長くお付き合い頂いていますお客様からのご依頼リュックを作り始めています。
質感のあるソフトな革が見つかるまでお待ちいただいていましたが、定番化されていない革をサンプル買いされた方より分けて頂き、やっと製作に至ります。
色のみ、のご指定であとはお任せですが、雑誌の切り抜きのみで実物を見た事がないのでまずはサイズ確認のため生地での試作。
次に型紙上の問題点を見つけるため、デットストックで仕入れたカーフで試作。
価格的に上級な革ですが、表面の仕上げや、肉質感がイメージと少し異なるため、主人の言葉をよそに使用してしまいました。
私なりの便利さを考えファスナーポケット等を付けています。
実際に荷物を入れてみて、重みでどう変形するか、ショルダーの位置等の問題点を確認し、少し型紙の修正を行い、本生産用の革で裁断、今パーツの磨きをしています。
試作の革もそうですが、ソフトななめしのためコバ面の傷みが早そうなので蝋入れでの処理をしています。
蝋ですが、養蜂園から取り寄せた蜜蝋を煮溶かし、ゴミ等の不純物を取り除き固めたものを使用しています。働きバチがお腹から蝋を出して巣を作るんです。煮溶かすお鍋をみつめながら想像して愛おしくなったりしています。
物作りは和食と似て下ごしらえに時間がかかりますね。大切な作業です。物作りは皆一緒ですね。組上げはまだ先になりなす。
ロダニール、頬ずりをしたくなるほどマットな仕上げで厚みも程よく、上品な大人を思わせる革です。
この革を生かし、良い表情が出せるかどうか、、です。




ひとつの物を作るのにも
大変な作業ですね
流石!!
です