
神戸・三宮の喧噪の中にありながら、
バー「バランザック」は、癒しの時を静かに提供していただける。
私は1年ほど前までの51年ほどの間、アルーコールは受け付けない体質だと思っていた。
ビール・日本酒・焼酎・ワインと何度か頑張って挑戦してみるのだけれど、
美味しいとか思う前に、気持ち悪くなって白旗を上げ続けた。
少し飲んだだけだのに、急性アルコール中毒のような症状を呈してしまう。
アルコール度数の高いウイスキーなんて絶対ダメだと思っていた。
それがどうしたことだ。
シングルモルトの芳香には、拒絶反応を示さない事を発見してしまった。
そしてバーに詳しいル・ボナーのお客様と一緒に何軒かのバーを訪れ、
私は自身が騒がしく多弁なお子ちゃまチックな性格だからなのだろうか、
そんな私とは逆の、渋い大人が似合うバー「バランザック」の雰囲気と品揃えが、
私には居心地がすこぶる良くて、通うようになりました。
昨夜はバランザックで待ち合わせして男3人で飲みました。

ストレートで1杯を時間をかけて味わうのがやっとの私ですが、
3人で行けば、お二人の頼んだ品も味見できていいのだ。
私はキングスバリーの16年をチョイスしていただいた。
柔らかなのど越しで、ゆるりとした時間を味わえる。
グレンモーレイジのトラディショナルは入手難しい一品。
熟成されのど越しさわやか。それでいて香りが広がる。

この「余市」は凄い。まだ5年だというのにまろやかで、
尖った部分がなくて、口の中での広がり感は尋常ではない。
アイラ島のモルトを輸入して日本で熟成させたという。
最後にアイラ独特の海藻臭も感じることができる。
10年熟成されて登場する時が、楽しみです。
数日したら月末恒例のお食事会があるので、その後のバランザックでは、
この5年のカスクをじっくり味わうことにいたしましょう。
神戸はバーが似合う街です。私は「バランザック」が好きです。
竹が天井を曲線で覆い、すっきりとした内装は日本のわびさびの世界。
太田さんのサーブして頂いたシングルモルトを楽しみながら、
神戸人のダンディズムを楽しむ私です。素敵な夜の神戸を味わえます。
ここですね!お仲間でよく行かれる隠れ家は!また機会をみつけて妻と行ってみようと思います。次は肉のケーキでしたか、そのお店をご紹介くださいね。