッコロとデジ一眼を収めて普段通勤しています。加えてiPadも入るはずです。

今回は最後になると思いますが色々な革で作って見ました。3月1日からル・ボナー全製品が2年ぶりに値上げとなりますが、次回製作からはデンマークソフトカーフのみでの製作となる予定。今回はスイフトカーフ3色(72,600円)、ナムーカーフ2色(72,600円)、デンマークソフトカーフは黒のみ1色(60,500円)。

左がぺリンガー社のスイフトカーフ、右がデンマーク原皮を国内でボンジョル希望仕様で仕上げてもらって作ったオリジナルレザー「デンマークソフトカーフ」。比べるとスイフトの方が腰が有り艶があってプレーン。デンマークソフトカーフはオイリーでモミを入れて柔らかで小シボ有り。

左アントラジスで右ネイビーのスイフトカーフ。スイフトカーフは仕入れる事は出来るのですが、今後ル・ボナーは仕入れずにオリジナルレザーの「デンマークソフトカーフ」に移行します。スイフトカーフは良い革ですが、メインで使っているドイツシュリンクと同じ価格なのが厳しいのです。技術力のある日本のタンナーであれば原皮さえ良ければ作れるガーメントタイプの革なので。

そしてナムーカーフでダークブラウンとトープ。もう最後と言いながら出てくる?ナムーカーフ、革棚の奥にダークブラウンとトープが隠れてまだありました。ぺリンガーが初めて作ったタンニン仕上げのソフトカーフ。ソフトカーフとしては大変高価(クリスペルカーフと同等)だった為売れなくて、問屋の在庫全量購入した2度と出会う事のない革。

B5サイズなので書類やパソコンは入りません。でもそんなビジネスシーン以外の用途なら、この柔らかさと軽さが最高の相棒になってくれます。高級レザージャケットの手触りと同等の気持ち良さ。

Le Bonheur (16:36) | コメント(0)

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