
私たちは、この人工島の南端のマリンパークから見る風景が好きです。
チャーを散歩に連れ出すと、必ずここで一服。ボ~っと海と空を見ている。
ハミは神戸に来て「空が広~い!」と良く言う。
東京に居た頃は、こんなに空の広さは感じなかったなぁ~と。
緑の広い信州に憧れていたハミですが、神戸の空と海も気に入っているよう。
神戸の中心から少し離れた海の上に、埋め立てて作られた人工島・六甲アイランド。
今年で20年目で、私たちは16年間お世話になっている。
ゴーストタウンと揶揄されるほど、人影まばらな街だけれど、
現代のエトランゼが多く住む(関西では一番外国人の割合が高い街ではないか)この街は、
私たちの終の棲家になるのかなと思っている。関東人のハミも気に入っている。
それにしても、本当に街行く人が少ない。
20日過ぎてから神戸も急に涼しくなって、工房のウインドウ越しに見える、
人工の川・リーバーモールで遊ぶ家族連れも今日はいない。神戸の夏ももう終わりかなぁ~。
若い頃夏の終わりは、サザンの歌のように、
1年で一番感傷的な心のボンジョルノであったけれど、
体力の無さと、メタボを気にする50過ぎのオヤジには、暑い夏を楽しむ気力はなく、
感傷的になることなく、バンザァ~イと叫んでいる。
それにしても今年の夏は例年になく厳しく感じたけれど、短かったなぁ~。
親しいお客様のM夫妻に「おめでとう」と言われて気付いた。
今日は私の52歳の誕生日だったのだ。ハミも気付かず、娘も全然、私も。
私の家族における存在感の希薄さを痛感する次第であります。
中世だと「人生50年~」だった訳で、この後の人生思い残すことなく生きて来たかと言えば、
後悔いっぱいで、まだまだやりたいことが沢山あって、まだまだ俗人まっしぐら。
やはりボンジョルノは鞄職人だったと、皆に思ってもらえるような鞄を作らないといけないし、
50歳過ぎてから爆発した、モノ好きも成就?しないといけない。
他色々思い残すことがいっぱい。まだまだ暴走し続けまぁ~す。
私の誕生日などどうでもいいことなのだけれど、嬉しい偶然が続いた。
数日前には見知らぬ方から、20数年前に私が作ったカバンの写真と手紙が届き、
昨日は、私のブログの影響で私など比べようのないほどの万年筆菌重症感染者になってしまった横浜のIさんから、ワイン色のインクで綴られた手紙とお菓子を頂いたし、

今日朝一番、今年初め軽井沢から埼玉・深谷に転勤されたS夫妻から「桃」が届いた。
大きな桃が箱いっぱぁ~い。
日本一の避暑地・軽井沢の夏は最高だったでしょう。
埼玉の深谷は確か関東一の最高気温を記録した町ではなかったか。

私の誕生日と気付かしていただいたM夫妻は、お盆の休みを利用して、
上海に外遊していたけれど、神戸下町・新開地の「春陽軒」のブタ饅。
神戸にはいっぱい全国区のブタ饅はあるけれど、生粋の神戸人御用達は、
「春陽軒」のブタ饅なのだそうです。楽しみ、楽しみ。
そして東京出張からの帰りに途中下車して、カメラ愛好家の福岡のYさんが来られた。

一眼レフのボケ味云々と私がブログに書いていたからと、
50ミリ単焦点のレンズを頂いたぁ~。
親しいお客様に、ボンジョルノはわらしべ長者と揶揄されたことがありましたが、
まさに否定できない状況じゃないですか。
でも断るような思慮深いボンジョルノであるはずがない。
でもって、その50ミリ単焦点のレンズで桃とブタ饅の写真を撮ってみました。
やり過ぎのボケ味重視の写真が撮れましたぁ~。

まるでカメラオヤジ風の装備充実が着々と進んでおります。
カメラもなかなか面白いではありませんか。あと接写と魚眼のレンズもあると楽しいなぁ~。
イヤイヤこれで充分です。多方向にモノ好き菌が繁殖すると、収拾(収集?)がつかなぁ~い。
全然売れない土曜日でしたが、
素敵なプレゼントいっぱいの私の52歳の誕生日でありました。
お誕生日おめでとうございます。購入しました細ダレスを毎晩隅々まで眺めては、松本さんがこれまで築き上げてきた鞄職人としての技と魂を感じとっています。小生は松本さんと出会ってまだわずかではありますが、好奇心いっぱいで感性豊か、大らかで背筋のぴんと伸びたお人柄にすっかり魅了されてしまいました。奥様との素敵なご夫婦関係も大いに見習いたいものです。今後も心身ともに健康を維持し、ますます魅力的な作品を世の中に送り出してください。これからも松本さんの作品とお人柄に接するのを楽しみにしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。