休日の木曜日、用が無い時は神戸元町界隈に出没している。
昨日は用事もあって正々堂々一人アル君で出かけることになりました。
pen and message.さん横の有料駐車場にアル君とめて、まずは水谷時計修理工房へ。

修理をお願いしていた1914年製造のエルジンの懐中時計を受け取りに。
路地裏にひっそりたたずむ水谷修理工房は、
まるでピノキオのゼベット爺さんの工房のようで、
すごく私には居心地の良い場所です。
水谷さんの作業机は素敵で、窓越しにその仕事風景を見ているのが好きな私です。

水谷時計修理工房を後にして、いつものようにpen and message.でコーヒーを1杯。
目線の先には恐怖の委託販売品の並ぶ危険地帯。
私の大好きな時代のビスコンティーがあるし、デルタのイエローのアルファロメオも、
アウロラの80周年はまだ売れてない。モンブランもペリカンも良い時代のモノがぁ~。
ジッと見ていると、書いてみます?と吉宗さん。書いたら最後いけません。
コーヒーを早々飲み干して退散することにいたしました。
素敵な万年筆たちの誘惑に、危うく今日の用事を忘れて帰ってしまうところだった。
元町の大丸神戸店(みせ)に行って用事を済まさなければ。

大丸神戸店は神戸らしいモノ文化の発信基地。
神戸を代表する神戸らしいデパートです。
三宮界隈に物販の中心が移った現在の神戸ですが、
大丸神戸店を中心とした元町界隈は、今も最も神戸らしい個性を持ったお店が多い。
アンティーク好きの私には、大丸神戸店やその関連の旧居留地のブランドショップは、
冷やかし半分、流行の傾向をチェックするために訪れるぐらいで、
あまり縁のない場所ですが、今日は買い物での訪問です。
親しい同業者がお店を開業するので、開業祝いを購入送るために。
開業祝いはお花が定番ですが、それでは面白くない。
最初花輪贈って笑いを誘おうと思ったけれど、それは迷惑千万と悟り、
シャンパンはお洒落じゃないかと思った訳であります。
シャンパンと言えばドンぺりと考えるボンジョルノ。
それでは芸がないとお酒に詳しい顧客の意見。

そしてその顧客の受け売りで決めたのがクリュッグ。
これだとボンジョルノは渋いシャンパンを知っている。
さすがお洒落な神戸人~!と思ってくれるはず。
全然わからないけれど、それに乗ったぁ~。
マグナムボトルの大盤振る舞い。

お買いもの終って、大丸近くトアロード沿いにある洋食屋さんの「ラミ」で昼食。
このお店ル・ボナー関係者の間で話題のお店。
本格的で美味しい洋食がお手頃価格で食べられる。
夜のコースだって3000円を切り、ランチは1000円以下。
私のお勧めランチはビーフシチューオムレツ。
オムレツのてっぺんに切り口いれると半熟がプア~と広がる本格オムレツ。
今日は雨が少し降っていたので、入口のスヌーピーは傘をさしていた~。

最後に元町高架下商店街へ。
元町駅から神戸駅近くまで続くこのモトコーが私は大好きだ。
三宮高架下商店街とは全然違っていて、危なっかしい真贋混沌とした魅力的な商店街。
アンティークもガラクタもまぜこちゃワンダーランド。
生きていることが実感出来るタイムカプセル。

実は水谷時計修理工房でこんな時計を発見。
クオーツの極薄時計のケースに手巻きのムーブメントを加工して、
水谷さんが趣味で組み込んでみたそうです。
そのムーブメントが、セイコー製では驚くほど仕上げの奇麗な機械。
だからスケルトン加工して、美しい機械がいつでも見られる~!。
改造した時計は邪道と言う人も多くいるけれど、
してみたくなる気持ちよく分かる。で私は入手してしまったぁ~。

orengeさんのご要望に答えて
クォーツ時計に手巻きのムーブを入れ替えて、
裏スケルトンにした時計の表です。
サイズは直径30ミリです。
クリュグはチューリッヒからドレスデンへ行く夜行寝台列車の食堂車で、
相席となったスイス国鉄の高速鉄道事業部長から勧められて注文してから、
すっかり虜になりました。とても粋だと思います。