私はこの夏の間大好きな万年筆を入手していない。
そして万年筆ネタのブログも、出来るだけ控えるように意識していた。
なんだか現世の物欲から解脱した修行僧のようではありませんかぁ~。
そんな事全然ないけれど。
つい最近、ある人が言っていた。ル・ボナーで鞄作っているのはハミと迷犬チャーで、
チャーがよく吠えるのは頑固な職人らしく「仕事の邪魔をするなぁ~!」と言っていて、
ボンジョルノが本当はチャーなのだと。なんと失礼な話ではありませんか。
実際は私がル・ボナーの働き頭で、日々職人らしく鞄の事だけを考えながら?、
日々粉骨砕身努力しているのですが、その想像力には感服いたしました。
そしてその余暇を利用して、万年筆・時計・アルファロメオ・イタリアetcと文化的見地?から
鞄作りの幅を広げるために興味を持っている訳でありますが、誰も信じてくれなぁ~い。
今日は久々に万年筆ネタいっちゃいます。
先週末夜の会合(ただの飲み会)のため
pen and message.さんに、お店を1時間早く閉めて行った時、
万年筆愛好家のI先生がおられた。
この先生、関西近郊の万年筆好きが多く集まるこの万年筆屋さんの顧客の中でも、
筆頭格の万年筆愛好家(実際の本数は知らないけれど、数百本は間違いないはず)。

その夜pen and message.にて拝見したI先生のコレクションにはたまげた。
書く時のバランスが最高と言われているけれど高価なペリカンのトレドを
800と1000ベース合わせて6本が勢揃い~。これは壮観であります。

そしてなんと世界限定200本、日本での販売60本のシャルロッテではないですかぁ~!。
万年筆の良心、800のペン先に深みが加わった書き味は、まさに特別な書き味。
おぉ~ビューティフル!。でも見なかった事にしよう。
I先生が奥様同伴でル・ボナーに来店される時は、
国産の万年筆を中心にシックな万年筆を30本ほどおとなしく?品替え持参されますが、
今回 I先生の素顔を垣間見た心境であります。万年筆好き恐るべし~。
私なんぞは可愛いものです。
万年筆をいっぱいコレクトしているように思われがちですが、
持っている品を全部ブログで公開してしまう底の浅さで、
多くの万年筆愛好家の底知れぬコレクションに感嘆の声をあげてしまう。

夏前に入手したシェーファーの傑作万年筆「タッカウェイ」の
可愛いケース入りのシャープペンシルとのセットの一品も、前の所有者はI先生。
その前の所有者も分かっている由緒正しい?タッカウェイなのです。
I先生は私が欲しいと願っているアウロラのレッドもお持ちです。
来店されるたびにレッドの書き味は特別好きではないとおっしゃる。
私も書き味は特別とは思っていないけれど、レッドの色と意匠に特別な思い入れ感じてる。
私はI先生の万年筆趣味の方向性において、アウロラのレッドは違和感があるのではと会うたびに言い続けている。そしてI先生は肯く。
私はI先生が万年筆趣味の本道を歩まれる事を願っています。
アウロラのレッドはその本道からは違和感のある万年筆ではないかと思います。
ゆえにあえて所有し続けなくてもいい万年筆なのではなんて。
私のレッド入手計画進行中~?。
確かにレッド自体の書き味は究極とはいいがたいものだと思います。ただ、外観や意匠は所有する喜びの理由になりますね。私は結婚記念日+第3子誕生記念にと妻からレッドをプレゼントされました。レッド自体の魅力に妻からの気持ちが加わっています。より私にとっては特別な万年筆となっています。貴店で買わせていただいたTAKUYAさんの首賭けペンケースに毎日大人しく収まっています。